新日本
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スポーツ 2019年05月30日 17時30分
KUSHIDAがNXT無傷の3連勝!王座挑戦の紫雷イオに追い風!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間30日、ファームブランドNXTを世界配信。日本人スーパースターが大活躍した。 新日本プロレスから移籍したKUSHIDAのNXTデビュー3戦目はドリュー・グラックが相手だった。 KUSHIDAはグラック得意の関節技に対してジャパニーズスタイルで対応。ヘッドロックから卍固めを決めると、腕ひしぎ逆十字固めでグラックの腕にダメージを与えていく。グラックもアンクルロックで形勢逆転を狙ったが、KUSHIDAはグラックにシェル・ショックでマットにたたき付けると、そのまま丸め込んで3カウント。サブミッションの力が試された試合だったが、KUSHIDAの横綱相撲に現地のファンも大きな拍手を送っている。 KUSHIDAはNXTデビューから3連勝。試合後、両者はにらみ合うとグラックは「お前は臆病者だ」とKUSHIDAを挑発。バックステージのインタビューではKUSHIDAに改めてサブミッションマッチを要求。2人の因縁がさらに進展しそうだ。 一方、6月2日に開催されるビッグマッチ「NXTテイクオーバー:XXV」でNXT女子王座戦に臨む挑戦者の紫雷イオと、チャンピオンのシェイナ・ベイズラーがインタビューに登場した。MMAフォー・ホースウィメンのメンバーとともに現れたシェイナは、イオの竹刀襲撃に対して「テイクオーバーでは武器は許されてないし、仲間もいないでしょ。私には仲間がいるのよ」と笑みを浮かべながら余裕のコメントを残して立ち去った。 これに挑戦者のイオは「シェイナとその仲間たちなんて全然怖くないし、テイクオーバーに仲間が来ても問題ない。それにシェイナを倒すのに竹刀も必要ない」と強気のコメントでタイトルマッチへの自信を示した。そこに先週、イオに救出されたキャンディス・レラエが現れてセコンドにつくと申し出ると、イオも快諾。タイトルマッチに挑むイオにとって心強い味方が加わることになった。今回のタイトルマッチは両陣営ともに総力戦になりそうだ。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年05月29日 22時30分
「全力で闘ってみせる」元WWEアンブローズと新日本6.5両国で対戦のジュースが会見
新日本プロレスは28日、都内の本社で『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26』最終戦、6.5東京・両国国技館大会に関する会見を行った。 前日27日に元WWEスーパースターで、ディーン・アンブローズからリングネームを変えたジョン・モクスリーがツイッターで6.5両国大会に参戦する意思表示をしていた。会見で菅林直樹会長は、IWGP USヘビー級選手権試合として王者のジュース・ロビンソンに、モクスリーが挑戦するタイトルマッチを開くと発表。ジュースも登壇し、モクスリーとの思い出や対戦への意気込みを語った。 ジュースは「この対戦が決まる前、ずっと『対戦相手が欲しい』『チャレンジャーを募集している』と話したが、誰が来るか前もって知っておくべきだったかもしれない。いや、知っていたのかもしれない。お前がこうやってまた俺の前に再び現れた。ジョン・モクスリー。当時はそういう名前ではなかった。ディーン・アンブローズ。そして、俺はジュース・ロビンソンではなく、CJパーカーと名乗っていた。これはもう8年の前のフロリダでの話だ」とWWEの育成組織FCW(後にNXTと統合)で一緒だったことを明かした。 「ディーンとCJは仲が良く、CJはディーンのことを先輩として慕っていた。ディーンはよく自分をバーに誘ってくれて、いろんなことを教えてくれた。そして、この俺もディーンを先輩として、自分よりも優れたレスラーとして尊敬していたから、たくさんの話をした。車で旅をすることもあれば、いろんなところにも巡業に行った」と感慨深げにモクスリーとのエピソードを披露した。 その後、モクスリーはWWE本隊に昇格、ジュースは「CJパーカーという名前を捨て、自分はジュース・ロビンソンという名を名乗り新日本プロレスのレスラーとして活動を始めた」のだから運命は分からない。