スポーツ
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スポーツ 2017年08月03日 11時30分
オリックス 対ソフトバンク10敗目 バンデンハークのナックルカーブを打てず
▽2日 オリックス - ソフトバンク(京セラD)オリックス5勝10敗 観衆 28,859人 オリックス先発の松葉は初回、ソフトバンク先頭打者の今宮にライトの深いところに落ちる二塁打を許すと、柳田の犠牲フライで先制されてしまう。しかしその裏、吉田正が右中間に二塁打を放ち、中島の犠牲フライで味方がすぐに同点に追いつく。2・3回は三者凡退に打ち取った松葉だが、4回に松田の16号ソロ本塁打、5回は高谷に犠牲フライを打たれて3失点。7回98球を投げて降板した。 オリックス打線はその後、ソフトバンク先発バンデンハークのナックルカーブに翻弄され5安打13三振で敗戦。8回に登板した小林が柳田の25号2ランを打たれたのも痛かった。オリックスは連勝ならず。松葉は9敗(3勝)。3位西武が11連勝したためゲーム差は13.5差に。対ソフトバンクは10敗目となってしまった。■試合後のオリックス福良淳一監督の質疑応答ーーすぐに追いついてという展開だったが突き放せませんでした。 「そうですね。(バンデンハークが)良かったですね」ーーバンデンハークはずっと勝てていないピッチャーでしたが? 「前回とかその前と比べて今日はコントロールも良かったんじゃないですか。真っ直ぐもカーブも。力あったし真っ直ぐに」ーーバンデンハークに付け入る隙はなかった? 「うーん。合ってる人間がなかなか。マレーロぐらいですか。そこにチャンスが回って来たらというところだったんですけどね」ーー松葉の調子はどうだったのでしょう? 「悪くはないんですけど、先頭を出し過ぎですよね。先頭バッターをもっと大事にいかないと」ーーバンデンハークに関してはどういう対策をして来たのでしょう? 「バッティングコーチに聞かないとそこはわからないです」ーー明日は勝って3連戦を勝ち越したい? 「そうですね。明日取れるようにやっていきます」■オリックス先発、松葉貴大選手の降板後談話 「初回に失点してしまいましたが、すぐに追いついてくれましたし、なんとかチームにいい流れを持ってこれるようなピッチングをしたかったです」取材・文・写真 / どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年08月02日 17時00分
優勝請負人・ダルビッシュを待ち構えるドジャースの“洗礼”
ダルビッシュ有(30)のドジャース移籍が発表された(現地時間/7月31日)。 優勝戦線から脱落したチームが上位チームに主力選手を“売って”、その見返りに有望な若手を得るシーズン途中でのトレードは、メジャーリーグでは恒例行事。また、ダルビッシュはレンジャーズとの6年契約の最終年を迎えていた。地元ダラスのメディアは「慰留交渉となれば、2億ドル規模(複数年)になる」とも報じていただけに、レンジャーズ経営陣、ファン双方に「放出(退団)は時間の問題」との空気も漂っていた。 ドジャースはレンジャーズと交わした6年契約を引き継ぐ。シーズン終了と同時にダルビッシュはFAとなるが、ドジャース側も「まず、チームの優勝。そこから先は考えていない」と、今回のトレードを捉えているようだ。「優勝請負人」といったところだろうか。 「シーズン途中のトレード期限は7月31日。米東部地区は同日の午後4時を締め切りとしており、両球団の交渉は3時半を過ぎてもまとまらず、あと10分、あと5分といった寸前のところで、MLBに成立が電話報告されました。まさに駆け込み、ギリギリセーフといった感じでしたね」(米国人ライター) レンジャーズ側はマイナー選手3人を得たが、交渉がギリギリまで続いたのは、交換要員の人数、若手投手の伸びしろにこだわったそうだ。ダルビッシュを放出する以上、それ相応の見返りを期待するのは当然だろう。 「ダルビッシュはここまで6勝9敗(22試合)。味方打線の援護に恵まれなかったためですが、ドジャースは打線が強力で、救援陣の防御率もリーグトップです。前田健太もいますし、移籍後、かなりの勝ち星も期待できます」(前出・同) マエケンこと前田健太(29)は中継ぎにまわるなど苦しんだ時期もあるが、目下、カーショウ、マッカーシーと左右の両エースが故障者リスト入りしてしまったため、ダルビッシュと2人で先発ローテーションを守ることにもなりそうだ。 しかし、不安要素もないわけではない。 「ダルビッシュは捕手との相性で勝敗が左右されるケースも多々ありました。レンジャーズの正捕手だったルクロイ(30日にロッキーズにトレード放出)はストレートで押す配球を好み、その強気が裏目に出た試合もありました。ダルビッシュはサイン交換で首を振ることもしますが、そのために投球の間合いが変わることも嫌い、自身の意図しないボールを投げて痛打されたことも…。ドジャースの正捕手、グランダルと呼吸が合えばいいんですが」(現地特派記者) 今後、前田とも比較されることになりそうだ。グランダルは前田とのコミュニケーションをはかるため、試合中もリストバンドのなかに、日本語、英語のカンペを忍ばせ、マウンドで会話してきた。また、ドジャースのロバーツ監督だが、父親が元海兵隊員、母親は日本人。沖縄県で生まれたので、昨年、「オレのおふくろが作ったんだ。食べてくれ」と日本食を差し入れるなどしてきた。前田はこうした気遣いに感謝し、だから、先発降格後も中継ぎ役を引き受け、チームに貢献してきた。 ダルビッシュはそんな新しいチーム環境に馴染めるだろうか。 「右肘の手術で個人練習をしてきた時間が長かったせいか、『孤高の人』のイメージもありました。練習方法、食事に関しても独自の理論があり、チームメイトと出掛けることもほとんどなかったはず」(前出・同) ドジャースは人種、国籍を問わず、さまざまな選手を受け入れてきた歴史があり、「チームメイト=家族」の意識も強い。トレード発表会見で、ダルビッシュは淡々とした口調でこう言い放った。「トレードと言われたら行くしかないし、それに対して適応するだけ。チームに溶け込めるように、としか考えていない」 プロ意識の強さであり、優勝請負人に相応しいコメントだが…。まずは、前田とゆっくり話し合うべきだろう。(スポーツライター・飯山 満)
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スポーツ 2017年08月02日 16時00分
最下位ヤクルトが決断する 真中監督休養、カツノリ緊急登板へ
野球に対する勉強熱心さ、これまでの苦労と努力を評価されての抜てき案だという。ヤクルトスワローズにID野球が帰ってくる? 真中ヤクルトがようやく“7月初白星”を挙げたのは、同月23日。連敗は「14」まで重ねていた。しかし、長いトンネルを抜け出した翌日の阪神戦は完封負け。連敗は終わったが、チームはガタガタのままなのだ。 「真中満監督(46)の休養説も囁かれました。その度に小川シニアディレクターが出てきて否定しましたが、一つ勝っただけで、後半戦をどう戦うのか、具体的なプランが見えてきません」(スポーツ紙記者) 小川淳司SDは「途中休養」の経験者だ。2010年途中、代行指揮を委ねられ、チームを見事に再建させたわけだが、シーズン途中に指揮官を代えるリスクは分かっている。否定コメントはそのためだろう。 「当時、小川SDは高田繁監督が辞めるのならヘッドコーチである自分も辞めなければと訴えていました。『小川代行』で成功したのは、二軍監督だった経験が生かされていたからです。選手の気心が分かっていたので」(同) 球団は「高田-小川」の継承時、指揮官に関する計画を改めた。小川監督のように、将来の監督候補には二軍監督などを経験させてから登用する、と。真中監督はその継承ラインに従って選ばれたが、今季は最下位を独走。継承ラインからすると、高津臣吾二軍監督昇格が濃厚だが、「(高津に)貫ろくが出るまでは何とか真中体制で…」というのが、球団の本音のようだ。 「三木肇ヘッドコーチ、ベテランの杉村繁コーチもいますが、“ワンポイント”になる可能性が高い。チームを立て直すのなら、野村克也氏の下でスコアラー経験も積んだ“あの男”が最適なのです」(球界関係者) “あの男”とは、野村氏の長男、克則バッテリーコーチ(44)を指す。指導者願望も強く、若い頃から勉強を重ねてきた。温厚な人柄で慕われており、ヤクルトを日本一に導いたID野球の遺伝子も引き継いでいる。 「父・克也氏のID野球のノートを持っていないのはヤクルトだけです。阪神、楽天では、ミーティング内容を聞き漏らさないためにパソコンを用いましたが、ヤクルト時代は大学の講義みたいに手書きでした。そのノートは、選手の個人財産。つまり、球団は所有していないのです」(同) カツノリが代行指揮を執れば、リアルIDノートが公開される。今度は球団も心して保管するだろう。また、球団が真中監督をかばうもう一つの理由は、長期連敗中、観客動員数が大きく落ちなかったこと。だが、スタンドからは「辞めろコール」が起きており、17日のDeNA戦以降、球団は試合後、クラブハウスに向かう真中監督をガードする警備員の人数を増やしている。球団が慰留に努めたところで本人が辞任の意向を示すとの懸念も深まっており、内々に“次”への引き継ぎ準備に動き出す。 ID復活前、誰かが「ワンポイント登板」する?
