スポーツ
-
スポーツ 2018年05月11日 06時40分
浅倉カンナが見せた王者としての美しきプライド
5月6日に行われた総合格闘技イベント「RIZIN10」において、味わい深いシーンが繰り広げられた。 第10試合に登場した女子スーパーアトム級GP王者・浅倉カンナは自らの最大の武器であるタックルを幾度となく放った他、スタンドでの打撃、組んでからの投げを駆使。終始、対戦相手のメリッサ・カラジャニスをコントロールし、ペースを渡さなかった。一本こそ取れなかったものの、2ラウンドには腕ひしぎ十字固めを決めるなど圧倒した。技術的にも精度の高さを見せつけた内容だった。■RENAの要求への対応は 試合後、リング上で勝者の浅倉がマイクで話し終えるともう一人、ロープをまたいだのはリングサイドで試合を見守っていたRENAだった。昨年末、トーナメント決勝で浅倉に敗れており、「トーナメントではなくワンマッチで」と再戦を要求。観衆の前で直接、浅倉に挑戦状を叩きつける格好となった。 これに対し浅倉は「追われる立場になり、RENAさんの気持ちが分かった」とRENAをたたえたが、「(RENAが)一戦も行わずに再戦は考えられない」と笑顔でこの要求を一蹴。RENAは7月に行われる立ち技の大会への出場が決まっているとして、浅倉に食い下がった。それでも浅倉は「考えさせてください」と即答を避けた。 日本の格闘技界の大きな柱として、地盤を固めてきているRIZINではあるが、これまで出場選手の体重超過や不可解なドタキャンといった、理解しがたいハプニングがしばしば起きている。マッチメイクに関しても、一部有力選手をプロテクトするかのようなカードが組まれ続けていると感じるファンは少なくないだろう。同時に、ネームバリューのある両者の再戦は集客やテレビ視聴率の面から見ると、すぐにでも「行われるべき試合」だ。 いずれにしても今回の浅倉へのRENAの再戦要求は、どこかこれまでのRIZINと同様に「不自然さ」が漂うものだった。 ■王者として日本の格闘技を見据え だが、王者・浅倉は首を縦に振らなかった。RENAがMMAを一戦でもこなすように求め、はにかみながらも頑なにこの段階での再戦を拒んだ。確かに女子格闘技のシンボルであるRENAの戦績にこだわる必要はない。挑戦権は持ち合わせている。功労者としての経緯を踏まえると「即・リマッチ」も許される存在であることは間違いない。 ただ、二人のやり取りの冒頭に浅倉が口にした「ファイターとして」という短い言葉に多くの意味が込められていた気がしてならない。そこには相手を尊重しつつ、自らの王者としての誇り、そしてRIZINという興行への想い、何より格闘技への純粋なリスペクトが伝わるものだった。 もう一つ、段階を踏んでのリターンマッチこそ、ファンにとっては最高のシチュエーションだと考えたのかもしれない。無論、RENAにとってもどちらのストーリーが美しいものであるかは言うまでもない。女子格闘技界を引っ張る二人を包んだ空気には紛れもなく、今後のRIZIN、そして日本のMMAに「なくてはならない姿」があった。そして王者・浅倉カンナが見せた振る舞いは、日本の格闘技界をさらに発展させる上で必要なものだったのかもしれない。(佐藤文孝)
-
スポーツ 2018年05月11日 06時30分
【DeNA】”第6の男”ネフタリ・ソトがスゴい!チーム内助っ人争い激化
☆ネフタリ・ソト大活躍 ゴールデンウィークの最終日5月6日の巨人戦で、超満員の横浜スタジアムが揺れた。チーム打率、出塁率ともにリーグ最下位の、ベイスターズ打線の起爆剤として2番に起用された、ネフタリ・ソトがいきなり大暴れしたのだ。まずは初回、桑原将志を塁に置いての場面で、レフトフェンス直撃のタイムリーツーベース。続く3回の打席では、バックスクリーンの"コカコーラ"の看板のさらに上に叩き込む、驚愕のホームランをかっ飛ばした。これに触発されたベイスターズ打線は大爆発。今シーズン初の二桁得点を挙げ激勝した。続く9日のカープ戦でも、2安打1フォアボールの活躍。特に1点ビハインドの9回、ヒットで出塁し土壇場で同点に追いつく足がかりとなり、ほぼほぼ負けていた試合を、引き分けに持ち込んだ立役者となった。ファームから上がってきてすぐに、ラッキーボーイとして躍動している。☆外国人枠問題 2018年のベイスターズには、6人の外国人選手が在籍している。一軍の外国人枠は4枠しかない為、2人はファームに落ちる事となる。誰を残すかといえば、まず欠かせないのは不動の4番、ホセ・ロペス。