あれから8年が経って、ジュースのIWGP US王座にモクスリーが挑戦する日が来るとは思いもよらなかっただろう。 「みんな、ジョン・モクスリーが俺を倒すところを見たいのかもしれないが、そうはいかない」 フロリダ時代は1度だけシングルで対戦し、モクスリーが勝利している。「当時の自分は今のヤングライオンのウエムラ、ツジ、ナリタ、ウミノ。ああいったあたりの自分が、当時のフロリダの自分」とジュースが話しているように、参考にはならない。ジュースは新日本に“留学“しWWEスーパースターに負けない技術を手に入れている。新日本のプライドを持っているだけに、ビッグネームのかませ犬になる気はさらさらない。 「俺はこの新日本プロレスのために闘っている。ジョン・モクスリーに何ができるかではなく、ジュース・ロビンソンがジョン・モクスリーに対して何ができるか。そこが大事だと思っている。俺は両国で笑顔を持って、ダンスを踊るような試合はしない。全力で闘ってみせる」 近年ではクリス・ジェリコとケニー・オメガ、古くはスタン・ハンセンとビッグバン・ベイダー、ハンセンとハルク・ホーガンなどの外国人対決が行われ、日本のファンの胸を打った。ジェリコの対戦相手もそうだったが、モクスリーはツイッターで約69万人のフォロワーを抱え、発信力と世界的な存在感を持つ。ジュース・ロビンソンの名を世界に知らしめるチャンスでもある。ジュースのジャパニーズドリームに期待したい。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2019年05月28日 06時30分
“脅迫めいた映像”が…「MOX」元WWEのディーン・アンブローズが新日本6.5両国国技館大会参戦を示唆!
新日本プロレスのIWGP US王者、ジュース・ロビンソンに脅迫めいた映像を送りつけていたのは、とんでもないビッグネームであることが濃厚となった。 ジョン・モクスリーは今年4月にWWEを退団し、ディーン・アンブローズから、WWE入団前に使用していたリングネームに変えた。彼はケニー・オメガ、Cody、ヤングバックスらが設立したアメリカの新興団体AEWの旗揚げ戦(日本時間26日)のメインイベントでケニーに勝ったジェリコを急襲したばかり。モクスリーは自らのツイッターに新日本プロレス公式アカウントのみ記載して、ジュースへの脅迫動画を添付した。映像の最後には「MOX」の文字が映し出されている。モクスリーが新日本6.5両国国技館大会でジュースの前に姿を見せるのか注目される。 AEWはモクスリーと複数年契約を結んだことを発表しているが、同じくAEWと契約を結んだクリス・ジェリコは、新日本6.9大阪城ホール大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦することが決定している。ジェリコとケニーは「新日本プロレスには出場できる」と契約に盛り込まれていることを明らかにしている。モクスリーも同様の契約を結んだのだろうか。今後の動向が見逃せない。 モクスリーはWWE時代、セス・ロリンズ、ロマン・レインズらと“ザ・シールド”として、一世を風靡。日本公演にも来日しており、WWE退団にショックを受けた日本のファンも少なくなかった。アンブローズとしてWWE王座をはじめ、WWE US王座やWWEインターコンチネンタル王座など数々の主要タイトルを獲得している大物。セミレギュラーだったジェリコと違って、WWEで第一線を張ったまま退団し、年齢も33歳とまだ若い。AEWのスケジュールの合間をぬって新日本に定期参戦することになれば、世界的な知名度と実力を誇るモクスリーが新日本にとってさらなる起爆剤になるだろう。 まずは6.5両国大会に期待したい。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月27日 22時30分
バレットクラブに不穏な空気! 新日本スーパーJr.終盤へ 鷹木信悟が無傷の7連勝