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スポーツ 2017年08月02日 10時40分
オリックス ロメロのサヨナラ弾で今季リーグ最長5時間11分試合を制す【試合後質疑応答掲載】
▽1日 オリックス 5×-4 ソフトバンク(京セラD)オリックス5勝9敗 観衆 25,624人 オリックスの先発ディクソンは、ソフトバンクの強力打線を相手に7回を4安打1失点の好投を見せ、勝利投手の権利を持ったまま降板。打線もT-岡田の20号ソロ本塁打、西野の1号ソロ本塁打などで4得点。9回、4-1とリードした場面で、現在ファームで再調整中の平野に代わり守護神を務めている黒木が登板するが、ソフトバンク打線に捕まり上林、福田の適時打で同点に追いつかれてしまう。黒木は30日の楽天戦で逆転されたのに続いて連続の救援失敗となった。 試合は延長戦に突入するが、黒木の後を受けたヘルメン、大山、小林の中継ぎ陣がしっかり抑えるも、打線は度重なるチャンスを逸してしまう。 そして延長12回裏、ソフトバンクは守護神サファテが登板。1死無塁の場面で主砲のロメロが、サファテのカーブを左中間スタンドに運ぶ19号ソロ本塁打でサヨナラ勝ち。試合時間は今季パ・リーグ最長の5時間11分。ルーキーの小林が2勝目を挙げた。■5時間11分のゲームを制したオリックス 福良淳一監督の試合後質疑応答ーーロメロの活躍についてお聞かせください。 「ホントに。4番が決めてくれましたね。いい仕事をしてくれました」ーーそれまでにも勝つチャンスは何度かありましたが? 「やっぱり追加点が取れなかったのが大きいですね。こういう展開になってしまうと」ーー救援失敗となった黒木の状態は心配ですか? 「ちょっと心配ですね。今までは最後の小林みたいな姿だったんですけど…。今日に関してはあの姿が見えなかったかな」ーー明日、同じような展開になったときはどう考えますか? 「これからコーチと話をして考えたいと思います」ーーロメロの勝負強さは頼もしい? 「そうですね。ずっとそうですけどね」ーー監督はよく「あと一本」と言われていますが、今日はそれを象徴するような試合だったのでは? 「うーん。それがやっぱりここまでで上位との差となって出てるんじゃないですかね」ーーこの状況を打開するにあたって、監督としてはどのように対策しますか?「何が問題なのかまたコーチと話してですね。ここまでずっと失敗してますから」ーー今日、小谷野は使わないということだったのでしょうか? 「最後のところでどうかという。まあいろいろですね。(明日は?)それもまだわからないです」ーー西野が今季初本塁打を放ちましたが、打撃は上向いてきている? 「(一軍に)上がってきてから状態はいいと思います」ーー勝ちと引き分けでは全然違いますね?「大きいですね。大きな勝ちですよね」■12回、左中間スタンドへ飛び込む19号サヨナラ本塁打のステフェン・ロメロ選手の試合後質疑応答ーー狙い球だった? 「特に狙い球は絞ってないですが、しっかりと捉えようと思っていたら甘いところに来たので」ーー打った瞬間の感覚は? 「しっかり捉えていたので、入ったとは思ったので打球方向をもう少し見てようかとも思ったんですけど、もし入らなかったら大変なことになるので… そんなぐらいの感覚です」ーーあの場面は自分が試合を決めるつもりだった? 「自分でも当然決めようとは思ってるんですけど、その前の打席も自分が決めようと思って打席に入ってましたが、2ストライクと追い込まれた状況でヒットになりました。でも自分で何とかという気はありました」ーーサヨナラ打に関していえば3度目になりますがその気持ちは? 「サヨナラヒットであってもサヨナラホームランであっても嬉しいし最高なんですけど、特にホームランはチームメイトも凄くエキサイトして喜んでくれます。他のチームメイトがサヨナラ打を打っても自分は嬉しい」ーー2試合連続で9回に逆転されたり、追いつかれたりして、嫌なムードになったと思いますが、そんな中でどんな事を考えていました? 「同点に追いつかれたところで、とにかく1点入れれば何とかなるんだなと。そういう気持ちでずっと試合を運んでいけばいいと思うし、ウチの中継ぎ陣が本当に素晴らしいピッチングを続けてくれたことで、何とか1点、何とか1点という思いを持てました」■先発7回を4安打、1失点の内容だったブランドン・ディクソン選手のコメント 「全体的にいいバランスで、7回まで粘り強く投げることができたと思う」■4回、ライトスタンド5階席へ飛び込む20号ソロ本塁打を放ったT-岡田選手のコメント 「3ボールから“打て”のサインを出してもらったので、空振りでもいいと思って、ストレート一本に絞って打ちにいきました。完璧です!」■5回、ライトスタンドへ今季第1号ソロ本塁打を放った西野真弘選手のコメント 「打ったのはストレートです。先頭バッターでしたし、なんとか塁に出ることを考えていました。打った瞬間は、入ると思わなかったので全力で走っていました。とにかく1点を取ることができてよかったです!」取材・文・写真 / どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年08月01日 16時00分
