その三蔵法師玄奘の霊骨塔が埼玉県の慈恩寺にあるのだ。寺院から車で3分、徒歩10〜15分ほどのところに、その玄奘塔・十三重霊骨塔がある。
「何で中国の三蔵法師がここに?」と半信半疑のまま寺院から玄奘塔へ向かう。のどかな田舎道を抜けると朱色の中国らしい門が。すぐ横の慈恩寺観音にある、住職による看板を見て納得した。「昭和17年に南京に於いて発見され日本にも分骨贈与されて当山が法師有縁の地として、昭和25年十三重の塔を建立し全佛教徒の聖地とすべく奉安したものである」とのことだった。門を抜けると、十三重霊骨塔(高さ15mの石塔)と玄奘の像が迎えてくれる。残念なことに孫悟空・猪八戒・沙悟浄の姿はどこにもなかった。
ちなみに、奈良の薬師寺も玄奘法師にゆかりがあり、昭和56年に慈恩寺より分骨された。薬師寺には八角円堂の「玄奘塔」が建ち、その後ろの「大唐西域壁画」は、平山郁夫画伯が30年の歳月をかけ平成12年12月31日完成させた大壁画がある。
あの有名な三蔵法師の霊骨塔がこんな静かな場所にあるとは。埼玉に遊びに行った時には、慈恩寺・玄奘塔に足を運ぶのをオススメします。
今回、記者は車で行ったが、玄奘塔までゆっくり散歩するのも楽しいかと思います。
場所:埼玉県岩槻市慈恩寺139
宗派:天台宗
寺号:華林山最上院 慈恩寺
本尊:千手観世音菩薩坐像
@東武野田線岩槻駅・東岩槻駅から慈恩寺観音バス停下車すぐ ※コミュニティバス岩槻ルート平日のみ
@東武野田線岩槻駅から国立東埼玉病院行朝日バスで観音入口下車南東約1.2km
(すぐれいち 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou