スポーツ
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スポーツ 2018年04月09日 17時45分
【DeNA】まさか東克樹も? !鮮烈デビュー過ぎて思い出される二人の先輩
☆東快投デビュー 4月5日の阪神戦、ベイスターズの先発は、期待のドラフト1位左腕の東克樹。初登板のプレッシャーの中、初回から3三振を奪う投球を見せ、3回までに5つの三振を奪う快投。4回にロサリオ、福留の連打と大山の犠牲フライで1点を失うものの、150キロのストレートにチェンジアップ、スライダーを織り交ぜ7回112球1失点、被安打6、1与四球、奪三振9の好投。ド派手な本拠地デビューを飾った。特出すべきはコントロール。どの球種でもストライクが取れ、有利なカウントで勝負できていた。オープン戦序盤はコントロールに苦しむ場面も見られていたが、登板を重ねるにつれ、自慢の制球力を取り戻して行き、横浜スタジアムでのオープン戦の最終戦では好投を披露。今日はさらにステップアップしたピッチングを見せ、適応能力の高さを感じされるデビュー戦であった。本人も「思ったよりも緊張しなかった。目の前の打者を抑えることに集中できた」と自身を評価し、「福留さんに失投を捉えられ、1球の重みを痛感した」と反省も忘れなかった。初登板初勝利は逃してしまったが、期待を抱かせるには十分な内容だった。☆好投しながらも報われなかった二人のルーキー 2010年のルーキー加賀繁は、開幕当初こそ中継ぎだったが、すぐに先発転向。サイドスローからキレのあるスライダーを武器に、投球回145で防御率3.66。防御率10傑に入るなど新人としては素晴らしい数字を残したが、勝敗は3勝12敗。クオリティースタートを9回記録しながら、わずか1勝しか挙げられないなど、暗黒時代の打撃陣に恵まれず、悔しいルーキーイヤーとなった。 記憶に新しいところでは、今永昇太のルーキーイヤー、2016年の出来事。開幕から5戦連続で好投し、一度もノックアウトされずに結果を出したが、味方の援護に恵まれず、0勝4敗と勝利を挙げられない日々が続くも、本人は「援護がないとは、防御率0点台のピッチャーの言うこと」などの名台詞を連発。5月6日にやっと初勝利を挙げた際は「今日は過去の自分に勝った」と独特の表現で喜びを表した。そんな今永をファンは「投げる哲学者」と呼び、言葉でも注目を浴びる存在となった。☆実力者は結局光る 加賀繁も今永昇太も、最初は勝ち星に恵まれ無かったが、実力は確かだった。加賀は今でもベテラン中継ぎ右腕として、チームのブルペンを支える。いまは二軍スタートだが、右の外国人のワンポイントとして貴重な存在だけに、きっと大事な時期に上がって来るだろう。今永は去年11勝を挙げ、エース格としてチームを引っ張る存在に。今は故障で開幕には間に合わなかったが、二軍のブルペンでは投球練習も開始し、復帰も近いと聞く。ローテーションでバリバリ投げてくれるだろう。 たった一回の登板での心配は過剰反応なのは承知している。しかし、それは東のピッチングが余りに素晴らしいものだった為に、失礼ながらつい前出の二人が脳裏によぎってしまった。しかも、ハマスタでも「新人さんかわいそう」「打ってやれよ」「勝たせてやりたかったな」とのファンの声も多数聞かれた。ダイレクトに「今永思い出すよ」と呟くファンもいた。 是非とも次回の登板では初勝利を挙げて、こんな心配は杞憂に終わって欲しいと、心の底から願っている。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年04月09日 17時30分
ライザップ サッカーチームの経営権を獲得!その狙いは「スポーツテック」の発展?
