新日本
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スポーツ 2019年08月05日 18時35分
オカダ・カズチカを止めたのは“ライバル”SANADA! 飯伏幸太は棚橋弘至をカミゴェ!
新日本プロレス『G1クライマックス29』▽3日 大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館) 観衆 5,555人(札止め) 新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』ももう終盤戦。決勝進出の可能性がある選手が絞られてくるAブロック7戦目の大阪決戦を迎えた。6月に大阪城ホール大会をフルハウスにしたばかりの新日本だが、今回の大阪2連戦もチケットは完売。大阪城2連戦も現実味が出てきた。地上波のテレビ中継はレギュラー放送が1日遅れで、1.4東京ドーム大会の特番はネットされていない。そんな状況下にもかかわらず大阪での新日本人気は上昇し続けている。 4連勝から2連敗中のKENTAはバッドラック・ファレとシングル初対決。スーパーヘビー級との闘いはG1以降の新日本マット参戦を狙うKENTAにとって課題だ。WWEでは205Liveという軽量級のブランドに所属していたため、クルーザー級戦線での闘いが主だった。新日本の大型選手とは早めに当たっておいた方がいいだろう。 試合は得意の打撃と立体殺法を駆使して、ファレをかく乱させたKENTAだったが、ファレは重いハンマーパンチで形勢を逆転する。それでもGAME OVERで巨漢のファレを捕獲し、ファレがタップアウトした…のだが、レフェリーはセコンドのチェーズ・オーエンズに引き付けられて、これを見ていなかった。セコンドが邪魔だとばかりに今度は邪道の竹刀をつかむも、背後からファレがうまく丸め込みカウント3。本来であればKENTAがこういう技で勝たなければならない試合だったが、ファレのセコンドワークを駆使した頭脳プレーにやられてしまった。KENTAは4連勝からの3連敗。これは大誤算だ。 昨年の決勝カード、棚橋弘至と飯伏幸太が1年ぶりに対戦。昨年は棚橋が勝利しG1優勝を飾っている。試合は少し殺伐としていた昨年とは違い、お互いがお互いの技をしっかりと受け止める展開に。新日本に再入団した飯伏が、棚橋から突きつけられた「覚悟はあるのか?」という意味をこの1年間で理解したのも、このカードのレベルを一段上に押し上げた要因だろう。必殺技を巡る最後の攻防は芸術のレベル。最後はコンディションの差が明暗を分けたのか、飯伏がカミゴェを決めて勝利。棚橋はこれで3敗目となり、決勝進出は厳しくなった。 メインイベントでは6連勝中で無傷のオカダ・カズチカが、4敗で決勝進出戦線から外れたライバル、SANADAと今年3度目の対戦。IWGPヘビー級王者として、全勝優勝を目指すオカダに対して、オカダから初勝利を奪いIWGP再挑戦の道を探りたいSANADAの対決は、今回もレベルの高い内容となった。 お互いに手のうちを知り尽くしているだけに、終始読み合いが続く展開となったが、SANADAが劣勢になるとオカダが叱咤するなど、2人の中で絆が芽生えているのは確かかもしれない。 時間はあっという間に残り時間3分となり、SANADAはSkull Endで締め上げるもオカダがしのぎ、オカダのレインメーカーをSANADAが読み切るという攻防から、SANADAのポップアップ式のTKOが決まると、すかさずコーナーに向かい、ラウンディングボディプレス2連発を放ちカウント3。残り時間13秒でSANADAがオカダから価値ある初勝利を収めた。 SANADAはマイクを握り「やっとライバルに勝てました」と珍しく喜びを爆発させた。飯伏から本隊への勧誘もあるだけに、G1以降の動向がますます見逃せなくなった。 Aブロックは6勝1敗のオカダを2敗の飯伏、3敗の棚橋、EVIL、KENTAが追う展開。自力Vの可能性があるのはオカダと飯伏だけだ。(どら増田)
