これは特定のキーワードを入力した際に、うっかりグロ画像などをはじめとする“禁断のコンテンツ”を目撃しまうことを避ける上で、ネット上などで情報共有が行われてきたものである。
その内容は、人々の凄惨な死を記録したものや、独特な不快感を与える虫などの画像、さらには「見ると呪われる」といった都市伝説があるものまで、実に様々……。無論、その多くは見たことによって不快感や精神的なショックを与えるものもあるが、これといった実害があるわけではないものがほとんどだ。しかし、中にはPCやスマホがウイルスに感染してしまったり、精神的なダメージ以外の実害を引き起こすものも含まれているのである。
今回は、そうした「絶対に検索してはいけない呪いの言葉」の中から、比較的、実害のなさそうなものだけを選んでご紹介する。
しかし、ネットにはこれ以外にも、実に様々な危険な言葉が存在しているのも事実である。最近では予測変換機能などで、誤ってアクセスしてしまうケースも少なくないだけに、みなさんもネットサーフィンにあたっては、くれぐれもご注意していただきたい。
◎「マイケルジャクソン 死に顔」
ある意味、そのままと言ってしまえばそれまでなのだが、2009年に急逝した“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの「死に顔」画像がヒットしてしまうというもの。とはいえ、それは実際のマイケルを写したものではなく、「検視官によるデッサン画」とされるイラストであるため、衝撃度はいまひとつといったところ。ちなみに、『マイケル 検死』で検索すると、裁判で公開された検視写真がヒットしてしまうため、むしろこちらの方が要注意と言われている。
◎「ンヌグム」
人間のような形をした物体が、男性の機械音声でしゃべるだけの短編動画。いわゆるバーチャルユーチューバーと類されるタイプのコンテンツである。しかし、タイトルが文字化けを起こしていたり、不気味なBGMが流れていたりと、なんとも言えない負のオーラが漂っていて、見る者の恐怖を呼び覚ますのである。
◎「パノラマ 失敗」
こちらは文字通り、失敗したパノラマ写真のことである。しかし、被写体となっている人物の身体の一部が欠損していたり、逆に四肢が増えていたりと、なんとも言えない不気味さを感じる画像が大量にヒットしてしまうのだ。ネット上では「下手なホラー画像よりも怖い」という声が続出してタブーとされている。
◎「POSO」
インドネシア中部スラウェシ州にあるポソ(POSO)で起きたポソ宗教紛争(1998〜2001年)の惨劇を映した記録映像がヒット。うっかり映像を見てしまうと、この内戦で虐殺された無数の遺体や、生首を手にシャウトする兵士、さらには泣き叫ぶ母親の前に横たわるハチの巣にされた少年の遺体といった「ガチ」の惨状を目の当たりにしてしまうため、かなりの注意が必要だ。
◎「グリーン姉さん」
まるで、ゆるキャラのようなほのぼのとした名称とは裏腹に、この言葉で検索をかけると出てくるのは腐乱した女性の遺体を写した画像である。彼女の皮膚は腐敗して緑色を帯びた蝋状を呈しており、鼻からは出血が見られ、眼球も独特な質感へと変化していることが分かるだろう。そのため、グロ耐性のない人にとっては、かなり衝撃度の高い画像であると言えそうだ。
◎「食卓のお肉ができるまで」
こちらも『グリーン姉さん』と同様、あたかも児童向け絵本やエッセイ集のタイトルのようでありながら、出てくるのは豚や牛、鶏といった家畜たちがつぶされた上に解体され、食肉へと姿を変えていく、あまりにリアルな様子を記録した動画や静止画を見ることに…。これが現実とはいえ、動物愛護を叫ぶベジタリアンが見たら、激怒を通り越して卒倒しかねない代物であると言えるだろう。
◎「もぺもぺ」
もともとは人気クリエーターの手掛けた映像作品であるという。しかし、序盤に流れるNHKの子供向け番組のような微笑ましいキャラ&雰囲気とは裏腹に、中盤からはかなりグロく禍々しい雰囲気の内容へと急カーブしていくのが特徴だ。作品としてはかなりインパクトがあり、見る人によっては魅力的なものなのかもしれないが、ひたすら見続けていると、なんとも言えない精神的な不安を覚えてしまいそうである。
◎「被曝ネズミ」
英語では「RADIATION RATS」と入力すると、比較的近い結果が得られる。この言葉で検索すると、被爆実験によって見るも無残な姿となってしまった実験用ラットの姿がヒットする。人間のグロ画像に比べればまだマシと言えるかもしれないが、動物好きの人にとってはかなりのトラウマ要素を与える画像である。
◎「いいとも B'z」
1993年に放送された『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)のトラウマ回として有名な映像がヒット。この映像では、同番組の1コーナーであった「タモリ・ウンナンの大発見」に寄せられた視聴者投稿で、「聞くたびに内容が変わる」「聞くと怪奇現象が起きる」といういわくつきのCDとして、B’zが90年にリリースしたアルバム『RISKY』が紹介されている。これをタモリがスタジオで再生してみると、不気味な雰囲気の音と、男性のうなり声のようなものが流れ始めるのだ。のちにこのCDは製造時のミスにより、誤って別の音源が入ってしまったことが判明。同盤に記録されたデータは、灰野敬二による別作品『滲有無』ではないかとする説が有力視されている。しかし、「聞くと怪奇現象が起きる」という点については説明がつかないだけに、なんとも気になるところである
◎「パン君 吐血」
「パン君」と聞くと、日本テレビ系で放送されている『天才!志村動物園』で愛されたチンパンジーを思い浮かべる人も少なくないと思うが、このキーワードでヒットする「パン君」は、ある愛犬家が飼っていたという犬の名前である。実はこのパン君、フィラリアが原因で亡くなったのだが、このキーワードで検索すると、彼が吐血し、死にいく様子を収めた画像がヒットしてしまう。愛犬家にとってはなんともショッキングで、心痛ませる内容である。