4月6日にライザップグループがサッカーJリーグ1部の湘南ベルマーレの経営権を取得したことを発表。テクノロジーを応用したトレーニングを選手に実施し、アスリート向けのトレーニング方法の研究やプロ選手の強化で得たデータを、一般向けのサービスにも活用する狙いがあるようだ。 このニュースを受け、6日に放送された『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)では、テクノロジーの技術をスポーツ分野に応用する「スポーツテック」を特集した。 ライザップグループの社長・瀬戸健氏は、番組のインタビューに対して、「スポーツを数値化、データ化していく中で分析がしっかりできれば、あらゆるスポーツ・健康面において、再現性を確保できるようになっていくかなと思います」とテクノロジーを上手く取り入れることができれば、さらなる“結果にコミットする”サービスが今後も提供できると自信を語る。 ちなみに、ライザップは4月からテクノロジーを応用したゴルフ教室「RIZAP GOLF LESSON System」をオープンさせた。この教室では、独自のセンサーをクラブに付ければ、スイングの軌道やヘッドスピードなどが測定でき、適切なフォームを効率良く獲得できるのだという。フィットネスで培ってきたレッスン力とテクノロジーを融合させたハイクオリティなサービスで、フィットネス業界だけでなく、スポーツ界にも革命を起こそうとしているようだ。 また、電通国際情報サービスは、センサーで検知した身体の軸をモニターに反映し、立ち幅跳びや反復横飛びなどから運動能力を測定するシステムを開発した。測定された結果から、自分に適切なスポーツを解析してくれるようで、スポーツを通して自尊感情を育むことが容易になりそうだ。 電通国際情報サービスの森田浩史氏は「一般の人がよりスポーツに親しむためのテクノロジーが必要だと思っています。実はそこが今、大きく欠けている部分です。我々は、新しい技術で誰でも簡単にスポーツに親しめる環境を提供したいと思っています」と多くの人にスポーツを楽しんでもらうため、スポーツテックを進歩させていきたいと語った。 ネット上では「根性論よりこっちの方が成長する」「スポーツテックが進歩すれば選手の質も上がってきそう」「こういう技術は広まっていってほしい」など、スポーツテックのさらなる発展を期待する声が多く寄せられた。 日本のスポーツ界では、いまだに効率的な練習よりも根性論に基づいた練習が好まれている。だが、スポーツテックの技術が普及すれば、集計されたデータを基に、その時に適した練習に取り組むことができ、より効率的に成長することができるだろう。
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スポーツ 2018年04月08日 15時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「鈴木みのる」これぞストロングスタイルの完成形
パンクラスの旗揚げ当初に“秒殺”で新境地を開いた“カミソリファイター”鈴木みのる。2018年現在ではメジャーからインディーまで、プロレス各団体に欠かせない立役者として存在感を示している。 2002年3月のことだった。 「とある興行の取材中、同日に名古屋で開催されていた総合格闘技大会『DEEP2001』の試合速報として、鈴木みのるがエル・ソラールの金的攻撃で試合続行不能になったと伝わってきた。その時にこれを聞いた記者連中が、ドッと沸いたことを覚えています」(スポーツ紙記者) もちろん、鈴木の反則勝ちをたたえるものではない。すでに40代後半のロートルメキシカンを相手に、醜態をさらしたことへのあざけりの声であった。 「あのミル・マスカラスが五輪のレスリング代表候補であったように、ルチャ・ドールには格闘技の心得がある選手も多く、決して馬鹿にしたものではない。だが、やはり飛んだり跳ねたりのイメージは強く、反則とはいえダウンを喫した鈴木への批判は、ファンや関係者の間で少なからずありました」(同) 当日の会場でもソラールへの歓声が飛び交うのと同時に、鈴木へのブーイングが起こっていたという。 頭からタオルをかぶってその隙間から眼光鋭く、花道をリングに向かう姿。勝利と強さへの徹底したこだわり。敵対する相手への感情むき出しで遠慮会釈ない毒舌。 そうした鈴木流のふるまいに心酔する信者的なファンがいる反面、その強烈な個性を毛嫌いするアンチ勢も多かった。 