新日本
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スポーツ 2019年07月17日 06時30分
新日本『G1』Bブロック開幕! G1に強い後藤洋央紀がジェイを撃破、内藤哲也は黒星発進
新日本プロレス『G1クライマックス29』▽13日 東京・大田区総合体育館 観衆 4,074人(札止め) 「G1のGは、後藤のG!以上!」 久々に“荒武者”後藤洋央紀の雄叫びが、大田区総合体育館に響き渡った。春の最強戦士決定トーナメント『ニュージャパンカップ』や真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス』で存在感を残している後藤の強さと実力は誰もが認めるところ。この日も前IWGPヘビー級王者で、後藤が所属するCHAOSを裏切ったジェイ・ホワイトを相手に、実力とパワーだけで押していった。後藤がこのモードに入ると、マネージャーの外道とともにインサイドワークを駆使してもジェイはまだまだかなわない。ジェイの成長よりも後藤の復活に懸ける思いの方が上回った試合だった。後藤は変形ファイナルカットを返されると今度はGTRでフィニッシュを奪い、白星スタートを飾った。 悲願のIWGPヘビー級王座獲得に向けて、今年のG1は「後藤のG」になるのか?初出場初優勝を飾ってから11年、2016年の準優勝から3年が経っているだけに、そろそろ結果を残したい。 優勝候補でIWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也が、“策士”矢野通に一本取られた。内藤は相手の土俵に乗るようにコーナークッションを手にして、普段は見せないファイトスタイルを披露。すると矢野は内藤のTシャツをめくり上げて視界を奪い、背後から悪質タックル。そして急所攻撃からの丸め込みで3カウントを奪取した。内藤は、余裕が裏目に出てしまいまさかの黒星スタート。矢野は今年も大物選手にとってやっかいな存在になりそうだ。 その他Bブロックではジュース・ロビンソン、ジョン・モクスリー、石井智宏が激戦を制し、白星スタートとなった。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月16日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「船木誠勝」“最後のサムライ”あまりに純粋な行動原理
“ハイブリッド戦士”として一世を風靡した船木誠勝。鈴木みのるやヒクソン・グレイシーとの戦いに胸を躍らせたファンも多いだろう。プロレス復帰後は新たな戦い模様を繰り広げている。※ ※ ※ FMW軍とUWF軍の抗争が勃発したのは2016年のこと。かつて“最強”の理想を掲げたU戦士たちが、有刺鉄線に囲まれた邪道のリングに上がる姿など、見たくもないというファンは多かっただろう。 このときU軍を率いたのが船木誠勝。大仁田厚との大将対決、爆破王選手権試合においては、一度も被爆することなくスリーパーホールドで完勝してみせたのだが…。 「でも、その後の対戦では被爆していますからね。U系のトップランナーだった船木が、かつては対極にいた大仁田に電流爆破を食らわされるというのだから、時代も変わったものです」(プロレスライター) 1984年、中学卒業とともに新日本プロレスに入団した船木。1989年に新生UWFへ移籍すると、その分裂後はプロフェッショナルレスリング藤原組を経て、1993年に盟友・鈴木みのるらとパンクラスを旗揚げする。 同団体は完全実力主義を標榜し、その旗揚げ大会における全5戦のトータル試合時間は、わずか13分ほど。一瞬で勝負がつく、いわゆる“秒殺”が続出した。 メインイベントの船木vsケン・シャムロックは試合時間こそ6分を超えたものの、エースの船木が当時まだ無名に近かったシャムロックに肩固めで敗れている。 「UWFをさらに研ぎ澄ましたファイトスタイルで、選手の名前や格が通用しない。まさしく実力がすべてという究極の戦い模様は、ファンだけでなくマスコミや他団体関係者、さらには格闘技業界にまで衝撃を与えました」(同) パンクラスの人気上昇と同時に、その肉体改造本が異例のベストセラーになるなど、船木は時代の寵児としてカリスマ的人気を獲得していった。★パンクラスでは真剣勝負を標榜 2000年にはヒクソン・グレイシーと対戦。試合に敗れはしたが、パンチでヒクソンを眼窩底骨折させる見せ場をつくり、目を見開いたままチョークスリーパーで締め落とされたその姿は、“最後のサムライ”とも称されたものだった。 なお、この試合をもっていったん引退を宣言した船木は、その後に俳優業への転身を宣言している。 「これについては一部のファンから『スター気取りだ』と反発の声も上がりましたが、船木本人にしてみればプロレスや格闘技の世界でやりたいことがなくなったから、次は俳優をやってみたいということだったようです」(同) この“やりたいことをやるだけ”という精神は、実は船木の行動に一貫したものでもある。 