勝利の方程式入りしているセットアッパー、スペンサー・パットン。この2人はよほどの事がない限り安泰だろう。次点が勝ち負け関係なく投げる便利屋左腕、エドウィン・エスコバー。登板過多のため、疲れが見えた時は二軍で休養もありえるが、この調子を維持しているうちは貴重な存在だ。残り2人は先発投手。去年二桁勝利をあげ、強打者でもあるジョー・ウィーランド。今期入団で開幕からローテーションに入り、既に2勝を挙げているエディソン・バリオス。現在はこの2人がファームに落ちている。ウィーランドは右肘痛から復帰してきたが、結果が伴わず再調整を命じられた。バリオスはそのウィーランドと入れ代わりで二軍落ちしたが、先発投手陣よりも、打撃陣の不調の方が深刻なために、打撃好調なソトに白羽の矢が立った。☆フレキシブルな用兵 この先もチーム状況によって、助っ人の上げ下げをして来るだろう。ソトの攻撃力は魅力だが、未知数の部分も多々ある。リーチのある外国人に有りがちな、内角のストレートは捌けるのか。また、届かない外角のスライダーにバットは止まるのか。などなど。しかし、不調に陥った場合にも、スタンバイしている外国人がいることは心強い。ハズレの外国人がいない。これはラミレス監督の嬉しい悩み。自らの現役時代の経験から、助っ人の気持ちは誰よりも分かる。外国人監督ならではの掌握術で、外国人をベストの形で用兵する。今年の横浜はチーム内にも戦いがある。かつての選手層の薄さは、もうどこのポジションにも無い。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
-
スポーツ 2018年05月10日 21時40分
那須川天心も驚いた!6.17RISE幕張メッセ大会で清水翔太が国家斉唱!
キックボクシング団体のRISEは幕張メッセ・イベントホールに初進出する『RISE125』(6月17日)にシンガーソングライターの清水翔太が来場すると発表。RISE世界タイトルマッチ、那須川天心対ロッタン・ジットムアンノンの試合前に清水が国家斉唱すると発表した。 これには思わず神童も「うぉー!」と興奮を隠せない様子だった。今回の幕張大会はRISEが初めて8,000人規模の会場に進出するビッグマッチとあって、気合の入れ方が半端ない。関係者の話によると「セットも今までで最高のものを組んで、最高の試合を最高の演出で盛り上げていきたい」という。20代から熱烈な支持を得ている清水の来場は、いくつか用意されているであろう演出の目玉のひとつだ。8,000人規模の会場をキックのファンだけで埋めるのは至難の業かもしれないが、人気が沸騰している天心をホールクラスの会場で闘わせるのはもったいないのも事実。ここは勝負に打って出たRISEを称賛したい。 天心は今年2月にKNOCK OUTのリングで「今までで一番強い」と言われたスアキム相手に勝利を収めているが、今回はそのスアキムに圧勝したロッタンと対戦する。この試合はRISEで初めて“世界”の名を刻んだベルトの初代王者決定戦として行われる。その他、RISEフェザー級王座決定戦として、森本“狂犬”義久対工藤政英による激戦必至の黄金カードも組まれた。このほか那須川天心の実妹、那須川梨々のデビューも決まった。元TRIBELATE女子ピン級王者の佐藤レイナと対戦する。RISEヘビー級王者、清水賢吾も参戦。対戦相手として名のある大物と交渉中だと言われており、そちらの発表も注目される。 当日はさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナでK-1がビッグマッチを開催すると発表されている。「キックの興行戦争」とも言われているが、両団体ともに独自の路線でファンや一般層…いわゆる世間を巻き込む意向を持っている。またRISEがRIZINやKNOCK OUTなど他の格闘技イベントとも連携する考えを持っているのに対して、K-1は鎖国路線を貫いている。かつての新日本プロレスと、ジャイアント馬場さんが率いていた頃の全日本プロレスのような対立関係ができていて面白い。 新日本の両国国技館大会と、全日本の日本武道館大会が1994年4月16日にバッティングしたことがあった。あの時、新日本は全日本を除く他団体のジュニアヘビー級の選手を集めたジュニアオールスター戦『スーパーJカップ 1st STAGE』を開催。全日本は『チャンピオンカーニバル』の最終戦を開催したのだが、どちらの大会もチケットは完売し成功を収めている。 今後、RISEとK-1はあの頃の新日本と全日本のように刺激し合い、結果キック界全体が盛り上がることを期待したい。そのためにもRISE幕張メッセ大会は成功させなければいけない。今回は地上波の生中継は予定されていない。清水翔太の来場のように「対世間」に向けた発信を進める必要があるだろう。取材・文 / どら増田写真提供 / (C)RISEクリエーション
