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“Mr.プロレス”ハーリー・レイスさん死去、ジャイアント馬場さんと名勝負を繰り広げる

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NWA世界王座レプリカ・レイスモデル

 “ミスタープロレス”として、アメリカWWEの殿堂入りも果たした元プロレスラー、ハーリー・レイスさんが1日、肺がんによる合併症で亡くなった。76歳。同日未明(日本時間)、WWEが公式サイトとツイッターで伝えた。

 レイスさんは世界最高峰と呼ばれたNWA世界ヘビー級王座を8回獲得。ダイビング・ヘッドバット、パイルドライバー、ブレーンバスターを駆使、フィニッシュホールドに大技や強烈な関節技を使うタイプのレスラーではなかったが、全盛期に活躍した日本プロレス、全日本プロレス時代のレイスさんはとにかく頑丈で、体が強く負けない選手だった。日本人では故ジャイアント馬場さんの好敵手として、たびたびシングルマッチを繰り広げた。NWA世界ヘビー級王座を明け渡したこともあれば、レイスさんが馬場さんのPWFヘビー級王座に挑戦し、王座を奪ったこともある。

 アメリカではNWA世界ヘビー級王者として、名選手と言われる大物選手とはほとんど対戦し、防衛に成功している。その後、リック・フレアーにタイトルを奪われ、ベルトのデザインが変更されたが、それまでのNWA世界ヘビー級王座のデザインは「レイスモデル」と呼ばれた。NWA世界ヘビー級王座が、WCW(現WWE)の管轄外で復活した際にもこの「レイスモデル」のデザインが採用され、現在に至っている。現役として最後に来日したのは1989年の全日本が最後。1995年に引退すると、アメリカWCWやWWEでマネージャーとして活躍。2004年にはWWE殿堂入りを果たした。

 その後、プロレスリング・ノアに来日。GHC管理委員に就任し、馬場さんの弟子たちの闘いを見守っていた。2014年の新日本プロレス1.4東京ドーム大会には、復活したNWA世界ヘビー級選手権試合に立ち会う形で新日本に初登場している。オーソドックスなレイスさんのスタイルを継承するレスラーは少なくなってきているが、まだしっかりと受け継がれている。亡くなったのは惜しいが、ミスター・プロレスが世界のプロレス界に与えた影響は大きい。

 合掌

文・写真 / どら増田

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