阪神 金本監督に「続投示唆」で早くも勃発したお家騒動第2R
“異例の続投宣言”となった――。 球宴休み中の7月14日、阪神・坂井信也オーナー(69)が甲子園球場クラブハウスを訪ね、来シーズンの続投を金本知憲監督(49)に伝えた。シーズン中に、フロントが指揮官の進退を明言するのは珍しい。金本監督も「意気に感じてやるだけ」と快諾したそうだが、本心は違う。フロントと金本監督、球団と現場、両者は腹にイチモツを抱えながら、「良好な関係」を演じていただけのようだ。 「両者の見解が大きく異なったのは、ロジャースの獲得に関する是非です。金本監督は積極的ではなかったとの話が各方面から聞かれます」(在阪記者) 阪神は7月1日、パイレーツ3Aからジェイソン・ロジャースを緊急獲得した。クリーンアップを予定して獲得したキャンベルが全く機能していないこと、FA補強した糸井嘉男が故障で思うように成績を上げられないことなどが理由であり、ここに最近5試合で15打数11安打と爆発していた新人の糸原健斗の故障離脱も重なり、「現場」は「フロント」の迅速な補強に救われたはずだった。 しかし、金本監督の本心は違った。金本監督はロジャース獲得にむしろ反対だったというのだ。 「助っ人を獲れば、その分、若手を起用する機会が減ります。チームは負け越しているわけではないし、現有戦力のまま最後まで戦いたい、と」(球界関係者) 助っ人の途中獲得が確認されたのは、6月21日の食事会だった。坂井オーナーが金本監督を招き、四藤慶一郎球団社長、高野栄一球団本部長も同席し、「トラの今後」が話し合われた。この時点での勝敗は、37勝27敗の2位。貯金10、首位広島とのゲーム差も「3」と肉薄しており、和やかな雰囲気での会食となったという。しかし、本誌でも既報の通り、ここで金本監督の去就は明言されていない。金本監督は3年ではなく、2年契約だったのだ。 来季の契約は今季の成績次第だとしても、この会食時点では、もちろん、現在も阪神は首位広島を追撃する一番手である。 「今回、坂井オーナー自らがクラブハウスを訪ね、わざわざメディアのいる前で続投を伝えたのは、食事会で話し合った内容が漏れてしまったからです。食事会以降の約1カ月間、経営陣は各方面から金本監督による経済効果を改めて訴えられたそうです」(同) 食事会で助っ人を緊急補強し、射程圏内にあった広島を捉え、12年ぶりの優勝を…。経営陣はそう訴え、若手登用の路線を続けたいとする金本監督を説き伏せた。金本監督からすれば、ドラフト1位選手の選択、糸井のFA補強など、すべて意見が通ってきた。広島とのゲーム差が広がった時点で続投を伝えられて、むしろ、疑念の思いを強く持ったのではないだろうか。 「ロジャースの打撃フォームからして、首脳陣は『変化球の多い日本では苦しむのではないか』と見越していました。なのに、早々に一軍合流させ、スタメンで起用したのは『やっぱり使えないだろ!』と経営陣に知らしめるためでもあったようです」(同) その通りだとすれば、金本監督は“反逆”に出たことになる。表向きは経営陣の意見に折れたフリをし、外国人選手を見る目がないことを分からしめる…。 これまでの阪神のお家騒動は分かりやすかった。現場とフロントの衝突、一軍と二軍の首脳陣同士の不和などがそうだが、今回は「顔ではニコニコし、腹にイチモツ」という図式だ。 「ロジャースは7月21日のヤクルト戦では2本塁打と爆発しましたが、翌日は快音ナシ。どっちが本当の姿なのかまだ分かりませんが、各球団はロジャースに対する情報を持っていません。セ5球団とひと通り対戦すれば、投手陣の配球も変わってくるので、そのとき、金本監督とフロントのどちらが正しかったか判明するでしょう」(在阪記者) 若手の育成を掲げている金本監督ではあるが、“失策”もなくはない。エース・藤浪晋太郎は現在も二軍調整中だ。制球力のなさによるイップスで、かなりの重症との報告もあがっている。昨季はルーキーイヤーから続いていた2ケタ勝利が途切れており、奇しくも、金本監督になってから成績が落ちている1人だ。 「鳥谷は昨季の不振から立ち直りましたが、もし、キャンベルが普通に活躍していたら、三塁でのスタメン起用もなかったかもしれない。チーム功労者でファンの人気が高い選手なのだから、『もうちょっと大切にしてくれ』というのが、フロントのホンネかも」(同) 阪神は夏の甲子園大会のため、「死のロード」に突入する。この長期遠征で首位広島とのゲーム差がさらに広がれば、フロントは采配にも口を挟んでくるはず。 「現場とフロントがともに期待していたのが北條史也ですが、期待を裏切っています。スイングにパワーはついたが、キレがない。金本監督が取り入れたウエイトトレーニングが疑問視されています」(前出・関係者) 「腹にイチモツ」どころではなく、双方の思いが隠しきれなくなるのも、時間の問題だ。
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スポーツ 2017年07月31日 17時00分
史上初! 電飾衣装で登場の那須川天心 十代最後の夏は“先輩”キザエモンから96秒KO勝利で開幕!
