社会
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社会 2020年05月03日 07時00分
LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 罪なのはアンネ? それとも私?『罪と女王』
お仕事お疲れ様です。テレワークの方や、会社に行かないと仕事が成り立たないという方など、皆さん、何かしらストレスを抱えていることと思います。確かに、自粛によって行動が制限されてしまいますが、この国難を乗り越えるため、あらゆる知恵を振り絞って、一緒に頑張りましょう! そんな私といえば、憎っくきコロナの影響から、映画の公開延期のお知らせが毎日のように届きます。こんな時だからこそ、昔懐かしい映画などを、配信やDVDで見直すのもいいかと思いますが、今回は今後、公開された時に期待してほしいものを1本、ちょっとエロスな作品を見つけちゃいました。おそらく、みなさんの好みかと思いますよ! 舞台はデンマーク。弁護士として成功しているアンネは、何不自由なく、優しい旦那と子どもにも恵まれて仕事も順調。家も立派なところに住んでいて、インテリアも素敵です。 そんな、すべてが完璧の暮らしに、旦那と前妻との息子であるグスタフが一緒に住むことに。快く受け入れるアンネですが、グスタフは問題を起こしている上に、同じ屋根の下にいても家族と交わろうとしない。しかも、勝手に女を連れ込んだりと、雰囲気まで悪くなる。 ある日、窓が破られて家に何者かが入り込んできた。アンネはすぐに泥棒ではなくグスタフだと気付き、黙っていてあげる代わりに、家族と仲良くしてと交換条件を出します。でも、家族と仲良くなるだけでなく、2人は禁断の仲になってしまうのです。 身体を許し合って、激しく愛し合う2人。どんどん大胆になっていくうち、ある人に見られてしまいます。ここから完璧だった人生が音を立てて崩れ落ちます。 でも、これがワクワクするほど刺激的。アンネの立場やグスタフの気持ち、誰を信じたらいいのか分からない夫が入り交じり、ラストへ…。これが、うまくできているんですよ。 北欧の空気感がこのアブナイ愛を見守り、弁護士という職業ならではのアンネの言い訳に注目。冒頭で、“いったい何があったの?”と思わせる場面がありますが、そのシーンが途中で、また出てきます。そこでやっと、「なるほど! こんなことがあったのね。だからこの空気…」と。 私は何でこの禁断の愛を応援してしまったのか? 「タイトルの“罪”は、見ているこっちに向けたもの?」と思ってしまいました。エンディングがあるのに終わってない、そんな深い作品が、公開を待ってます。画像提供元:(c)2019 Nordisk Film Production A/S. All rights reserved----------------------------■罪と女王監督・脚本/メイ・エル・トーキー 出演/トリーヌ・ディルホム、グスタフ・リン、マグヌス・クレッペル、スティーヌ・ジルデンケルニ、プレーベン・クレステンセン 配給/アット エンタテインメント 5月8日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、5月29日(金)よりシネ・リーブル梅田ほか全国順次公開。■児童保護を専門とする優秀な弁護士のアンネは、優しい医者の夫と幼い双子の娘たちと完璧な家庭を築いていた。そんなある日、夫と前妻との息子である17歳の少年グスタフが問題を起こし退学になったため、スウェーデンからデンマークに引き取ることに。グスタフは衝動的な暴力性があり、家族に馴染もうともしなかったが、アンネは根気よく彼を家族として迎え、正しい方向へ導こうと努める。しかし、少しずつ距離を縮めていくうちに、アンネは彼と性的関係を持ってしまい…。********************LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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社会 2020年05月03日 06時00分
工事中の発電機のケーブルにぶら下がり9歳少女が地上15mに宙吊りに ご近所の行動に称賛の声
日常には思わぬ危険が潜んでいるが、海外には発電機のケーブルで遊んでいた少女が空中に吊るされる事件が起きた。 インドネシア・バンテン州で、発電機に繋がるケーブルで遊んでいた9歳の少女が、ケーブルにしがみついたまま地上から空中に吊るされたと、海外ニュースサイト『The Jakarta Post』と『Head Topics』が4月18日に報じた。 報道によると、少女は4月16日の午後、自宅近くの発電機の工事現場で、発電機に繋がるケーブルを持ち、友人とともに遊んでいたという。本来、ケーブルは空中で張られているが、工事中は地面の上にたるんだ状態で置かれていた。 少女がケーブルに掴まって遊んでいた時、作業員がケーブルを張り始めたそうだ。ケーブルの太さは、少女の指が辛うじてケーブルに回り、なんとか掴めるほどの太さだった。作業員は少女がケーブルで遊んでいることに気がつかなかったという。同州は新型コロナウイルスの影響を受けており、感染拡大防止のため、事件があった4月16日は外出自粛措置が取られていた。 少女はケーブルに掴まったままどんどん空中に吊るされた。『The Jakarta Post』によると、少女は地上15メートルで約1分間、宙吊りになっていたという。少女は「もう我慢できない、助けて」と叫んだ。叫び声を聞いた近所の人たちが事態を把握し、自宅からマットレスを持ち出して、少女がケーブルから手を離した時に、地上で少女を受け止められるようにした。宙吊りになってから約1分後、少女の手がケーブルから離れ、少女は落下したが、近所の人たちがマットレスで少女を受け止めたそうだ。幸い、少女は無事だった。なお、ケーブルに電気は通っていなかった。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「少女は怖い経験をしたけど、勇敢だった。近所の人たちの咄嗟の行動も素晴らしい」「工事現場に子供が入り、それに作業員が気づかないなんて会社の現場管理が甘い」「子供は思わぬ行動に出る。日頃から危険場所には近寄らないように言って聞かせる必要がある」などの声が挙がっていた。 海外では、他にも電線に関連する事故が起こった。 ロシアで、屋根と屋根の間を飛び越えたり屋根の上でパフォーマンスをするスポーツ「パルクール」をしていた若い男性が、ビルから落下するも電線に絡まり、命拾いしたと、海外ニュースサイト『Daily Mail Online』が2019年7月に報じた。