そもそもパンクラス自体が、何か特別な理念や理想があって独自のスタイルに行き着いたというよりは、もっと単純に“真剣勝負をしてみたい”“興行的な意味で他のU系団体と差別化するには、そこまでやるしかない”との考えであったと、のちに自ら語っている。 実はヒクソン戦にしても、船木自らが強く望んで実現したものではない。 「船木vsヒクソンの行われた興行『コロシアム2000』は、ヒクソンの試合開催権を持っていた会社がひと儲けを狙って企画したもの。東京ドームを会場にして地上波中継を実現するためには、どうしても名前のある相手が必要で、そのため船木が選ばれたというのが実際のところです」(パンクラス関係者) そんな話を持ちかけられて、ヒクソンとならやってみたいということで戦って敗れた。それ以上でも以下でもない。「青森の田舎から中卒でプロレス入りした船木は、よく言えば純粋。言い換えると、さほど思慮深いタイプではない。初期のパンクラスにおける“ハイブリッド・レスリング”というような理念も、船木自身が発したわけではなく、取り巻きの編集者やライター連中が、船木とパンクラスを持ち上げるために創出したものです」(前出・プロレスライター) UWF時代、ボブ・バックランド戦でコーナーポストからミサイルキックを放って反則負けとされた際には、「UWFスタイルへの反発」などとも言われたが、これも特に深い意図はなく、単にやれるタイミングだからやってみただけということではなかったか。 「仮に船木がプライドの高い性格だったなら、桜庭和志との試合(’07年)なんて受けませんよ。船木は引退からの復帰戦。片や桜庭は衰えつつあったとはいえ現役選手。U系の後輩相手にそんな不利な条件の試合を受けた理由としては、やっぱり純粋にやってみたかったという部分が大きかったのでしょう」(同) そうした視点から船木を見直したときには、大仁田戦をはじめとする近年の純プロレスでの戦いについても、また違った趣を感じられるだろう。船木誠勝***************************************PROFILE●1969年3月13日、青森県弘前市出身。身長181㎝、体重90㎏。得意技/掌打、ハイブリッド・ブラスター、クロスヒールホールド。
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スポーツ 2019年07月16日 22時30分
WWE中邑真輔、日米で“白いベルト”奪還!AJはリコシェからUS王座奪取!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間15日、ウェルズ・ファーゴ・センター(ペンシルバニア州フィラデルフィア)でPPV「エクストリーム・ルールズ」を開催。キックオフショーで、中邑真輔とインターコンチネンタル王者フィン・ベイラーによるタイトルマッチがラインナップされた。 先週のスマックダウンで、ノンタイトル戦に勝利した中邑が、アーム・バーやライダーキックで攻め込めば、ベイラーもトペ・コンヒーロやオーバーヘッドキックを繰り出し激しい攻防を展開。中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うも、これをベイラーがカウンターのスタンプで迎撃。続けてベイラーが必殺技、クー・デ・グラを狙ったが、これを直前で回避した中邑がキンシャサを2連発。これが決定打となり、ベイラーから3カウントを奪取。中邑が“白いベルト”インターコンチ王座を獲得した。 試合後のインタビューでは「俺の方がフィンよりベターな王者になる。人々はもう俺のことを忘れないだろう」と白いベルトを肩にコメント。中邑は新日本プロレス時代、IWGPインターコンチネンタル王座としてバラエティに富んだ相手と防衛戦を闘い、名勝負を繰り広げた。IWGPもインターコンチ王座のベルトは“白”。中邑に白いベルトがしっくりくるのも当然だろう。 抗争を繰り広げていたAJスタイルズとUS王者リコシェはタイトルマッチを行った。 AJは“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンとともに登場すると、突如ゴング前にギャローズ&アンダーソンがリコシェを襲撃。しかしリコシェは、ハリケーンラナからドロップキックで先制すると、お返しとばかりにギャローズ&アンダーソンにまとめてクロスボディを放った。 さらにリコシェが延髄斬りやネックブリーカーを決めれば、AJもペレキックやブレーンバスターを叩き込んで両者ハイレベルな攻防を展開。リコシェがシューティングスタープレスを繰り出すも、AJの足がロープ下に飛び出してフォールを回避。さらにセコンドのギャローズ&アンダーソンが介入してリコシェの追撃を邪魔すると、その隙にAJがセカンドロープからスタイルズ・クラッシュを炸裂させて3カウント。AJがリコシェを撃破してUS王座を奪取した。雪崩式のスタイルズ・クラッシュは新日本時代にもめったに使っていない荒技。この2人の抗争はこれが始まりなのかもしれない。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月16日 21時30分
新日本『G1』Aブロック、棚橋弘至と飯伏幸太が想定外の連敗スタート!