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芸能ネタ 2019年08月05日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★テレビ業界ではまだヤングライオン
俺はいまMXテレビの『バラ色ダンディ』という番組に、MCとして出演している。月〜木曜日の21時から1時間の生放送。プロレスラーで、帯番組のMCまで担当したというのは、俺ぐらいだろう。 やってみて思ったのは、とにかくMCという役目は大変だなってこと。司会進行役として、コメンテーターから話を聞き出す側だから、自分の好きなことを言えなくてストレスが溜まるんだよ(笑)。話をしてて「コイツ、偉そうに何言ってんだ?」って思うこともあるけど、MCはそこをグッと飲み込まなきゃいけない。そこで、俺が「ガッデム!」とか言い出したら収拾がつかなくなるからな。 あの番組は、コメンテーターがコメントを出し合って作り上げていくスタイル。俺は進行役として、ゲストが何か面白いことを言えるように、どれだけ上手に引き出すかが勝負だ。だから、自分がよく知らないことでも、さも興味があるように話を振らないといけない。 でも、興味がないことでも、そうやって話を聞いてると、やっぱり勉強にはなるんだよな。とはいえ、MCでいえばまだ前座のグリーンボーイ。難しいよ。 俺はプロレスラーとして今年でデビュー35周年。そこそこのキャリアを積むにつれて、どちらかといえば偉そうに言う方の立場になってるわけだよ。そうなると、聞く耳をだんだん持たなくなってくるんだよね。俺は、この仕事をすることで、改めて耳を傾けて聞き出すことの大切さを知った。いい意味で新鮮だったね。 そもそも、俺は『バラ色ダンディ』にはコメンテーターとして出演してたんだよ。でも、そのときにMCをやってたヤツが番組を下ろされて、次のMCが決まるまで、とりあえず3カ月間ぐらいゲストで回して、その中から誰かを選びますっていう形になった。 その頃の俺は隔週で出演してたくらいで、スタッフさんともそんなに深い付き合いはなかったから、このタイミングで俺も辞めようかなって思ってたんだよ。その時に、トントンと背中を叩かれて、MCを引き継いでもらえませんか、って言われてね。番組側が困ってる状況なのは分かってたけど、最初はめんどくせぇなって思ったよ(笑)。 もちろん、俺で務まるのか、というのもあった。あの番組の出演者は、クセのある人たちが揃ってるから(笑)。それに、月に数回ゲストで出てた程度の俺が急にMCをやるっていうのも、角が立つんじゃないかとも思った。でも、スタッフが、俺なら角が立たないと思ったから、起用してくれたんだろうなって、いまは思うよ。 あれから1年半くらい経って、少しは慣れてきたけど、やっぱりMCは大変だ。他のテレビ番組に出ることもあるけど、いまでも緊張する。プロレス団体と同じで、テレビでも各チャンネルごとにカラーが違うし、バラエティーとか、報道とか、番組のジャンルが変わればまた違ってくる。だから、俺にとっては毎回がチャレンジだし、常に初物みたいな気持ちでやってるよ。 プロレス中継の『ワールドプロレスリング』で、俺の試合が放送されたときから数えれば、テレビに出てから27年くらいやってきてる計算になる。だけど、俺はこの世界ではまだ“ヤングライオン”だと思ってる。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2019年08月03日 06時30分
G1クライマックスで番狂わせ発生!Bブロック全勝のモクスリーに土をつけたのはY.T.R!