同記事によると、男性は、25階のビルの端でジャンプをするも着地に失敗し、ビルから落下したという。 落下した時、男性は電線に絡まった。男性がパルクールをする様子を近くで見ていた友人が助けを求め、男性は救急隊員によって引き上げられた。幸い、電線に電気は通っておらず、男性は腹部に電線に絡まった事による軽い擦り傷を負った程度だったという。 電線が思わぬ事故を招くこともあれば、命を救うこともあるようだ。記事内の引用について「Tangerang official confirms viral video of girl suspended 15m high on power cable」(The Jakarta Post)よりhttps://www.thejakartapost.com/news/2020/04/18/tangerang-official-confirms-viral-video-of-girl-suspended-15m-high-on-power-cable.html「Indonesia official confirms viral video of girl suspended 15m high on power cable」(Head Topics)よりhttps://headtopics.com/sg/indonesia-official-confirms-viral-video-of-girl-suspended-15m-high-on-power-cable-12510559「The terrifying moment a parkour runner nearly plunges 25 floors to his death after misjudging jump」(Daily Mail Online)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-7301993/Parkour-runner-misses-ledge-nearly-plunges-25-floors-smashing-wiring-electrocutes-him.html
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社会 2020年05月03日 06時00分
あやしげな健康食品に翻弄された男の末路@岐阜県各務原市
岐阜県各務原市で健康食品会社を経営していた松井悟(49)はある日、『不思議な波動の石で、もう病など怖くない』(史輝出版)という本を読んだ。監修者は京大医学部卒の薬学博士を名乗る久郷晴彦。その内容は、「ゲルマニウムを含有する『宝永石』はミネラル成分100%で、ガン細胞の増殖を抑えるインターフェロンを体内で産出させる」というものだった。 これに興味を持った松井は早速、本の巻末に記載されていた「ミネラル研究所」に連絡を取り、静岡県で開かれたセミナーに参加。そこにはガンに苦しむ人たちが大勢いたという。 「本来、人間には自然治癒力がある。現代医学や健康食品に対する考え方を見つめ直して、自分の病気は自分で治すんだという気持ちを持っていただきたい」 これに感銘を受けた松井は、そのセミナーで配られたサンプルを自分でも服用してみたところ、目の病気が改善したような気がした。これは「プラシーボ効果」といわれるもので、医者が「この薬は非常に効果がある」と言えば、患者はさも薬が効いたような気になって、実際に調子が良くなることがあるというものだ。 松井は再びセミナーの事務局に連絡を取り、「自分が代理店になって商品を売りたい」と申し出ると、宝永石からゲルマニウムを抽出する専門家として、「東大卒の工学博士」を紹介された。「ある程度まとまった量でないと、ゲルマニウムを抽出できない」という説明から、80キロ分をまとめて購入する契約を結んだのだ。その粉末に「宝永石ミネラル」と名付け、5グラム3万5000円で売り出すことにした。 【この宝永石ミネラルはガン、肝硬変、糖尿病の特効薬となるものです。薬学博士が実証済みです。驚異の治癒力を体感してください】 このような謳い文句で売り出された「宝永石ミネラル」だったが、購入した客から「効果がない」「お腹を壊した」という苦情が寄せられるようになり、その相談を受けたという医師からは「この粉末にはゲルマニウムが含まれていない」と指摘された。岐阜県薬事課からも「これは医薬品に該当します。薬局の開設許可がないなら、販売をやめるか、HPを閉鎖するか、どちらかにしてください」という警告を受けた。 松井は慌ててセミナー事務局に連絡したが、関係者への連絡は一切つかなくなっていた。騙されたのだ──。 思案に暮れた松井は、これを売りさばくため、自らが「東大出身の医師」になりすまし、出会い系サイトで再婚相手を探す40代の女性たちにターゲットを絞り、結婚詐欺を仕掛けていくことにした。 ところが、苦情を受けた愛知県警が摘発に向かったところ、松井の会社から大量の「宝永石ミネラル」が発見された。松井は、詐欺容疑はもとより薬事法違反容疑でも再逮捕されたが、「自分も被害者だ」と訴えた。「元はと言えば、久郷博士のセミナーに出席し、騙されたのがきっかけだった。みのもんたの『おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)に出ている映像などを見せられて、頭から信じ込んでしまった。私を摘発するなら、その人たちも摘発してほしい」 警察は松井が読んだという本をもとに久郷のことも調べたが、全く架空の人物であることが分かった。だが、久郷による著書は150冊を超えていることも判明。数カ月に1冊のペースで本を出版し、その都度セミナーを開いては特定の健康食品を売りさばく。しばらくすると、連絡先は音信不通になり、また別の本を出版する。 連中が巧妙なのは、実在するかどうかもはっきりしない“体験者の声”を大量に載せ、「自分たちが言っているわけではない」という体裁を整えていることだ。あとは著者の架空の経歴に騙され、自ら引っかかってくるカモを待つのである。 人倫にもとる行為だが、明らかな健康被害が出ていないため、詐欺集団は摘発されていない。特定の健康食品の盲信には注意が必要だろう。
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社会 2020年05月02日 22時00分
1989.2.28福島女性教員宅便槽内海士事件〜Sさんを"殺した”のは誰なのか?