-
-
スポーツ 2018年05月10日 21時10分
「英語なんて忘れた」中邑がAJとの決着戦をアピール!MITBラダー戦の概要が明らかに
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間9日、アメリカのロイヤル・ファームズ・アリーナ(メリーランド州ボルティモア)で主力ブランドのスマックダウンを開催した。 日本時間7日に開催されたPPV『バックラッシュ』のWWE王座戦は、反則裁定なしのノーDQマッチとして行われたにもかかわらず、王者のAJスタイルズと挑戦者の中邑真輔による急所攻撃が繰り返された。結果、両者が同時にダウンしたためレフェリーが10カウント。両者KOによる無効試合との裁定が下された。 ダメージが残る両者はこの日のスマックダウンには出場せず。それぞれインタビューで出演した。バックステージでルネ・ヤングから『バックラッシュ』でのAJ戦について聞かれた中邑は「英語なんて忘れちゃったんだよなぁ」と日本語で答えると、「AJスタイルズはイカれてる。俺もそうだけどね。だから俺たちの戦いはまだ終わってない」と言い残しカメラを後にした。 一方、顔面にノーDQ戦の生々しい傷跡が残るAJは「素晴らしいとは言えない戦いだったかもしれないが、ベルトが懸かっている時はいろんなことが起きてしまうんだ。シンスケが言った通り、オレたちの戦いはまだ終わっていない。もう一度リングに上がってオレの前に立つガッツがあるならば、その時こそヤツを終わらせてやる!」とコメント。両者ともに“4度目”の対戦で完全決着をするとアピールした。 果たして次の対戦はいつなのか。6月18日にシカゴ郊外のオールステート・アリーナで開催する次回PPV『マネー・イン・ザ・バンク(MITB)』が有力だが、今後の行方に注目しよう。 スマックダウンでは、MITBラダー戦の出場選手を決める予選が前日のロウに続いて開催された。MITBラダー戦は、王座への近道とも言える試合形式だ。出場を狙う選手が多いことから、今年はロウ、スマックダウンそれぞれの予選を勝ち抜いたスーパースターが男女一つずつのブリーフケースを争う形式となることが明らかになった。 スマックダウンの予選は日本でもおなじみのジェフ・ハーディと、元IC王者ザ・ミズが対戦。ツイスト・オブ・フェイトから必殺のスワントーン・ボムを決めたジェフだったが、一瞬の隙をついたミズが裏返して3カウントを奪取。ミズが出場権を獲得した。 メインイベントでは、最近人気急上昇中のルセフと、復帰してからも全力ファイトでファンの支持を得ているダニエル・ブライアンの「人気者」同士が予選で対決した。ブライアンは得意のキックを主体とした立体的かつスピード感あふれる攻撃で勝機を見出そうとしていたが、ルセフのパワーには勝てなかった。最後はルセフがスーパーキックを見舞い3カウント。出場権を獲得している。 また『レッスルマニア』の2日後に昨年のMITBを行使(キャッシュイン)したカーメラに敗れ、女子王座を奪われたシャーロット・フレアーがアイコニックのペイトン・ロイスを破り女子MITBマッチへの出場権を獲得した。『バックラッシュ』でのリターンマッチにも敗れていたシャーロットだが、再びリベンジの機会が与えられた。 これにより現時点でMITBラダー戦への出場が決定したのは、男子はロウのブラウン・ストローマン、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)、スマックダウンのザ・ミズ、ルセフの4選手。女子は前日のロウで出場権を獲得したエンバー・ムーンと、シャーロット・フレアーの2選手がひとまず確定した。出場選手枠はそれぞれ6選手になる予定だ。来週以降に行われるであろう残る予選に誰が出場するのか期待したい。文 / どら増田写真提供 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
-
スポーツ 2018年05月10日 17時45分
“2000本安打”内川と“プロ初&プロ野球新記録”清宮 取り上げられた時間が多かったのは?
