トレンド
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トレンド 2010年06月01日 12時30分
気ままに西湘を歩く1〜根府川の旅
不況だし、余暇も近場で過ごしたい人も多いだろう。 おススメは、西湘エリアである。新宿から、小田急ロマンスカーで小田原駅へ。JRに乗り換えても熱海駅まで行かず、あいだの早川、根府川、真鶴、湯河原それぞれの駅周辺の散策をするのも一興だ。かつてこのエリアは、豆相人車鉄道や熱海軽便、という原始的な電車が走っていたエリアでもあり、地味ながらも往時をしのばせるなんともよい雰囲気がある。 早川駅で下車すると小田原さかなセンター内で、あこがれのまご茶漬け、を680円で食すことが出来る。そそくさと駅に戻って、次の根府川駅は、関東の駅百選にも選ばれている、海の景色が雄大な無人駅。狭くて学校の渡り廊下のようなホームへの連絡通路から覗き見る相模湾のまた違ったひなびた風情には、海のそばの駅、に来たなあ、というリゾート感を呼び覚まされるかもしれない。 徒歩5分ほどの釈迦堂は、鉄ちゃん御用達の赤い巨大な撮影ポイント・根府川鉄橋のほぼ真下だ。釈迦如来さまが、地震と津波の悲しい歴史を持つこの土地の人々の安寧への願いを見守ってきた。ここの白糸川のせせらぎは涼味満点、海の方角を見ながらしばしたたずんでしまう。さらに、また5分ほど山側へ歩を進めると自然とみかん園の路地に入っていく。店頭にあるのと違う、あまりに理想的な季節のみかんやレモンの匂いに包まれ、高台から大海原と先ほどの大鉄橋を見下ろす位置まで来ると、その景色にいやなことも吹っ飛ぶだろう。 来た道を戻って旧道を10分ほど歩くと、マス釣りセンター。はっきり言って、馬鹿でも釣れるのでちょっと引くぐらいだが、釣れたマスは、素敵なおかみさんが焼いてバターとしょうゆで味付けして食べさせてくれた。思わずビールも注文。マスの味は通常だったが、バーベキュー的な雰囲気は最高だ。丁度小林よしのり氏の漫画で、テンションが上がるとわはははは! と悪魔のような顔になるが、あんな感じのいい気分である。 バブリーな時代の雰囲気とはまた一味違った地味な観光の喜びに、西湘散歩はうってつけである。ご家族連れやお忍び気分で楽しむのはいかが。(続く)
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トレンド 2010年06月01日 11時00分
文科系忍者記者ドラゴンの道『沖縄発のお菓子・むちむちきなこ』
全国的にはまだ広く知られてないが、年間数10万個も売れる隠れたヒット商品がある。 『むちむちきなこ』という、2007年に(株)海邦商事から発売された沖縄発の黒糖菓子である。『むちむち』というユニークなネーミングについて(株)海邦商事の企画・営業のセントローレント真紀さんに聞いてみた。 「餅のことを沖縄では『ムーチー』と呼び、そこからやわらかい食感や感触のことを『むちむち』と表現します。一般的な黒糖菓子は、硬く、黒糖の甘味が強いのが特徴です。むちむちシリーズは、さとうきび由来の原料(粗糖、糖蜜、黒糖、など)に加え、水飴を加えることにより本来の硬い黒糖菓子より少しやわらかめに仕上げております。商品名の『むちむち』は、やわらかめにできた黒糖菓子、という表現の意味で命名させて いただいております。』 価格は40g120円前後に抑え、女性でも食べやすい配慮と、ポップなパッケージが特徴だ。 お客様からの強いリクエストがあり、むちむちシリーズとして、『むちむち抹茶』と『むちむちココア』が誕生した。『むちむち抹茶』は、沖縄県産の緑茶(茶葉)を黒糖に練りこみ、さらに国産の抹茶をまぶしてあり、この絶妙なバランスは、試作を重ねて生まれたとのこと。『むちむちココア』は、生チョコ風味を意識して、口に入れた瞬間にチョコレートと一瞬思わせる狙いとのことだ。 企画・営業のセントローレント真紀さんが『アールグレイが好き』という理由で誕生した『アールグレイな紅茶黒糖』もある。『一般的には紅茶と黒糖は合わないと考えられているようですが、試作を重ね、美味しく出来あがりました』と教えてくれた。 『むちむちきなこ』から始まった『むちむちシリーズ』は、時代に合わせて進化を重ねていく。※(株)海邦商事 沖縄県うるま市字州崎8番地19http://www.kokutou.jp/文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所) 参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」 http:// blog.go o.ne.jp /youkai ou