『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』▽30日 さいたまスーパーアリーナ(観衆17,730人)◎スペシャルワンマッチ RIZIN MIX特別ルール 57.0kg契約◯那須川天心(1R 1分36秒 KO)才賀紀左衛門●「次はRIZINでキックルールをやりたいですね」 前回、4.16RIZIN横浜アリーナ大会の試合後に、RIZINマットでキックボクシングルールをやりたい意向を明らかにした“神童”那須川天心だが、大会終了後にこの発言を聞いた榊原信行RIZIN実行委員長は「天心にはMMA(総合格闘技)ルールの中でキックの強さを見せてもらいたい」とキックルールの実現については否定的だった。しかし、天心のホームリングであるRISE5.20後楽園ホール大会で、才賀紀左衛門が天心に挑戦表明すると、ルール問題が浮上。紀左衛門がキックボクサーとしても活躍していたことから、榊原実行委員長は「ファンの意見を聞いてルールを決めたい」との考えを示した。その結果、1Rはキックルール、2RはMMAルール(時間はそれぞれ5分)のRIZIN MIX特別ルールで行われることが決定。これを受けて会見に臨んだ天心が「僕は2Rいらないかなと思っています。皆さんが喜ぶような試合をして大会一番の試合、メインを食ってやる」と自信満々にコメントすると、紀左衛門も「天心はホンマの天才だと思う。でも立ち技ならぶっちゃけ負ける気はしないので、1Rに俺も倒しに行きます。2R、MMAになったら俺のほうが先輩なのでMMAの厳しさを教えてあげようかなと思います」と応戦し、2Rまで行くのかどうかが、この試合の焦点となった。 会場では休憩明けにラインナップされた今回の試合は、全国に地上波ゴールデンタイムで放送されたフジテレビ系列では、一番注目が集まる20時頃からオンエア。紀左衛門の入場に続いて、ステージに現れた天心は、史上初となるコスチュームにLEDを仕込んだ電飾衣装で登場。大歓声に包まれる中、矢沢永吉の『止まらない Ha〜Ha』に合わせて威風堂々と入場するその姿には、先にリング上で待ち構えていた紀左衛門も「スターだな」と感じたという。関係者の話によると新コスチュームのテーマは近未来。毎回話題となる髪の色のイメージもコスチュームと季節に合わせて花火にしてきた。常に「入場から会場を盛り上げて、お客さんに楽しんでもらいたい」と語っている天心だが、RIZINマットにおいても入場シーンは出場全選手の中でズバ抜けていた。 試合は、紀左衛門のワンツーに天心が右ジャブを合わせ、紀左衛門がミドルを撃とうとした瞬間、天心の左ストレートがカウンターで炸裂。紀左衛門は大の字に倒れてしまい天心がKO勝ちを収めた。MMAルールに持ち込むこともなく、キックルールでの96秒殺劇に会場からは溜息が漏れた、 「紀左衛門さんは、やる前から本当にちょっと昔からお世話になってる先輩なんで、やりづらい部分はあったんですけど、試合が決まってからは、ずっと倒すことばかり考えてました。でも終わった後に控室でちょっと話したら不思議な感じでしたね」 天心にとって紀左衛門は空手を習い始めたときに教えてもらったこともある旧知の“先輩”なだけに、紀左衛門は「挑発したつもりはなかった」と否定していたが、対戦が決まってから天心に対する“上から目線”とも受け取れる発言の数々について、天心は「なるべく気にしないようにしています」と話していた。「やりづらかった」というのは試合後だからこそ話せる本音である。 「すげーな天心と思いましたね。スターだなというか、あんなちっちゃかったのに、今オレの目の前に立って試合やって、なんかこう複雑っちゃ複雑な気持ちやったですけど、ここで俺が天心の試合でジャブで距離取って変な試合して、MMAになってじゃあ一撃みたいな試合をしたら、やっぱり先輩としてカッコ悪いし、人としてカッコ悪いと思ったから、ここは天心の得意な土俵で、気持ちよく戦いという気持ちはあったので、楽しもうと思ってやりました。あっさりやられちゃいましたけどね」と、敗れた紀左衛門も天心に対する素直な気持ちを、感慨深い表情を浮かべながら話していたのが印象的だった。 まだまだ天心の強さと勢いは止まりそうにないが、近未来的な今後についての質問が飛ぶと、「今一番やりたいのはキックボクシングをメジャーにすること」と前置きをした上で、「色んな所から声かかって本当に自分まだまだ18でもうすぐ19なんですけど、若いんで色んな道があるんですね。MMAも考えてますしキックで行くのも考えてますしボクシングも考えてますし、それは色んな人が話し合って格闘技がこの先どうなっていくかわからないんで、それ次第で進みたいと思います」とコメント。いろんな選択肢に含みを持たせた。 本人も話しているように、天心はまもなく8月18日に19歳を迎える。“十代最後の夏”は先輩からのKO勝利という最高の形で幕を開けた。 次に天心の試合が行われるのは、キックボクシングイベントKNOCK OUT8.20大田区総合体育館大会。メインイベントでウィサンレックとの対戦が発表されている。この大会には天心との対戦を熱望している小笠原瑛作の出場も決まっている。天心は瑛作について、「段々強くなっているのは感じてますけど、もっと経験を積んだほうがいいんじゃないですか」と突き放す傍ら、「時が来たらやるんじゃないかと思う」とも語っており、試合内容で瑛作を圧倒しておきたいところだが、キック界では天心対瑛作の実現を望む声が高まってきている。そのため“キックボクサー”那須川天心の今後を占う意味でも見逃せない大会になるだろう。取材・文 / どら増田写真 / (C)RIZIN FF