かつてのヤンキーを連想させるリーゼントヘアに、80年代ポップスの中村あゆみを入場曲として選ぶセンスなど、鈴木を「ダサい」と言い放った村浜武洋のように、どこか時代遅れな言動に違和感を覚える層も決して少なくはなかった。 SWSへ参戦した際は、アポロ菅原との対戦が不穏試合となった。両者はまともに闘おうとせず、ノーコンテストに終わったことで、「プロレスを馬鹿にしている」との反発も起きた。 1997年頃、前田日明に「リングスのことを八百長団体だとスポンサー筋に言いふらしている」と名指しされながら、知らぬ存ぜぬを通したことで、熱心な前田ファンからの憎悪の対象にもなった。 もっと以前、新日本プロレスでのデビュー間もない頃には、アントニオ猪木が「一から出直し」を宣言して第1試合での出場を続けていた際、対戦相手に抜擢された。当の猪木から「俺が本物にしてやる」との高評価を得たにもかかわらず、直後に退団してUWFへ移籍したことを裏切り行為と見る向きもあった。 「自己陶酔的にも映った鈴木のふるまいは、プロとして得難い個性には違いないが、それも結果が伴ってこそ。故障で長期欠場をして以降は、パッとした戦績を残すことができない中でのソラール戦。鈴木が終生の師と仰ぐカール・ゴッチの常在戦場の精神に照らしたときにも、金的でのダウンは恥ずべきものと言えそうで、アンチの声は一層強まることになりました」(プロレスライター) 並みの選手であれば、ここで格闘家生命を絶たれたとしても不思議ではない。 その後、鈴木は若手時代の佐々木健介との関係をアングルとして新日本へ参戦することになるが、ファンからすれば前述の通りの裏切り者。また、格闘家としての復活を望む鈴木信者の期待からも、大きく外れた選択であった。 そんな“望まれぬプロレス回帰”でありながら、鈴木はここから不死鳥のごとく復活を遂げる。シングルプレイヤーとしてだけでなく、高山善廣とのコンビや鈴木軍としてメジャーからインディーまで股にかけ、21世紀の日本マットにおいて欠かせぬ存在となっていった。 トップの証しであるメジャーどころの王座では、IWGPヘビー級以外はシングル、タッグともに総舐めにしていることからも、鈴木がいかに重要なポジションを任されてきたか分かるだろう。 「使用するのは新日の前座修行やゴッチから学んだサブミッション、張り手やエルボーの打撃技、フィニッシュのゴッチ式パイルドライバーなど、いずれもベーシックなものばかり。それでも繰り出すタイミングが絶妙だから、結果的には空中技や過激な投げ技と同等か、それ以上のインパクトを残すことになる」(同) かつて新日に参戦したUWFのような異質感を売りにするわけでなく、しっかり今風の試合の流れになじんでいるあたりも、各団体から重宝されている理由だろう。強さばかりを求め続けてきた鈴木が、観客目線の純プロレス最前線に至るまでの道程は、まるで100年を超えるプロレスの歴史そのものをなぞるかのようでもある。 今では「これぞストロングスタイルの完成形」(同)との声までも聞こえてくるのだ。鈴木みのる1968年6月17日、神奈川県横浜市出身。身長178㎝、体重102㎏。得意技/ゴッチ式パイルドライバー、スリーパーホールド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年04月07日 21時45分
ワールドプロレスリングのテーマがアメリカに鳴り響いた!次は殿堂カウパレスに進出
新日本プロレスは米国現地時間3月25日、昨年に続いてアメリカ・ロサンゼルス大会『STRONG STYLE EVOLVED』をWALTER PYRAMIDで開催した。チケットは発売直後に即日完売。4,372人(札止め)の観衆を集め、開場を待ちきれない現地のファンは入場列に並びながら「NEW JAPAN! NEW JAPAN!」の大合唱。この時点で大会の成功は保証されていたと言ってもいいだろう。 大会が盛況だったのは、新日本の公式動画配信サイトの普及で、アメリカでも「NEW JAPAN PRO WESTRING」の大会をリアルタイムで視聴できるようになったのが大きいのだろう。配信サイトの活用は世界最大のプロレス団体WWEが先に取り入れた手法だ。中邑真輔やアスカ(華名)といった日本人選手の活躍により、日本でのWWE公式動画配信サイト会員数増加に大きく貢献している。 