2018年5月9日。この日、2人のプロ野球選手が共に球史に名を刻んだ。 史上51人目となる通算2000本安打まであと1本と迫っていた内川聖一(ソフトバンク)は、この日の対西武戦でついに2000本目となるヒットを記録。王手をかけてから14打席ノーヒットという“生みの苦しみ”を乗り越えた末の大記録となった。 内川による快挙達成の一方で、こちらも快記録を残したのが清宮幸太郎(日本ハム)。対オリックス戦の第1打席、プロ初となるホームランをライトスタンドに放った。また、この一打により、清宮は“デビュー戦から7戦連続安打”というプロ野球新記録を達成することにもなっている。 両者の記録が同じ日に達成されたとあって、プロ野球ファンにとっては何とも贅沢な1日となったこの日。ただ、こうした結果を取り上げる立場であるテレビ局の関係者にとっては、どちらの記録に時間を割くか頭を悩ませる1日であっただろう。 記録の内容で考えれば、内川に軍配が上がるだろうが、お茶の間の知名度で考えれば清宮に優位性がある。果たして、どちらの方がよりテレビに取り上げられたのか。実際に調べてみることにした。 今回対象としたのは、試合終了後に放送された『ニュースウォッチ9』(NHK総合)・『報道ステーション』(テレビ朝日系)・『NEWS ZERO』(日本テレビ系)・『NEWS23』(TBS系)・『プライムニュース』(フジテレビ系)・『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)の6番組。各番組のスポーツコーナー内において内川・清宮の両選手が取り上げられた時間を計測し、“テレビでの露出度”を比べてみた。 計測の結果、内川には合計「25分15秒」、清宮には合計「11分5秒」の時間が充てられていたことが判明。筆者の手動計測という点を考慮しても、この日のテレビにおける主役は内川であったと結論づけていいだろう。 以上が内川・清宮両選手の“テレビでの露出度”の調査結果である。この結果に興味を持たれた方は、10日の各スポーツ新聞に注目し、“一面での露出度”を見てみるのも面白いかもしれない。
-
-
スポーツ 2018年05月10日 17時30分
「宝の持ち腐れになりそう」イニエスタの獲得報道に、“先輩”スター選手の現状がちらつく人も?
スペインメディアの報道により、突如として浮上したアンドレス・イニエスタの“ヴィッセル神戸移籍説”。報道が出て以降、紙・ネットに関わらず多くのメディアがその動向を注視し続けている。 各社の報道内容は様々で、“獲得は秒読み段階”としている媒体もあれば、“状況は極めて流動的”とする媒体も見受けられる。また、イニエスタに対するオファーの内容について論じているところも多く、その年俸額は1年で32億円とも47億円とも推測されている。 長年に渡りFCバルセロナ(スペイン)で活躍し、2010年にはスペイン代表の一員として南アフリカワールドカップも制覇したイニエスタ。そんなスター選手の獲得報道について、ネット上では「ぜひとも実現してくれ!」「夢みたいな話だ」といった国内外サッカーファンからの期待の声が多く挙がっている。 ただ一方で、ヴィッセル神戸のファンからは「神戸に扱えるのか…?」「宝の持ち腐れになりそう」「結果残せずに叩かれるイニエスタは見たくない」という心配の声も。スター選手を生で拝めるかもしれないという状況の中、なぜ、ファンが及び腰になっているのか。それには、現在チームに所属しているルーカス・ポドルスキの存在が関係している。 遡ること1年前、今回のイニエスタと同じく“世界的名手”として鳴り物入りで神戸に加入したポドルスキ。注目のデビュー戦(2017年7月30日・大宮アルディージャ戦)ではいきなり2得点を挙げ、ファンに大きな期待を抱かせていた。 しかし、その後はゴール量産とはならず、15試合・5得点・0アシストという寂しい結果でシーズンを終えることに。迎えた2018年シーズンはここまで11試合・3得点・2アシストという成績を残していたが、2日の試合(FC東京戦)で負傷しチームを離脱するという残念な状況となっている。 異国の地で適応に苦しむポドルスキ。彼の現状を考えると、ファンがイニエスタの獲得に慎重になるのも無理はないのかもしれない。
-
スポーツ 2018年05月10日 06時30分
