スポーツ
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スポーツ 2017年07月20日 12時00分
侍ジャパン次第? 早実・清宮の進路問題は“東京オリンピック”へのこだわりがカギ
清宮幸太郎(3年=早実/右投左打)を取材する際、学校側から「これだけは守ってくれ」と通達されるNGキーワードがある。進路に関する質問だ。進学か、プロか…。昨今ではメジャーリーグ挑戦という将来の夢に近づくため、アメリカの大学に“留学”する話まで聞かれるようになった。しかし、それらは全て本人から語られたものではない。 「進学のほうが、可能性が高いと思う」 進学説を推す声が多く聞かれる。根拠はいくつかある。まず、早実のHPによれば、今年3月の卒業生387人中377人が早稲田大学に推薦入学している。早大以外に進学した学生は2名、こうした強い流れに「斎藤佑樹も逆らえなかった」というのだ。 「父・克幸氏(現・ヤマハ発動機監督)は早大ラグビー部のカリスマですよ。学生時代は主将として全国大学選手権で優勝し、社会人で活躍した後、監督として早大に帰って来ました。早大監督となっていきなり関東大学対抗戦で全勝優勝しており、その息子さんが今度は野球部を盛り上げるとなれば…」(東京六大学リーグ関係者) 父の存在はたしかに大きい。だが、克幸氏は「進路」はおろか、野球に関しては一度も口を挟んだことがない。リトルリーグの関係者によれば、両親はそろって幸太郎の練習、試合を観に来ていたという。プレーに一喜一憂するのは母親の方で、克幸氏はスタンドの後方に陣取り、表情一つ変えずに見守っていた。高校に進んでからはラグビーにも「息子の話はしない」と言い切っているそうだ。 こうした言動から、克幸氏は息子に考えさせ、その選択を応援するのではないだろうか。 余談になるが、克幸氏は阪神ファンである。星野仙一氏とも親しい。金本知憲監督、掛布雅之二軍監督は「左バッター」であり、打撃を磨くうえでは最高の指導者である。星野氏が副会長を務める東北楽天の球団カラーは、クリムゾンレッドだ。早稲田のスクールカラーも“臙脂色”であり、そんな縁が見られるかもしれない。 また、プロ入りの可能性がゼロになっていないとする理由だが、7月12日のオーナー会議後、中日の白井文吾オーナーがラブコールを送った。その前には広島・松田元オーナーも「三塁手もあり得る」と“獲得後の育成ビジョン”まで打ち明けている。 「夏の甲子園予選が始まる前に、どの球団もスカウト会議を開きます。松田オーナーの発言はスカウト会議後に出たもので、この時期の会議では、徹底マークしていく指名候補を確認するものです」(球界関係者) 進学説が色濃くなるなか、徹底マークを続けるということは、広島スカウト陣は清宮の進路に関する有力な情報を掴んだのではないだろうか。白井オーナーの発言にしても、単なるリップサービスとは思えない。 清宮の心境の変化を指摘する声も聞かれた。それは去る5月14日、清宮はRKK招待試合で16年センバツ4強の秀岳館と対戦し、前打者を敬遠される屈辱に見舞われた。秀岳館の鍛冶舎巧監督は、清宮を観たいとする観客へのサービスと、自軍投手の「勝負してみたい」との意向を汲んだものだと話していた。 「清宮は試合後の整列挨拶で、勝敗に関係なく、深々と頭を下げるオトコです。でも、秀岳館との一戦後は違いました。放心状態というか…」 清宮を追い掛けてきたスカウトの一人がそう言う。 かつて松井秀喜氏が甲子園で5連続敬遠に遇い、より高いステージを求めてプロ入りを決意したように、この敬遠が清宮を動かしたという向きもある。「どんな状況にも動じない。そのためにはより高いステージで自分を鍛えていく」の心境に変わったというのだ。 彼自身の口から真実が語られるのは夏の甲子園大会が明けても、少し先になるだろう。9月1日から開催される野球ワールドカップU−18大会後になりそうだが(カナダ)、ここまでたった一度だけ、“将来”に関する目標を語ったことがある。 「東京オリンピックに出たい」 これは野球・ソフトボールが追加種目に決定した直後の囲み取材で答えたもの。東京五輪に対する思いが「夢」ではなく、「目標の一つ」だとしたら…。 現時点で、東京五輪を戦う侍ジャパンはプロアマ混合チームになる可能性が高い。追加種目に立候補した後、プロ野球と社会人、学生、硬式クラブなどは“二人三脚”でピーアール活動を行ってきた。アマチュア球界側は登録メンバーのなかに「登録枠」を求めるとし、プロ側もそれを認める方向だ。今秋のドラフト会議で指名され、プロ1年目から一軍戦に出たとしても、代表入りは並大抵ではない。東京五輪にこだわるのなら、アマチュア枠での出場を狙えば、出場はほぼ確実となる。 侍ジャパンはまだ正式に東京五輪を戦う次期指揮官を発表していない。ドラフト会議前に東京五輪に臨む選手構成のビジョンが明確にされれば、清宮の進路にも大きな影響を与えるだろう。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2017年07月19日 17時00分
巨人・山口俊「飲酒トラブル」疑惑でアノ選手もトバッチリ?