今回のロサンゼルス大会には、1.4東京ドーム大会でWWEのレジェンド、クリス・ジェリコを破り、アメリカ国内での価値を高めたケニー・オメガが登場し、復活させたばかりのゴールデン☆ラヴァーズを飯伏幸太と結成。日本のファンも世界のファンも羨むであろうヤングバックスとのタッグ世界最強決定戦をロサンゼルス大会のメインにした。SNSの反応をリアルタイムで見る限り、この試合を見るために朝からPCやタブレット、スマートフォンに釘付けになっていた日本のファンは多かったようだ。 大会はいつものように、テレビ朝日系列『ワールドプロレスリング』のオープニングテーマ曲『ザ・スコアー』(エマーソン・レイク&パウエル)からスタート。しかしこの曲は権利の関係で配信サイトでは流されていない。アメリカのファンにはなじみがなかっただろう。一方で日本のファンにとっては、あの曲がアメリカの会場で流れたことを想像しただけでも鳥肌モノ。実際、大会に同行した関係者も「スコアーが流れたときは感動しましたね」と感慨深げに話していた。 昨年はIWGP USヘビー級王座決定トーナメントの開催など、少しよそ行きなカードが並んでいた。しかし、今年はレイ・ミステリオJr.がゲスト参戦することが発表されたぐらいで、その他は日本でも毎月開いている新日本のビッグマッチをロサンゼルスに移行させたイメージだ。主要カードを日本のマット上で決めていたことがその象徴だろう。日本で生まれた遺恨をアメリカで決着させる、アメリカで生まれた遺恨を日本で決着させる。双方が上手く同居した大会だったと言える。 今回の大会で私がいちばん驚いた観客のリアクションは、鈴木みのるの入場シーンで「カゼニナレ!」の大合唱が起きた場面。おそらくWWEの日本公演をアメリカ人が見ると同じような感情を覚えるに違いない。日本で一番人気の内藤哲也に対する声援も、棚橋弘至へのリスペクト感もハンパなく感じられ、とてもうれしい気持ちになった。 ミステリオの欠場は残念だったが、会場で挨拶をする姿を見ると、今回流れてしまった獣神サンダーライガーとのレジェンド対決や、ウィル・オスプレイとの異空間対決へ夢が膨らむ。そしてメインではゴールデン☆ラヴァーズとヤングバックスが全力を出し合うベストバウトを展開。最後は紙一重の差でゴールデン☆ラヴァーズが勝利を収めたが、日本でもアメリカでも対戦を積み重ねて、我々が想像するよりも良い闘いを世界中のファンに見せてもらいたい。 大盛況だったアメリカ大会だが、次回大会は7月7日にカウパレス(カリフォルニア州サンフランシスコ)で開催されることが発表された。カウパレスは1950年代には“鉄人”ルー・テーズが頻繁に試合を行っていた。ビートルズもコンサートを開催するなどエンターテイメントの殿堂で、約1万5千人を収容できるアリーナクラスの大会場だ。次回は『G1クライマックス』直前の熱をアメリカに直輸入し、新日本プロレスをさらに世界へアピールする。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.4】写真提供・(C)新日本プロレス
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スポーツ 2018年04月06日 17時50分
審判動転?「何がアウトだか…」オリックス福良監督呆れ顔、説明なしにファンも困惑
オリックス 5-9 千葉ロッテ※オリックス1勝2敗▽5日 京セラドーム大阪 観衆23,858人「あぁ〜」 0-4。オリックスはリードを奪われていた。5回裏、2死から若月、宗の連続ヒットでランナー1、2塁とし、追撃ムードが高まった。続く大城にロッテ先発の涌井がフルカウントで投げたボールは大城の手首を直撃。オリックスファンの悲鳴のような声、ロッテファンのため息に似た声が京セラドームを一斉に包んだ。 しかし、坂井球審はデッドボールのジェスチャーをした後にまさかのアウト宣告。確かに大城は打ちに行っていたが、スイングとはみなされない。キャッチャーは球を取れなかった。仮にボールがバットのグリップに当たっていたとしてもファールだ。アウトになるとは考えられない。 福良監督がベンチを飛び出し球場内が騒然とする中、審判団は協議の末にファールに訂正した。福良監督には「デッドボール(と主張したことにする)ならリクエストができますけどしますか?」と尋ねてきたという。 「何がアウトだか、わけがわからない。リクエストしたくてしたわけじゃない」と「ファール判定」に対するリクエストに応じた指揮官は怒りを通り越して呆れ顔。