女性教員宅の便槽内で死亡していた25歳の男性。厳寒の季節に半裸で、入り込むのも困難な狭い中での投資など、不審な点は尽きない。 それ以上に不可解なのは、これらの点について特に操作が行われず、真相が闇に葬られたことだーー ※ ※ その不可解な事件は、1989(昭和64/平成元)年2月28日、福島県田村郡都路村古道(現・田村市都路町古道)にある古道小学校(現・都路小学校)の校庭に隣接する平屋の教員住宅で起こった。このときから、現在も犯人が捕まっていない平成初の未解決事件である「福島女性教員宅便槽内怪死事件」(通称「福島便槽事件」)が世に広まっていくのだが、まずは事件の流れをざっと記してみたい。 その日の午後6時ごろ、教員住宅に住んでいた女性教員のHさん(23歳)は、用を足そうとトイレに足を運んだ。中に入り、何気なく汲み取り式の便器の中を見たところ、人の頭がある。驚いたHさんは外に出て、汲み取り口に足を運んでみたが、なぜか蓋は開いており、汲み取り口から人の足が見えたのだった。 Hさんはすぐに、同じ教員住宅に暮らす同僚の教師を呼び出し、警察に通報。最初に駆けつけたのは、教員住宅から歩いて5分もかからない場所にある駐在所の警察官だった。その後、消防団員、管轄の三春署の警察官らが駆けつけ、便槽内にいるのが男性であることを確認する。そして、引っぱり出そうとしたのだが、便槽の筒の直径は36センチ。成人男性が入るにはほぼ不可能であるほど狭いのだが、なぜか男性はすっぽりと便槽にはまっていたため、数人の大人の力でも抜き出すことはできなかった。 人の力ではどうにもならないと考えた警察官らは、男性がすでに死亡していたため、重機を使って便槽を掘り起こし、便槽を壊してようやく男性を取り出したのだった。 ここまでの説明を読んだだけでも、この事件の異様さは伝わるであろうが、おかしなことはそれだけにとどまらなかった。不思議なことにその遺体は、上半身裸だったのだ。この都路村の当夜の気温は4・9度。にもかかわらず、男性は着ていた上着を胸に抱え、膝を折り、顔を左に傾けた状態で死後硬直していたのだった。 便槽から取り出された遺体にはまず、その場で水洗いが施された。さらにその後、消防団の詰所に運ばれてからも、再び洗われたという。医師による検視が行われる前に二度も洗われてしまったことを、あとあと人々は後悔することになる。 その後、ようやく医師による検視が行われた結果、死因は狭い場所で圧迫されて呼吸困難となり、真冬の時期ということもあって凍死に至ったと報告された。それを受けて警察は、遺体には肘や膝にかすり傷があるだけで、特に目立った外傷はなく、争った形跡もなかったことから、被害男性が便槽に入って死に至ったこと、そして死後硬直の状況から、遺体発見の2日前の2月26日ごろに亡くなったと発表。そして遺体の身元も、現場から車で10分ほどの、同じ村内に住んでいるSさん(25歳)と判明したのだった―。 以上が事件発生の流れだ。警察の発表をそのまま信用すれば、Sさんは自らの意思でHさんの汲み取り便所に外から侵入し、のぞき見しようとして亡くなったことになる。 故人にとっても残された親族にとっても、これは不名誉極まりない死に方と言える。仮にSさんが、過去にも便槽に忍び込むまではしないまでも、村内で不審な行動を取ったり鼻摘まみ者のような扱いを受けていたとするならば、誰もが村で起きた珍事件として折に触れて話題になる程度で、いつしか忘れ去られる「事故」に過ぎなかっただろう。ところが、今もって事故ではなく、「謎の事件」として人々の興味が尽きないものとなっているのは、つまりこれが単なる事故ではなかったことを物語っているからだ。★死亡推定時刻までの容疑者の不可解な足取り… そもそも、この事件が今もって謎とされるのは、発生当初から警察発表に対して、村内で「おかしい」と声をあげる人が後を絶たなかったことにある。 当時、Sさんは原発保守点検をする会社で営業主任として働いていた。さらに村内では青年団の一員でもあった。そこでは面倒見がいいと評判で、遺体発見現場に暮らしていたHさんとも面識があり、彼女がいたずら電話に悩まされていた時には相談に乗るなどしていたというのだ。 そんな間柄でありながら、のぞき見するとは考えにくくはないだろうか。 ちなみに彼女は、大葬の礼が執り行われていた2月24日から27日まで休暇を取っており、実家に帰省していたため現場には不在だった。そのことに関しても、Sさんが知っていた可能性があり、そんな状況でのぞき見はますます現実的ではない。 そして一方のSさんは、遺体で発見される4日前の24日から、忽然と姿を消していた。23日に開かれた知人の送別会には出席していたが、翌日午前10時ごろ、父親に「ちょっと行ってくるからな」と言って車で出かけ、そのまま行方不明となっており、家族によって捜索願が出されていた。 乗っていた車は、教員住宅から歩いて3分ほどの場所にある農協前の個人宅の庭に置かれていた。しかも、車はロックされておらず、鍵がついたまま。さらに不思議なことに、履いていた靴の片方が、近くを流れる川の土手で発見されているのだ。 24日に家を出てから亡くなるまでの2日間、Sさんはどこで何をしていたのか。なぜ、Hさんがいない日にのぞきをしようとして、身動きが取れなくなって息絶えたのだろうか。★執拗に口を割らない住民たち 果たしてこの事件の真相はいかなるものなのか。私は現地へと足を運んでみることにした。 東京から車で3時間ほど。常磐自動車道を下りて、さらに阿武隈高原の山道を40分ほど走り、都路町に入った。そこで私は、見かけた人に声をかけてみることにした。まず最初に声をかけたのは、60代の女性だった。「あー、あの事件な。おかしな事件だったよな。被害者の人は、すごく真面目で、そんなのぞきなんてする人じゃねぇって話だよ。