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』は1日、福岡市民体育館でBブロック公式戦の6戦目を行った。 開幕から無傷の5連勝で前半戦を折り返した元WWEのトップスーパースター、ジョン・モクスリー。Aブロックで6連勝中のオカダ・カズチカと史上初の全勝対決も見えてきたところだったが、思わぬ選手に足をすくわれた。 いつものように、モクスリーは気にかけているヤングライオンの海野翔太をセコンドに引き連れて、この日の2試合目に登場。対戦相手は“策士”矢野通。ハードコアに持ち込もうとするモクスリーだったが、矢野は距離をとって、ペットボトルで水をかけ、自身のDVDを使いながらY.T.Rワールドを炸裂させた。次第にモクスリーの怒りを誘っていく。 モクスリーは場外でテーブルを持ち出し矢野をたたき付けるが、実はここまでが矢野のワナだった。矢野はモクスリーと海野に934を見舞うと、すかさずテーピングでモクスリーと海野の足を巻き付けて、リングへ戻る。モクスリーらはカウント20以内にリング上に戻ることができず、矢野がリングアウト勝ちを収め、モクスリーに新日本マットで初めて土をつけた。 矢野はY.T.Rワールドが世界のスーパースター相手にも通用することを証明した。3勝3敗ではあるが、他にも内藤哲也とジェイ・ホワイトから価値ある勝利を収めている。モクスリーはUS王者で、内藤はインターコンチ王者。タイトルホルダー2人から白星を挙げているのだ。 Bブロックは5勝1敗のモクスリーを、3勝3敗の矢野、後藤洋央紀、石井智宏、ジェイ、ジュース・ロビンソン、内藤、ジェフ・コブの7名が追う。混戦になってきた。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年08月02日 22時30分
“Mr.プロレス”ハーリー・レイスさん死去、ジャイアント馬場さんと名勝負を繰り広げる
“ミスタープロレス”として、アメリカWWEの殿堂入りも果たした元プロレスラー、ハーリー・レイスさんが1日、肺がんによる合併症で亡くなった。76歳。同日未明(日本時間)、WWEが公式サイトとツイッターで伝えた。 レイスさんは世界最高峰と呼ばれたNWA世界ヘビー級王座を8回獲得。ダイビング・ヘッドバット、パイルドライバー、ブレーンバスターを駆使、フィニッシュホールドに大技や強烈な関節技を使うタイプのレスラーではなかったが、全盛期に活躍した日本プロレス、全日本プロレス時代のレイスさんはとにかく頑丈で、体が強く負けない選手だった。日本人では故ジャイアント馬場さんの好敵手として、たびたびシングルマッチを繰り広げた。NWA世界ヘビー級王座を明け渡したこともあれば、レイスさんが馬場さんのPWFヘビー級王座に挑戦し、王座を奪ったこともある。 アメリカではNWA世界ヘビー級王者として、名選手と言われる大物選手とはほとんど対戦し、防衛に成功している。その後、リック・フレアーにタイトルを奪われ、ベルトのデザインが変更されたが、それまでのNWA世界ヘビー級王座のデザインは「レイスモデル」と呼ばれた。NWA世界ヘビー級王座が、WCW(現WWE)の管轄外で復活した際にもこの「レイスモデル」のデザインが採用され、現在に至っている。現役として最後に来日したのは1989年の全日本が最後。1995年に引退すると、アメリカWCWやWWEでマネージャーとして活躍。2004年にはWWE殿堂入りを果たした。 その後、プロレスリング・ノアに来日。GHC管理委員に就任し、馬場さんの弟子たちの闘いを見守っていた。2014年の新日本プロレス1.4東京ドーム大会には、復活したNWA世界ヘビー級選手権試合に立ち会う形で新日本に初登場している。オーソドックスなレイスさんのスタイルを継承するレスラーは少なくなってきているが、まだしっかりと受け継がれている。亡くなったのは惜しいが、ミスター・プロレスが世界のプロレス界に与えた影響は大きい。 合掌文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年08月02日 06時30分
新日本プロレス大同窓会が実現!武藤&馳議員&ライガーが、永田ら第三世代と激突!