判定はファールからデッドボールに再度覆り、結果的に吉田正尚の2点タイムリーへとつながった。 責任審判の丹波二塁塁審は「球審はファールチップをキャッチャーが捕球したと判断した」といったんアウト宣告をした理由について説明した。しかし、一番問題なのはこれらの事実を観客に一切説明しなかったことだ。 球場で観戦していたファンに話を聞くと「あの場面は説明がほしかった」「何で金を払って球場に来てる俺たちが、SNSやネットニュースで後で事実を知ることになるんだ」「リクエストのルールをしっかり説明してもらいたい」など辛口な意見…というより不満が噴出していた。 リクエスト導入1年目ということもあり、今回のようなミスはまれなケース。審判団も気が動転していたのかもしれないが、最初の年こそ場内への説明は徹底的にするべきではないだろうか。 審判団には今回の失敗をしっかりと活かしてもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年04月06日 17時45分
勝っても勢いがない金本阪神のフシギさ
プロ野球・ペナントレースは第2節を終え、セ・リーグは広島、パ・リーグは埼玉西武が好スタートを切った。かといって、ペナントレースは長丁場だ。主力選手が不振に陥れば、ある程度は我慢して起用しなければならない。試合を犠牲にしなければならないときもあるだろう。そういった意味では連敗スタートのチームは「主力選手の不振」から始まったとも解釈できる。しかし、金本阪神だけはよく分からない…。「投手継投策が理解不能」 そんな指摘が取材記者団からも漏れていた。 開幕第2戦、復活を懸けて先発マウンドに上った藤浪晋太郎(23)は6回途中で降板した。完璧ではなかったが、走者を背負いながらも要所を抑えてきた。「5回裏、巨人打線の攻撃をどうにかしのぎ、『このイニングで交代かな』という空気が漂っていました」(取材記者) だが、金本知憲監督(50)は6イニング目のマウンドに藤浪を送った。いきなり走者を出し、後続投手も打たれ、同点に…。勝利投手の権利もなくなってしまった。逆転負けの敗因は、試合中盤で息切れした藤浪ではなく、阪神ベンチの継投ミスと言っていい。 それだけではない。4月4日のDeNA戦、2年目の小野泰己(23)が6回まで「被安打2」と好投したときもそうだった。その7回表の阪神の攻撃で小野に打席がまわる。二死走者ナシとはいえ、金本監督は代打を送らず、そのまま小野を打席に立たせ、7回のマウンドにも向かわせた。7回裏は三者凡退に打ち取ったが、案の定、8イニング目の小野はスタミナ切れし、いきなり先頭打者をヒットで塁に出してしまった。その後四球も出し、“楽勝ムード”も一転して、一打逆転のピンチに。リリーフ陣がなんとか踏ん張って勝利できたが、後味の悪い一勝となってしまった。「7回に小野が打席に立った時点で、阪神の救援陣は投球練習を止めています。『ベンチは小野に完投させるつもりなんだ』と解釈したようです」(前出・同) 小野の次を託されたマテオは慌ててキャッチボールを再開した途端に「行け!」の指示を出されたという。これでは勝っても、ベンチと選手の信頼感が崩されてしまう。 関西地区で活躍するプロ野球解説者がこう言う。「金本監督は『救援陣を休ませたい』とこぼしています。まだ始まったばかりで『休ませる』はおかしいですが、阪神のリリーフ陣は昨季から連投に次ぐ連投、これから先の長丁場を見据え、勝負どころとなる夏場までは無理をさせたくないと捉えています」 救援陣の負担軽減ということは、先発投手には長いイニングを投げてもらわなければならない。チームを窮地に陥れた“続投指示”は、若い藤浪、小野に「完投する気持ちでやって貰わないと困る」という、無言での激でもあったわけだ。しかし、辛辣な意見も聞かれた。「阪神は試合を犠牲にできるチームには成長していません。貪欲に勝ちにいかないと、優勝戦線には残れません。昨年、一昨年と広島を独走させた過ちを繰り返すことになる」(球界関係者) たしかに、昨季の広島は7月の球宴明けには独走態勢を築いていた。優勝するには藤浪の復活は欠かせない。金本監督は藤浪に「完投できるまでに」と言うが、首脳陣のなかからは「まずは勝たせてやりたい」とこぼす声も聞かれた。こういった食い違いをなくすため、話し合う必要もある。 本命・広島が独走態勢を築く前に、藤浪は立ち直ることができるのだろうか。