7月18日、試合前のナゴヤドームに激震が走った。先日、「予告先発投手」としてアナウンスされていた巨人・山口俊の起用を自粛するという。球団発表によれば、山口俊は11日未明、あやまって右手を負傷し、都内の病院に向かったが、院内の扉を壊したうえに警備員を負傷させてしまった、と――。 病院側の被害届が受理され、球団は同日に事態を把握。不明な点も多いため、対応したスタッフは「詳細は分かり次第…」と言葉を濁したが、このトラブルは他の巨人ナインにも影響を与えそうだ。 「2日、山口は古巣・DeNA相手に先発し、大ブーイングを浴び、敗戦投手にもなっています。9日の阪神戦にも登板しましたが、勝ち星は挙げられませんでした。お酒を飲んでいたというし、精神的にイライラしていたのではないか」(スポーツ紙記者) 被害者側との示談が成立したとしても、しばらくの間、球団は謹慎させるだろう。トラブルが事実だとすれば、山口は猛省しなければならない。だが、「もう一つのミス」も犯している。「前日、予告先発投手として山口を登板させようとしたわけですから、球団は第一報を知らされるまで本当に事実関係を聞かされていなかったのでしょう。相手側への謝罪はもちろんですが、トラブルを起こした時点で球団に報告すべきでした」(前出・同) 目下、巨人は支配下登録選手のことで話し合っているという。 今季の支配下登録の手続きは、7月末まで。巨人は68人を登録しており、定員は「70人」だから、「あと2人」まで“補強”できる。トレード、外国人選手の途中加入はないが、育成選手の支配下登録を検討していて、その候補は4人。そのなかの一人に高木京介(27)も含まれているという。 高木は野球賭博に関与し、1年間の失格処分明けに「育成枠」で再契約している。巨人選手が関与した野球賭博問題は2015年に発覚し、その後、当該選手たちは無期限失格処分を下された。球団は再発防止策を進めると同時に他選手にも事情聴取を行ったが、高木は「名義を貸していただけ」と虚偽の回答をしていた。しかし、自身が関与していた実態が報じられ、処罰されたのだ。 「高木が『1年間』という期限付きでの失格処分となったのは、賭博への関わりが薄かったこと、そして、主犯格ではなかったからです。事情聴取の時点で正直に打ち明けていれば、処分内容も違っていたと思う」(前出・同) 関係者によれば、謹慎期間中、母校などで懸命に練習していたそうだ。猛省とその頑張りが認められての育成契約だった。 「巨人は左の救援投手が不足しており、高木は支配下登録の最有力でした。野球賭博問題のこともあったので、ファンが許してくれるのかどうか、そのへんについても球団は気にしていました」(球界関係者) 高木が一軍マウンドに帰って来たとき、今回の山口の一件もあるだけに、さらに強い好奇の目を注がれるだろう。球団も「処分が甘い」との批判を受けるかもしれない。主力選手の高齢化が囁かれて久しい。ヨシノブ巨人は色々な意味で転換期にあるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年07月19日 16時00分
あの“ポーズ”をやめた! ヤマハに復活した五郎丸の不安
ラグビーの五郎丸歩(31)が先頃、古巣のヤマハ発動機ジュビロに帰還した。復帰会見後、サックスブルーのジャージーに袖を通し公開練習にも臨んだが、その姿からかつての闘志はうかがえず、「借りてきた猫」状態だった。 「自身が会見でも打ち明けていましたが、海外チームで苦しんでいる五郎丸に、ヤマハの清宮克幸監督が『帰るところはあるから、しっかりやってこい』とエールを送ってくれたそうです。そして、フランス・トゥーロンの退団が決まった後、清宮監督から正式に帰還オファーを受けたという。五郎丸にとって清宮監督は早大時代からの恩師でもあり、信頼関係が決め手になったといいます」(スポーツ紙記者) 昨季、ヤマハはトップリーグ優勝まであと1勝にまで迫ったが、大一番の試合を落として敗れている。五郎丸は起爆剤になると恩師も想定していただろうが、関係者がザワついたのは、ミニゲームでプレースキックの場面になったときだ。 「代名詞の“拝むポーズ”をやめたんです。腰付近に手を当て、両足を小さく前後させ、あとは普通に蹴っただけ」(同) 練習後、五郎丸は淡々とした口調で「(例のポーズは)やめた」と言った。「重要なのは体重移動であって…」と持論を展開していたが、これにはヤマハの旧友たちも少々驚いていた。 「日本代表が快進撃を見せた前回のワールドカップで、原動力となったのは五郎丸。しかし、すでに30歳を過ぎ、W杯はそれが最後との気持ちもあったようです。海外移籍は、日本人選手が他国のリーグでプレーする機会は滅多にないことから、あくまで経験として行ってみようと考えたんです」(関係者) かつてのチームメートとも呼吸は合っていなかった。 「ヤマハは五郎丸がいた頃よりも、パスを多投するスタイルに変わりましたからね。一方で五郎丸は、個人練習を重視するタイプ。チームが優勝し、五郎丸も代表復帰するのが最高のシナリオでしょうが、そううまく行くかどうか」(同) ラグビー界のスターの再スタートに注目だ。
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スポーツ 2017年07月19日 10時45分
オリックス 若月の無念を晴らせず! “苦手”唐川が危険球退場もわずか2安打でロッテに連敗!