ライガーのいない新日本25回目のスーパージュニア、5.18後楽園で開幕
新日本プロレス・ジュニアヘビー級の祭典『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25』(BOSJ)が18日の後楽園ホール大会から開幕する。今年もAブロック、Bブロックに8選手ずつ、計16選手が振り分けられ、6.3後楽園大会まで総当たりのリーグ戦を行う。両ブロックの最高得点獲得選手による決勝戦は6.4後楽園大会に行われる。今年は「BOSJ」に名称を変更してから25回目の節目。好勝負に期待したいところだ。ブロック分けと見どころを紹介しよう。<Aブロック>タイガーマスク(17年連続 17回目の出場 / 2004年、2005年優勝)ACH(2年連続2回目の出場)フリップ・ゴードン(初出場)ウィル・オスプレイ(3年連続 3回目の出場 / IWGPジュニアヘビー級王者 / 2016年優勝)YOH(3年ぶり2度目の出場)石森太二(8年ぶり2度目の出場)金丸義信(2年連続2回目の出場)BUSHI(3年連続6回目の出場) Aブロックの注目はオスプレイだ。オスプレイは5.4福岡国際センター大会でKUSHIDAを返り討ちにした。ヘビー級で同じユニット「CHAOS」の兄貴分であるオカダ・カズチカと同じく、絶対王者への道を歩み始めている。優勝うんぬん関係なく、オスプレイ相手に勝利を収める選手がいればタイトル挑戦の可能性が高くなる。それだけに、Aブロックにエントリーされた選手はある意味ラッキーと言えるだろう。 石森太二も見逃せない。5.4福岡大会の試合後、バレットクラブの新メンバー、ボーン・ソルジャーとしてタマ・トンガに紹介されたマスクマンがマスクを自ら脱ぐと、その人物はアーミー系のペイントを施した石森だった。プロレスリング・ノアを退団して間もない石森はオスプレイを襲撃すると、バックステージで「新日本ジュニア、必ず面白くしてやる」と宣言した。ノア時代は石森本来の魅力であるワイルドさが影を潜めていただけに、バレットクラブという自由なユニットに入ったことで、リミッターを外した石森が見られるかもしれない。オスプレイとは開幕戦で激突する。 ROHからは2.23後楽園大会で高橋ヒロムを相手に、必殺のフォーフリッピースプラッシュでフォール勝ちを収めた新世代のハイフライヤー・ゴードンが初参戦する。 個人的に気になるのは、昨年の大会で獣神サンダー・ライガーがBOSJを卒業し、BOSJ黄金期を知る選手がタイガーマスクだけになってしまったこと。昨年はタイガーマスクWとのタッグで再び存在感を見せつけたタイガーだが、かつてBOSJ2連覇を飾った唯一の選手として、ベテランの健在ぶりをアピールする意味でも、もうひと花咲かせてもらいたい。<Bブロック>KUSHIDA(9年連続9回目の出場 / 2015年、2017年優勝)田口隆祐(13年連続 15回目の出場 / 2012年優勝)クリス・セイビン(初出場)ドラゴン・リー(2年連続2回目の出場)マーティー・スカル(2年連続2回目の出場)エル・デスペラード(2年連続3回目の出場)高橋ヒロム(2年連続4回目の出場)SHO(初出場) Bブロックは昨年の優勝者KUSHIDAがエントリーしているが個人的には、セイビンの参戦は楽しみ。かつてアレックス・シェリーとのモーターシティ・マシンガンズとしてIWGPジュニアタッグ王座も獲得し、現在のヤングバックスのようにアメリカマットでもトップ選手として活躍していた。初参戦というのは意外だったが、シェリーも含めた3人でトリオを結成したこともあるKUSHIDAとは好勝負必至。このカードはBブロック公式戦初戦の5.19後楽園大会で実現する。また、ヒロムとリーの「名勝負数え唄」は5.25大阪市中央体育館サブアリーナ大会のメインに組まれた。 Bブロックの本命として推したいのはスカルだ。スカルはバレットクラブの内紛が良い方向に働き、Codyとのタッグでゴールデン☆ラヴァーズから勝利を収めた。また、ヤングバックスとのトリオでNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦。バッドラック・ファレ&タマ・トンガ・タンガ・ロアのスーパーヘビー級トリオとの「バレットクラブ同門対決」を制してタイトルを獲得している。ヘビー級相手にも通用する実力は証明済み。BOSJ優勝という勲章を自身のキャリアに加えたいところだろう。決勝進出を狙う各選手にとってはスカルとの一戦がポイントになりそうだ。 シリーズが収容人数の少ない後楽園ホールに逆戻りしてしまったのは残念ではあるが、再び代々木第二体育館クラスの規模の会場で決勝戦を開催するためにも、連日の激戦に期待したい。取材・文 / どら増田写真 / 広瀬ゼンイチ