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スポーツ 2018年04月06日 17時30分
怪我さえなければ新記録?日本ハム・近藤健介に期待される“バース・落合”越え
昨シーズン椎間板ヘルニアの影響もあり57試合の出場にとどまるも、打率.413・出塁率.567を記録するなど才能の片鱗を見せていた日本ハム・近藤健介。雪辱を期すべく迎えた今シーズン、そのミート力と選球眼には更なる磨きがかかっているようだ。 5日に行われた楽天との試合に「3番・左翼」で先発出場した近藤は、1打席目と2打席目共に四球で出塁。3打席目には同点となるタイムリー内野安打を放った。さらに、その後の4・5打席でも四球を選んだことで、この日の成績は1打数1安打5出塁という結果に。近藤の貢献もあり、チームは3‐1で楽天に勝利し、今シーズン初となる同一カード3連勝を飾っている。 この試合の前まで5試合に出場し、打率.474・出塁率.545を記録していた近藤だが、前述の結果を受けて、その数値は打率.500・出塁率.630と更に上昇。早くも手の付けられないような状態になっていることから、今後の活躍も期待大といっていいだろう。 とはいえ、シーズンはまだまだ始まったばかりで、これから先、打撃不振、また昨シーズンのような怪我に見舞われる可能性もゼロではない。だが、現在の調子を年間通して維持することができれば、打率・出塁率の2部門におけるプロ野球記録の更新も見えてくるかもしれない。 球界における打率の最高記録は1986年にランディ・バース(阪神)が記録した“.389”。そして、出塁率のプロ野球記録は1986年に落合博満(ロッテ)が樹立した出塁率“.487”となっている。数値を見てもらえればお分かりだろうが、どちらも新記録達成へのハードルは決して低くはない。とはいえ、冒頭でも記しているように、昨シーズン近藤は規定打席未到達ながら打率・出塁率のどちらもプロ野球記録を上回る数値をマークしている。このような成績を規定クリアの上で残すのは至難の業だが、今の近藤の姿からは「もしかしたら」と思わせるような雰囲気が十分に感じられる。 今後、近藤がどこまで日本記録に迫れるか。少々気が早いかもしれないが、興味の尽きない打席がこれから続いていきそうだ。
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スポーツ 2018年04月06日 15時00分
大坂なおみ 錦織圭のスポンサーも奪取しそうな快進撃
WTAツアー初優勝を果たした大坂なおみ(20)。インディアンウェルズ・マスターズ1回戦で元世界ランキング1位のマリア・シャラポワを下すと、強豪のカロリナ・プリスコバや現世界1位のシモナ・ハレプを撃破して優勝。続くマイアミ・オープン1回戦でも憧れていた元世界1位のセリーナ・ウィリアムズに勝利し、世界中を驚かせた。 この快挙に、日本企業も強い関心を示し始めた。 「大坂は今シーズン、新しいコーチを迎えました。ドイツ人のバイン氏はトップ選手を教えてきた名伯楽であり、熱血漢でもある。体力強化のトレーニングパートナーもアメリカから迎え、日本人のトレーナーも帯同するようになりました。“チームナオミ”はコーチ間の連携もよく、和気あいあいとやっていましたよ」(専門誌記者) これまで、大坂は自身のための専属チームを持ったことがなかった。トップ選手のほとんどは、幼少期から本格的な練習を行うエリートアカデミーの出身。だが、大坂のテニスの師匠は実父。公園の壁打ちや公営コートで頑張ってきた庶民派で、日本企業が関心を寄せた理由も、こうした“雑草人生”にあるようだ。 「さほど大口ではありませんが、大坂にもすでに何社かの協賛企業が付いています。その中には錦織圭と重複する企業もある。CM契約で大儲けしているのは錦織の方ですが、彼は手首の故障から完全に立ち直っていません。露出度も減っており、中には“大坂メーン”にいったん切り換えようという動きもあるそうです」(芸能記者) 庶民派娘のサクセスストーリーは、企業側にとっても購買層の拡大につながるはずだ。新たな協賛企業も名乗り出てくるかもしれない。このまま大坂が勝ち進めば、エリート上がりの錦織を追い抜き、新CM女王に君臨する可能性もある。 「優勝スピーチで噛んでしまったように、大坂は飾らない性格。控え室では冗談も言うし、トップ選手にも気さくに話しかけています」(前出・専門誌記者) コート外でも快進撃がしばらくは続く?