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スポーツ 2017年07月31日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND60 〈小橋vs蝶野“魂の名勝負”〉 満天下に示したプロレスの矜恃
2003年5月2日、新日本プロレスの東京ドーム大会は『アルティメットクラッシュ』と名付けられ、総合格闘技色を全面に打ち出して開催された。 そんな中で行われた純プロレスのビッグマッチ、小橋建太vs蝶野正洋は、ガチンコを超えるプロレスの魅力を存分に見せつける名勝負となった。 新日本プロレスの1・4東京ドーム大会において、初めて観客数の発表が5万人を切ったのは2005年のことだった。4万6000人の発表ながら客席には空きが目立ち、当時を知る関係者からは有料入場者の実数が8500人だったとの声もある。新日が“冬の時代”といわれ始めたのも、やはりこの頃だった。 そうした凋落は'01年の総合格闘技戦で、永田裕志がミルコ・クロコップに惨敗したことでもたらされたとする声も多いが、加えてもう一つ大きな低迷の要因があった。いわゆる“土下座外交”である。 90年代の半ば辺りから、従来の地方巡業よりもドーム級の大会場を重視する興行スタイルへとシフトした新日は、その勢いに陰りが見え始めた21世紀に入っても、なおそうした形態に依存していた。 アントニオ猪木が引退し、長州力や藤波辰爾も衰え、'00年には橋本真也が独立。'02年の春には同じ闘魂三銃士の武藤敬司が、全日本プロレスへと移籍した。看板となる選手が次々にいなくなる中で、それでもビッグマッチを開催するためには、どうしても外部に頼らなければならない。 「新日側の都合でビッグネームを招聘するとなれば、試合においては相手の要求を全面的に飲まされることになる。ただでさえスター不足の新日が、さらに外敵に花を持たせるという、負のスパイラルに完全にハマってしまいました」(プロレスライター) この時期の新日で主役を張ったのは、藤田和之や髙山善廣、鈴木みのるなどの外敵軍や、ブロック・レスナー、ボブ・サップといった外国人であり、永田や中西学、棚橋弘至らの生え抜きたちは、その引き立て役に回された。 「これでは新日ファンはまったく面白くない。唯一、スター候補として育てられたのは中邑真輔でしたが、これも総帥たる猪木の意向ひとつでK-1やら総合格闘技やらと使い回され、肝心のプロレスに専念できないという状況。これでは誰を応援していいのかも分からない」(同) そんな中にあって三銃士で唯一、新日に残っていた蝶野正洋も、やはり苦しい立場に置かれていた。 '01年に猪木から現場監督に指名されると、外敵軍との抗争のためにそれまで率いたヒールユニットTEAM2000を解散し、正規軍に合流。'94年G1優勝後のヒールターンから、nWoを経て積み上げてきた歴史を封印することになる。元WWEの女子レスラー、ジョーニー・ローラーとの男女対戦というイロモノ的な試合もこなした。 さらに'02年、東京ドーム大会への三沢光晴参戦から始まった交流を発展させるため、翌年には自らノアへの参戦を果たした。 そうして迎えた'03年5月、東京ドームでの小橋建太戦は、いわば蝶野のプロレス人生を投げ打って実現したといっても過言ではない。ドーム興行成功のため、つまりは会社の儲けのために己を犠牲にして…。 ノアの“絶対王者”といわれた小橋なら、相手にとって不足のないビッグネームではあるが、それは同時に、この試合において“蝶野に勝ち目がない”ことを意味していた。この当時のノアは興行面で安定しており、他団体に頼る必要がなかった。そのトップである小橋が、わざわざ不利になるようなカードに応じるわけがないのである。 しかし、蝶野はそんな中にあって最高の試合を見せた。事前に膝を故障したというのも、負けたときの言い訳的な意味合いがあったかもしれないが、リング上ではそんな様子を感じさせない。 序盤はチョップ主体で攻め立てる小橋に対し、喧嘩キックやSTF、さらには大一番でしか披露しないルー・テーズ直伝の低空高速バックドロップを、危険な角度で繰り出した。 一方、小橋の反撃も容赦なく、ハーフネルソン・スープレックスを4連発。首に古傷を抱える蝶野にとって、文字通り命取りとなる大技だ。セコンドの天山広吉が思わずタオル投入の構えを見せるが、蝶野は必死の形相でこれを制する。 小橋はさらにハーフネルソン2連発から、ショートレンジの剛腕ラリアットを叩き込み、ついに激闘に幕が下ろされた。最初こそは小橋への声援が支配的だったが、蝶野の予想を超えた闘いぶりに、試合後は両者互角のコールが送られることになった。 この大会、他の試合はアルティメットクラッシュと題された格闘技戦で占められており、これが実は“なんちゃって格闘技”ではないガチンコだったのだが、蝶野と小橋はそれにまったく引けを取らない、プロレスの凄味を見せつけた。 しかし、そんな蝶野の孤軍奮闘がありながらも、猪木やフロントの専横は続けられ、新日が冬の時代へと向かう歯車が止まることはなかった…。
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スポーツ 2017年07月31日 11時15分
甲子園大会で阪神タイガースは毎度の長期遠征 夏の疲れは「終盤戦の秋」に出る?