みんなおかしいな、おかしいなって話はしてたけども、真相は闇の中だべ」 では、やはり事故ではないということだろうか。「どうなんだかな。それはわからないけど。被害者のお父さんが必死になって、テレビに声かけたりしてたから、納得はしてなかったんじゃねえか。事件後しばらくして映画ができたりして、都路の人は気になってはいたけど、見に行っちゃダメだっていう雰囲気になっていたな。みんな、おかしいとは思っているよ。話せるのはそこまで。あんまりこの話は、したくないんだ」 彼女の言葉は、奥歯にものが挟まったような印象だった。私は次に、被害者が暮らしていた地区に向かった。一軒の商店に入ると、年の頃70代と思しき女性が店番をしていた。「30年前、男性が便槽で発見された事件について聞きたいんですが?」 私がそう聞くと、女性の表情が一瞬で引きつったのがわかった。そして、返ってきた答えは思いもしないものだった。「そんなの知らんよ」 私はなおも、「この近くの男性が亡くなった事件ですよ。ご存知のはずです」と食い下がったが、彼女はなぜか店内には誰もいないのに「しーっ」と口に人さし指を立てて、黙るようにと目で語る。それから、カウンターを出て手招きをしながら言ったのだ。「私は詳しいことは知らないの。ちょっと来て、そのことについて知っている人のところを教えるから」 女性は店を出ると、直線距離で500メートルほど離れた場所にある一軒の家を指さした。「あそこの人なら何か知ってから。新しい家だぞ」 私は、礼を言って車に乗り込んだ。バックミラーを見ると、彼女は店の入り口に立ったまま、私がどこに向かうのか凝視していた。 それにしても、30年前の事件にこれほど過剰に反応するというのは、どういうことなのだろうか。 女性に聞いた「新しい家」はすぐにわかった。そこでは、網戸越しに一人の男性が、書類を手にしながらパソコンに何かを打ち込んでいるのが見えた。この事件について知っているというのは、その男性だろうか。玄関に回ってしまうと体良く追い返される気がしたので、私は網戸越しにいきなり声を掛けようとした。するとその男性は、機先を制して玄関に回るように指さした。 仕方なく玄関に回ると、男性の妻だろうか、いぶかしげな顔をした女性が立っている。私は手短に「30年前の事件のことで、ご主人に話を聞きたい」と要件を伝えた。すると、彼女の顔はさらに険しいものとなった。「何のことですか? 事件なんて知りませんよ」「この近くのSさんが亡くなった事件です」「はぁ、そんなことはありましたかね。私たちはもう80歳で、そんなことは覚えてないんです。若い人に聞いてもらったほうがいいですよ」「若い人だとわからないんです。ちょうどお母さんが50歳ぐらいのときのことですよ」「いやぁー。もうボケちゃっているから、何にもわかんないんですよ、覚えてないんです。他に行ってもらったほうがいいですよ。何にもわかりません」 パソコンを使っている主人がボケているようには見えなかったが、このような押し問答を続け、私は諦めた。この頑なまでに何かを隠そうとする態度に接して、今回の案件は間違いなく事故ではなく、事件であることを確信したからだ。★証拠の遺体は即座に洗われ便槽も破壊された… さらに取材を続けていく中で、私はようやく証言してくれる女性に出会った。「亡くなったSさんは立派な人だったよ。小学校の運動会でも一生懸命に協力してくれて、子供たちと組体操をしていたのが印象に残ってるよ。警察は何もかもずさんでしょう。遺体を洗ってしまったり、現場も立入禁止にしないで便槽を壊したりと、全然捜査しなかった。捜査を願う署名が4000人分も集まって、Sさんの親戚には警察の関係者もいたんだけど、その人たちも上から何か言われたみたいで、結局黙ってしまったんだ。子供の名誉のためだから、もう少し頑張ってもよかったんじゃねえのと思ったけどな。何かを必死に隠そうとしている人がいるってことだな」 私は別の人から、原発推進派の村長の応援を途中でやめたことで根に持たれていたという説などを聞いていたので、その話をぶつけてみた。「みんな原発に食わせてもらったところだからな。それまでは、仕事といえば農業だけで、現金を手にする手段なんてほとんどなかった。原発のおかげで子供たちを大学に行かせて、就職できたって人が多いよ。だから、何が起きてもおかしくないんじゃないの」 1971(昭和46)年に営業運転を開始した福島第一原発は、事件の起きた都路村から直線距離にして20キロほどのところにある。都路村は阿武隈山地の高原地帯にあり、緩やかな山容をした山々が連なり人々の心を和ませてきた。そんな都路村の様子を一変させたのが、2011年に発生した人類史上未曾有の原発事故である。この事故により、住民にも精神的、肉体的な苦痛をもたらしたのだが、それでもいまだに原発への感謝の言葉が出てくるほど、原発以前は山間地という地理的な条件ゆえに苦しい生活を強いられてきた歴史がある。 江戸時代には村人がほぼ全滅するほどの飢饉が発生しており、そのためこの地に古くから暮らす人々の多くは、新潟などからの移住者たちだ。 そう考えると、原発とは、この都路村にとってまさに命綱といってもいい。それをめぐるいさかいにより、血を招くこともあるのかもしれない―。★30年前の事件が今も終わっていない その後、私は原発関連企業を経営する男性に話を聞いた。福島で生まれ育った彼は、20代の頃から原発と関わり続けている。「田舎は金ですからね。原発の利権がらみで、仕事をもらうためにみんな必死です。下請けともなれば、いくら元請けに詰めるかっていうのが大事になってくるんです。仕事から外されたら、それで終わりですからね。車を買ってあげたり、家を建ててあげたり、裏金はつきものですよ。選挙となればなおさらです。村だと投票率が100%近くで、人口も少ないから、都会とは一票の重みが違うんです。少なくとも一票1万は払っていますよ。被害者も営業マンだったとなると、顔も広かったでしょう。その人が裏切ったら、10票や20票は動きます。これは大きいです、恨みを買うには十分でしょう。だって、選挙に負けたら仕事がなくなって生きていけなくなるんですからね」 やはり、この事件の裏では原発をめぐる利権が渦巻いていたのだろうか。「はっきりと、この事件がそうだよとは言えない。だけど、おそらくそうじゃねぇかというのはありますよ。警察も、事件の構造が見えているから動かなかった。事故として処理すると思います。断定はできないけども、都路村の事件は原発がらみじゃねぇかと思います」 ※ ※ 私は都路町を出て、福島第一原発の方向へと車を走らせた。すぐに車は帰還困難区域へと入り、かつて水田だった土地は見る影もなく、セイタカワダチ草などの雑草に覆われていた。民家には当然ながら誰もおらず、まさしくゴーストタウンと化している。 原発事故による荒野を眺めながら、改めて今回の事件のことを振り返った。 事件が発生したのは昭和天皇が亡くなり、平成が始まった年のこと。そして私が事件の起きた都路町を訪ねたのは、ちょうど令和を迎え、皇位継承式典が執り行われている最中のことだった。つまり、30年以上の年月が経過しているわけであるが、地域の人々は今も事件に関して頑なに口を閉ざし続けている。言ってみれば、事件は終わっていない。この土地が事件に対して、果てしなく重苦しい空気に包まれていることが意味するのは、警察の発表が間違っているということではないか。 警察は、なぜあっさりと事故扱いにしたのか。ほかにも疑問は尽きない。失踪中の被害者の足取りをつかむ上で重要な証拠となるはずの胃の内容物についても、何の発表もされていない。警察は何かを隠蔽している。私には、原発に絡んだ村の中での暗闘が、事件の背後には潜んでいるように思えてならない。 この事件の背後に潜む闇は、果てしなく深い―。
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社会 2020年05月02日 21時30分
コロナ禍で稼ぎまくって“美魔女度”がアップする岡田教授
新型コロナウイルスの感染拡大を連日、テレビ各局のニュースや情報番組が報じているが、ここの至るまで売れっ子ぶりが変わらないのが感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授だ。 すでに報じられているところによると、テレビ番組への出演数は、1月が33本、2月が87本、3月が145本で、おそらく、4月は3月以上の露出度だったはず。「ギャラは文化人枠だと思われるが、単純計算でコロナ騒動中の稼ぎは1000万円以上に達している。岡田氏の基本スタンスは“反体制”。なので、少しばかり過激なことを言っても、事実と違うことを言っても視聴者が食い付くので問題視されることはない」(テレビ局関係者) ただし、“有名税”は支払うことになり、「週刊文春」(文芸春秋)では職場での上司との不倫疑惑や論文のデータ捏造の過去が報じられた。「それでも、起用する方はスルー。それよりも評判になっているのが、最初はまったく冴えないビジュアルだったのに、ここに来て髪形や服装が華美になり“美魔女度”がアップしている」(同) 発売中の「週刊新潮」(新潮社)が本人を直撃したところ、多忙のため10キロやせてしまったのだとか。洋服はAmazonで購入した2000〜3000円のものを着用。メイクはメイク担当のなすがままだというが、懐は潤っているはずだ。
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社会 2020年05月02日 19時00分
早朝マンションで射殺された銀行支店長 なぜか凶器所持の凶悪犯と暴力団幹部の繋がりとは【未解決事件ファイル】
1994年9月14日、愛知県名古屋市のマンションで当時の住友銀行(現・三井住友銀行)名古屋支店長Aさんが何者かに射殺される事件が発生した。当時、住友銀行はバブルの不良債権問題に悩まされていた時期でもあり、その債権の多くが闇社会と関係の深い融資案件だった事から、ヤクザ絡みの事件ではないかと噂されていたが、現在も犯人は捕まっていない。一体何が起きたのか。 遺体が発見されたのは午前7時20分頃。自室があるマンション10階のエレベーターホールで血を流して倒れているAさんを同マンション住民が発見した。発見した住民はすぐに警察に通報したが、警察官が駆け付けた時には既にAさんは亡くなっていたという。 警察の調べによると、Aさんは右目の上から左後頭部に弾を撃ち抜かれたような痕が残っており、正面から至近距離で射殺された可能性が高いそうだ。ほかには外傷はなく、Aさんの部屋も物色された様子や荒らされた形跡は見当たらなかった。 警察は現場検証を進めると共に、マンション住民への聞き込みなどを開始。しかし、目撃証言はおろか、犯人に繋がる手がかりすらもほとんど見つからない状況が続いた。事件が起きたマンションは中央玄関が完全なオートロック式となっており、出入りした人物が記録される仕組みになっていたのだが、新聞配達員以外の人物が出入りした形跡が見つからなかった。 事件が動いたのは、Aさんが殺害されてから約3か月後の11月11日。男から大阪市の住友銀行本店に「融資してくれなければ、青酸カプセルを飲む」という一本の電話が届く。ほどなくして、当時73歳のBが本店に現れたのだが、Bは短銃を手にしており、銀行員が警察に通報。駆けつけた警察官によってBは逮捕されることになる。問題はここからだ。