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トレンド 2010年05月31日 16時30分
【非モテ女の馬券投票結果!】日本ダービー1200円購入→980円払戻。複勝じゃなくて単勝だったら5千円も儲かったのに〜
「非モテ女」のコダイユキエが、リアルライブ競馬予想の“お告げ”どおり? に馬券を買い、天国と地獄を見るコーナー。第77回 東京優駿(GI)。いつもメインが11Rだから11にマークしちゃったら、「ダービーは10レースです!」と売り子のおばちゃんに言われてしまった。あぶない。出だしから危なっかしいコダイに、勝利の女神は微笑むか? ダービー(GI、東京芝2400メートル、30日)藤川京子のクロスカウンター予想! での1位予想馬は、(7)ヴィクトワールピサ。桜井聖良、橋本千春、仲町通、子泣き爺ともみんな上位に来ると予想。だから今日はこいつのいる4の枠と、京子様の予想にあった (12)ヒルノダムール、のいる6枠、(9)ペルーサのいる5の枠で4-5、4-6、5-6を200円でずつ(新宿ウィンズだから)買い、同じく京子様予想の上位にいた(6)アリゼオと、(コダイ好みのタイプ)福永祐一騎手が乗る(14)リルダヴァル、京子様以外の予想者たちが全員が上位に予想していた(1)エイシンフラッシュを、単勝ではなく、「複勝」(この辺が根性ナシだったかも…)で200円ずつ購入、あいかわらずケチくさくが全部で1200円投入サ。 ウィンズが空いてる午前中に馬券を買って、コダイの足は演劇とアンティークの街・下北沢へ。誰とデートするでも無くひとりランチ(タイ料理)を食べ、カフェでお茶して、ギャラリー散策。風水占いなどをやっていたら、あっというまに4時を過ぎてしまう。急いで新宿へ戻り、「新宿花園神社」のお祭りの列でごったがえしている新宿ウィンズへ。 で結果は…。 またまた京子様の予想がハズれてしまい、枠買いの分がパーになってしまう。結局1着は、京子様以外のみんなが押していた(1)エイシンフラッシュ。2着は一応4の枠だった(8)ローズキングダムで、3着が4の枠の本命(7)ヴィクトワールピサ。(1)エイシンフラッシュは複勝でしか買ってなかったので490円×2で980円。220円のマイナスだった。先週と大差のない成績。くやしー、もし(1)エイシンフラッシュを複勝じゃなく「単勝」で買ってたら3190円×2で6380円、買った総額差し引いても5千円も儲かってたハズだったのに〜。<イケメン好きのコダイユキエ>
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トレンド 2010年05月31日 16時00分
井上ひさしの原作の群像劇「天保十ニ年のシェィクスピア」を懐かしい神社のテント舞台で鑑賞
「土の舞台」「祭としての演劇」を旗印に毎年、新宿花園神社で野外公演を続けている椿組。 25年目となる記念すべき今年の夏は、井上ひさしの群像劇「天保十ニ年のシェィクスピア」2010年7月16日(金)〜25日(日)を53名の役者と共に上演。新宿花園神社境内に設けられた特設ステージは、なぜか懐かしくとても不思議な空間。都心のど真ん中にして閑静な神社で、まるでお祭りのような夏の一夜を楽しめる。出演は山本亨、丸山厚人、外波山文明ら。席数が限られているので、良い席は早めにチケットを買い求める事をオススメする。前売開始日は6月1日(水)から。 「椿版 天保十ニ年のシェイクスピア」2010年7月16日(金)〜25日(日) 新宿花園神社境内特設ステージ前売開始日 6月1日(水)椿組HPhttp://homepage2.nifty.com/tubakigumi/oudeson.html写真:椿組「椿版 天保十ニ年のシェイクスピア」
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トレンド 2010年05月31日 13時30分
バッテリー残量をチェック
iPhoneに対する不満について、アンケートをとると、必ず上位になるのが、「バッテリーの消耗が早いこと」。 そんな不満の対応策として注目を集めているアプリが『フラッシュバッテリーフリー』だ。このアプリはバッテリーの残量を検出して音楽再生、通話、ビデオ再生、ゲームプレイなどの使用時間を表示してくれるもの。 これで小まめにチェックすれば、電話中にバッテリー切れて、突然プツンなんて現象が起きることも少なくなるかも。
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トレンド 2010年05月31日 11時00分
