スポーツ
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スポーツ 2018年04月26日 16時00分
二刀流効果で日本ハム・栗山監督がエンゼルス次期指揮官に浮上
「二刀流」大谷翔平の投打にわたる活躍で、アメリカン・リーグ西地区の首位を驀進しているエンゼルス。本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムのショップでは、若きスーパースター、マイク・トラウトや主砲プホルス(本塁打王1回、首位打者、打点王各1回)も後塵を拝するほど、大谷グッズが飛ぶように売れ、“大谷フィーバー”の勢いが止まらない状態だ。 開幕からまだひと月にも満たないのに、もはや大谷はチームになくてはならない存在。そこでにわかに注目を集めているのが、エンゼルスの次期監督問題だ。 最優先課題は「大谷の二刀流維持」、そして大谷がプレーするであろう今後6年間の環境作りとなる。早く言えば、二刀流大谷が最も仕事がしやすい指揮官が、最大の条件となる。 現在の監督は、'02年のワールドシリーズを制し、今年が就任19年目となるマイク・ソーシア監督(59)。しかし、今年が10年契約の10年目で、年内で契約が切れる。そこで有力候補の1人に挙がっているのが、栗山英樹・日本ハム監督(56)だという。 「大谷が投打の二刀流を続けられたのは、周囲の『二刀流なんて無理』といった雑音を無視し、理解と辛抱強い起用があったればこそ。さらに、ア・リーグの最優秀監督賞を過去2度受賞('02年と'09年)し、“知将”と言われるソーシア監督は、まさに理想的な指揮官だった。しかし、ここ8年間でプレーオフに進出したのは'14年の1回だけ。昨年まで2年連続でチームは負け越していることもあり、モレノ・オーナーの信頼は厚いが、絶対的なものではないんだ」(現地記者) メジャーリーグは今、データ野球が全盛だ。野球経験のないアナリストやウォール街出身の人物がフロントの中枢を形成していることは珍しくない。 彼らは有用なデータを発掘して提供し、監督はそのデータに沿った采配が求められる。だが、ソーシア監督は経験が豊富なだけに、勘に頼る部分が多いという。 「エンゼルスのGMは、'16年から4年契約を結んだエプラー氏。ヤンキースでキャッシュマンGMの下、独自の数式を用いて選手を評価するなど、MLBを代表する今風GMとして知られている」(同) 現在の監督に求められるのは「提供されたデータを効率よく活用し、コーチや選手を納得させる能力」だ。その点、国立の東京学芸大出身で、プロ野球選手引退後は、スポーツ解説者や大学教授、監督を歴任してきた栗山氏は、データ野球に精通している。 '12年から日本ハム監督に就いた栗山氏は、同年と'16年に優勝。この間にダルビッシュ有と大谷をメジャーに送り出した。なおかつ、“二刀流”を手塩にかけて育ててきた実績が大きい。 日本ハムが札幌ドームを離れ、北広島市に本拠地移転。'23年の新球場開業を目指すと決めたことで「一仕事終えた」思いが強い。 再登板するにしても、MLBから監督の誘いがあれば、断る理由はない。
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スポーツ 2018年04月26日 06時45分
「長崎が本当に羨ましい…」V・ファーレン長崎の新スタジアム建設にサンフレッチェサポーターが羨望の声
昨年J2・2位から昇格し、今シーズンからJ1に戦いの場を移しているV・ファーレン長崎。現在チームは11位と初めてのJ1で奮闘しているが、そんな中チームの未来に関する明るい話題が飛び込んできた。 24日、V・ファーレンのホームタウンである長崎市は、長崎駅から北側にある工業跡地の再開発に関し、チームの親会社である「ジャパネットホールディングスグループ」を優先交渉権者に決定したと発表。これにより、近い将来この土地にチームの新スタジアムが建設されることが濃厚になったと複数メディアが報じている。 発表が掲載されている長崎市の公式サイトによると、今回の土地は現在三菱重工業が所有している「幸町工業跡地」で、既に三菱・ジャパネットの両社は基本協定書の締結を行っているという。 また、発表コメントの最後には「長崎市及び県内全体の活性化に資するプロジェクトとなるよう、取り組んでまいりたいと考えています」との記述もあり、新スタジアム建設に対する地元政財界の前向きな姿勢が伺える。 昨シーズンの開幕前後には経営問題に見舞われていたチームが、ピッチ内外で見せる驚きの変貌ぶり。今回の一件を受けて、ネット上では「ますます応援したくなった」「これは面白いことになりそう」「できたら絶対遠征しよう」と、V・ファーレンをはじめとした各チームのサポーターから喜びの声が挙がっている。 ただ、同じくJ1を戦っているサンフレッチェ広島のサポーターからは「うちにも欲しいなあ」「追い抜かされちゃったね」「長崎が本当に羨ましい…」といった羨望の声が。2003年から検討が始まったサンフレッチェの新スタジアム建設構想が、15年経った現在でも着地点を見出せていないという現状がこうした声の背景にあるようだ。 お互いに“平和都市”という共通点を持っている広島と長崎。ただ、“新スタジアム建設”という観点から見ると、両都市の明暗は分かれてしまっているのかもしれない。
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スポーツ 2018年04月25日 21時45分
内藤哲也、鈴木みのるに“鈴木軍”パワーバランス崩壊予告!
