「やっとガンガンできる人間がそろった。新しいものを作り出せれば」。ノア旗揚げ当初から、リーグ戦の開催を熱望していたという秋山は、念願かなっての大会の先に大いなる野望を抱いている。
A、Bブロック分かれ、各5選手ずつがしのぎを削ることになったノア初のリーグ戦。優勝者には9・28大阪大会で三沢光晴が保持するGHCヘビー級王座への挑戦権が与えられるとあって、各選手とも気合満点だ。優勝争いは壮絶な潰し合いになることが必至で、リーグ戦は過酷を極めること間違いないが、秋山の表情にはどこか余裕を感じさせる。
若い力の台頭も目立つノア・マット。秋山とて油断できない相手がそろったが、秋山自身は「(リーグ戦の結果は)今の勢いが大きく反映される」とキッパリ。自分こそが現在最も勢いのある男だと言わんばかりに余裕の表情をのぞかせた。
「経験は関係ない」という秋山だが、リーグ戦となれば戦略、知略を張り巡らすのは当然のこと。経験こそがモノをいう部分もあるだけに、全日本プロレス時代にチャンピオン・カーニバルで培った経験と実績は大きなアドドバンテージになるはずだ。秋山の余裕の表情の裏には経験と実績にに裏打ちされた確固たる自信が基盤になっているようだ。
秋山にとって負けられない戦いでもある。自らが提唱し、「ケガなどが心配」という三沢光晴社長以下を納得させて開催にこぎつけた。