懐かしの昭和の味…名古屋の町に、ロバのパン屋がやってきた
♪ロバのおじさんチンカラリン チンカラリンロンやってくる〜。 近藤圭子が歌う「パン売りのロバさん」のメロディーとともに、名古屋市内にパンの移動販売車が姿を見せた。ロバのパン屋さんである。そこへ年配の客たちが駆け寄り、懐かしそうにパンを買い求め、中には涙ぐんで食べている人々もいた。 現在、東海地方で『蒸しパン専門店 ロバのパン屋』が営業されているのは、三重県四日市の一軒のみ。そこで、名古屋の方々にその味を届けようと、新たな後継者・上野喜三郎氏が現れて再開に踏み切った。 ロバのパン屋の正式名称は「(株)ビタミンパン連鎖店本部」という。昭和2年に岐阜県出身の桑原貞吉氏が京都で始めた饅頭と蒸しパンの店がその起源である。販売方法は斬新で、楽器を演奏しながら饅頭を行商するものだった。昭和28年からロバに馬車を引かせて、蓄音機で音楽を流しながらパン売りを始めた。ロバのパンの誕生である。さらに昭和30年、「パン売りのロバさん」の歌が作られ、宣伝曲として使われた。そしてロバの引く馬車に蒸しパンを満載して、町から町へパン売りおじさんが子どもたちに夢と希望を与えて歩いた。 しかし、ロバのパンは昭和35年をピークに衰退していった。日本の高度経済成長期における自動車の飛躍的増加に伴い、馬車での行商が困難になったのだ。また、自動車のクラクションに驚いたロバが暴走し、馬車が横転するという死亡事故が発生し、そのため自動車を導入した行商販売へ変わった。やがて食生活の向上も逆風となり、全国に160店ほどあったロバのパン屋も、次第に姿を消してしまっていた。 そんな中、2010年の名古屋で突然蘇った昭和の味。オールドファンにはたまらなかったに違いない。(皆月斜 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年05月29日 18時00分
「もったいないお化け」を知っていますか?
今は昔、AC(公共広告機構)のこのCMを、皆さんは憶えていますでしょうか。 子どもたちが寺に招かれ食事をとる。しかし、子どもたちは好き嫌いを言い始める。夜中になると、謎の怪物たちがあらわれ、「もったいねえ」と叫びながら子供たちの周りを回る。そして和尚さんは、それは「もったいないお化け」だと、いみじくも語るのである。 かつて日本で、『百鬼夜行図』という妖怪図画が描かれました。それは、様々な品物が、手足を持って、夜の街を徘徊するものです。ここで描かれている多くは「付喪神」(つくもがみ)と呼ばれるもので、万物が長い間存在していると意思を持って動くようになるというものです。有名なものには草履、杖、傘、黒布の付などが描かれています。これはもったいないというよりは、ものを長持ちさせる事への難しさが滲んでいる気がします。 今、この二つが組み合わさったような、おもしろい絵の展覧会がされてますのでご紹介します。『戌一2nd Exhibition 』《百鬼夜魚》2010.5.30(sun)〜6.13(sun) 百鬼夜行をもじって百鬼夜魚(ひゃっきやぎょ)と名付けられたこのイベント。食い散らされた魚たちをモチーフに、鮮やかな色合いで描かれています。そこに恨みはなく、むしろ「もったいないお化け」に通じるような、ユーモアのある絵となっています。そんなアートを訪ねてみてはいかがでしょうか。会場 雑楽器カフェ ぱちか村最寄り駅 JR総武線・中央線 高円寺駅(徒歩5分)営業時間 17時開村 / 24時フードL.O休業日:毎週火曜日〒166-0003東京都杉並区高円寺南 4-6-7 第5日東ビルB1Fhttp://patika-v.net/(「千葉の良心」九十九屋さんた 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」 http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年05月29日 16時30分
【これじゃ売れない!】沖縄に帰って活動が正解。インディーズの方がいいよ、「ORANGE RANGE オレンジレンジ」
