キャリア10年で稼いだ賞金は20億円以上と、馬主としても成功を収めている佐々木。昨年も「ヴィブロス」が3月にUAEで行われた「第22回ドバイターフ」(GI)を制し、11月の「第37回ジャパンカップ」(GI)では「シュヴァルグラン」が1着となるなど、自身が所有する愛馬が好成績を収めている。
こうした成功の秘訣について、佐々木は「僕は野球はプロでも馬のプロじゃないので、調教師さんとか牧場の人とか色んな方に聞いて馬を選んだりしますね」と、余計な口出しをせずプロの話を素直に聞くことが大事だと口にしていた。
“大魔神”の名の元、抑えのスペシャリストとして名を馳せた球界のみならず、競馬界でもその才能を発揮している佐々木。だが、馬主業に携わっているのは佐々木だけではない。
元中日の山本昌は現在「アルアイン」の“一口馬主”として競馬界に参戦しており、その愛馬は昨年4月に行われたGIレース「第77回皐月賞」を制している。
「ハマの番長」こと三浦大輔は現役時から馬主としての活動を始めている。特筆すべきは愛馬の名前で、現在各レースに出走中の「リーゼントロック」、「リーゼントアイリス」をはじめとした所有馬全てに、自身のトレードマークであるリーゼントの名が冠されている。
現在日本ハムで1軍投手コーチを務めている吉井理人も、2013年11月に自身のオフィシャルブログで「実は、わしも、この春に出したJRAの馬主登録申請が通り、馬主になることができました。(夏に登録の通知が来た)」と馬主になった旨を報告しており、その後「フォーシーム」、「ツキノミチ」の所有馬2頭がデビューを果たしている。
プロ野球選手と同じく、“当たればデカい”夢のある馬主業。今後は引退後の“セカンドキャリア”として選択する人も増えてくるのかもしれない。