金本阪神が敵地・ナゴヤドームでの最終戦を落としてしまった(7月30日)。この一敗が、終盤戦でボディブローのように効いて来るかもしれない。 その先日、日本高野連が夏の甲子園大会(第99回全国高校野球選手権/8月7日開幕)に関する日程を発表した。 代表校の甲子園球場を使う練習スケジュールが詳細に説明されたわけだが、段取り通りにいけば、阪神タイガースは8月1日から甲子園球場を使えなくなる。 かつては「死のロード」とも呼ばれた長期遠征の始まりである。事前に分かっていたこととはいえ、金本知憲監督(49)は投手陣のやり繰りに悩まされそうだ。 「阪神は8月1日からマツダスタジアムでの首位攻防戦を迎えます。全国の代表校がまだ出揃っていない7月28日からナゴヤドームでの中日3連戦が組まれていたので、チームはこの中日を『長期ロードの始まり』と捉えていました」(スポーツ紙記者) 甲子園に帰ってくるのは、8月29日(対ヤクルト3連戦)。ザックリと計算すれば、甲子園帰還までの間、6連戦を4回こなさなければならない。 「30日の敗戦投手は能見(篤史=38)です。これで3戦連続KO、能見が調子を落としているのが気になります」(プロ野球解説者) 能見は球宴期間こそ登録を抹消されたが、開幕からローテーションを守ってきた。その主軸投手が調子を落としているとなれば、長期遠征に影響してくるのは必至だ。 過去5年間の長期ロードの成績は、以下の通り。 2012年=7勝14敗3分け 2013年=14勝9敗 2014年=11勝10敗 2015年=12勝8敗 2016年=11勝14敗 さらに逆上れば、大きく負け越していた時期もあった。近年、“ほぼ5割”の勝率を残している理由は、京セラドームにある。『京セラドーム大阪』はオリックスの本拠地球場だが、近年は両球団で話し合い、同球場を使う日程の調整も行ってきた。大阪市の京セラドームと兵庫県西宮市の甲子園球場は、さほど離れていない。そのおかげだろう。長期ロード中、京セラでの勝率が高い。 2012年=2勝4敗 2013年=4勝2敗 2014年=5勝1敗 2015年=6勝0敗 2016年=3勝2敗 今季は6試合が組まれているが、対戦チームは東京ヤクルトと宿敵・広島だ。今季のこれまでの対戦成績だが、対ヤクルトは9勝6敗で、広島とは7勝7敗と互角。この長期遠征中、マツダスタジアムを含めると、阪神は広島と6試合を行う。ここで勝ち越せば、ゲーム差も一気に縮まるだけに、やはり能見の不振は痛い…。昨季の京セラドームでの2敗は広島に喫したものでもある。 「近年の阪神は終盤戦で失速する傾向もあり、これは夏の甲子園大会中の長期遠征による疲労が原因とされています。二軍も大会中、鳴尾浜球場と、隣接する鳴尾浜臨海公園野球場を明け渡すため、長期遠征に出ます」 関西圏で活動するプロ野球解説者がそう言う。ドリス、マテオ、桑原、岩崎といったトラの救援陣は登板過多状態にあり、長期遠征中は先発投手に長いイニングを投げさせ、リリーバーは休ませたい。だが、首位広島とのゲーム差は「10」まで広がっており、8月に総力戦を繰り広げなければ、セ・リーグのペナントレースは、ジ・エンドとなる。 能見は不振、藤浪は二軍調整中、二軍戦は昼間なので炎天下でのゲームとなり、若手もバテバテ。金本監督は投手陣をどうやり繰りするのか、完投能力の高い藤浪もいないだけに、頭の痛い夏になりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2017年07月30日 20時00分
決勝戦で散る! 「プロ入り? 進学?」怪物・清宮幸太郎に囁かれる“第3の選択肢”
怪物・清宮幸太郎(早実=3年)は、高校生活最後の夏を甲子園で迎えることはできなかった。 学校関係者によれば、最後の夏を迎えるにあたって、同校の宿舎食堂に飾っていた写真を変えたという。これまでは前年夏の大会時に撮影された写真を飾っていたが、今春のセンバツ時のものと入れ換えた。「昨夏、準々決勝で敗れた悔しさをバネに」の思いがセンバツ出場へとつながった。入れ換えられた写真には、「春夏連続で甲子園へ」の思いも秘められていたそうだ。 「敗戦のショックもあるので、暫くはゆっくりさせてやりたい。でも、彼の招集は確実なので、夏休み中も新チームと一緒に本格的な練習をすることになる」(関係者) 招集とは、9月1日から始まる『U−18ベースボールワールドカップ』のこと。侍ジャパンのユニフォームを着るわけだが、清宮は代表チームの主将に就任する可能性も高いそうだ。 「父・克幸氏は早大ラグビー部のカリスマ。学生時代は主将としてチームを日本一に牽引し、監督としても同校を優勝に導いています(現ヤマハ発動機ジュビロ監督)。母・幸世さんも慶応大ゴルフ部で主将でした。12球団が清宮に熱視線を送る理由は、本塁打と人気だけではありません。チームシップの取れる性格だからです」(在京球団スカウト) 東海大菅生にエールを送った後、清宮は共同記者会見場に現れた。 甲子園を逃した悔しさを述べた後、「進路」に関する質問も出た。これまでは許されなかったNGワードではあるが、清宮は間髪入れず、「この先どうしようか考えていません」と返し、こう続けた。 「どこに行くにしろ、さらにレベルを高めたい。高校よりもっと長い間野球をやることになると思うので、ここがマックスじゃない。まだまだ人生は長いので、最後に良かったなと言えるような今日の負けにしたい」 おそらく、彼なりに「こう答えよう」と用意していたのだろう。 