1990年代後半から2000年代前半にかけて、新日本プロレスのマットで繰り広げられていた闘魂三銃士(武藤敬司、故・橋本真也、蝶野正洋)世代と、第三世代(天山広吉、小島聡、西村修、大谷晋二郎、永田裕志、中西学ら)の世代闘争が令和の時代に蘇る。 武藤敬司プロデュース、プロレスリング・マスターズ8.30東京・後楽園ホール大会のメインイベントとして、出場が発表されていた武藤と獣神サンダー・ライガーに、衆院議員の馳浩が加わり“最初で最後の”トリオを結成する。対するは新日本プロレスの永田裕志、中西学に、現在は文京区議である西村修だ。90年代に新日本の道場で苦楽を共にした3人がトリオを結成し、時代を超えた世代闘争を繰り広げる。レフェリーは当時、新日本でメインレフェリーを務め、アメリカでも引退へのカウントダウンが始まっているタイガー服部だ。 武藤とライガーは階級が違うこともあり、あまりタッグを組む機会が少なかったが「アイドルタッグ」として、ファンの支持を受けていた。武藤と馳はIWGPタッグ王座を獲得したり、BATTというユニットを立ち上げたこともあった。馳は引退しているが、武藤が社長を務めていた時代の全日本プロレスや、マスターズではたびたび一夜復帰、議員会館のジムでトレーニングしていることもあり、現役時代と変わらぬ動きを披露している。ライガーが初めてIWGPジュニアヘビー級王座を獲得したときの王者が馳。この試合で敗れた馳はヘビー級に転向し、それぞれが光り輝く時代を築いていった。 第三世代は馳や引退した飯塚高史、佐々木健介が道場でコーチをしていた時代に入った選手ばかり。永田や中西はアマレスの大先輩でもある馳の指導を受けている。西村は全日本でも武藤と行動をともにしていた。ライガーと西村も久々の対戦だ。今大会には、天山と小島もT-2000のメンバーとして出場が決定。新日本プロレスは、ライガーと第三世代の4選手全員を派遣した。あまり他団体や新日本主催でない大会に選手を貸さない新日本だが、長州力のファイナル興行(6.26後楽園)にも真壁刀義と石井智宏を派遣するなど、新日本と縁のある大会には選手を派遣している。今回も来年1月のライガーの引退が迫っていることに配慮したと思われる。 既にチケットは完売しているが、チケットを早めに購入したファンには、長州のファイナル興行に続いて、東京ドーム大会を年に3回行っていた“あの頃”の熱を取り戻してもらいたい。※文中敬称略取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年08月01日 22時30分
G1クライマックス6戦全勝のオカダ・カズチカ、止めるのはSANADA?EVIL?飯伏?
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』Aブロックは7月30日の高松市総合体育館第1競技場大会から後半戦に突入した。IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカが、開幕から無傷の6連勝で単独トップ。これを4勝2敗の棚橋弘至、飯伏幸太、KENTAが追う展開になっている。Aブロックはほぼこの4選手が決勝進出候補と言ってもいい。 G1は最終的に、得点が並ぶと直接対決の勝敗で決勝進出選手が決まる。オカダとの直接対決に敗れている棚橋とKENTAは残り全勝しても“直接対決の壁”にぶち当たる公算が大きい。棚橋は「オカダとKENTAに負けたのは痛い」とこしつつも「ちょっくら2連覇してきます」と最後まで全力で闘うことを誓った。 この3人の中でオカダとの直接対決を残しているのは飯伏だけだが、飯伏が勝ってもあと1回は誰かがオカダを倒さないと決勝進出はできない。逆に飯伏がオカダ戦まで連勝を続けて、オカダが飯伏戦の前に1敗でもすると、8.10日本武道館に組まれた両者の公式戦が決勝進出者決定戦になるのだ。ただオカダの残る公式戦の相手はSANADA(8.3エディオンアリーナ大阪)、EVIL(8.7静岡・浜松アリーナ)。この中で2年前に6連勝中のオカダをストップさせた男がEVILだ。EVILは今年のG1にかける気持ちは強いが、ここまで3勝3敗と思うような成績は残せていない。 そんなEVIL以上にオカダに黒星をつけたいのが、いまだにオカダから勝利を奪えていないSANADAだろう。オカダから「ライバル」と認められている存在で、G1でも全試合名勝負を繰り広げているが、2勝4敗と決勝進出は絶望の状況。オカダに初勝利を収めることで、IWGPヘビー級王座への挑戦権をアピールできればG1優勝はできなくても収穫のあるシリーズになるはずだ。 果たしてIWGPヘビー級王者によるG1優勝を阻むのは、この3人なのか?それともBブロックの決勝進出者なのか?今年のG1のテーマは「誰がオカダを止めるのか」がテーマになってきた。昨年の今頃はキャラクターをアレンジし、年末にかけて失速したオカダだが、今年は以前よりも強くなっている。倒した選手は大きな価値を得ることだろう。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月31日 08時00分
新日本を買収しV字回復させた「ブシロード」、東証マザーズ上場 獣神サンダー・ライガーや人気声優が出席
