開幕4連勝で迎えた4日の試合。前日に続いて昨年のパ・リーグ王者であるソフトバンクと対戦した西武は、1回に森友哉のタイムリーで先制。4回にはその森がライトスタンドへホームランを放ち、点差は2点に広がった。西武が入れた得点はこの2点にとどまったが、来日初先発となった新外国人ファビオ・カスティーヨが5回まで1人の走者も出さないなど6回2/3を1失点と好投。ソフトバンク打線に付け入る隙を与えなかった。
その後、バトンを受けた野田昇吾・武隈祥太・増田達至の救援陣もソフトバンク打線を封じ込め、西武は2−1で勝利。見事に2015年以来3年ぶりとなる開幕5連勝を達成した。
この試合の前まで、リーグトップの打率(.300)・安打(42本)・得点(29点)を記録するなど自他ともに認める打撃力で白星を重ねていた西武だが、一方で失点数(9点)と防御率(2.25)もリーグトップの数値を記録しており、今回の試合も1点しか失っていない。
投打共に上々の状態にあるように映る現在の西武。こうなるとファンが期待するのは、2008年以来10年ぶりとなるリーグ優勝・日本一だろう。ただ、この期待通りに事が進むかは、これから西武がどれだけ試合をうまく終わらせることができるかどうかにかかっている。
実は開幕戦を除き、西武はここ4試合連続で試合終盤の7・8・9回に失点を喫している(計6失点)。現状は打線がそれ以上に点を取っているが、“打線は水物”とよく言われるように、各打者の調子は急変することもしばしば。そのような時に試合終盤の失点を重ねることがあれば、試合結果に影響が出てくることは想像に難くない。
打線が好調な今の内に試合の“終わらせ方”を修正することができれば、シーズンもいい形で終わらせることができるだろう。西武投手陣のこれからに注目だ。