▽18日 千葉ロッテ 4-0 オリックス(ZOZOマリン) オリックス6勝10敗 観衆22,624人 ロッテの先発は今季オリックス戦に4試合登板、2勝無敗で防御率も1点を切るなど、オリックスが苦手にしている唐川侑己。オリックス打線は1回、2回と唐川を攻略出来ず三者凡退。しかし3回、二死無塁の場面で若月健矢が2球目を頭部に死球を受けて、唐川は危険球退場となった。大量の鼻血を出した若月は立ち上がれず担架で運ばれ無念の交代。 オリックス先発の松葉貴大も5回までは被安打2の無失点の内容で好投を見せていたが“鬼門”の6回に失点を許すと、続く7回に連打を浴びてピンチを作ったところで交代。後を受けた小林慶祐が福浦和也に走者一掃の適時二塁打で3点を失ってしまう。 苦手な唐川をアクシデントで降板させたオリックス打線だが、ロッテの緊急登板した投手も含む中継ぎ陣を相手にわずか2安打しか打てず、終盤に失った4点が重くのしかかり、完封リレーを許してしまう。 最下位のロッテに連敗を喫した4位オリックスは、借金が再び「5」に。松葉は7敗目(3勝)。3位の西武も連敗しただけに、ゲーム差を縮められずとても勿体ない2連戦だった。■痛い2連敗を喫したオリックス福良淳一監督のコメントーーきょうは打線が… 「そうですね。問題は(2安打しか打てなかった)打線ですね。松葉はよく投げたんじゃないですか」ーー小林は気負い過ぎですか? 「どうですかね。難しいところだったですからね」ーー結果的にまた松葉は6回に失点をしてしまったが? 「あんまり言うとまた意識し過ぎるかもしれないから(苦笑)」ーーロッテ先発の唐川が危険球退場ということで、相手のピッチャーがどんどん変わったというところは? 「まあ、そこは対応出来るんじゃないですか。何度も当たってるピッチャーで、(相手は)初めてのピッチャーじゃないですからね」ーー打線全体が… 「そうですね。全然振れてないですね。またこの2日間でどうするかですね。バッティングコーチが何がいいか考えてるんじゃないですかね」ーー病院に行った若月の状態は? 「今、聞いたら骨折はなかったみたいで。そこは良かったかなと思うんですけど、脳の検査をこれからということで、まだ心配ですけどね」ーー今後に関しては? 「まだわからないですね。診断結果が出てからでしょうね。(次の試合まで)2日開くというのはまだ…。キャッチャーは念のため呼びますけどね」ーー伊藤に代打を送った場面は? 「(怪我とは)関係ない。あそこは点数を取らないといけないので」■先発6回2/3、被安打6、失点3の内容、松葉貴大投手のコメント 「立ち上がりからいいリズムで投げることができたと思います。なんとかゲーム後半も粘りたかったです」■7回、二死1、3塁の場面で登板するも、中村に死球を与え、福浦に走者一掃となる3点適時二塁打を許したオリックス2番手、小林慶祐投手のコメント 「ランナーがいることで自分の気持ちの弱さが出た。考えすぎてしまった。次はもっとシンプルに思い切って投げたい」■3回の打席で顔面に死球を受けたため交代した若月健矢捕手の病院での診断結果 習志野市内の病院を受診しCT検査を受けた結果、左上顎部打撲との診断。脳に異常は見られなかった。明後日以降は、状態をみながら練習等を行っていく予定とのこと。若月本人は鼻の辺りをアイシングしながら「どこに当たったのか覚えてないんですけど大丈夫です。一応病院に行ってきます」と報道陣に話し、トレーナーに付き添われて病院に向かっていた。取材・写真・文 / どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年07月18日 17時00分
怪物の前に立ちはだかる好敵手 清宮幸太郎の夏を打ち崩す伏兵たち
清宮幸太郎(3年)の早実は7月17日の芦花戦を勝利し、「甲子園への階段」を上がった。 「クジ運の強さもある。彼はやっぱり『もっているオトコ』なんだと思う」 これは西東京大会の組み合わせ抽選会以降、取材陣から出ていた言葉だ。失礼ではあるが、2試合目で対戦した芦花高校は15人しかベンチ入りさせていない(大会プログラムより)。20人まで登録できるのだが、部員数のほうが少ないのだ。また、甲子園行きのライバルと目されてきた日大三、一線級の投手が5人も揃っている東海大菅生とは決勝戦までぶつからない。西東京のトーナメント表の左側に早実、右側に日大三、東海大菅生が振り分けられた。「クジ運の強さ」とは、こうした対戦校に恵まれたとする見方によるものだ。 しかし、本当にそうだろうか。順調に勝ち上がればだが、怪物の足元をすくう力を持った“刺客”はいる。25日の準々決勝で対戦する可能性が高い日本学園は要注意だ。