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スポーツ 2018年04月05日 21時40分
テイカー無反応でシナのカードは?中邑AJアスカ、レッスルマニアまで待ったなし!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間3日、主力ブランドの「ロウ」と「スマックダウン」をそれぞれ開催した。 WWE年間最大にして、プロレス界世界最大のビッグイベント『レッスルマニア34』(日本時間4月9日、メルセデス・ベンツ・スーパードーム=ルイジアナ州ニューオリンズ)前最後の「ロウ」「スマックダウン」だ。いまだにカードが決まっていない大物スーパースター、ジョン・シナの動向が注目されていた。 シナは引退した大物レジェンド、ジ・アンダーテイカーとの対戦を訴えていた。シナはロウのリング上から“最後の”対戦要求をするも、アンダーテイカーは姿を現さず、映像で“サプライズ登場”することもなし。シナは「アンダーテイカーにはガッカリだ」と言い残してリングを後にしたが、シナなしのレッスルマニアはなかなか想像できない。アンダーテイカーは神出鬼没なタイプだ。当日は最初から最後までの4時間、目が離せなくなった。 レッスルマニアで大一番を控える中邑真輔は、対戦相手のWWE王者・AJスタイルズとタッグを結成。チャド・ゲイブル&シェルトン・ベンジャミンと対戦した。試合前にマイクを握った中邑は「レッスルマニアに出場するためにアメリカに来た。AJは感情的になって間違いを犯し、俺がWWE王者になる」とAJを挑発した。 試合はAJがフェノメナル・フォアアームでゲイブルから3カウントを奪って勝利を収めたが、試合中の2人はギクシャクしていた。試合後、ベンジャミンの襲撃を中邑が蹴散らすと、AJが中邑にフェノメナル・フォアアームを狙う。しかし、AJはこれを寸止め。先週は中邑がキンシャサを寸止めしていた。2人の試合は互いに寸止めしたフェノメナル・フォアアームかキンシャサで決することになりそうだ。 同じくレッスルマニアで快挙に挑む日本人女子スーパースターのアスカは、ロウでデイナ・ブルックとタッグを組み、アレクサ・ブリス&ミッキー・ジェームス組と対戦。アスカロックでミッキーからタップを奪い勝利し、無敗のままレッスルマニアに望むことになった。 アスカはスマックダウンにも登場。レッスルマニアで対戦するスマックダウン女子王者のシャーロット・フレアーがナタリアとのシングルをフィギュアエイトで勝利すると、アスカが現れた。アスカは「レッスルマニアで“女王”は“女帝”にひれ伏すことになる。誰も私には敵わない」と挑発。シャーロットは「闘う準備はできているわ。あなたこそ準備はできているの?」と余裕で切り返した。 レッスルマニア前最後のロウとスマックダウンを終えた時点で明らかになっているカードは次の通り。▼WWE王座戦 <王者>AJスタイルズ 対 中邑真輔<挑戦者>▼ユニバーサル王座戦 <王者>ブロック・レスナー 対 ロマン・レインズ<挑戦者>▼カート・アングル&ロンダ・ラウジー 対 トリプルH&ステファニー・マクマホン▼ダニエル・ブライアン&ジェイン・マクマホン 対 ケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン▼スマックダウン女子王座戦 <王者>シャーロット・フレアー 対 アスカ<挑戦者>▼インターコンチネンタル王座戦 <王者>ザ・ミズ 対 フィン・ベイラー 対 セス・ロリンズ<挑戦者>▼US王座戦 <王者>ランディ・オートン 対 ボビー・ルード 対 ジンダー・マハル▼ロウタッグ王座戦 <王者組>シェイマス&セザーロ 対 ストローマン&X<挑戦者組>▼ロウ女子王座戦 <王者>アレクサ・ブリス 対 ナイア・ジャックス<挑戦者>▼クルーザー級王座トーナメント決勝 セドリック・アレクサンダー 対 ムスタファ・アリ▼アンドレ・ザ・ジャイアント杯バトルロイヤル▼女子バトルロイヤル これだけでも12試合とかなりのボリュームだが、ここにシナ対アンダーテイカーが加わるのか?また、サプライズゲストの登場はあるのか?ここから先は当日、ワクワクしながら見るしかない。レッスルマニアを見ずしてプロレス界は語れないのだ。 レッスルマニアはWWEネットワークを通じ、全世界で生中継される。日本語での実況もある。長丁場ではあるが、じっくりと楽しませてもらいたい。文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年04月05日 17時45分
西武が開幕5連勝!今後の課題は試合の“終わらせ方”?