新日本プロレス『G1クライマックス29』▽14日 東京・大田区総合体育館 観衆 4,074人(札止め) 「フラットな立場で見たい」 KENTA対棚橋弘至。柴田勝頼にとってKENTAとはソウルメイトで、柴田は昨年G1決勝で棚橋のセコンドについた。どちらにも肩入れできないと柴田は実況席に座り、ゲスト解説を務めた。 シングル初対決の両者が対峙すると、棚橋コールが上回った。試合でもKENTAがラフな攻撃を仕掛け、棚橋の攻撃をかわすとブーイングが起こるなど、同じくWWEからやってきたジョン・モクスリーと違って、新日本ファンの見る目は厳しいようだ。 そんな空気を読んだのか棚橋は、新日本の魂をたたき込むような攻撃を見せて、体格差のあるKENTAを圧倒していく。しかし、キックのバリエーションで何とか棚橋のプレッシャーから逃れると、膝を立てて2発目のハイフライフローをブロック。その後、隙を逃さずPKからgo2sleepを決めて3カウントを奪取。初対決はKENTAに軍配が上がった。 リング上で歓喜のマイクアピールをするKENTAを尻目にインタビュールームに現れた棚橋は、前日の試合後に「1人だけ迷子がいる」とKENTAを評していたが、「迷子は俺だった」とだけコメントすると控室に引き揚げた。棚橋は開幕2連敗。 棚橋と同じく黒星スタートの飯伏幸太はEVILと対戦。試合は接戦だったが、EVILは飯伏が初戦のKENTA戦で痛めたとされる足を踏みつけるなど、最近では見せなかったラフ殺法も織り交ぜながら、飯伏を追いつめていく。飯伏もラリアットなど力技で対抗するが、ラリアット、ダークネスフォールズ、EVILとたたみかけたEVILが3カウントを奪った。 連敗スタートとなった飯伏はインタビュールームに座り込むと、「クソッ。何も言えないですね。2連敗。全然足は痛くないです。痛くない。2連敗、あとは勝つしかないんで。でも今日の試合は終わったんで、次の試合は…まだ諦めてないです。まだチャンスはあるはずです。うん。まだ諦めてないですよ」と自分自身に言い聞かせている様子だったが、ショックは隠せない様子だった。 その他の公式戦は、オカダ・カズチカが、ザック・セイバーJr.に辛勝し2連勝。ザックはインタビュールームのセットを破壊するなど大荒れだった。ウィル・オスプレイはヘビー級のSANADAとの好勝負を制し、ランス・アーチャーもチョークスラムからのEBDクローで、バッドラック・ファレとの巨漢対決を制して2連勝を飾っている。取材・文・写真 / どら増田
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その他 2019年07月15日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★自分の身を守れるのは自分自身のみ
高齢者による交通事故が続いていて、社会問題化してきたな。免許を返納する高齢者も増えてるみたいだけど、俺はシンプルに「車は危ない」ってことを、もう1度みんなで考える必要があると思ってる。 4月に起きた池袋の暴走事故は、運転手が「ブレーキを踏んだが効かなかった」って言ってるけど、事故の原因は車の故障じゃないだろ。運転手は高齢ということもあるけど、高級官僚をやっていたっていうから、そもそもプライドが高いんだと思う。逆にいえば“仕事ができた人”で、そういう人がなにかミスをすると、気が動転して「自分のせいじゃない」って思ってしまうんだよ。 あの事故は、暴走する直前、カーブを曲がる手前でガードレールにぶつかってる。たぶん、あの時点で頭がカーッとなって、逆上したんじゃないかな。俺も車を運転してぶつけたときは、一瞬で頭に血が上ったことがあるから、分かる気がするな。 ガードレールにバーンってぶつけちゃって、隣に座ってる奥さんから「あんた、どうしたの!?」なんて言われたら、平常心を保てなくなる。普通のカーブでぶつけてしまったという、自分のありえなさにワケが分からなくなってパニックを起こしたんだろうね。 これは他人事じゃないよ。年をとってくれば、肉体だけじゃなく、感覚や判断力も衰える。それを「自分だけは若いときと変わらない」なんて過信して、プライドも高いままだったら、なにか起こったときに、恥ずかしさと怒りで余計にパニックになるからな。 俺は、車は元々危ないモノだと思う意識があるから、乗るときも、道を歩いている歩行者としても、すごく気をつけてる。ウチの子供たちにも、横断歩道を歩くときは手を挙げなさいだとか、常に注意しておかないと「ダンプがぶつかってくるぞ」って毎日脅してる。 