新日本プロレス初夏の最強ジュニア戦士決定戦『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26』(BOSJ)が26日に開幕した。千葉・幕張メッセ国際展示場7ホール大会では、A、B両ブロックとも公式戦7試合を消化。各選手、残り2試合となった。開幕から6連敗中だったTAKAみちのくは右足の負傷で幕張大会から欠場。ドラゴン・リー、マーティー・スカル、金丸義信は不戦勝となった。 リーグ戦は予想通り、22日からの東京・後楽園ホール3連戦で大きく動いた。Aブロックは優勝候補筆頭の鷹木信悟が無傷の7連勝中。これを1敗の石森太二、2敗のリーが追う展開。31日の愛媛・アイテムえひめ大会で鷹木と石森の公式戦が残っており、この結果が決勝進出に影響を与えるのは間違いない。 Bブロックは24日の後楽園大会でメインに抜擢されたロッキー・ロメロが奮起。Bブロックを全勝で独走していたバレットクラブの新メンバー、エル・ファンタズモに土をつけると、25日の幕張大会ではロッキーと同じロッポンギ3KのYOHがファンタズモを破る快挙。思わぬ連敗に焦ったファンタズモは、ウィル・オスプレイと対戦したバレットクラブのロビー・イーグルスに加担し、イーグルスの勝利に“貢献”したが、自身の実力で闘ってきたイーグルスは納得がいかない様子。ファンタズモのしたたかさが見え隠れしていることもあり、両者の間に不穏な空気が流れた。 Aブロックに比べるとBブロックは混戦で、田口隆祐、オスプレイ、ファンタズモ、イーグルスが2敗で首位。YOHとBUSHIが3敗で追う。ファンタズモは田口戦を残しているが、直接対決でオスプレイ、イーグルス、BUSHIに勝っているだけに同点で並んだ場合は優位に立つ。田口かYOHが上がってくるようなことがあれば面白いが、田口もYOHもまだ強敵との闘いを残しているだけに簡単にはいかないだろう。 6.5東京・両国国技館大会のメインイベントを巡る闘いは佳境を迎える。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月24日 22時30分
K.O.CLIMAX初代夏男はどっちだ?小笠原瑛作と江幡塁、新生KNOCK OUTエース争い!
キックボクシング団体KNOCK OUTの新体制発表会見が20日、都内で行われた。小野寺力氏に代わり、REBELSの山口元気代表がプロデューサーに決まった。これはプロ野球に例えると監督が交代したのと似ている。 会見にはカードが決定した小笠原瑛作、江幡塁、日菜太に加えて、新日本キックボクシング協会から江幡睦、勝次、重森陽太、斗吾、リカルド・ブラボ、REBELSから壱・センチャイ、T-98、丹羽圭介、ぱんちゃん璃奈、良太郎が出席。欠席したが、シュートボクシングの笠原弘希も参戦予定だという。 木谷高明オーナーは顔ぶれが変わることについて「それはあると思う」と認めたが、「やっぱりみんなが上がりたいというリングであれば、また戻ってくるんじゃないですかね。発足当初はみんなが上がりたいというリングだったと思うんですよ」とポツリ。 「実際、KNOCK OUTができたことで少し底上げができたと思うんです。その部分での役目は半ば終わったところはあると思うんですよ。だからもう一回出たいリングというふうに思ってもらう」と強調。「発足当初が10だとすれば、今は3か4くらいまでテンションが下がっている。もう一回10のテンションに戻せばまた、みんな出たいと思う。それをこの1年ぐらいでやりたい」と述べた。 具体的な選手名については触れなかったが、小野寺体制のKNOCK OUTで活躍し、今回参加を見送った選手、ジムがまた「戻ってきたい」と思えるステージを山口プロデューサー、原田克彦社長ら新体制のスタッフ、選手とともに作り上げる意向を示した。 新体制第1弾となる8.18大田区総合体育館大会には、『K.O CLIMAX 2019』というグループ会社が開催しているあの大会を連想させるタイトルが付けられた。原田社長は「新日本プロレスの『G1 CLIMAX』のように毎年夏の恒例大会にしていきたい」と話していた。キックの場合、短期間で総当たりリーグ戦を行うことが難しい。今年は初代スーパーバンタム級王座争奪戦を兼ねた1DAYトーナメントの開催となった。 参加選手の目玉は小笠原瑛作と、昨年6月に瑛作に完勝した江幡塁だ。2人にはシード権が与えられた。抽選の結果、瑛作はオランダの未知なる強豪、レダ・ナラインと、塁は6.9REBELS後楽園ホール大会で行われるKING強介対大野貴志の勝者と1回戦で対戦することになった。 塁は「小笠原選手にはしっかり勝っていただいて決勝で、去年6月やったような激闘をもう一度繰り広げたいと思っています」と瑛作との闘いを視野に入れた。