取り調べの最中に突然Bは「このピストルで名古屋支店長Aをやった」と自供した。Bが所持していた銃を警察が鑑定にかけたところ、Aさんの殺害に使われていた凶器であることが判明。Aさん殺害の容疑に関しても取り調べが行われることになった。 しかし、Bの供述には多くの矛盾点があり、実行犯であると裏付けできるだけの証言内容は得ることが出来なかった。後に、Bは実行犯であることを否定し、「事件について知っているが言えない」と口を閉ざすようになっていく。結局、Aさん殺害事件にBが関係している証拠は見つからず、立件は見送られた。 警察は銃の入手経路について捜査を進め、Bに銃を貸した暴力団幹部を特定。銃刀法違反で暴力団幹部を逮捕・起訴までこぎつけたが、Aさんの射殺事件に関する供述は得られなかった。住友銀行を巡っては、銀行支店や頭取自宅に火炎瓶が投げられるなどの事件が相次いでいたが、そうした事件との関連も分かっていない。Bはなぜ凶器の拳銃を所持していたのか。銃をBに渡した暴力団幹部の意図は何だったのか。
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社会 2020年05月02日 18時00分
釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 千葉県市川市・江戸川放水路産 オキシジミ
早いもので4月も折り返しに至りまして、まさに春本番。ということは…、待望の潮干狩りのシーズン到来であります。ヤッタ〜! 毎年この時期になると衝動を抑えきれず、普段は魚釣りへ向ける情熱を潮干狩りへ全力投球するワタクシ。編集部から「貝はやめて下さい」とクギを刺されておりますが…。「今年も掘って掘って掘りまくるぞぉ〜」 編集部の要望など、ガン無視です。だってワタクシ、掘るのも、舐めるのも大好きなんですもの、貝を。 ということで、シーズン初の潮干狩りを楽しむべく、千葉県市川市の江戸川放水路へ出かけました。 放水路といっても、平時は分水部の堰が閉められており、河川のような水の流れはほぼありません。そして、干潮時に露出する干潟では、潮干狩りや釣りが楽しめるのです。 ここは都内近郊では有名な潮干狩り場であり、かつては船遊びではあるもののハマグリが大量に獲れました。 しかし、昭和33年に製紙工場から流入した排水によって大半が死滅し、それに怒った漁民が暴動を起こすという事件が勃発しました。その結果「水質汚濁防止法」が制定されるという、曰く付きの過去があるのです。 現在まで潮干狩りや釣りが楽しめるのは、気骨ある先人の尽力があってこそ。令和の時代に至るまで、便利さと豊かな自然を享受できることに感謝の念を抱かずにはいられません。★ガツッ! に興奮 抜いたらガクッ… さて、話を潮干狩りに戻します。干潮前に現地に到着したのですが、すでに大きな干潟が露出しておりました。たまたま平日に出向くことができたため全体的に空いており、人影は沖のほうにパラパラと見える程度です。 沖まで歩くのも面倒ですし、何より早く掘りたい衝動を抑えることができず、近場から手当たり次第に掘っていきます。この日、道連れにした知人の子供は「沖に行こうよ〜」とワタクシの手を引いていましたが、そんなのはガン無視です(子供以上に衝動的なオッサンなので…)。 何せ今シーズン初の潮干狩りですから、干潟に点在するカニやら貝類が開けたであろう穴を見るだけでワクワクします。この雰囲気がたまらんですなぁ。 では、さっそく…。ハァハァ! と鼻息荒く掘り進むと、熊手の先から「カツカツン!」と手応えが伝わってアサリやシオフキが出てきました。んが、いずれも小さい…。「来年楽しませておくれ」 ようやくオトナの余裕を取り戻して、小さな個体は干潟に戻します。「デカいホンビノスか、あわよくばハマグリでも出てこんか〜いっ!」 そう念じてさらに掘り進めていると、傍らで黙々と掘っていた少年から「何か大きいの獲れた〜」の声が。 彼が手にしていたのは、オキシジミでした。ご存知ない方も多いかと思いますが、サイズが大きい割に味が今ひとつ…という評価のため、持ち帰る人が少ない貝です。「あぶねぇ〜、ガキに先を越されるところだった」などと思いつつも「大きいねぇ! よかった、よかった」と適当にあしらって、自分が掘ることに集中です。 ザリザリザリ(砂を掘る音)、ガツッ! おっ、よい感触♪ 手応えの先に手を突っ込むと、何やら大きめな貝が…。この瞬間こそがカウパーものなわけでして、下着に何か染み出す感覚を感じながら、砂泥から抜き出したのは、オキシジミ! その後もひたすら掘りまくり、オキシジミを10個ほど確保しました。「沖から戻ってきたオジサンは、アサリやホンビノスを持っていたよ! でも、オキシジミが獲れて楽しかった〜」という子供の声に「そだね…」と力なく返し、陸に上がりました。嗚呼…。★大型は臭うがチビは許容内 オキシジミと言えば…、以前に東京都の多摩川で獲った物を焼いて食べたのですが、都市河川特有の臭いが強かった記憶があります。 しかし、最近は市場で見る機会が増え、ハマグリの産地として有名な三重県の桑名産も売り出されています。ということは、ひょっとしたらイケるかも…。 念のためガーリックを効かせた白ワイン蒸しにしていただきま〜す。 結論から言いますと、大型はやはり臭みがあるものの、小型はさほど気になりません。考えてみれば、普通のシジミも臭みを感じることが多く、ある程度は仕方ないのかもしれません。 とは言え、身近な都市部の干潟で「ガツッ!」と手元にくる感触と興奮が味わえて、帰宅後は美味しい料理が楽しめることはありがたいこと。そう思いつつ、白ワインをクイッと飲み干す春の夜でありました。***************************************三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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社会 2020年05月02日 12時10分