子供に“車が危険”なことを教えるなんて、そんなの当たり前じゃないかって思うかもしれないけど、最近の子供は車に対する意識が変わってきている。 以前、俺が住んでた世田谷(東京)は、どこも道幅が狭い。ウチの前も通学路になっていて、都会の子供たちは徐行運転をしても、避けないどころか車を睨みつける。車に対して「なんでこんなとこ入ってきてんだよ」とか、文句言ったりもするからな(笑)。車は歩行者を避けるものって思ってるんじゃないか。俺がいま住んでる横浜の子供は、普通に車は警戒するよ。 これは、親が「交通事故は車のほうが悪いんだ」ってことを子供たちに教え込んでるんじゃないか。でもな、事故が起こってどっちが悪いとか、過失の割合が1対9ですとか、そんな保険屋みたいな話をしてる場合じゃないだろ。最悪の場合、車にぶつかったら死ぬんだから。“自分の身は自分で守る”っていうことを優先して教えるべきだと思うよ。 いまどきの子供も高齢者も、なにか問題が起これば誰かが助けてくれるとか、社会が守ってくれるという意識が強くなってるのかもな。社会といってもプロレスのリングと同じで、信じられるのは自分だけなんだから。『週刊実話』の読者も危険を察知して対処する能力は、常に磨いておけよ!********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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芸能ネタ 2019年07月14日 19時00分
モノノフのツボをとらえた、ももクロと鶴瓶の番組が根強い人気
人気女性アイドルグループももいろクローバーZは、東西で冠レギュラー番組を抱えている。関東では、火曜日深夜の『ももクロChan』(テレビ朝日系)。準レギュラーは、スタジオ収録の際に司会を務める東京03・飯塚悟志ほか、東京03の角田晃広、永野、新日本プロレスの悪役レスラーほか、モノノフ(ももクロファンの呼称)からの信頼が厚い面々だ。 一方の関西では、金曜日深夜に『桃色つるべ〜お次の方どうぞ〜』(カンテレ)が放映されている。こちらのパートナーは、笑福亭鶴瓶だけ。双方は、ももクロの露出が徐々に増え始めた11年頃、ラジオで共演したのを機に接近。鶴瓶は、ももクロ5人(当時)の全力パフォーマンス、底抜けに明るいがどこか抜けている人間性に惚れこんでいる。 同番組がスタートしたのは4年前。有名無名問わず、個性豊かで濃い関西人=ゲストが、真正面で横一列に座る鶴瓶以下5人に、質問や相談、ボヤキや自慢などをするトークバラエティだ。鶴瓶はももクロ4人のツボや特徴を心得ているため、自然体で笑いを生み出すことが巧みだ。 ももクロの司会力も好評だ。鶴瓶はのらりくらりのマイペースを崩さないが、玉井は、絶妙な間合いで的を射る質問を投げるバランサーぶりを発揮。奇想天外な発想をツッコミで発露するのは、高城と百田。つねに俯瞰で見ているのは、最年少の佐々木。4人+1人のバランスがいい。 優良な関係は、ももクロの楽曲にも反映されている。今年5月17日にリリースされたアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』に収録されているボーナストラック『ももクロの令和ニッポン万歳!』で、高城が♪つ〜る〜べさぁ〜ん♪と叫んでいるのだ。ヒャダインこと前山田健一の作詞・作曲による同曲は、11年に発売された『ももクロのニッポン万歳!』(アルバム『バトル アンド ロマンス』収録)を踏襲した最新の令和バージョン。47都道府県の特色や思い出を歌にしたものに、鶴瓶は大阪代表として登場しているのだ。 今年68歳の鶴瓶は、ももクロ最年少の佐々木と45歳の年の差。祖父と孫といっても過言ではないが、テレビ画面越しに伝わってくるのはツレ(仲間)同然。互いに笑いのDNAが流れているからだろう。そんな5人が奏でるDNA狂想曲は、目の肥えた関西人を納得させている。(伊藤雅奈子)
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スポーツ 2019年07月12日 22時30分
新日本G1いよいよ国内開幕、昨年は的中! 決勝カードと優勝選手をズバリ予想