瑛作は「前からひっかかっていた江幡塁へのリベンジマッチだけではなく、KNOCK OUTスーパーバンタム級のベルト、恒例になるであろうKOクライマックス初代覇者、こんな機会はめったにないと思うので江幡選手には決勝上がってきてもらいたいと思います。僕は優勝しか考えていません」と珍しく闘志をむき出しにした。 山口プロデューサーは「どっちがKNOCK OUTのエースになるか競わせたい。正直『瑛作をエースにします』とは今は言えない。江幡君がエースになる可能性が強いかもしれないし、競ってもらいます」と愛弟子・瑛作に厳しい評価を下した。 瑛作は「僕が引っ張っていく」との強い思いで新生KNOCK OUTに参加しているだけに負けられない闘いになりそう。1回戦のナラインは全く読めない相手。瑛作にとっては試練の夏になりそうだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月24日 06時30分
タイガー服部がレフェリー! 6.26長州力ファイナル興行全対戦カードが決定
リデットエンターテイメントは、6月26日に東京・後楽園ホールで開催する長州力ファイナル興行の全対戦カードを発表した。大会のチケット発売と同時に猛スピードでチケットが売れ、カード発表前に立ち見を含む全席が完売。全国の映画館でパブリックビューイングを上映することが急きょ決定している。 対戦カードは次の通り。『POWER HALL 2019〜New Journey Begins〜』6月26日 東京・後楽園ホール1 LAST SACCESSION(30分1本勝負)佐々木貴(FREEDOMS&杉浦透(FREEDOMS)&吉田綾斗(KAIENTAI DOJO) 対 葛西純(FREEDOMS)&浅川紫悠(KAIENTAI DOJO)&平田智也(FREEDOMS)2 CLASH OF SWORDS(30分1本勝負)関本大介(大日本プロレス)&橋本大地(大日本プロレス) 対 マサ北宮(プロレスリング・ノア)&稲村愛輝(プロレスリング・ノア)3 TOKYOGURENTAI KAZOEUTA(30分1本勝負)NOSAWA論外(東京愚連隊)&MAZADA(東京愚連隊)&FUJITA(東京愚連隊) 対 ディック東郷(フリー)&MEN'Sテイオー(フリー)&カズ・ハヤシ(WRESTLE-1)4 THE FUTURE IS NOW(30分1本勝負)田中稔(フリー)&小坪弘良(フリー) 対 ヨシタツ(フリー)&上野勇希(DDTプロレスリング)5 NOAH THE STYLE(30分1本勝負)清宮海斗(プロレスリング・ノア)&谷口周(プロレスリング・ノア) 対 中嶋勝彦(プロレスリング・ノア)&平熊野準(プロレスリング・ノア)6 THE FINAL RHAPSODY(60分1本勝負)長州力&越中詩郎(平成維震軍)&石井智宏(新日本プロレス) 対 藤波辰爾(ドラディション)&武藤敬司(WRESTLE-1)&真壁刀義(新日本プロレス)※レフェリー タイガー服部 長州はラストマッチ前最後の試合(19日、FREEDOMS沖縄・宮古島大会)をけがすることなく終えた。現在はラストマッチに向けて調整に入っている。最後の相手を務める“永遠のライバル”藤波は「彼がやめていくのは複雑な気持ち」と正直な思いを口に出していた。ただ、長州は一度引退試合を行っていることから、「引退試合」という言葉を使わず、「ラストマッチ」「ファイナルマッチ」と今回の一戦を表現している。それだけリングを降りる決意は固いということだろう。 ラストマッチのレフェリーは、海外、新日本、ジャパンプロレス、WJプロレスなど、常に長州と行動をともにしていたタイガー服部だ。服部も今大会の後、近いうちにレフェリー生活にピリオドを打つ可能性が高い。80〜90年代のファンにとってはこちらも見逃せないポイントとなるだろう。 今大会にはメインの新日本、ドラディション、W-1、平成維震軍の他、大日本、K-DOJO、DDT、FREEDOMS、東京愚連隊らが協力。リデットエンターテイメント傘下のプロレスリング・ノアは提供マッチも含め、若きエース清宮海斗ら多数の選手が参戦する。長州の孫弟子にあたり、WJで一緒だった中嶋勝彦、そして同じく健介氏の弟子で、長州とも親交が深かった故・マサ斎藤さんの付き人を務めたマサ北宮も出場する。 セレモニーなどが行われるかはまだ発表されていない。1度目の引退試合は東京ドームで行われたとはいえ、質素なイメージが残った。今回は悔いのないラストマッチを見せてもらいたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月22日 06時30分
