得意の打撃が息をひそめた。試合前には「打撃戦をしたい。向こうのペースに飲まれっちゃたら嫌だな」と話していた渡辺だが、試合開始早々右ストレートを食らってテイクダウンされる展開。その後も挑戦者のジャブ、右ストレートなどを被弾し、テイクダウンを許すとグラウンドに持ち込まれた。結局、最後までペースを握れないまま、渡辺は判定0-2で敗れて王座から陥落した。
ベルト戴冠からおよそ1年経ってようやく迎えた初防衛だったが、持ち味をほとんど出せないまま王座陥落の悪夢に見舞われた渡辺は、試合を振り返って「情けない試合をしてしまった」とうつむきながら「(MIKUは)ハム・ソヒ、瀧本美咲と倒して勢いに乗っている。私は王座獲ってから試合数が少ないんで、実戦不足って面もある」と敗因を自己分析。さらには「体調が万全だったらな…。体調が悪いんでしばらくは休みたい」と戦線離脱もほのめかした。
渡辺が敗因に挙げた体調不良の原因は何なのか?渡辺によれば思い当たる節があるというのだ。