同校は春3試合を連続逆転勝ちし、30年ぶりにシード権を獲得した。学校全体で盛り上がっており、この応援態勢も大きな武器になるだろう。早実はOBもスタンドに駆けつけ、声援を送る。球場全体を早稲田カラーに染めており、対戦投手のほとんどがその雰囲気に飲み込まれて行った。投打ともに突出した選手はいないが、ネバーギブアップのドロ臭い姿勢はエリート集団を戸惑わせるだろう。 ノーシードだが、創価もブキミだ。昨夏4強のメンバーがけっこう残っている。エース・菊地郁也は健在だ。1年生から中核を任されてきた浪川広之(2年生)もいる。打線は好投手と対戦したときも堅実に得点を挙げているだけに、打ち合いになっても引けを取らないだろう。 日大鶴ヶ丘と駒大高が18日に激突した。勝ったほうが準決勝で早実を食うかもしれない。まず、日大鶴ヶ丘には投打の中心である赤星優志がいて、駒大高には好左腕・吉田永遠がいる。吉田に関しては、清宮から連続三振を奪って一躍有名になった日大三の左腕・桜井周斗を指して、「彼よりも上」(在京スカウト)の声もあるほど。昨秋都大会ではその日大三と対戦し、6回1失点に抑えてみせ、同校の小倉全由監督もその成長を認めていた。 「これまでノーマークだったのは1年生のときに怪我をしたため。縦軌道のスライダーが武器だが、何よりもマウンド度胸がいい」(前出・在京スカウト) 6月に逆上るが、早実の和泉実監督はメディアに西東京大会の展望を聞かれ、日大三について「できれば、ぶつかりたくない」と話していた。井上大成、桜井周斗、金成麗生、日置航など超高校級スラッガーを備えた日大三打線は春季都大会6試合で18本塁打と爆発している。 早実の弱点は投手力である。日大三と決勝でぶつかれば、打ち合いになるだろう。だが、好投手の桜井、金成を打ち崩すのは至難の業だ。東海大菅生が勝ち上がってくるとすれば、小玉佳吾、松本健吾、山内大輔、戸田懐生、中尾剛の5本柱がいる。継投策ともなれば、怪物・清宮も苦戦するのは必至で、同校を率いる若林弘泰監督は元プロ野球選手だ。当然、勝負どころを嗅ぎ分ける能力に優れており、敬遠や「ホームランさえ打たれなければいい」という投球を指示してくるだろう。 清宮の後の4番を打つ野村大樹の怪我も気になる。怪物は、スンナリとは勝たせてはもらえないようだ。(スポーツライター・美山和也)※写真・7月15日 対南平戦にて104号HRを打った清宮
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スポーツ 2017年07月18日 16時00分
清宮家分裂! 幸太郎「プロ入り」「早大進学」板挟み
“怪物”の将来を巡って、父母の意見が割れた。このまま行くと、「清宮家が分裂する」なんて事態に及ぶ可能性もある? 7月8日、夏の甲子園出場をかけた東・西東京大会の開会式が行われた。選手宣誓を務めたのは、前年覇者・早稲田実業の主将、清宮幸太郎(3年)。彼がマイクの前に立った瞬間、地区予選では異例の全国ネットのTVカメラが向けられた。 「開会式後、清宮の囲み会見が行われました。校内試験後に宣誓の文言を考えるつもりでいたら、(学校側から)遅いと注意されたそうです。『試験の暗記の流れでスムーズに覚えられた』と言って、笑いを誘っていました」(取材記者) 順調に行けば、清宮は15日の3回戦で初戦を迎えるが、試験勉強で野球に専念できない日々もあったようだ。しかし、清宮の野球に対する思いを割いたのは、校内試験だけではない。 「進路に関する学校指導もありました。ここで進学か、就職かの二択はもちろん、早稲田大学に進むのか、他大学に進むのか、進路担当の教諭とも話をしなければなりません」(関係者) 最終選択はまだ先だが、現時点で清宮が相談した進路先は「未定」とのことだ。「未定」とは、プロ野球、大学進学、さらにマスコミバレを恐れての“口裏合わせ”かもしれない。清宮自身も迷っているだろうが、今回の進路相談で、ハッキリと自分の意思を伝えられなかったのには、家庭の事情もあったようだ。 「清宮の気持ち、家族の希望が、二転三転しているのです。ですが、両親の希望が息子の最終選択を左右するのは間違いありません」(同) どうも両親の意見が割れていることが分かったのだ。 ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機ジュビロの監督でもある父親の克幸氏は、プロ入りに前向きだという。これに対し、母親の幸世さんは進学を希望しているそうだ。 「プロ入りに反対というより、子供の将来を心配しているのでしょう。大学進学を望んでいるのは母親のようです」(アマ球界関係者) プロの世界は甘くない。高校球界でどんなに活躍しても、プロ投手の投げるボールを弾き返せなければ敗北であり、のちの人生でも立ち直れなくなるケースも多い。