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『戦国魂LIVE2010 猛勢の中にあい駆けよ!』アフターレポ

 去る6月12日、東京・江戸東京博物館にて、『戦国魂LIVE2010 猛勢の中にあい駆けよ!』が開催されました。戦国魂とは、「ロマン・野望・癒し・喜楽・かっこよさ」などの切り口で“戦国時代を楽しむ”専門集団。京都の丸太町・東京の代官山に戦国グッズ専門店を構え、多くの戦国時代ファンが足を運んでおります。

 さて、そんな戦国魂によるLIVEとは、いったいどんなものなのか!? その様子をレポートさせていただきます。

 「戦国時代の家臣団たちが、それぞれが信じる自軍のテーマのために、トークを武器に観客とともに家康に抗っていくライブイベント」ということで、俳優、歴ドル(歴史アイドル)、声優、歴史研究家、古式鉄砲研究家と、様々な分野で活躍する戦国時代ファンの方々が有名武将に扮し、関ヶ原の合戦さながらに西軍と東軍に分かれ「トークバトル」を繰り広げます。
 変わり兜や当世具足を身にまとった武将が一堂に会すると圧巻です。ステージが通常より狭く見えます。そんなステージで繰り広げられる、戦国ファンなら思わずクスっと笑ってしまうトークバトル。それぞれの武将の個性をしっかりと捉えた演技にも注目です。徳川家康はイライラしている時に爪を噛む癖があったと伝えられていますが、そんな細かい癖も押さえております。

 バトルは、関ヶ原から戦国時代の終焉である大坂夏の陣へと繋がっていきます。途中、殺陣の演武も披露され、伊達政宗がライトセーバーで戦う姿はまさに『ダースベイダー』でございました。
 特に会場が盛り上がったのは加藤清正役の東武志さん、そして前田慶次郎役のARCHE(アーチ)さんが登場した場面です。加藤清正に扮する東武志さんのダイナミックなアクションに、観客の目は釘付けでした。
 さらに、今回のイベントでは『戦国無双3』から黒田官兵衛役の高塚正也さんと竹中半兵衛役の庄司宇芽香さんが参戦され、それぞれの役になりきったトークを展開。戦国無双ファンの観客を楽しませておりました。

 また、歴史をテーマにした、アーティストによる音楽ライブもみどころの一つ。
 オープニング曲の「戦国フィーバー」は一度聞いたら耳に残ること間違いなし。甲冑を着たまま熱唱する「空風ビュービュー」と「和装侍系音楽集団MYST.(ミスト)」は、思わず重さと熱さで倒れてしまうのではないかと心配になってしまうほどの熱いライブでした。ステージも戦場、なのでございます。

 そして忘れてはいけないのが、戦国時代の武将にちなんだ「ゆるキャラ」たち。
 歴史ファンの間でお馴染みになりつつある彦根の「みつにゃん」「さこにゃん」「にゃんぶ」の3人(匹?)、雑賀孫一をモチーフにした「まごりん」、新感覚歴史バラエティ戦国鍋TVから「愛」の前立てが眩しい「兼継くん」が登場しました。
 戦国魂LIVEは、まさに「戦国総合エンターテインメント」でした。来年の開催が待ち遠しいところです。

(「歴女ライター」みかめゆきよみ 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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