鈴木みのるが持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦するロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(ロスインゴ)の内藤哲也が、鈴木軍のパワーバランス崩壊を予告した。2人は新日本プロレスの4.29グランメッセ熊本大会『レスリング火の国2018』のメインイベントで闘う。 熊本大会ではセミファイナルでIWGPタッグ王者組のSANADA&EVILに、鈴木軍のK・E・S(ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.)が挑戦するタイトルマッチもラインナップされた。 4月23日の後楽園ホール大会でIWGPジュニアタッグ王者組の金丸義信&エル・デスペラード(鈴木軍)にBUSHI&高橋ヒロムが挑戦して敗れた。熊本大会ではBUSHI対デスペ、ヒロム対金丸がシングル対決している。今シリーズはロスインゴ対鈴木軍による前哨戦が連日行われているが、24日の後楽園大会終了時点で今シリーズの両軍の勝敗は5勝5敗のイーブンだ。 しかし、両軍のリーダーは前哨戦の勝敗よりもインパクトや相手へのダメージを重視するタイプだ。しいて言えばIWGPジュニアタッグ戦を制した分、鈴木軍が優位に立っているのかもしれないが、自軍が敗れた24日の後楽園大会の試合後も内藤の余裕は消えることはなかった。内藤は不気味な予告をしている。 「もしかしたら、鈴木軍で何か動きがあるかもしれないよ。だって、王様の部下であるザック・セイバーJrに、俺は『ニュージャパンカップ』1回戦で完封負けしたわけだからね。その俺に、王様が負けたとなったら、これは一大事だよ。鈴木軍、何か起こってしまうんじゃないの?それが見たいね。そのためにも、インターコンチネンタル王座。アナタが言う『宝物』を、熊本で奪ってあげますよ」 内藤はみのるに勝利を収めて鈴木軍のパワーバランスを崩し、軍団を崩壊に追い込むつもりなのだろうか?確かに、ザックに敗れた内藤に、ボス・みのるが負けるとなるとバツが悪い。そんなみのるに失望し、自信を付けたザックが造反するようなことがあれば、内藤が言うように鈴木軍にとっては一大事である。こういう心理戦を仕掛けられるようになったのが内藤。みのるが内藤を“おいしい獲物”とする証なのかもしれない。 内藤哲也対鈴木みのるは、現在の新日本プロレスが提供できる最も刺激の強いカード。どちらが勝つにせよ、今後の新日本マットに何らかの影響を与えるのは必至だ。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年04月25日 17時30分
抜け出せない泥沼 J2新潟 失われた闘志
泥沼は底なしか。 今季からJ2リーグを戦うアルビレックス新潟は4月22日の大宮アルディージャ戦に0−1で敗れ4連敗、勝ち点11の14位となり、首位との勝ち点差は11にまで開いた。一年での『J1復帰』を目指した2018年シーズンだったが、ここまで既に5敗、勝ち星から見放されて1か月になる。ただ、狂った歯車はそう簡単に戻りそうもない。■気持ちの伝わらなかったホームでの戦い 連敗脱出を狙ったホーム大宮戦だったが、サポーターの失望がより大きなものとなった。 開始10秒で大宮FW大前にエリア内への侵入を許し、シュートを打たれるという屈辱的なシーンで幕を開けたこの試合、0−1という最少得点差の結果以上に内容は惨敗だった。 大宮が新潟ゴールに浴びせたシュートは14本にも及び、フリーで打たれたものも少なくなかった。一方の新潟はたったの3本。今季最少となるシュート数が物語るように、前を向く意識がまるで感じられず、他人任せにも見える無意味なパス回しを延々と繰り返した。 この日のゲームを含めここ数試合、縦へのボールが明らかに少なく、あたかも相手ゴールへ進むことを怯えているかの様にも感じられる。一万五千人を超える観衆を集めたこの日、サポーターが叫ぶ『闘え、新潟』という声が選手たちに届くことはなかった。