トレーディングカードゲームをはじめ、アニメ、ゲーム、音楽、舞台などを手掛けているブシロード(本社・東京都中野区、橋本義賢社長)が29日、東証マザーズに上場した。証券コードは「7803」。ブシロードは「改めて皆様の暖かいご支援に心より御礼申し上げます」とした上で、「これからも『新時代のエンターテイ(ン)メントを創出する』ことをミッションに『IPディベロッパー』戦略のもと、社員一丸となってブシロードグループならではの新しい価値を創造してまいります。今後とも一層のご支援、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますようお願い申し上げます」とコメントを発表している。 同社は2012年にユークスから新日本プロレスを買収。ユークスがまいた種をしっかりと育て、東京ドームが満員になる団体へとV字回復させ、現在も売り上げを伸ばしている。 今回の上場セレモニーには新日本のハロルド・メイ社長とともに獣神サンダー・ライガーがコスチューム姿で出席。ライガーは「祝☆ブシロード上場!難しいことは分かりませんが、僕たち選手は今までと変わらず世界中どこへ行っても“スッゲー試合”をやるだけです!!ブシロードと新日本プロレス、選手とスタッフ一丸となってまだまだ上を目指します!」と祝福。ブシロードグループの声優事務所・響からは声優の愛美が出席し、「上場おめでとうございます。セレモニーに参加させて頂き光栄でした。ブシロードグループの一員として、これからも日々邁進して参ります」とコメントした。 ブシロードは2007年に木谷高明氏(現取締役)が設立。木谷氏は2001年、自身が1994年に設立したブロッコリー(2005年に退社)も上場させている。ブシロードにとっては悲願の上場となった。木谷氏はセレモニー出席後、自身のSNSを更新。「本日無事、東証マザーズに上場しました。ありがとうございます。引き続き精進して参りますので応援よろしくお願いします」とさらなる飛躍を誓っている。ブシロードグループは若い社員が多い。バンドリ!、新日本、ヴァンガードの三本柱を中心にしつつも、これに続く強力なコンテンツ開発に努める。文 / どら増田
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スポーツ 2019年07月31日 06時30分
新日本『G1』Bブロック、全勝のジョン・モクスリーが内藤哲也撃破で首位独走状態!
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』Bブロック公式戦の5戦目が28日、愛知県体育館で開催された。今年は同所で2連戦となったが、札止めとなった初日に続いて、この日は5,278人の満員マーク。連日の盛況となった。 まず、後藤洋央紀と矢野通のCHAOS同門対決。矢野は同門対決で本領を発揮する。この日も策士の矢野は試合前、後藤に友好モードを示したが、スキをつき丸め込みでだまし討ちするなど、会場は矢野ワールドに包まれた。しかし、これを規格外のパワーで切り抜けた後藤は、忘れた頃に飛び出す後藤式で丸め込んでカウント3。機嫌がいい後藤は勝利の“ざんまいポーズ”を披露。矢野を悔しがらせた。 続いて、ジュース・ロビンソンとNEVER無差別級王者の石井智宏が激突。髪の毛をバッサリ切ってから吹っ切れたのか、自信を持って試合をしているジュースは、ハイスピードかつ当たりの強い石井の攻撃にしっかり対応し、好勝負に。終盤、石井はジュースのパルプフリクションに対し、めったに出さないタイガースープレックスで切り返すと、最後は垂直落下式ブレーンバスターが決まりカウント3。石井が勝利を収めたが、ジュースの成長には目を見張るものがある。 前日の前哨戦の後、タイチが求める形で握手を交わしたジェフ・コブとタイチの一戦。この日もタイチはクリーンにいくと見せかけたが、やはりこれはわな。ダーティーファイトでコブのペースを崩す。しかし、コブは急所蹴りをヘッドバットで切り抜けると怒涛の反撃を見せる。最後はツアー・オブ・ジ・アイランドでフォールを奪い、しっかりとお仕置きして見せた。コブは後半戦、注目した方がいいかもしれない。 セミファイナルでは、鷹木信悟とジェイ・ホワイトがシングル初対決。長身のジェイは持ち前のインサイドワークで間を外しながら、鷹木の首に着実にダメージを与えていく。鷹木も力強いファイトで応戦し、ジェイを追い込むが、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンを切り抜けたジェイが、クロスアーム式のブラディサンデー。さらにブレードランナーで20分近い死闘を制した。クロスアーム式のブラディサンデーは初披露だと思われる。ブラディサンデーはバレットクラブの初代リーダー、プリンス・デヴィット(現フィン・ベイラー)の必殺技だった。ジェイは後半戦に向けてまた厄介な技を出してきた。 メインイベントはIWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也と、IWGP USヘビー級王者のジョン・モクスリーのチャンピオン同士によるシングル初対決だ。モクスリーがディーン・アンブローズのリングネームで、WWEのスーパースターとして活躍していた半年前には考えられないカードが名古屋で実現した。 モクスリーはWWEの第一線で活躍していたにもかかわらずWWEとの契約を終えて、新日本プロレスのシリーズの中でも最も過酷とされる『G1クライマックス』にエントリーすると、開幕戦のダラス大会を除きフル参戦、ここまで無傷というツワモノだ。モクスリーは場外戦でペースを握るも内藤が花道のラフ殺法で反撃。しかしモクスリーがパワー殺法で内藤を追い詰める。終盤、コリエンド式のデスティーノを決めた内藤だったが、最後はダブルアーム式DDT、デスライダーでカウント3。内藤もモクスリーを止めることができなかった。試合後、モクスリーは名古屋のファンに感謝の意を述べながら、G1優勝宣言。この黒船はホンモノだ。文 / どら増田写真 / 爽健美