-
スポーツ 2018年05月09日 21時45分
AJや中邑に負けられない!“デヴィちゃん”ベイラーがMITBラダー戦出場権利を獲得
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間8日、ニューヨーク州ユニオンデールで主力ブランド、ロウを開催した。 今回のロウでは、日本時間6月18日にイリノイ州シカゴ郊外のオールステート・アリーナで開催するPPV『マネー・イン・ザ・バンク(MITB)』のラダー戦出場6枠を懸けた闘いがスタートした。 MITBは2005年にクリス・ジェリコが考案したとされるゲーム性の強いルールで、天井に吊るされたアタッシュケースを6〜10人の選手(毎年変動あり)が闘い、奪い合う。アタッシュケースの中にはWWE王座に1年間、時期や場所を問わず1度だけ挑戦できる契約書が入っている。初代優勝者はエッジだった。当初はレッスルマニアなどの1つの試合として開催されていたが、2010年からはPPV化された。 日本でもDDTの「いつでもどこでも挑戦権」や、新日本プロレスのG1クライマックス優勝者に与えられるIWGPヘビー級王座への挑戦権利証「アタッシュケース」など、MITBの影響を受けた企画は多い。ちなみにIWGPの権利証のように、MITBでも防衛戦を行うことがある。昨年は初の女子によるMITBも開催。優勝したカーメラは権利失効直前の先月、試合のダメージが強いスマックダウン女子王者シャーロット・フレアーに権利を行使(キャッシュイン)した。結果、見事に王座を奪還している。 この日のロウのオープニングでは、MITBラダー戦出場を主張するブラウン・ストローマンとケビン・オーエンズが登場。カート・アングルGMは予選として、2人のシングル戦を組んだ。先日のグレイテスト・ロイヤルランブルでも圧倒的なパワーを見せつけて優勝したストローマンは、オーエンズに苦戦する場面も見られたが、最後は迫力満点のランニングパワースラムでオーエンズから3カウントを奪取。MITBラダー戦出場権を獲得した。 また元・新日本プロレスで初代バレットクラブのリーダー(創始者)、プリンス・デヴィットことフィン・ベイラーも登場。ローマン・レインズ、サミ・ゼインとのトリプルスレット戦でMITBラダー戦の予選マッチを行った。レインズの勝利が予想されたこの試合だが、序盤は各選手の持ち味が発揮された見応えのある応酬が繰り広げられた。ファンも試合に思わず見入っていた。 しかし試合前にラダー戦出場をアピールしていたジンダー・マハルが、突如レインズの足を引っ張って妨害。その隙を突いたゼインがレインズにヘルヴァキックを決め、レインズを戦線離脱させた。さらにベイラーがゼインにジョン・ウーを決め、トップロープから必殺技のクー・デ・グラ(ダイビング・フットスタンプ)を炸裂させて3カウント。ベイラーがMITBラダー戦出場権を獲得した。 残る4選手が誰になるのか気になるところだが、AJスタイルズや中邑真輔よりも早く、新日本からWWEに移籍したベイラーには注目したい。怪我による長期欠場があったとはいえ、彼らに先を越された悔しさはあるだろう。日本でも人気の高い選手なだけに、このチャンスをつかんで、WWEのトップ戦線に割り込んでほしい。文 / どら増田写真提供 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
-
スポーツ 2018年05月09日 17時45分
優勝か、メンツか?高橋監督が決断する「ベテラン解雇の日」