“アベノマスク”よりも好評? 話題となった地方自治体のマスク供給の取り組み
新型コロナウイルス感染拡大の影響で今や貴重品となったマスク。当初、「必要ない」としていたアメリカやヨーロッパ諸国も現在は着用を勧めており、その需要は高まるばかりだ。 医療機関でもマスク不足が深刻化。通常のサージカルマスクを回すため、安倍晋三首相は洗って使用できる布マスクを全世帯に配布。一定の効果はあるものと思われたが、一部国民からは不評だった。 国の措置には批判が集まっているが、自治体レベルのマスクを配布する取り組みは称賛されている。今回はそんな施策を紹介したい。 岩手県一関市は、市民が統一規格を元に作った大人用の布マスクを1枚150円で買い取り、それを市民に無料配布する「みんなのマスクプロジェクト」を実施している。プロジェクトが開始された4月7日時点では、新型コロナウイルス感染者が出ていなかった岩手県だが、感染への不安からマスクは品薄状態。そんな不安を解消するとともに、布マスクを作った人への「報い」として150円で買い取り、それを無料配布するのは画期的で、評価する声が相次いだ。 繊維産業が盛んな栃木県足利市が始めたのが、市内の繊維業者が製造した布マスクを妊婦や全小中学生に配布する取り組みだ。 足利市は中止の決まった催し物の費用などを財源に、約4億5000万円で、繊維業者5社に布マスクの製造を依頼。完成品を妊婦約1500人に3枚、全小中学生約1万人に2枚ずつ配布する予定だ。 福井県は県内全世帯にマスク50枚入りを2箱買うことができる「マスク購入券」を全世帯に郵送した。 同県は独自に1箱50枚入りのマスク30万箱以上を確保しており、福井県のドラッグストアチェーン「ゲンキー」の県内64店舗に持っていくと、1箱50箱入りのマスを2350円で購入することが出来る。 このような利用券を配布することで買い占めを防ぐことが可能となるとともに、全ての福井県民にマスクを流通させることができると見られる。また、ドラッグストアの混雑解消により、感染拡大を防ぐ効果も期待されている。 政府よりも地方自治体の方が、優秀な施策を多数考えていると言われる昨今。マスクだけを見ても、政府と自治体ではかなりの差と言わざるを得ない。国として出来ることを、速やかに実行してもらいたい。
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社会 2020年05月02日 12時10分
絶対に検索してはいけない「呪いの言葉」
一般に、ネット文化が広く定着し始めた2000年代半ば頃から、ネットユーザーの間でしばしば話題となってきた「絶対に検索してはいけない言葉」。 これは特定のキーワードを入力した際に、うっかりグロ画像などをはじめとする“禁断のコンテンツ”を目撃しまうことを避ける上で、ネット上などで情報共有が行われてきたものである。 その内容は、人々の凄惨な死を記録したものや、独特な不快感を与える虫などの画像、さらには「見ると呪われる」といった都市伝説があるものまで、実に様々……。無論、その多くは見たことによって不快感や精神的なショックを与えるものもあるが、これといった実害があるわけではないものがほとんどだ。しかし、中にはPCやスマホがウイルスに感染してしまったり、精神的なダメージ以外の実害を引き起こすものも含まれているのである。 今回は、そうした「絶対に検索してはいけない呪いの言葉」の中から、比較的、実害のなさそうなものだけを選んでご紹介する。 しかし、ネットにはこれ以外にも、実に様々な危険な言葉が存在しているのも事実である。最近では予測変換機能などで、誤ってアクセスしてしまうケースも少なくないだけに、みなさんもネットサーフィンにあたっては、くれぐれもご注意していただきたい。◎「マイケルジャクソン 死に顔」ある意味、そのままと言ってしまえばそれまでなのだが、2009年に急逝した“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの「死に顔」画像がヒットしてしまうというもの。とはいえ、それは実際のマイケルを写したものではなく、「検視官によるデッサン画」とされるイラストであるため、衝撃度はいまひとつといったところ。ちなみに、『マイケル 検死』で検索すると、裁判で公開された検視写真がヒットしてしまうため、むしろこちらの方が要注意と言われている。◎「ンヌグム」人間のような形をした物体が、男性の機械音声でしゃべるだけの短編動画。いわゆるバーチャルユーチューバーと類されるタイプのコンテンツである。しかし、タイトルが文字化けを起こしていたり、不気味なBGMが流れていたりと、なんとも言えない負のオーラが漂っていて、見る者の恐怖を呼び覚ますのである。◎「パノラマ 失敗」こちらは文字通り、失敗したパノラマ写真のことである。しかし、被写体となっている人物の身体の一部が欠損していたり、逆に四肢が増えていたりと、なんとも言えない不気味さを感じる画像が大量にヒットしてしまうのだ。ネット上では「下手なホラー画像よりも怖い」という声が続出してタブーとされている。◎「POSO」インドネシア中部スラウェシ州にあるポソ(POSO)で起きたポソ宗教紛争(1998〜2001年)の惨劇を映した記録映像がヒット。うっかり映像を見てしまうと、この内戦で虐殺された無数の遺体や、生首を手にシャウトする兵士、さらには泣き叫ぶ母親の前に横たわるハチの巣にされた少年の遺体といった「ガチ」の惨状を目の当たりにしてしまうため、かなりの注意が必要だ。