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スポーツ 2019年07月30日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「星野勘太郎」ケンカ最強の呼び声も高い“陰の実力者”
現役時代に大きなタイトルの獲得はなかった星野勘太郎だが、公称で身長170センチ、実際には160センチ半ばの小さな体で、ハツラツと動き回る姿を覚えているファンは多いだろう。 また、ケンカ最強との呼び声も高く、リング外では選手たちににらみを利かせていたとも言われている。※ ※ ※ 魔界倶楽部(プロレス結社魔界倶楽部)が結成されたのは2002年8月のこと。前IWGP王者の安田忠夫とパンクラスから移籍した柳澤龍志、魔界1号こと平田淳嗣の3人がオリジナルメンバーである。 その後は村上一成や柴田勝頼、元リングスの長井満也など格闘技寄りのメンバーが加わって、ケン・シャムロックやボブ・サップらが来日参戦した際の受け皿にもなった。ただ、こうしたメンバーたちよりもファンに強いインパクトを与えたのが、総裁の星野勘太郎である。 “プロレス冬の時代”と言われたこの時期でも、「ビッシビシ行くからな!」の決め台詞には、聞き覚えがあるというファンは少なくないはずだ。「当時、総合格闘技に執心していたアントニオ猪木の意向をくみ、格闘系の選手たちが集められていたが、それを売り出すためにパッケージにして、プロレスのできる魔界1号と2号(当時KAIENTAI DOJOに所属していた筑前りょう太)に脇を固めさせた。かつてのマシン軍団にあやかって一部選手にマスクをかぶせ、若松マネジャーの役割を星野さんに依頼したというのが全体のフォーマットです」(新日関係者) 1995年に引退した後は神戸でプロモーターをしていた星野だが、黒いスーツに白ネクタイをビシッと決めたダンディーな出で立ちや、乱闘になれば自ら率先してパンチを繰り出すその姿は、ともすればリング上の選手たちよりも真剣に映ったものだった。 もともと強烈な猪木シンパで、プロモーターとしても猪木が主催する興行では積極的にチケットをさばいていたというから、猪木絡みのアングルに抜擢されたとなれば頑張るのも当然か。「クセの強い面々がまがりなりにも軍団として成立したのも、信望の厚い星野総裁があってこそ。地方大会の後にはメンバーを連れて飯を食わせる親分肌で、あとはやっぱりその腕っぷしですよ」(同)★あの前田日明とガチの乱闘騒ぎ 1961年の日本プロレス入門前にはプロボクサーを目指していたという腕自慢で、ケンカ最強との呼び声も高かった。 ロープに振った相手にフライング・ヘッドバットをぶちかまし、ヘッドロックに捉えてマシンガンパンチを浴びせる。小さな体から繰り出す直線的かつ明快なファイトで、若手時代は“突貫小僧”のあだ名で親しまれた。 1967年のアメリカ遠征時には、山本小鉄とタッグチーム「ヤマハ・ブラザーズ」を結成。テキサス州、テネシー州などで人気を博し、それぞれ地元のタッグタイトルも獲得している。なお、このコンビ名は“小型ながらパワフルで機動性に優れている”と、当時のアメリカで知られていたヤマハのバイクにちなんで命名されたものであった。 「年齢は小鉄さんが2つ上ながら、入門は星野さんのほうが2年早い。控室だと星野さんの言うことに、小鉄さんが『ハイ、ハイ』と従っていましたね」(同) 鬼軍曹として若手から恐れられ、解説者やレフェリーとしても強面の印象が強い小鉄が、先輩とはいえ年下の星野に頭が上がらなかったというあたりからも、星野の裏の実力者ぶりがうかがえよう。 帰国後の1970年には猪木とのコンビで、第1回NWAタッグリーグ戦で優勝を果たした(決勝の相手はニック・ボックウィンクル&ジョニー・クイン)。 同じ韓国籍の大木金太郎との関係があってか、新日本プロレスへの加入は日プロ崩壊後の1974年。「その頃の猪木のビッグマッチの映像を見直すと、花道で猪木の後ろに付き添い、鋭い眼光を飛ばす星野の姿が必ずと言っていいほど映っています。猪木のボディガードとしては藤原喜明が有名ですが、その元祖が星野でした」(プロレスライター) リング上では中堅のポジションに甘んじ、新日において大舞台を踏むことはなかったが、時おり“裏の顔”を見せた。「上り調子の新人や外国人が新日マットを舐めないようにと、一発くらわすのが星野の役回りだったようで、ダイナマイト・キッドとの激しい攻防は映像に残されています」(同) UWF軍との対抗戦でも前面に立った星野は、あの前田日明を相手に乱闘騒ぎを起こしている。「テレビ中継もない地方大会のタッグマッチで、星野が前田にガチのパンチを食らわせたところ、それをプロレス的な仕掛けと思った前田は“もっとやってこい”と挑発した。これに星野がブチ切れて、試合後にデッキブラシを片手に控室まで殴り込んだんです」(同) 稽古では小鉄、試合では星野が目を光らせ、新日の黄金期を支えていたというわけである。星野勘太郎***************************************PROFILE●1943年10月9日〜2010年11月25日。兵庫県神戸市出身。身長170㎝、体重105㎏。得意技/パンチ、フライング・ヘッドバット。_文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年07月29日 22時30分
新日本『G1』Aブロック、オカダ・カズチカがKENTAとの全勝対決制し折り返し!
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』Aブロック公式戦の5戦目が27日、愛知・愛知県体育館で開催された。今年は同所で2連戦が組まれており、初日は6,142人(札止め)の大観衆が詰めかけた。ちなみに愛知県体育館では第1回大会の公式戦も開催されている。 まず、ともに2勝2敗の飯伏幸太とランス・アーチャーが対戦。飯伏はアーチャーのパワーに苦しみ立体殺法を封じられてしまう。しかし、打撃でアーチャーの動きを崩していくとボマィエ、続けてカミゴェを決めるが、なんとアーチャーは倒れない。ならばと今度はサポーターを外してカミゴェをもう一発決め、カウント3。飯伏は連敗から3連勝と復活。アーチャーはその逆になったが、今シリーズはシングルプレーヤーとしての存在感を発揮しているだけに、これからに期待だ。 続いてこちらも2勝2敗同士のウィル・オスプレイとバッドラック・ファレが対戦。ジュニアヘビー級とスーパーヘビー級による一戦だ。試合はファレが体格差で圧倒した。しかし、チェーズ・オーエンズと邪道のバレットクラブが介入する無法行為に対して、海野レフェリーが反則と裁定しオスプレイの勝利となった。昨年はタマ・トンガが無法行為を繰り返し、ハロルド・メイ社長の逆鱗に触れ会場から追放されたこともあった。バレットクラブの今後の行動次第では昨年同様、背広組の怒りに触れることもあり得るだろう。 3試合目はEVILとザック・セイバーJr.の一戦。この2人は昨年の対戦でクリス・ジェリコがEVILを急襲し、無効試合になるなど、いわくつきのカードだ。今シリーズ大荒れのザックは得意の関節地獄で試合を優位に進めていくが、EVILのパワーに押し切られ、最後はEVILが決まってカウント3。精彩を欠いているのか、歯車が合わないのか……。まだ1勝とは、ブリティッシュヘビー級王者のザックらしくない。 セミファイナルでは、たびたび名勝負を繰り広げている棚橋弘至とSANADAが対戦。“ポスト棚橋”ともされるSANADAに大きな声援が送られた。試合では、SANADAのねちっこい技の数々に棚橋は苦悶の表情を浮かべる。さらにSANADAはSkull Endであと一歩まで棚橋を追い詰めるが、棚橋はこれを切り抜けると、ドラゴン・スープレックスからハイフライフロー2連発がズバリと決まってカウント3。ハイフライフローを“解禁”した棚橋が、覚悟の差でもぎ取った勝利だ。 メインイベントでは、開幕4連勝のオカダ・カズチカとKENTAによる全勝対決。KENTAが得意の打撃でペースを握ると、GAME OVERでオカダを苦しめる。その後もKENTAは打撃でオカダのリズムを崩しにかかるが、体格で勝るオカダは、ドロップキックで自らのペースを取り戻すと、KENTAのgo2sleepに対し、オカダは旋回式ツームストーン・パイルドライバーで串刺してから、最後はレインメーカーでカウント3。オカダが5連勝で単独首位に立った。 試合後、両者は握手。KENTAがリングを後にすると、オカダは「久しぶりに3つ言わせてください。ひとーつ!特にありません。ふたーつ!特にありません。みっつー!きょうは台風なのに、こんな熱い声援ありがとうございました!愛知県民のために、『G1クライマックス』優勝して、この愛知県に帰ってきます!そのときはここ名古屋にカネの雨が降るぞー!」と地元・愛知のファンに『G1』制覇を約束した。 オカダはプロレスリング・ノアでトップを獲り、WWEに渡ったKENTAに勝ってIWGPヘビー級王者としての責任を果たし、公式戦を無傷のまま折り返した。19年ぶり3人目となる同王者のG1優勝も現実味を帯びてきた。文・写真 / どら増田
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俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈ド迫力の外国人“頂上決戦”〉
2016年02月22日 18時00分
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小橋建太「青春の握り拳」インタビュー いま蘇る四天王時代と全身全霊のプロレス愛!
2016年02月21日 16時00分
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2016年02月21日 12時00分
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「両国に連れていきます」飯伏、ケニーを撃破! IWGPジュニア王者KUSHIDAのブレない気持ち