女子2冠王座が遂に解体! WWE神出鬼没のブロック・レスナーがMITBラダー戦を制す
WWEは日本時間20日、コネチカット州ハートフォードのXLセンターでPPV『マネー・イン・ザ・バンク』(MITB)を開催した。 MITBは、天井に吊されたアタッシュケースを奪い合う試合がメインの大会。アタッシュケースの中にはWWE王座、WWEユニバーサル王座のどちらか(男子)、ロウまたはスマックダウンの女子王座のどちらか(女子)に挑戦できる契約書が入っている。契約書を獲得したレスラーは試合当日から1年以内に、好きな時に1度だけキャッシュインし、王座に挑戦できる。日本では、新日本プロレスの『G1クライマックス』優勝者にIWGPヘビー級王座への挑戦権利証が与えられる。DDTにも「いつでもどこでも挑戦権」があるが、MITBは権利の防衛義務や移動劇がない。 男子MITBラダー戦は波乱の結末を迎えた。出場予定だったサミ・ゼインが何者かに襲われたため7人で競われた。 アンドラデがラダーを登るランディ・オートンをスワンダイブ・ドロップキックで蹴散らすと、ラダー上段から豪快なサンセットフリップ・パワーボムをフィン・ベイラーに炸裂させるなど躍動。試合は混戦となったが、最後はムスタファ・アリがバロン・コービンを場外に蹴落とし、ラダーを登ってアタッシュケースに手をかけた。 勝利目前まで迫ったそのとき、ブロック・レスナーが走り込んでリングに姿を現すと、ラダーを倒してアリをリングから排除。1人残ったレスナーはしてやったりの表情でブリーフケースを奪取して王座挑戦権を獲得した。嵐のように現れ、そのままMITBを獲得したレスナーが狙う王座は愛着のあるユニバーサルか? 2冠女子王座ベッキー・リンチが試練の王座2連戦に挑んだ。強敵レイシー・エバンスとロウ女子王座を懸けて対戦したベッキーはドロップキックで先制すると、レイシーをバリケードにたたき付けて攻め込み、最後はフォールを狙うレイシーをディスアーマーで捕まえてタップ勝ち。ベッキーがロウ女子王座を防衛した。しかし、喜びもつかの間、続けて登場したシャーロットとのスマックダウン女子王座戦が決行されてしまう。 2連戦で疲れを見せるベッキーは、シャーロットにチョップ連打やボストンクラブで痛め付けられて劣勢に陥った。最後はシャーロットのビッグブートに沈んで悔しい3カウント。ベッキーはスマックダウン女子王座から陥落し、シャーロットが新スマックダウン女子王者に輝いた。ベッキーが統一して以降、統一王座として扱われていた2大ブランドの女子王座が解体された。 試合後ベッキーは、シャーロットとレイシー2人がかりで襲われる展開に。すると、女子のMITB戦を制したベイリーがベッキーを救出。ベイリーはシャーロットをコーナーポストにたたき付けると、なんとブリーフケースをキャッシュイン!王座挑戦の権利を行使すると、トップロープからダイビングエルボーを放ちシャーロットからカウント3。ベイリーが一夜にしてスマックダウン女子王座となった。ベッキーはロウ女子王者に専念するのか、注目される。 WWE王座はコフィ・キングストンが、ケビン・オーエンズを、ユニバーサル王座はセス・ロリンズがAJスタイルズをそれぞれ破り、防衛に成功した。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年05月21日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「天龍源一郎」真っ向勝負を貫いた“ミスター・プロレス”