スターがいれば、観客動員数が増える。それは、勝敗以上に大事なことらしい…。 12球団の観客動員数が発表された(5月7日)。ホームとビジターでの対戦がひと回りした同3日時点のものだが、「ある傾向」が見られた。中日が前年比18.3%増(前年比、以下同)、千葉ロッテ13.2%増、北海道日本ハム9.7%減。ダントツの伸び率を示したのが独走中の埼玉西武(21.8%)だが、大幅な観客数アップとなった中日には松坂大輔、千葉ロッテにはファン待望の新監督、井口資仁がいる。「日ハムは大谷を喪失した」のだから、スターの有無は、観客動員数に直結すると考えていいだろう。「日ハムが清宮を早々に一軍に昇格させたのも分かるような気がします。スター選手の有無や勝敗はもちろんですが、『チームの看板選手』が活躍しているかどうかも営業に直結してくる重要な話」(NPB関係者) 巨人は0.3%の微増だ。 看板選手の活躍。巨人・高橋由伸監督(43)がベテランの処遇、起用法に頭を悩ませていた。阿部慎之助(39)が今季初スタメンを果たしたのは5月6日、その実績とチーム貢献度からして、遅すぎた感は否めない。「オープン戦終盤になっても調子が上がらず、高橋監督は『一塁・岡本』の開幕スタメンを決断しました。岡本は活躍していますし、結果オーライ。まあ、阿部の代わりにスタメン落ちしたマギー(35)は面白くないでしょうが」(スポーツ紙記者) 今後、阿部、岡本和真(21)、マギーの3人を使い分けていくことになるだろう。 しかし、それ以上に問題なのは「投の看板選手」の扱いだ。前政権時代のチームを牽引してきた内海哲也(36)がまだ一軍登板を果たしていない。内海にもメンツはある…。「本当なら、3日の広島戦で先発させる予定でした。前日2日が雨天中止となり、同日先発だった吉川光夫(30)を3日にスライドさせたんです。吉川光と内海を天秤にかけ、内海を落としたわけです」(前出・同) 高橋監督と首脳陣は「次のチャンス」を内海に約束し、二軍で調整させることにした。同時点で10日の阪神戦での登板が伝えられたそうだが、状況は一変した。巨人は8日の阪神戦を落とし、勝率を5割に戻してしまった。9日の同カード第2戦を落とせば、3連敗阻止の勝利必須マウンド、第2戦を勝ったとしても勝ち越しを掛けた大勝負に…。つまり、投球内容よりも結果が求められる。「どのチームのファンもそうだと思いますが、生え抜きの主力選手には好意的です。内海に勝敗が付かなかったとしても(9日時点)、『もう一度チャンスを』と思う巨人ファンは多いでしょうね」(プロ野球解説者) その余裕が今の巨人にはないのだ。 巨人を含め、2位・阪神、同じく5割ラインでウロウロしているDeNAが猛チャージを掛けなければ、広島が3年連続で独走してしまう。巨人は広島とここまで5試合を戦い、1勝4敗。おそらく、「今年の広島も強い」という意識が高橋監督のなかにあるから、内海と吉川を天秤にかけ、勝つ可能性が高いほうを探ったのだろう。「二軍で調整している内海ですが、2年目の大江など若手を牽引するようにして練習しています。若手からすれば、一軍で実績を積んだ大先輩に直接教わるので貴重な時間になっていると思いますが」(関係者) 阿部も控室で岡本を叱咤する場面があるという。ベテランと呼ばれる年齢まで現役を続けられる選手は多かれ少なかれ、若手を指導する“人間力”も兼ね備えている。だが、こういう見方もある。阿部はスタメンを外れたが、一軍戦力だ。内海は開幕一軍も果たせなかった。ここで結果を出さなければ、チーム内における立場も苦しくなる。「高橋監督も現役最後は主に代打出場でした。ベテランと呼ばれる年齢の選手がベンチスタートとなる辛さ、体力面での衰え、さらに、ベンチスタートとなることに慣れてしまったときの怖さみたいなものを分かっています。そういう高橋監督の優しさを考えると、内海にもチャンスを与え続けると思いますが」(前出・同) 独走状態を固めつつある広島の行方が気になる。阿部、内海を使えばファンは喜び、観客動員数も増えるかもしれない。4年ぶりの優勝を果たすには、投打のベテランをどこまで使うのか、高橋監督は鬼になる必要がある。
-
-
スポーツ 2018年05月09日 17時30分
「力士心得」に新しい一文を追加した日本相撲協会 ネット上では賛否両論