また、二軍で3年以上苦労するのなら、進学して『学士』の資格を取得したほうがいいかもしれない。 「克幸氏は幸太郎君の進路について聞くと、物凄く怒ります。自身の発言が一人歩きするのを嫌っているからですが、同時に、ラグビーのプロチームの監督として、一刻も早くプロに進む選手と大学で鍛えられて一人前になる選手の違いもよく分かっているんです」(同) 母・幸世さんも元アスリートだ。慶応大のゴルフ部で主将を務めており、当然、進学が遠回りになることも分かっている。それでも、進学という慎重な姿勢を崩さないのは、野球選手としての幸太郎に対する評価が父と母で異なるからだ。 「北砂リトルリーグ、調布シニアで幸太郎君が頑張っている頃、両親が揃って応援に来ることも多々ありました。両親とも、一定の距離を取って応援するだけで、現場に口出しすることは一度もなかったと記憶しています。克幸氏は早実に進んだあとも練習見学で学校に顔を出していましたが、リトルリーグ、シニア時代は応援席の一番後ろで表情一つ変えずに見ていました」(中学硬式クラブに詳しいスポーツライター) ラグビーと野球という、競技の違いを意識していたのだろう。だが、こうした態度は、幸太郎を今日の地位に押し上げたとも言える。現場指導者に口出しするのは問題だが、一般的に、勝敗、指導者の采配について、親には口出ししていないつもりでも“表情”に出てしまうときがある。それを見た子どもは、おのずと指導者の言うことを聞かなくなるものだ。“ラグビーのカリスマ”は、指導者の言葉を素直に聞き入れることを無言で教え続けたのだ。 「両親のどちらが反対しても、最後は息子が決めたことを尊重すると思います」(同) 選手宣誓前の6月30日、阪神はスカウト会議を開いたが、指名リストに上げていた約50人を絞り切れず、そのまま地方大会を視察することに決めた。この時期、50人もの指名候補をふるいにかけられないのは珍しい。No.1スラッガー清宮の進路に関する情報を判断できていないため、進学とプロ入りの両方に備えたリストとなったのだ。 「巨人は今後、長嶋茂雄氏にも相談しながらドラフト戦略を進めていきます。'92年、長嶋監督(当時)が即戦力投手の補強を放棄してまで松井秀喜を1位指名した状況が、今のヨシノブ巨人に重なります。特に主力選手の高齢化が進んでいるところがそっくりなのです」(ベテラン記者) 清宮の“最後の夏”に懸ける思いは強い。しかし、早実は投手力がイマイチで、苦戦が予想されている。その予選中も、スカウトが大挙して球場を訪れるだろう。その後の進路相談では「白紙」とはいかない。 清宮が夢を叶えるには、まず、母親を説得する必要がありそうだ。
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スポーツ 2017年07月17日 17時00分
ヨシノブがコーチ刷新 広島戦11敗の責任を押しつけられた某コーチ
巨人がAクラスに再浮上できるかどうか、それは後半戦3節目の広島戦が試金石となりそうだ。 球宴前日の7月13日、巨人はコーチスタッフの配置換えを発表している。斎藤雅樹二軍監督(52)が一軍投手コーチとなり、一軍のブルペン担当だった田畑一也コーチ(48)がスコアラー職に異動となった。これにともない、新二軍監督は内田順三巡回打撃コーチ(69)が就き、これまで一軍投手を統括してきた尾花高夫コーチ(59)がブルペン担当となった。この新体制は「高橋政権の長期化」を意味する。 「巨人監督は生え抜きのOBから選ばれていますが、OBなら誰でもいいってわけじゃない。エースか、4番です。その重圧に耐えることのできた人材でなければ、務まらないと見ているからです」(チーム関係者) 元エースの斎藤コーチは、当初、二軍監督として采配を学んできた。昨年はファームを21年ぶりの日本一に導き、U―23W杯でも指揮官を任された。「高橋監督の次は斎藤二軍監督」と見る向きがチーム内外にも出始め、その“後任カード”を一軍昇格させたということは、高橋監督の敗戦にも責任を負う立場になったわけだ。また、後任の二軍監督となった内田氏は、高橋監督が現役時代から「打撃指導の師」と仰ぎ、慕ってきた先輩だ。また、こんな声も聞かれた。 「これまでの高橋監督の助言役ですが、攻撃面は村田ヘッドコーチ、投手交代に関しては尾花コーチでした。尾花コーチはブルペン担当となるので、斎藤コーチがアドバイスを送ることになります。尾花コーチは(個人の)技術指導に定評があるので救援投手の好不調を見極めるには最適」(プロ野球解説者) スコアラーとなる田畑コーチの任務は、もっと重要となる。肩書は「運営部戦略室スコアラー」だが、当面は広島に密着し、対策を練る。