今日の【これじゃ売れない!】は、02年のデビュー以来、「上海ハニー」や「花」など、ヒット曲を連発した沖縄出身バンドのORANGE RANGE(オレンジレンジ)。最近女性週刊誌でレコード会社との契約を終了後、インディーズに戻ると報道され、「完全に終わった。」だの、「とうとう引退か?」など芸能ブログで騒がれている。そもそも、ろくすっぽ実績の無い彼らを表舞台に引っ張り出して、売って儲けてデカ過ぎる“箱”でライブさせる、今までのオレンジレンジの売り方の方が異常。一番年下のメンバーはまだ25歳って、これからでしょ。 数年前、記者が旅行で大阪城に行った時の話。旅行の荷物を預けようと大阪城の最寄駅のロッカーが全て満室(?)。何と、首から同じタオルをかけた女の子たちが制服からみんな同じTシャツにそこで着替えていた。大阪城ホールでその日行われるORANGE RANGEの為にみんなで待機してるのだ。仕方ないので荷物を引いて大阪城の公園内に行くと、同様の少女たちの一団でいっぱい。当時のオレンジレンジの人気はすさまじく、彼らをCMに起用したサーフ系衣料メーカーのTシャツは飛ぶように売れた。 そんな事も忘れていた昨年、そしてその前の年に、「おしゃれ番長 feat.ソイソース」という、お菓子のCM曲をMステで披露していた彼らの横に、お笑いの勝俣州和が半ズボン姿で借り出されていて、何かおかしいと思った。そして昨年の「瞳の先に」。すごくいい曲なんだけどパンチが無く売り上げも6位止まり。オレンジレンジはNHK2006 FIFAワールドカップテーマソングだった「チャンピオーネ」以降ランキング1位になってない。曲のストックも少なければ、下積みも無い若いバンドにヒットを長続きさせる方が無理なのかもしれない。 デビュー当時、オレンジレンジが本来持ってる良さが、たまたまその時の若者たちのニーズに合っちゃったというか、仲よくノリノリに歌っている彼らの楽しそうな姿にみんなが心沸き立ったというか、とにかく20代前半で、日本中で売れて莫大な利益を上げてしまった彼ら。ジャニーズのアイドルとか、お笑い芸人なら浮き沈みの「沈み」も理解されるのけど、バンドはそうはいかない。人生の“上がり”しか見てない彼らは、就職したり、結婚したり、大人になってオレンジレンジどころでなくなったファンたちのリアルな現実に向き合う曲が作れないのだ。そこに気づかなかったのはご本人たちでは無くて、彼らを売り出す周りの大人たち。でも、彼らを使ってさらに儲けようとした。人気急落の“境”になったシングル「イケナイ太陽」の売り方が酷かった。 この曲はフジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のオープニングテーマで、さわりだけ聞かせて、なぜか主題歌はぜんぜんドラマと合ってない大塚愛の「PEACH」。オレンジレンジファン(記者含む)はものすごく気持ち悪かった。しかも、翌週発売したベストアルバムにはアレンジも変えないショートバージョンのみを収録して、シングルをセットで買わせようとし、肝心のシングルは同曲をふざけてカラオケで歌った「イケテナイ太陽」を収録。あきらかにファンをなめてる。なまじ大きく儲けた実績のあるORANGE RANGEは、バンドでは無く金儲けの道具になってしまったようだ。 オレンジレンジ自体は悪いバンドでは無い。自らパクリと言っている音楽のコラージュも、それなりのセンスは光ってるし、地元愛やメンバー同士の結束の強さも魅力がある。女や酒に関しても、同じ沖縄の某ダンスグループに比べたら全然まじめ。ふざけた「イケテナイ太陽」は何かの間違いだ! そんな売り方をする大手とはさっさと手を切って、ORANGE RANGEは独自音楽の流通が盛んな地元・沖縄のインディーズで出直した方が早い。その方がいい曲ができるのではないか。(コアラみどり)
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トレンド 2010年05月29日 14時00分
東京近郊パワースポット探訪(3)「おたぬき様のいる神社『柳森神社』」
先日、柳森神社に行ってまいりました。この神社に訪れるのは二度目になります。 秋葉原駅から徒歩十分程、賑やかな電気街を抜け、少し歩いたところに柳森神社はあります。 柳森神社は、室町時代の長禄2年(1458年)に、太田道灌公が江戸城の鬼門除けとして、多くの柳をこの地に植え、柳の森の鎮守として祀られたのがはじまりとされます。 万治2年(1659年)に、神田川掘割の際に現在の場所に移されました。 境内社の福寿社は、五代将軍綱吉の母・桂昌院が信仰していた福寿神(狸)を祀っています。 八百屋の娘から将軍の生母になった桂昌院にあやかりたい女性たちに、かつて崇められていたといいます。 柳森神社を訪れますと、まず、ここの一番の特徴である『おたぬき様』と呼ばれる親子狸の石像二体に目を惹かれます。 このおたぬき様の像には「たぬき=他を抜きん出る」という意味があり、勝負事や立身出世、金運向上などのご利益があるといわれています。 おたぬき様の像は凛々しくも可愛らしくもあり、心がとても癒されました。 