2016年02月14日 12時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈神格化されたカール・ゴッチ〉
2016年02月13日 15時00分
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スポーツ
「今度こそ俺のベルトに仕上げる」棚橋弘至インターコンチへの思いを胸に2・14新潟へ
2016年02月07日 12時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈小橋vs健介“伝説の剛腕対決”〉
2016年02月05日 18時00分
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スポーツ
KING OF STRONG STYLEを胸に…中邑真輔“世界”に挑戦!
2016年01月31日 12時10分
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スポーツ
「新日本の図式をブッ壊す」2・11大阪で後藤革命の集大成が見られるか?
2016年01月24日 12時00分
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スポーツ
1・4東京ドームにももクロ起用、アミューズとの業務提携から見る新日本プロレスの2016年戦略
2016年01月17日 12時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈落日の“闘魂”に天龍が勝利〉
2016年01月15日 15時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈格闘技を超えた人間ドラマ〉
2015年12月23日 13時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈プロレス最強幻想が崩壊〉
2015年11月08日 16時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈団体存亡を懸けた全面戦争〉
2015年10月24日 14時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈長州力 心に染みる“名言”集〉
2015年08月18日 12時00分
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スポーツ
【甦るリング】第18回 反体制でスーパースターになった“夏男”蝶野正洋
2015年08月05日 12時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈藤田和之vsミルコ・クロコップ〉
2015年07月30日 17時00分
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スポーツ
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈初代タイガーマスクvsダイナマイト・キッド〉
2015年07月24日 16時00分
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スポーツ
【甦るリング】第16回 馬場三回忌興行舞台裏でタッグの大仁田と号泣したテリー・ファンク
2015年07月22日 12時00分
特集
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あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
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2025年10月03日 12時00分
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TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
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2025年09月26日 18時00分
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元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
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2025年09月18日 17時00分
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
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2025年08月05日 23時00分
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
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2025年09月16日 11時00分