前半戦の対広島14試合を振り返ってみると、計81失点。巨人投手陣が丸裸にされていることは明白だ。すでに11敗を喫しており、対策を急がなければ広島の独走態勢を許してしまう。 「田畑氏はスコアラーの経験もあり、ヤクルト時代は古田(敦也)氏と『最優秀バッテリー賞』に選ばれたこともあります。当然、野村ID野球も学んでいるので」(前出・同) とはいえ、シーズン途中から対戦チームのデータを作り直すのは並大抵ではない。7月25日からの広島3連戦に負け越せば、今季の対広島戦の負け越しも決まる。後半戦の再浮上のカギは広島と“互角以上”に戦えるかどうかに掛かっており、田畑氏の責任は重大だ。というより、田畑氏が後半戦の責任を全て負わされることにも成りかねない。 「前半戦、巨人ベンチは広島打線に打たれる度に『完全にこちらの配球を読まれている』と疑心暗鬼になっていました。これまでと全く違う対策を示さないことには巨人選手の不安は解消されません」(前出・同) 首位の広島とのゲーム差は14・5。これだけ開いたものを縮めるのは並大抵ではないが、やはり後半戦最初の広島戦を勝ち越せなければ、巨人ベンチは早々に消化試合の様相となるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年07月17日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND58 〈プロレスと格闘技の狭間〉 混迷を象徴する“藤田vs永田”
総合格闘技で華々しい結果を残して、新日本プロレスのマットに凱旋を果たした藤田和之。IWGPヘビー級王座にも君臨し、2001年6月6日の日本武道館大会では、永田裕志を挑戦者に迎えた 表向きにはプロレス大賞の年間最高試合賞(ベストバウト)を獲得したが、実際は新日“冬の時代”の幕開けとなる一戦であった。 2000年1月にPRIDEへの参戦を果たした藤田和之は、当時の格闘技界で“霊長類最強”の呼び名をほしいままにしていたマーク・ケアーに、大番狂わせの判定勝ち。 さらに、ケン・シャムロック(キング・オブ・パンクラシスト、UFCスーパーファイト王者)、ギルバート・アイブル(リングス無差別級王者)と、日本でなじみの深い強豪にも連勝し、一躍、総合格闘技界のトップランナーとなった。 古巣の新日本プロレスとしても、そんなニュースターを放っておくわけにはいかない。'00年の退団から1年4カ月ぶりに新日マットに登場した藤田は、スコット・ノートンを破ってIWGP王座を戴冠した。 「ここで業界やファンが足並みをそろえ、プロレス界の代表として藤田をバックアップしていたならば、もしかしたら後に、『プロレスラーは弱い』との誹りを受けることはなかったかもしれません」(プロレスライター) しかし、王者の藤田はすんなりと受け入れられなかった。 「例えば、AKB48グループのメンバーが多数出演したドラマ『豆腐プロレス』で、主役以上に好評を博したのが、本来は脇役だったはずの島田晴香(役名・ユンボ島田)でした。ドラマとはいえプロレスに対する島田の真剣さが、視聴者に伝わったんですね。しかし、藤田の場合はその真逆でした」(同) 抜群の身体能力に恵まれながらプロレスになじもうとせず、格闘技の世界に転身したという来歴への不満。プロレスよりも格闘技に目が向いているのではないかとの疑念。 ビッグマッチのみに出場する藤田に比べ、普段の巡業で団体を支え続ける選手たちへの同情。新日退団後に藤田が属した猪木事務所(アントニオ猪木)によるゴリ押しへの反発。 ファンの多くが藤田の背後に、リング上の闘い以外のさまざまを見ていた。 また、他のレスラーたちも藤田に対して複雑な思いを抱いていた。 「新日の先輩レスラーたちからすれば、もともとの藤田はプロレスに適応できなかった落ちこぼれです。いくら格闘技で結果を出したからといって、会社の方針一つでいきなり上に立たれたのでは、面白いわけがない」(スポーツ紙記者) 藤田が王者になるというだけならば、まだ甘んじて受け入れられても、それに挑戦して負けたとなれば、選手としての格付けにも関わる大問題だ。そのため藤田絡みのカードは、どうしても不自然なことになってしまう。 まず、新日に復帰した当初の藤田が挑戦を表明したのは、そのときのIWGP王者・佐々木健介だったが、藤田戦を前にあっさりノートンに王座を明け渡してしまった。 「コアなファンは“藤田に負けたくないから王座から降りた”と見透かしているのに、その試合後のマイクで健介が言い放った『藤田、正直すまんかった』の白々しさといったらもう…。