◎「グリーン姉さん」まるで、ゆるキャラのようなほのぼのとした名称とは裏腹に、この言葉で検索をかけると出てくるのは腐乱した女性の遺体を写した画像である。彼女の皮膚は腐敗して緑色を帯びた蝋状を呈しており、鼻からは出血が見られ、眼球も独特な質感へと変化していることが分かるだろう。そのため、グロ耐性のない人にとっては、かなり衝撃度の高い画像であると言えそうだ。◎「食卓のお肉ができるまで」こちらも『グリーン姉さん』と同様、あたかも児童向け絵本やエッセイ集のタイトルのようでありながら、出てくるのは豚や牛、鶏といった家畜たちがつぶされた上に解体され、食肉へと姿を変えていく、あまりにリアルな様子を記録した動画や静止画を見ることに…。これが現実とはいえ、動物愛護を叫ぶベジタリアンが見たら、激怒を通り越して卒倒しかねない代物であると言えるだろう。◎「もぺもぺ」もともとは人気クリエーターの手掛けた映像作品であるという。しかし、序盤に流れるNHKの子供向け番組のような微笑ましいキャラ&雰囲気とは裏腹に、中盤からはかなりグロく禍々しい雰囲気の内容へと急カーブしていくのが特徴だ。作品としてはかなりインパクトがあり、見る人によっては魅力的なものなのかもしれないが、ひたすら見続けていると、なんとも言えない精神的な不安を覚えてしまいそうである。◎「被曝ネズミ」英語では「RADIATION RATS」と入力すると、比較的近い結果が得られる。この言葉で検索すると、被爆実験によって見るも無残な姿となってしまった実験用ラットの姿がヒットする。人間のグロ画像に比べればまだマシと言えるかもしれないが、動物好きの人にとってはかなりのトラウマ要素を与える画像である。◎「いいとも B'z」1993年に放送された『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)のトラウマ回として有名な映像がヒット。この映像では、同番組の1コーナーであった「タモリ・ウンナンの大発見」に寄せられた視聴者投稿で、「聞くたびに内容が変わる」「聞くと怪奇現象が起きる」といういわくつきのCDとして、B’zが90年にリリースしたアルバム『RISKY』が紹介されている。これをタモリがスタジオで再生してみると、不気味な雰囲気の音と、男性のうなり声のようなものが流れ始めるのだ。のちにこのCDは製造時のミスにより、誤って別の音源が入ってしまったことが判明。同盤に記録されたデータは、灰野敬二による別作品『滲有無』ではないかとする説が有力視されている。しかし、「聞くと怪奇現象が起きる」という点については説明がつかないだけに、なんとも気になるところである◎「パン君 吐血」「パン君」と聞くと、日本テレビ系で放送されている『天才!志村動物園』で愛されたチンパンジーを思い浮かべる人も少なくないと思うが、このキーワードでヒットする「パン君」は、ある愛犬家が飼っていたという犬の名前である。実はこのパン君、フィラリアが原因で亡くなったのだが、このキーワードで検索すると、彼が吐血し、死にいく様子を収めた画像がヒットしてしまう。愛犬家にとってはなんともショッキングで、心痛ませる内容である。
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社会 2020年05月02日 07時00分
犬と猫、猫と鳥…異種同士のペットを同時に飼うコツは ポイントは迎え入れる順番
ペットの飼育頭数が増えるに従って増えてきたのが、犬と猫、猫と鳥、犬とうさぎなど、異種同士を同時に飼うという特殊な多頭飼い。自宅の物理的なスペースや金銭的余裕などが前提となり、決してハードルは高くないものの、正しい方法で飼えば、仲のいい家族となることは可能だと言われている。 一般的な組み合わせである犬と猫の場合、基本的には犬が先で猫は後から迎え入れるのがいいという。 「犬と猫の組み合わせの場合、犬を先に飼い、猫を後から迎え入れる方が圧倒的に成功率が高くなります。子犬のうちはやんちゃなことも多いですが、成長すると落ち着き、社会性も強くなるので異種の猫も、家族として迎え入れやすくなります。しかし、その場合でも犬のしつけができていることが必須。また、両方幼いうちに引き取り、異種関係なく一緒に育てることで、きょうだいのように育つというケースもあるます。一方、猫を先に飼っていて犬を迎え入れる場合は、まず犬を隔離し相手の存在を認知させ、一週間以上空けてから初めて顔を合わせたりする配慮が必要。犬がじゃれ、猫がそれに怯えてしまうようだったら、生活環境を1階と2階で別にすることも考えた方がいいでしょう」(ペットライター) また、ほかの組み合わせでも犬が先、猫が後は原則だという。 「主従関係を認識している犬の場合、うさぎや鳥などの小動物、爬虫類の場合でも、飼い主が大切にしているところを見せ、少しでも手を出しそうな素振りがあったら注意をすれば、犬は手出しすることなく、小動物も穏やかな犬に慣れ、仲良くできる可能性が大きいです。また、猫の場合は小動物の後から迎え入れることで、その家の家族と認識できる可能性が高くなります。しかし、子猫はすぐにじゃれて遊びたがるので、できれば子猫はきょうだいを2匹一緒に引き取り、猫同士を遊び相手とすることで、小動物に危害を加えるようなことは起こりにくくなります。とは言え、小動物をケージから出してフリーにさせている場合は、基本的に目を離さずにいた方がいいでしょう」(同) 最後には個体差の可能性もあるが、根気強く、それぞれのペットの変化を見て対応していくことが大切になるようだ。
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