日本時間の7日、米ダラス・アメリカン・エアラインズ・センターで開幕した新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』(G1)が、13、14日の東京・大田区総合体育館大会から日本を転戦する。 13日はBブロックの初戦、14日はAブロックの2戦目が行われる。今年はAブロックに豪華メンバーがそろう。IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ、棚橋弘至、飯伏幸太、EVIL、SANADA、ザック・セイバーJr.、IWGPジュニアヘビー級王者のウィル・オスプレイ、WWEを退団したヒデオ・イタミやKENTAまでいるのだから、決勝進出者を予想するのはかなり至難の業である。ちなみに、ダラス大会ではオカダ、KENTA、SANADA、バッドラック・ファレ、ランス・アーチャーが白星を飾っている。 Bブロックは、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也、NEVER無差別級王者の石井智宏、バレットクラブのリーダーとしてIWGPヘビー級王座を奪取したジェイ・ホワイト、WWEを退団し、ディーン・アンブローズのリングネームで、バリバリのスーパースターとして今でも世界的な人気を集めるIWGP USヘビー級王者のジョン・モクスリーとビッグネームが並ぶ。これに加えて、G1に強い後藤洋央紀や、6.9大阪城ホール大会で敗れはしたもののモクスリーと好勝負を演じたジュース・ロビンソンがかき回せば面白い。 来年の東京ドーム大会が1.4、1.5の2連戦になったことで、今年からはIWGPヘビー級王者以外の選手が優勝した際に与えられてきた「1.4東京ドーム IWGPヘビー級王座挑戦権利証」の扱いが不透明になっている。これまでは権利証が移動した前例がないため、1.4ドーム大会メインイベントに出場するイメージが湧く選手をまず頭に浮かべて優勝選手を予想したファンやマスコミ関係者も多かったと思う。優勝者がオカダ以外の選手だった場合、どちらのドーム大会で挑戦できるのかは分からないが、あえて決勝進出者を予想してみよう。 Aブロックは初戦でKENTAに敗れたが、昨年準優勝で、今年4月に再び新日本に所属することとなった飯伏幸太を推したい。飯伏は、自身が神と慕う棚橋から送られ続けてきたメッセージを理解した上で新日本と再契約している。今後の巻き返しに期待したい。 Bブロックは、何だかんだ言っても成長著しいジェイ・ホワイトが勝ち上がってくるのではないだろうか。昨年のG1からファイトスタイルを変えたことが、その後のCHAOS離脱、バレットクラブのリーダー就任につながっているだけに、この1年の実績をアピールする意味でも今年のG1でアピールしておきたいところだ。 飯伏とジェイの決勝となれば新鮮さもあり、G1らしさが出るような気がする。そしてこの一戦を制して優勝するのは飯伏幸太と予想してみた。もちろん予想通りにいかないのがG1なのだが、今年の夏はこの2人の闘いに注目していきたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月10日 22時30分
日米インターコンチ王座奪取に向けて中邑真輔が絶好調!カブキ・ウォリアーズも登場
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間10日、アメリカ、ニューハンプシャー州マンチェスターのSNHUアリーナで、主力ブランドのスマックダウンを開催した。 WWEインターコンチネンタル王座を狙う日本人スーパースター中邑真輔が、日本公演以来初めてスマックダウンのリングに上がり、王者フィン・ベイラーとノンタイトルのシングルマッチで激突した。両者は序盤からトップギアでの攻防を展開。中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙えば、ベイラーもスリングブレイドからクー・デ・グラと大技を狙って徹底抗戦した。 試合中盤になると牙をむいた中邑が場外でキンシャサを決め、リングアウトを狙うもカウント9。さらにバリケードや鉄製ステップにベイラーをたたき付けるラフ殺法で、再びリングアウトを狙った中邑は、ベイラーがかろうじてカウント9でリングに戻ってくると、渾身のキンシャサを叩き込み3カウントを奪取した。 ノンタイトルながらも、王者ベイラーから完璧なピンフォールを奪った中邑は「フィンは俺が誰か思い出しただろう」とコメントし、新日本時代から知る王者に強烈な印象を刻み込んだ。中邑が日米インターコンチ王座戴冠に向け、大きく駒を進めた試合だったと言ってもいいだろう。 