2年目を迎える辻発彦監督のもと、パ・リーグ優勝を目指す西武。迎えた今シーズンは3年ぶりの開幕5連勝を達成し、スタートダッシュに成功している。 開幕4連勝で迎えた4日の試合。前日に続いて昨年のパ・リーグ王者であるソフトバンクと対戦した西武は、1回に森友哉のタイムリーで先制。4回にはその森がライトスタンドへホームランを放ち、点差は2点に広がった。西武が入れた得点はこの2点にとどまったが、来日初先発となった新外国人ファビオ・カスティーヨが5回まで1人の走者も出さないなど6回2/3を1失点と好投。ソフトバンク打線に付け入る隙を与えなかった。 その後、バトンを受けた野田昇吾・武隈祥太・増田達至の救援陣もソフトバンク打線を封じ込め、西武は2−1で勝利。見事に2015年以来3年ぶりとなる開幕5連勝を達成した。 この試合の前まで、リーグトップの打率(.300)・安打(42本)・得点(29点)を記録するなど自他ともに認める打撃力で白星を重ねていた西武だが、一方で失点数(9点)と防御率(2.25)もリーグトップの数値を記録しており、今回の試合も1点しか失っていない。 投打共に上々の状態にあるように映る現在の西武。こうなるとファンが期待するのは、2008年以来10年ぶりとなるリーグ優勝・日本一だろう。ただ、この期待通りに事が進むかは、これから西武がどれだけ試合をうまく終わらせることができるかどうかにかかっている。 実は開幕戦を除き、西武はここ4試合連続で試合終盤の7・8・9回に失点を喫している(計6失点)。現状は打線がそれ以上に点を取っているが、“打線は水物”とよく言われるように、各打者の調子は急変することもしばしば。そのような時に試合終盤の失点を重ねることがあれば、試合結果に影響が出てくることは想像に難くない。 打線が好調な今の内に試合の“終わらせ方”を修正することができれば、シーズンもいい形で終わらせることができるだろう。西武投手陣のこれからに注目だ。
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スポーツ
IGF 安田忠夫がカート・アングル戦をぶち上げた
2007年06月16日 15時00分
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スポーツ
ノア 丸藤正道が飯伏幸太との合体表明。さらに村上和成へのリベンジを誓った
2007年06月16日 15時00分
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スポーツ
HERO'S 初タイトルを狙う永田克彦にヒール転向のススメが
2007年06月16日 15時00分
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スポーツ
ハッスル クロマティがT・J・シンにまずは先制打! 6・17決戦に向けて主導権を握った
2007年06月15日 15時00分
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スポーツ
ハッスル RGが天龍源一郎を相手に壮絶玉砕。気合のビンタであわやダウンを奪う健闘
2007年06月15日 15時00分
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スポーツ
ボブ・サップが因縁のオランダでK-1復帰か!?
2007年06月15日 15時00分
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スポーツ
桜庭和志 7月開催のHERO'S開幕戦の欠場を示唆
2007年06月14日 15時00分
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スポーツ
DEEP 青木真也がPRIDE代表としてのUFC参戦を表明。さらに美人格闘家ゲットを予告した
2007年06月14日 15時00分
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スポーツ
小川直也 IGF参戦に決意表明。カート・アングル戦をぶち上げた
2007年06月14日 15時00分
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スポーツ
ノアで初となるリーグ戦「日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦」の開催が決定
2007年06月13日 15時00分
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スポーツ
ノア 小橋建太が実戦に向けた練習を開始。「年内復帰」を目指す現在の心境を語った
2007年06月13日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 記者会見場で大乱闘を演じたタイガー・ジェット・シンと激突するウォーレン・クロマティに強力援軍
2007年06月13日 15時00分
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スポーツ
ゼロワンMAX 白昼の惨事。プロレスラーが素人に暴行。前代未聞の流血事件ぼっ発!
2007年06月12日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 正体不明(?)のヒーロー、コールマンとランデルマンがシン抹殺を宣言
2007年06月12日 15時00分
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ハッスル インリン様が約1年半ぶりに青森の地でM字ビターン
2007年06月11日 15時00分
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スポーツ
ハッスル HGと天龍が大激戦。天龍はHGのマスクに手をかけた
2007年06月11日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 6・17「ハッスル・エイド2007」でプロレス・デビューするクロマティのセコンドに長嶋茂雄が
2007年06月11日 15時00分
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武藤祭 上島竜兵がプロレスデビュー戦で憤死。敵討ちに“ジャンボ肥後”が立ち上がる!?
2007年06月11日 15時00分
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ノア 志賀&川畑のパンパーズが快挙。黒ベルト挑戦を猛アピール
2007年06月09日 15時00分