引退後は芸能方面でも大活躍を続ける天龍源一郎。プロレスラーとしての激しいファイトとは一転して、コミカルな役柄もこなす姿を意外に思うファンもいるだろう。 だが、こうして何でも受入れて己の糧にすることは、現役時代から変わらぬ天龍本来の姿でもある。※ ※ ※ 転職や再就職にはいろいろと苦労がつきまとうもので、これは一般社会もプロレス界も変わらない。 前職で実績があればあるほど、新天地での期待値が高まり、うまくいかなかったときには余計に批判されることにもなる。 大相撲の横綱として、鳴り物入りでプロレスに転向した輪島大士や北尾光司は、その代表例と言えようか。「プロレスをどこか見下していた北尾と転向時点で38歳だった輪島では、やや意味合いは異なりますが、大成しなかったということでは同じでしょう。元柔道世界一の小川直也にしても、いわゆるプロレス的な動きにおいてはぎこちなさが抜けなかった。橋本真也のように、小川の格闘技風スタイルを全面的に受け止める相手以外では、凡戦が目立ちました」(プロレスライター) 確かに柔道日本一の坂口征二にしても、小川と同様に決してうまいレスラーではなかった。 逆に成功例というと、まずは元大相撲関脇の力道山。ただし、プロレス自体が日本において認知されていない時代であり、力道山のスタイルこそがオリジナルということで通じたのだから、その部分での苦労は薄かったかもしれない。 元レスリング五輪代表からプロレス入りしたマサ斎藤、ジャンボ鶴田、長州力らは大成功の部類と言えようが、こちらはプロや社会人の経験がないぶん、相撲などからの転向組よりなじみやすかっただろう。 純然たる他競技のプロから転向して成功を収めた日本人レスラーとなると、まずはプロ野球出身のジャイアント馬場、そして大相撲出身の天龍源一郎の2人になるだろう。「故障のため野球を諦めた馬場に比べると、天龍は前頭筆頭まで番付を上げた現役力士。所属部屋の分裂騒動により角界に嫌気が差していたとはいえ、当時は今以上に力士の社会的地位が高かっただけに、プロレス入りへの葛藤は大きかったでしょう」(同) 1976年、26歳にして全日本プロレス入団を決めた天龍は、すぐに渡米してザ・ファンクスのもとで修行生活に入る。 付き人のいた幕内力士時代から一転しての新弟子生活で、その落差は相当のものであったに違いない。★アメプロに学び自分流に再構築 帰国しての日本デビュー後も、相撲の短時間勝負に慣れた体はスタミナ不足を露呈することもしばしばであった。 期待の大型新人として迎えられながら、実際には馬場、鶴田はおろか、当時在籍したタイガー戸口にも及ばない扱い。並みの選手ならここで心折れても仕方のないところだが、しかし、天龍は違った。 ’80年前後に再修行のため渡米すると、これが転機となり、一気に鶴田のライバルの座までのぼり詰めてみせたのだ。「何が変わったのかと言えば、2度目の渡米で各地を転戦する内、いわゆるアメプロ式の試合づくりや観客へのアピール法を身に着けたこと。純和風のいかつい外見や相撲由来の技などからは分かり難いのですが、そのベースがアメプロにあることは、天龍自身も語っているところです」(同) しかも、単にアメプロの様式を真似るだけでなく、自分なりに解釈した上で再構築してみせたのが、天龍の類いまれな能力だろう。「天龍革命と呼ばれた闘争心むき出しの戦いぶりも、観客がそういうスタイルを求めているという“読み”があった上で、セルフプロデュースした面があったのではないか」(同) ’90年に東京ドームで行われた日米レスリングサミットにおいて、WWF(現WWE)のランディ・サベージとの試合が名勝負となったことは、当時、ファンのみならずマスコミにおいても驚きをもって伝えられたものだが、むしろ当然の結果であった。 大相撲で幕内まで張った実績におごることなく、何事も貪欲なまでに受け入れる。そうした天龍のスタイルは、全日を離脱し、SWSに移籍以降もさらに発展していった。 新日本プロレスの総帥たるアントニオ猪木、アメプロの頂点であるハルク・ホーガン、邪道の大仁田厚、女子プロ最強の神取忍、UWFの髙田延彦といった、まったく毛色の異なる相手といずれも好勝負を披露してみせたのは、世界中を見渡しても天龍にしかできない芸当である。 65歳での引退試合、現役トップのオカダ・カズチカとの対戦までその姿勢を貫いた天龍は、まさしく“生ける伝説(リビングレジェンド)”と呼ばれるにふさわしい存在であった。天龍源一郎***************************************PROFILE●1950年2月2日、福井県勝山出身。身長189㎝、体重120㎏。得意技/パワーボム、逆水平チョップ、グーパンチ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年05月21日 20時30分
「新日本のドーム大会に出たい」KNOCK OUT初参戦の日菜太が木谷オーナーに直談判