それからしばらくの間、健介は何をやってもしょっぱい“塩介”と嘲られることになりました」(同) もしも藤田が三銃士らと直接対決して、これを倒していたならば…。トップどころの技量からすれば、不器用といわれる藤田をうまくリードして、王者として認められる存在にまで育てられたかもしれない。しかし、そうしたカードが組まれることはなかった。 ファンの不服は、藤田の試合内容にまで及んだ。王座を奪取したノートン戦では、勝利を告げられた藤田がなおもスリーパーホールドで締め続けていると、落ちて失神したはずのノートンが藤田の膝に手を当てて、「早く技を解いてくれ」とばかりに合図を送ったのだ。 その様子がテレビカメラにしっかりと映されたことで、一部ファンからは“ノートンもみもみ事件”と揶揄されることになった。 そうして迎えた初防衛戦。挑戦者として名乗りを上げたのは、永田裕志だった。 「永田ならば技術面でも対応できるし、同じレスリング出身の藤田を先輩として思いやる気持ちもあったでしょう。のちに格闘技戦に駆り出されたように、上からの頼みを断りきれない人のよさもあります」(同) そんな永田のリードと対応力もあって、この試合はプロレス大賞にも選ばれる好勝負となったのだが、その最後の最後で藤田がやらかしてしまう。 グラウンド状態の永田に対して、膝を連発で落としてのレフェリーストップ勝ちとなったのだが、その膝がまったく永田に当たっていないのだ。ただただマットに膝をぶつける様子が、またもやテレビにしっかりと映し出されていた。 「これが、例えばスタン・ハンセンなら、当たっていないラリアットでもファンは不満を口にしないが、残念ながら藤田には、まだそこまでの信用がありませんでした」(同) ファンからの共感を得られないまま“格闘技風プロレス”は続けられ、新日は長い冬の時代を迎えることになった。
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スポーツ 2017年07月16日 19時45分
怪物・清宮「最後の夏」を阻む意外な盲点
怪物の「最後の夏」は、白星スタートとなった。7月15日、清宮幸太郎が主将を務める早実が初戦を迎え、第一打席で先制の2ランアーチを放った。その高い放物線、スイングの速さに「天性のホームランアーティスト」であることを再認識させられたが、甲子園出場、日本一の夢を達成するには“試練の連続”となりそうだ。「皆を乗せることができて良かったと思います」 試合後の共同インタビューで、清宮は第一打席の本塁打についてそう評していた。通算104号アーチ、通算本塁打の最多記録は神港学園(兵庫)の山本大貴の残した107本(2010−12年)。西東京大会中での到達も可能となったが、「良かったと思います」の言葉とは裏腹に、清宮は笑っていなかった。 第二打席は平凡なセンターフライ、第三打席は無死満塁の好機にまわってきたが、セカンド後方の凡フライに終わっている。南平高校投手の力投もあるが、怪物は打ち損じたと思ったはずだ。 学校関係者によれば、「校内スケジュールによる影響ではないか?」と言う。「西東京の予選が始まる数日前まで、早実は校内試験の影響で野球部も一週間ほど活動を停止していました。野球強豪校のなかでは校内試験前であっても、本番さながらの練習試合がガンガンやっているところもあります。実戦練習が遠ざかっていたので、清宮の打撃も本調子ではなかったと思います」 早実はシード校でこの試合で初戦だが、対戦した南平は1試合を勝ち上がって臨んでいる。快音が第一打席だけだったのは“実戦感覚”が鈍ってきたからだとすれば、早実は試合のなかで調整していくしかないようだ。 また、早実は「賭け」に出たようだ。 正捕手だった雪山幹太(2年)を投手に、三塁手だった4番の野村大樹(2年)を捕手に動かす新布陣で臨んでいる。先の学校関係者によれば、『投手・雪山』を初めて実戦テストしたのは、5月28日の招待試合。以後、至学館、九州学院と強豪校相手に好投を続け(練習試合)、背番号1が渡された。「中学時代(神戸中央リトルシニア)はエースだった」(同)ともいうが、1カ月余で大事な夏の甲子園予選本番を託すのはあまりにも危険だ。「清宮以外、全員が投げることも…」 和泉実監督は大会前、マスコミ陣にそう話している。捕手にコンバートされた野村も6月中に投球練習を行っていた。早実の弱点が投手力であることは指摘されていたが、「大丈夫か?」の声はライバル校からも聞かれた。 新エース・雪山は、たしかに真っ直ぐも速い。スライダー系の変化球でストライクが取れずにカウントを悪くし苦しんでいた場面もあった。しかし、南平打線は試合中盤までヒット数で早実を上回っていた。清宮の一発で先制しても、試合主導権をとることはできず、共同インタビューで笑顔が見られてなかったのは、こうした試合展開に一抹の不安を持ったからではないだろうか。 日大三、東海大菅生、国士館などの強豪・ライバル校は、組み合わせ抽選会の結果、決勝戦まで決勝戦までぶつからないことになった。このクジ運の強さからしても、清宮の「持って生まれたスター性」と「強運さ」を感じる。怪物のバットはまだ試運転状態。本調子となる西東京大会決勝、甲子園本番へと勝ち上がることができればいいのだが…。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2017年07月15日 16時30分