先日の日本公演でWWE女子タッグチャンピオンチーム、ジ・アイコニックスに勝利して王座挑戦権を獲得したカブキ・ウォリアーズは、代理人ペイジと共に女子タッグ王者を挑発した。 バックステージでペイジが「今夜、王座戦の予定よね」とペイトン・ロイスに問いかけると、ロイスは「今夜?そんなの無理よ。ビリーが病気なの」と言い訳。さらにビリー・ケイも「クラクラなのよ。医者を呼んで」と仮病の演技をすると、これにペイジは「ストップ!本当にイライラする。たまたま王者になってから、逃げることと言い訳しかしてないわよね」と王者を問い詰め、ビリーに平手打ちを見舞う。さらにペイジが「タイトルマッチは今夜じゃないかもしれないけど、すぐよ」と言い放つと、アスカ&カイリ・セインは腕を組みながらにらみつけ、王者を挑発した。 日本公演から凱旋した中邑、カブキ・ウォリアーズがそれぞれ、大きなチャンスをつかんでいるのは間違いない。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月10日 06時30分
WWEリコシェがギャローズ&アンダーソンに1日2連勝で、7.15AJ戦に弾み!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間9日、プルデンシャル・センター(米ニュージャージー州ニューアーク)で主力ブランドのロウを開催した。 US王者リコシェが、再結成した“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズとシングルで対戦した。ギャローズには次回PPV『エクストリーム・ルールズ』でリコシェとの王座戦が決定したAJスタイルズと、新日本プロレス時代からのパートナー、カール・アンダーソンがセコンドについた。体格で劣るリコシェはギャローズのチョークスラムに捕まり、ビックブーツ、得意のアッパーカット、そして体格差を活かしたヘッドバットを食らって劣勢となったが、ギャローズの隙を突き、丸め込んで勝利。会場のファンはもちろん大喜びした。 するとイラついたAJが、今度はアンダーソンとの試合を要求すると、これを承諾したリコシェは介入を狙うギャローズとAJをトペ・コンヒーロやムーンサルトで蹴散らし、最後は630°スプラッシュをアンダーソンに決め3カウントを奪ったのだ。 元IWGPタッグチャンピオンチームから1日2勝したリコシェに、怒ったAJが襲いかかると、ギャローズ&アンダーソンもマジックキラーを炸裂させた。さらにスタイルズ・クラッシュを狙ったAJスタイルズだったが、既にグロッキー状態のリコシェを見て「お前はそのまま倒れておけ」とリングを後にしようとした。 それでもリコシェが起き上がると、渾身のフェノメナール・フォアアームを放ってリコシェをKOした。最後はボロボロにされたリコシェだが、ロウに昇格してからの成長は止まらない。日本時間15日の『エクストリーム・ルールズ』が楽しみである。 先日の日本公演でも活躍したセス・ロリンズ&ベッキー・リンチの王者カップルは、アンドラデ&ゼリーナ・ベガとエリミネーション・ミックス戦で激突した。 白熱の攻防を展開した両チームだったが、ベッキーがディスアーマーでゼリーナを排除すると、そこへ姿を現したレイシー・エバンスと乱闘に発展。ロリンズが制止して試合に戻るも、レフェリーの死角でロリンズがゼリーナのフランケンシュタイナーを食らって4人入り乱れた攻防に発展した。 最後はロリンズがアンドラデにカーブストンプを放ち3カウント。王者の貫禄を示したロリンズ&ベッキーが花道を戻ると、突如、日本公演でも大ブーイングを浴びていたバロン・コービン&レイシーが背後から襲撃。レイシーがウーマンズ・ライツでベッキーを沈めると、コービンが馬乗りになってロリンズに暴行し、『エクストリーム・ルールズ』前最後のロウで優位な立場にあることをアピールした。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月09日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「KENTA」米国WWEを経てさらなる伸びしろに期待
今年1月にWWEを退団したKENTA(WWEではヒデオ・イタミ)が、6月9日、新日本プロレスの大阪大会に来場。今夏のG1クライマックス参戦を表明した。 プロレスリング・ノアでトップを張り、その後は米国のWWEで経験を積んだ今、どんな戦い模様を繰り広げるのか。※ ※ ※ KENTAが日本においてトップクラスの活躍を見せ始めたのは、平成も後半に入ってからのことで、そのため「名前を聞いたことはある」というぐらいでしか認知していない昭和のプロレスファンは多いかもしれない。 1999年に全日本プロレス入団。デビュー直後の2000年6月、プロレスリング・ノアに移籍した当初はいかにもジュニアヘビー級らしく飛び技主体で戦っていたが、蹴りを軸にしたハードヒットのスタイルにチェンジしてから頭角をあらわし、リングネームも本名の小林健太からKENTAへと改めた。 2005年にGHCジュニアヘビー級王者となると、翌年には丸藤正道の持つGHCヘビー級王座に挑戦。敗れはしたが、この試合でプロレス大賞の年間最高試合賞を獲得している。 その後はヘビーとジュニアの垣根を越えた戦いを繰り広げて、2013年にはGHCヘビー級王座を初戴冠。約1年にわたって防衛を果たし、三沢光晴の死去や小橋建太のセミリタイアなどで苦境にあったノアを支え続けた。 同王座から陥落した2014年にノアを退団。「ノア旗揚げ以降の約4年間、付き人として師事した小橋建太が2013年に引退したことが、退団の直接的な要因となりました」(プロレスライター) もともとKENTAの名称は小橋の改名候補として挙がっていたもので、それを小橋本人から譲られた格好だった。「リング上では嫌味なくらいにクールでスカした立ち居振る舞いを見せるKENTAですが、小橋への敬意を欠くことだけはありませんでした」(同) 同年7月、大阪でのWWE公演に登場するとリング上で公開契約を行い、9月には「ヒデオ・イタミ」のリングネームが発表された。 「ヒデオ」は元メジャーリーガーの野茂英雄にちなんだもの。「イタミ」はアメリカでも人気の漫画『NARUTO−ナルト−』の敵役“ペイン六道”に由来したもので、ペインを和訳した“痛み”が「イタミ」になったとされている。「WWEにおいてはメジャータイトル獲得などの目立った活躍はありませんでしたが、これは肩の故障による長期離脱の影響が大きい。あと、やはり日本人選手にとっては英語の問題があり、流暢にしゃべれないとどうしてもいいアングルに恵まれづらいですね」(同) そのスタイル自体が否定されたわけではなく、組まれた試合ではしっかりと見せ場をつくっていただけに、一概にWWEで失敗したとは言い切れないだろう。★対ブサイク用のオリジナル殺法 ヒデオ・イタミへの改名やWWE移籍による日本での空白期間に加えて、得意技の名称が○○絞めや××落としなど定型のものではないことも、昭和のおじさんたちがとっつきにくい一因であろうか。以下がKENTAの代表的な技である。Go 2 Sleep(ゴー・トゥー・スリープ) 相手をうつ伏せの形で両肩に担ぎ上げ、自分の正面に落下させたところに合わせ、膝を突き上げて顔面などにぶち当てる蹴り技。カナディアン・バックブリーカーのように担いでから、相手の後頭部に膝を合わせる「裏Go 2 Sleep」もある。GAME OVER 相手の左腕を両脚で固めてから(柔術技オモプラッタの要領)、フェイスロックを極めてキャメルクラッチ風に反り上げる。対ヘビー級戦での必殺技。 ブサイクへのヒザ蹴り 打撃のコンビネーションから相手をロープに振り、戻ってきたその顔面に目掛けて飛び上がっての膝蹴り。このとき膝を折り畳み、己の体を反るようにして直線的に突き上げるのがジャンピング・ニーパットとは異なる点。 ノア時代、金丸義信との対戦に際して、当時のタッグパートナーだった杉浦貴が挑発をかねて命名したもの。鈴木鼓太郎にこれを決めてピンフォールを奪ったときには、「鈴木鼓太郎への膝蹴り」と発表されたこともあり、あくまでもKENTAがブサイク認定した相手に対してだけ、この呼び名になるということか。新日参戦時は、誰に対してこの技名が使われるのかも見どころの一つとなる。 ノアでは期待の若手として、勢い任せにトップまで上り詰めた感の強かったKENTAだが、今や38歳とアラフォーに差しかかった。 先輩にも平然と毒付いてみせる大胆不敵さと向こう気の強さが魅力であったが、WWEを経てさらに尖ったスタイルとなったのか、それともエンタメを意識した変貌を遂げたのか。 そうした部分も含めてまだまだ伸びしろは大きく、今後の活躍に期待のかかる1人なのである。KENTA***************************************PROFILE●1981年3月12日、埼玉県草加市出身。身長174㎝、体重82.5㎏。得意技/Go 2 sleep、GAME OVER。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈アントニオ猪木vsウィレム・ルスカ〉
