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『あべのハルカス』3・7全面開業で“タワーバブル”に便乗する通天閣・新世界のアノ手コノ手

 日本一の超高層ビル『あべのハルカス』の全面開業を3月7日に控え、お膝元の大阪市阿倍野区は祝賀ムードに沸いているが、近隣の西成区をはじめとする天王寺区、浪速区の周辺一帯も、波及効果狙いで盛り上がっている。中でも注目されるのが、そのハルカスとは目と鼻の先の新世界『通天閣』だ。
 「ハルカスは“平成の通天閣”や言われていますけど、何と言うてもこちらが元祖。ほなら、あっちのお祝いムードに乗らないテはありません」(新世界連合会のある役員)

 関係者の頭にあるのは、一昨年の東京スカイツリー開業時に起こったタワーブーム。スカイツリー開業によって関心が高まり、ランドマークの座を譲ったはずの東京タワーまでもが来場者数を増やしたことは、記憶に新しい。
 「今回、大阪で同じようなことが起こるとしたら、それはやっぱり通天閣しかないんと違いますか? ハルカスは連休頃まで予約でいっぱいやいうし、そうなったらこっちかて賑やかになりまっせ」(同)

 通天閣では、今後の入場者増に対応すべく、昨年末、地下の歌謡劇場跡に食品メーカーのアンテナ・ショップを中心とした待ち合わせスペース『通天閣わくわくランド』をオープンさせた。さらに新世界では、大道芸やプロレス、歌謡ショーなどの路上パフォーマンスの充実が進んでいる。また、串カツに代表されるB級グルメをテーマにしたイベントの企画も進行中だという。

 昨年は通天閣開業100周年で、多くの観光客が訪れ盛り上がった。関係者とっては、その反動も恐ろしいという。ハルカスのオープンは、去年の賑わいを今後に繋げるための格好のネタというわけだ。
 「通天閣がこれからも大阪のシンボルであり続けるためには、ハルカスのお客さんにも来てもらえるような施設と地域にせなあかん。いつまでも“ディープな大阪”だけで売っていても仕方ない。ハルカスと通天閣、阿倍野と新世界が連動してこそ、ほんまの地域活性化に繋がると思う」(通天閣関係者)

 相乗効果となるか。

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