“女人禁制”の伝統のみならず、力士や親方による暴力問題でも揺れ続けている昨今の角界。こうした状況を受け、日本相撲協会は新たな一手を打ち出したようだ。 番付の上下に関わらず、全ての力士が守るべき事柄として協会が制定している「力士心得」。この事柄の中に新たな一文が追加されることが複数メディアによって報じられている。 これまで、力士心得は「一、我々は力士の本分である礼儀を重んじます」、「二、我々は先輩の教えを守り稽古に精進します」、「三、我々は服装を正し体の清潔に心掛けます」という3つの文で構成されていた。しかし、夏場所からは「四、我々は暴力を排除し自覚ある行動を心掛けます」という一文が加えられるという。 今月2日に暴力問題に関する研修会を開き、8日には自らが設置した第三者機関「暴力問題再発防止検討委員会」の中間報告も受けている協会。協会内における“暴力根絶”の機運が大なり小なり高まっていることが、前述の文言追加に繋がることになったのかもしれない。 暴力根絶に向けた角界の“意識改革”が打ち出された今回の一件。これを受け、ネット上では「決めた以上はしっかりと守ってほしい」「自覚を持って真摯に向き合うことが大切だ」「こんな当たり前のことをわざわざ書かないといけないって…」「親方心得・理事心得も必要では?」といった声が挙がっており、賛否両論の様相を呈している。 また、中には「どこからが暴力なのかはっきりさせてほしい」とその定義について協会の考えを表明すべきという声も。解釈の違いによる“逃げ道”を作らせないためにも、現段階で“暴力”というものに対してしっかりとした線引きをしておくことも必要ということだろう。
-
スポーツ
ヒクソン・グレイシー来場でHERO'Sリングがにわかに騒がしくなってきた
2007年08月29日 15時00分
-
スポーツ
リアルジャパン 初代タイガーマスクVS虎ハンターが決定!初代タイガーは決死の20kgダイエットに挑む!!
2007年08月29日 15時00分
-
スポーツ
パンクラス 川村亮がアメフトタックルで「金網の処刑人」の強制退去をぶち上げた
2007年08月29日 15時00分
-
スポーツ
あのアイドルレスラーがSUNに共闘を呼び掛けた!
2007年08月28日 15時00分
-
スポーツ
全日本プロレス 激闘から一夜明け、新3冠王者の佐々木健介が今後の野望を語った
2007年08月28日 15時00分
-
スポーツ
K-1 チェ・ホンマンが再戦が決まったマイティ・モーへのリベンジを宣言
2007年08月28日 15時00分
-
スポーツ
WAVE 女子プロ新団体旗揚げ。およそ2年ぶりに復活したエース桜花由美が涙の船出
2007年08月27日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス レジェンド軍に新戦力投入? 獣神サンダーライガーが不気味な予告
2007年08月27日 15時00分
-
スポーツ
全日本プロレス パイレーツ・ムタ光臨で極悪ムタが復活の予感
2007年08月27日 15時00分
-
スポーツ
全日本プロレス 小島聡&TARUが世界タッグ王座奪取。勢いに乗るVMは3冠王座に狙いを定めた
2007年08月27日 15時00分
-
スポーツ
全日本プロレス 佐々木健介が執念のラリアート8連発で悲願の3冠王座奪取!!
2007年08月27日 15時00分
-
スポーツ
HERO'S 山本“KID”徳郁が軽量級で出場の裏事情とは
2007年08月25日 15時00分
-
スポーツ
リアルジャパン 初代タイガーマスクが横綱朝青龍に救済の手を差し伸べた!
2007年08月25日 15時00分
-
スポーツ
ゼロワンMAX 火祭り男2人の熱い戦いの火蓋が切って落とされた
2007年08月25日 15時00分
-
スポーツ
ゼロワンMAX 高山善廣が天国のゴッチに捧げたジャーマン
2007年08月25日 15時00分
-
スポーツ
黒星も妖精人気過熱
2007年08月24日 15時00分
-
スポーツ
カウント2.99「レスラーブログ編」
2007年08月24日 15時00分
-
スポーツ
獅子王杯 MVPに澤宗紀
2007年08月24日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 長州力がレジェンドな新技投入!?サソリ革命
2007年08月23日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分