球宴の裏で金本監督が決断! 秋山に藤浪の代役はさせない…
オールスターゲームの第一戦がナゴヤドームで行われた(7月14日)。その華やかな舞台とは裏腹に、金本知憲監督(49)が悩んでいるという。阪神から選出されたマルコス・マテオがパ・リーグ打線に決勝打を献上してしまったが、そのことではない。17日からペナントレース後半戦が再開される。僅かではあるが、休日を挟むため、先発投手のローテーションをどう組み直すか、金本監督は決断を迫られていた。 「球宴で指揮を執るのは、前年度の優勝監督です。Aクラス入りしたチームの監督がコーチ役を務め、Bクラスだった監督は『夏休み』となります。金本監督には考える時間がたっぷりあって…」(ベテラン記者) 「夏休み」とは言っても、自軍の練習を見なければならないので完全休養とはならないのだが…。 阪神は本拠地・甲子園球場で後半戦を再開させる。対戦チームは首位・広島だ。これ以上ゲーム差が開けば、広島の独走態勢となってしまう。当然、「3連勝」を狙うだろう。最低でも「勝ち越し」が必須となるが、その広島戦を任せる3人の先発投手が決まらないのだ(同日時点)。 「順当にいけば、メッセンジャー、秋山、岩貞でしょう。でも、問題なのは秋山です。後半戦、秋山に何曜日を託すべきなのか…」(関係者) プロ8年目の今季、秋山拓巳(26)は大きく成長した。ルーキーイヤーにプロ初勝利を挙げたものの、その後は主に二軍暮らし。腐らずに懸命に努力した結果が今季のローテーション入りにつながったが、その活躍が金本監督を悩ませている。 「前半戦、秋山は火曜日を任されてきました。火曜日は3連戦のスタート。対戦カードを週別に見た場合、3連戦の初戦は火曜日と金曜日ということになります。監督の立場からすれば、火曜日を任せた投手には、次の日曜日まで計6試合をこなさなければならないので、できれば中継ぎ投手を温存したい。長いイニングを投げてもらいたいと思っています」(前出・同) 秋山はここまで7勝4敗、十分に首脳陣に期待にも応えている。しかし、試合中盤に失点する傾向もあり、秋山の登板した試合を確実に勝利につなげるとすれば、6回あたりで中継ぎ投手と交代させたほうがいい。また、プロ8年目とはいえ、開幕からローテーション入りしたシーズンは今年が初めてだ。ここまでの頑張ってきた蓄積疲労が夏場に出て来ないとも言い切れない。 「本当は、後半戦から藤浪(晋太郎=23)を一軍復帰させる青写真もあったんです。昨季までは、火曜日が藤浪、金曜日がメッセンジャーというローテーションでしたし」(前出・同) その藤浪は7月2日の二軍戦でも“結果”を出せなかった。5回途中、相手バッターの頭部を直撃させ、危険球退場となった。「この試合で好投すれば、後半戦から一軍合流」と首脳陣は考えていたのだが、二軍落ちした原因でもある制球難はまったく解消されず、逆に「今季はいないものと考えたほうがいい」の声まで出る始末。完投能力の高い藤浪の不振が、中継ぎ投手を登板過多にさせ、他の先発投手たちも「長いイニングを投げなければ…」と追い詰めているのだ。 「藤浪の制球難ですが、頭部直撃死球によるイップスも指摘されています。WBC球とNPB公式球の違和感にいまだ苦しんでいるとの指摘もあれば、そのWBCでカットボールを多投したツケで、ストレートのキレを喪失したとの見方もあります。いずれにせよ、復活まで時間が掛かりそう」(プロ野球解説者) 先発投手は「中6日」で投げるので、秋山を17日からの広島戦で使えば、後半戦も自動的に中継ぎ投手を出しにくい“火曜日”で投げ続けることになる。かといって、広島とのゲーム差をこれ以上大きくさせたくないので、好調の秋山をぶつけたいところ。 金本監督は球宴第2戦で登板する秋山をテレビ観戦しながら、「長いイニングを投げさせて疲れさせてくれるなよ」と、広島・緒方孝市監督に祈っているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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