境内はそれほど広くはありませんが、脇にはベンチと灰皿が置いてあり、一休みしながら喫煙をすることもできます。 秋葉原という街からは想像もできないほど、静かで心の落ち着く場所です。 私が訪れた際には、社務所が閉まっており、お守りを買うことができなかったのですが、調べてみたところ、神社の隣にあるお店でもお守りを売っているようです。 それは、たぬきの親子をかたどった置物のお守りで、お供物(甘いものを好むらしいです)を供え祈願をしたあとに、大きいほうは家に祀り、小さいほうを持ち歩くと、福徳を授かると言い伝えられているそうです。 近々また訪れて、今度はそのお守りを買ってきたいと思います。(「実話怪談記者」へみ 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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トレンド 2010年05月29日 13時00分
コンピューターゲームの20世紀 第18回…『マインドシーカー』
<電波な会話がウリの超能力開発ゲーム> ゲームには様々なジャンルがあるが、「超能力開発ゲーム」というのは、この『マインドシーカー』以外記憶にない。監修はエスパー清田こと清田益章。かつて「スプーン曲げ少年」としてテレビに多数出演し一躍人気者となったが、2006年に大麻取締法違反容疑で逮捕された、あのエスパー清田のことだ。 さてこのゲーム。一見するとごくありふれたテキストアドベンチャーにも思われるのだが、あくまでも超能力の開発が目的である。街の人々に話しかけたところで何かいい情報を貰えるわけでもなく、「(公園の)噴水の水を上げてください」とか、「次に私が出すものを予知してください」など、非日常的な会話が延々と繰り返され気味が悪い。というのもこのゲーム、街全体がエスパー研究所になっており、今なら間違いなく事業仕分け対象だ。ちなみに当のエスパー清田も、 「1993年ごろ、かなりの数のエスパーが出現する」 「2013年ごろ、超能力と科学が一体になる」 などと怪電波を飛ばしまくる。<潜在意識の中に眠るサイキックパワーを引き出せ!> 本作は街を自由に散策できるようになれば、ほんの少し(1ミリ以下)だけ楽しさが広がるのだが、大半の人がここに行き着くまでに諦めてしまう。何故なら、街へ出るためにはエスパー清田からエスパーであると認められなければならないからにほかならない。認められるまでは「超能力開発センター(サイキックスクール)」に監禁され、半ば強制的にトレーニングを強いられる。その内容がとにかく酷い。 「5枚のカードのうち、伏せられたカードの種類を言い当てる」(透視) 「5つのランプのうち、どれが点灯するか答える」(予知) 「念力を働かせランプを点灯させる」(念力) つまるとことプレイヤーに求められるのは“運”であり、結局は確率の問題。たとえエスパー清田本人でも、数百万回プレイを重ねれば、結果は別の一般人と同じになってしまうだろう。もっとも、このゲームの開発に清田氏本人がどの程度まで関わっているのかは不明だが。 さて、無事サイキックスクールを卒業した後は晴れて自由の身だ。サイキックシティー内で様々な人々と出会い、前述の「噴水上げ」や「予知」などをこなして己のPSI(経験値のようなもの)を高めていくことになる。このPSI値が一定数たまればレベルアップ。そしてあるレベルにまで到達すると最終試練のフラグが立つ仕組みとなっているのだが、これがひと筋縄ではいかない。突発的に発生するイベントに失敗するとPSIを没収されてしまうのである。もちろんこのイベントも結局は“運”だ。 そういえば以前、とある地下カジノに潜入取材を試みたことがあるのだが、そこで使われていたのが本作だったのには衝撃だった。張り紙には、 「ノルマ達成で5倍返し」 とあり、要するにこれは、本作の透視トレーニングを用いたギャンブルなのであった。これぞまさしくカイジの世界。帝愛グループも真っ青の新感覚ギャンブルである。しかし取材中に挑戦する者はひとりもおらず、1週間後に再度訪ねてみると既に撤去されていた。店長(すでに逮捕)曰く「遊びでやってみたけど誰も挑戦しなかった」と苦笑い。 こうして、地下カジノにも愛想をつかされた『マインドシーカー』は伝説のクソゲーとして人々から愛され、今でも多くのエスパーたちが日々、“宇宙意識体”ゼネフとの交信を試みているのである。(内田@ゲイム脳)(C)1989 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED.DATA発売日…1989年4月18日メーカー…ナムコハード…ファミコンジャンル…超能力開発ゲーム