ブシロードグループのキックスロードが運営するキックボクシングイベント「KNOCK OUT」が20日、都内のホテルで新体制発表会見を行った。 KNOCK OUT旗揚げから2年半プロデューサーを務めた小野寺力氏が、4.29ベルサール高田馬場大会で退任すると発表していた。会見冒頭、原田克彦社長はキックボクシング団体REBELSの代表で、クロスポイント吉祥寺の会長を務める山口元気氏のプロデューサー就任と、KNOCK OUTとREBELSの提携を発表した。 山口新プロデューサーは、「新生KNOCK OUTは選手の育成、スター選手の発掘を軸に、アマチュア大会の拡充、学生キックともお話しをしながら、選手育成の強化をすることで、REBELSからKNOCK OUTへの出場を目指せるようにしていきたい」と強調。「これまでKNOCK OUTが着手してこなかった育成に尽力していく。KNOCK OUTは夢の舞台であり続けたい」と語ると、木谷高明オーナーは「願ったりかなったりです」と全面バックアップを明言。トライアウト企画『K.O TRYOUT』をMXTVのレギュラー番組と連動しながら開催するという。 新体制第1弾大会は8月18日の「K.O CLIMAX2019」(東京・大田区総合体育館)と決まった。ロゴを見た木谷会長は「某プロレス団体みたいだな(笑)。日本武道館でやりたいね」と、グループ会社の某プロレス団体の真夏の祭典をにおわせた。 同大会のメインで開催される初代スーパーバンタム級王座決定トーナメント(決勝がK.O CLIMAX優勝決定戦を兼ねる予定)の発表に続いて、K-1で活動していた日菜太が登場すると、報道陣から驚きの声が。タイの強豪で、ボクシングでは内山高志とも闘ったジョムトーン・チュワタナとREBELSルールでスーパーマッチを行う。 日菜太は「木谷さんにお願いがあります。(新日本プロレスの)1.4、1.5東京ドーム大会がありますよね。今年すごい活躍をするので、東京ドームで1試合、僕のキックの試合を組んでほしいです。僕が唯一上がっていないのは東京ドーム。プロレスファンにもキックも面白いんだというのを知ってもらいたい。気合い、入れていきますんで考えてください」と仰天の直談判。木谷オーナーは「なかなか難しい問題」とたじろぎながらも「その心意気は非常にいい。そこから風が吹くかもしれない」と日菜太の気持ちを受け止めた。 現在の新日本プロレスでキックの試合が組まれる可能性は極めて厳しいが、かつて新日本のリングで、キックやその他の格闘技が行われたことはある。日菜太は奇跡を起こすためにもジョムトーンには負けられない。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月17日 22時30分
SHO株が急上昇中! 新日本スーパーJr.優勝候補のオスプレイ、石森、鷹木ら連勝発進
新日本プロレス初夏の最強ジュニア戦士決定戦『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26』(BOSJ)が13日、宮城・仙台サンプラザ2連戦で開幕した。16日までにA、B各ブロックの全選手が各2試合を消化した。 開幕直前に優勝候補の一人だったエル・デスペラードが負傷のため、フリップ・ゴードンがビザトラブルのためそれぞれ欠場となり、成田蓮とDOUKIが代替出場。波乱の予感が漂うBブロックだが、田口隆祐、ウィル・オスプレイ、エル・ファンタズモ、ロビー・イーグルスが2連勝スタート。Aブロックは、タイガーマスク、石森太二、鷹木信悟が2連勝スタートを切っている。 Aブロックの注目はタイガーだ。来年1月に獣神サンダー・ライガーの引退を控える中、好調なのはうれしいところ。TAKAみちのく、金丸義信の鈴木軍2人に完勝した。Bブロックではオスプレイが安定しているように見えるが、「X」として鳴り物入りで参戦してきたファンタズモの動きは非常に不気味。ファンタズモに誰が初黒星をつけるのか注目だ。 開幕戦で石森がIWGPジュニアヘビー級王者ドラゴン・リーから勝利を収めたのは大きい。Aブロックは強敵ぞろいなだけに、今後も星の潰し合いが繰り広げられるのは必至だが、2連敗しているものの今シリーズ、SHOの目の色が違うのはチェックすべき点だろう。SHOが優勝候補の一角を崩すようなことがあれば面白い。 今年も開幕からBOSJはノンストップバトルの連続となりそうだ。文・写真 / どら増田
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スポーツ