進学か、プロ入りか…。明言は避けたわけだが、この大会中、興味深い情報も交錯していた。 「12球団全て、彼を1位指名候補に残しています。進路についてまだ決めていないのなら、12球団が公開プレゼンを行うかもしれない」(球界関係者) 09年、国内か、メジャーリーグ挑戦かで揺れていた菊池雄星(現・埼玉西武)に対し、指名予定のあるプロ球団と一部のメジャー球団スカウトが、公開プレゼンを行っている。結果、NPBが菊池の日本慰留に成功したわけだが、ドラフト会議の直前まで進路選択を終えてもらわないことには、他選手の指名にも影響してくる。混乱を避ける目的もあるため、学校側がそれを受け入れるとの見方も強まっていた。 「プロ入り、進学のどちらでもない『第3の選択肢』も囁かれていました。アメリカの大学に留学する、と…」(前出・同) アメリカの大学野球界では、メジャーリーグの予備校的な活動もされているという。まず、日本と違い、元メジャーリーガーが直接学生を指導することもあり、対戦チームのデータ解析や怪我防止のためのスポーツ医学も学べる。一部の州ではマイナーリーグと大学が練習試合をするケースもあって、メジャーリーグを最終目標に持つ清宮にとっては、現地スカウトの目に止まるチャンスも広がる。 日本と比べ、アメリカの学生スポーツがその競技のプロ組織と近い関係であることは間違いない。しかし、それは大学、マイナーリーグと階段を上がっていく過程でデータ解析やスポーツ医学を習得するのであって、留学の短期間でえるには限界もあるだろう。 U−18でカナダ入りすれば、アメリカチームの選手とも会話をするだろう。そのとき、怪物はアメリカの野球環境に馴染めるかどうかが重要だが、「日本よりもアメリカ」と“決断”する可能性もゼロではない。甲子園で彼を観られないのは残念だが、清宮旋風は秋まで続きそうである。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2017年07月29日 17時00分
「巨人二軍は宝の山だ!」 クルーズ復調で加速するG若手争奪戦
試合に出る喜び。7月28日、東北楽天ゴールデンイーグルスに途中移籍したルイス・クルーズ(33)が、3試合連続でスタメン出場した。 26日、巨人との金銭トレードが成立するのと同時に、楽天は支配下登録と出場登録も一気に済ませ、梨田昌孝監督(63)も「6番・遊撃」でいきなり起用した。 シーズン途中のトレードは緊急補強ではあるが、チームに合流した日に即起用とは、梨田監督も思い切ったことをするものである。しかし、当のクルーズはむしろ嬉しそうだった。 「茂木、藤田の両内野手を故障で欠き、ペゲーロも23日のオリックス戦で左太股を痛めてしまいました。今季の楽天はペゲーロ、ウィーラー、アマダーの3人の外国人野手を2番から並べる強力打線で勝ち続けました。ペゲーロは復帰まで2、3週間掛かるとのことで、星野(仙一=70)副会長が動き、巨人と一気に話をまとめてみせました」(球界関係者) ペゲーロの症状が球団フロントに報告されたのは、24日。巨人関係者によれば、トレードの申し込みは「25日」とのことなので、交渉も駆け足だったようだ。 「今までの楽天だったら、ペゲーロが復帰するまでの約3週間、控え選手を起用してなんとか凌ごうという感じでした。今年は優勝が掛かっていますからね」(スポーツ紙記者) 昨季終盤、巨人・高橋監督は気分屋なクルーズの性格を嫌い、以後、出場機会を失っていた。今回のトレードはクルーズを生き返らせるチャンスともなったが、楽天のチームスタッフの一人が気になる発言もしていた。 「巨人は良い選手が一軍で使われていない」 大型補強の代償だろう。中堅、若手が悶々と二軍暮らしを強いられているというわけだ。 「クルーズのトレードはたしかに即決即断でしたが、星野副会長は“種蒔き”をちゃんとやっているんですよ。昨年12月、両球団の間で中堅クラスのトレードが成立していますが、その交渉中、世間話を装って『クルーズは使わないのか? 良い選手なのに』とか言ってたんです。巨人側に『ウチ(楽天)はクルーズに興味がある』と刷り込んでおいたんです」(前出・球界関係者) 当時の巨人のゼネラルマネージャーは、堤辰佳氏。星野副会長の明治大学の後輩にあたる鹿取義隆氏が巨人GMに就いたから、今回の駆け足トレードが成立したのではない。「楽天はクルーズに興味アリ」の情報が前任者から引き継がれていたので、一気に話がついたという。 「今回は最終的に金銭トレードで成立しましたが、巨人側はリリーフタイプの投手を交換要員で獲れるのかどうか、探りも入れたみたいです。途中、複数トレードの話も出たと聞いていますが…」(前出・同) その通りだとすれば、星野副会長は“宝の持ち腐れ”状態の巨人に、次に狙うトレード選手名も刷り込んだことになる。 「各球団の二軍首脳陣は巨人と試合をするとき、見込みのある若手もチェックしています。まあ、巨人もやっていますが…」(プロ野球解説者) 今オフ、巨人は選手の大粛清を行うとされるが、補強を止めるわけではない。楽天で生き返ったクルーズを見て、「巨人二軍は宝の山」と判断した球団も少なくないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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