2015年02月11日 15時00分
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芸能ニュース
赤井沙希が女子で“史上初”の「プロレス大賞」新人賞を受賞 「世間にプロレスをアピールしたい!」
2015年01月20日 11時45分
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社会
出光の昭和シェル買収で始まる石油元売り業界再編の内幕
2015年01月19日 12時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈橋本真也vs小川直也〉
2015年01月12日 15時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第48R 愛すべき名悪役の名脇役〈キラー・トーア・カマタ〉
2014年11月30日 15時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第47R マネジャーとしても名を成した銀髪鬼〈フレッド・ブラッシー〉
2014年11月24日 15時00分
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社会
病める巨象 新日鉄住金の内憂外患
2014年10月25日 12時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第42R 昭和プロレスを創った“神様”〈カール・ゴッチ〉
2014年10月19日 15時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第36R 選手としても凄かったAWAの帝王〈バーン・ガニア〉
2014年09月05日 15時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第35R 格闘芸術を極めた不世出の天才〈初代タイガーマスク〉
2014年08月30日 15時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第34R そこに“プロレス愛”はあったのか!? 〈アントニオ猪木〉
2014年08月18日 15時00分
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芸能ニュース
ノーブレイク? なプロレス系芸人
2014年08月13日 15時30分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第29R 日本マット界に定着する“マシン文化”〈スーパー・ストロング・マシン〉
2014年07月08日 11時00分
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社会
アントニオ猪木氏が北朝鮮でプロレスイベントを開催 その独自外交をどう思う?
2014年05月31日 16時12分
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スポーツ
浮気の代償は大きかった! 新日本プロレスのタイチが不倫相手との騒動で処分へ
2014年05月30日 15時30分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第23R 実力に人気が追い付いた“テロリスト事件”〈藤原喜明〉
2014年05月29日 11時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第20R 日本オリジナルの獰猛なる狂虎〈タイガー・ジェット・シン〉
2014年05月01日 11時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第18R 日本育ちのアメリカンヒーロー〈ハルク・ホーガン〉
2014年04月16日 11時00分
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スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第16R 類稀なるプロレスセンスの持ち主〈藤波辰爾〉
2014年04月04日 11時00分