「毎週火曜日はTruthの日」9・7『Truth#5』から始まった新たなStory
2010年09月11日 15時00分
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雑草の中にも光を浴びて輝くものがある! 夢名塾(むめいじゅく)プロレスリングの『夢闘派宣言』(ぶとうはせんげん)
2010年08月17日 14時30分
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地下プロレスに現れたタイガーマスクの正体を…誰か教えてくれよ!
2010年08月02日 14時30分
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スポーツ
完全採録・サバイバル飛田試合後恒例の「飛田集会」 4・24埼玉プロレス(3)
2010年04月29日 10時00分
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「時代」を彩った男と女・あの人は今 元プロレスラー、キラー・カーンさん
2010年04月13日 13時00分
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日本球界は大恐慌時代を乗り越えられるのか? 独立リーグ化(上)
2009年12月25日 14時00分
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菊池フィーバーでドラフト逆指名が復活!?
2009年12月21日 13時00分
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ZERO1 日高 天下一ジュニアトーナメント初制覇
2009年11月30日 15時00分
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リアスポ週間バトルナビ
2009年11月28日 15時00分
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「ビバ!メヒコ メキシコ通信局」次代のニューヒーロー・ソンブラ
2009年11月25日 15時00分
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新日本 社長また襲われる!!
2009年11月24日 15時00分
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新日本 永田「青義軍」大暴れ
2009年11月24日 15時00分
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リアスポ週間バトルナビ
2009年11月21日 15時00分
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スポーツ
新日本 永田 “蹴殺”予告
2009年11月20日 15時00分
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スポーツ
新日本 12・5名古屋でIWGP戦 永田“絶口調”
2009年11月19日 15時00分
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スポーツ
底辺から這い上がってみせる!! ホームレス・レスラー小坂井寛
2009年11月18日 15時00分
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スポーツ
新日本 中邑 金網総合の猛者・岡見と“合体”
2009年11月17日 15時00分
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スポーツ
新日本 長州 IWGP王者・中邑に痛烈忠告
2009年11月16日 15時00分
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スポーツ
DDT 飯伏 “Jカップ”に首ったけ
2009年11月16日 15時00分