■失われていく自信、伝わらない気迫 ピッチ上の選手の問題だけに留まらない。 ベンチワークにも疑問を抱く場面がシーズン当初から目についた。 第2節のホーム・松本山雅戦、序盤から新潟がボールを支配し、前半終了間際に矢野貴章のゴールで先制。その後も攻勢が続くも、後半に入り松本山雅の選手交代をきっかけに一気に形勢は逆転、相手のポジション変更に翻弄され終盤に同点ゴールを許した。圧力をかけゴールに迫る松本に対し、後手後手となっていた選手たちに新潟ベンチから的確な指示が出ていたとは思えない程、あまりにも脆く崩れていったゲームだった。 また、4連敗の始まりとなった1日のロアッソ熊本戦、開幕から続けてきた4−4−2のフォーメーションから3−5−2への変更を試みる。翌節のファジアーノ岡山戦にも同じ陣形で敗れると、次の栃木SC戦では再び4−4−2へ。新システムを僅か2試合であきらめたともとれるが、それまでのシステムへ戻してもチームの勢いは大きく失われ、唐突とも思えた戦術変更が大いに悔やまれる。果たして今季からチームを率いる鈴木政一監督はどのようなビジョンを描いていたのだろうか。 22日の大宮戦後、鈴木監督は会見において「負けが多すぎる。」と語り、その表情は苦悶に満ちているようにも見えた。 選手、スタッフを含め、チームから自信が失われていることが一番の問題かもしれない。だが、試合はすぐにやってくる。次戦は現在3位のレノファ山口戦。死にもの狂いで連敗を止めるか、それとも、何も変わることなく屈するのか。 闘志無きものは去るしかない。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年04月25日 16時00分
大谷翔平の打撃を劇的に変えた「13ミリの差」
わずか「13ミリの差」がエンゼルス・大谷翔平(23)を劇的に変貌させた。 4月13日(現地時間)の対ロイヤルズ戦で、打者・大谷は打順を一つ上げ、「7番指名打者」で先発出場。1点を追う8回、低めの変化球をセンター前に弾き返し、メジャー3度目のマルチヒットをマークした。 後続も続き、大谷が決勝のホームを踏む。『翔タイム』は、鮮やかな逆転勝ちで完結した。 「平日のデーゲームでも4万人強を集客しました。大谷目当てなのは言うまでもありません」(特派記者) ここまで「打者・大谷」は30打数11安打(打率3割6分7厘)、打点11、本塁打3。「投手・大谷」は2試合に先発し、2勝。防御率2.08と、二刀流のどちらも絶好調である(16日時点)。しかし、こんな短期間で変われるものだろうか。オープン戦は打率1割2分5厘、防御率は27.00で「高校生レベル」とまで揶揄された二刀流は、劇的にバージョンアップしてみせた。 「大谷はオープン戦後半から右足を上げない“すり足打法”に変更しています。彼の言葉を借りると、『無駄を省く』。メジャーのスピードボールや手元で揺れるムービングボールに対応するためです」(同) それだけではない。大谷を変貌させたのは、「13ミリ」の進化であることが本誌調べで分かった。 キャンプ中の2月19日だった。同日から野手組もキャンプに合流した。彼らも二刀流に興味があったらしく、打撃ゲージの後ろで順番待ちしていた大谷のもとに集まり始めた。 「何人かの選手が話し掛けていました。大谷が日本から持ち込んだ黒塗りのバットを借り、しばらく談笑していましたよ」(現地入りした日本人記者) 一見、ごく普通のキャンプ光景だ。しかし、これが今日の大谷の活躍を示す予兆でもあったのだ。 「昨秋、メジャー挑戦が決まるのと同時に、大谷はニューモデルのバットを注文していました。高校時代から愛用していたのは34インチでしたが、33インチと1/2に変更したいとのことでした」 旧在籍チームの日本ハム関係者がそう言う。重さ、グリップの太さなどは変えていない。バットを短くしたのは“すり足打法”と同じく、メジャーのスピードボールに対応するためだ。 「メジャーのスタンダードサイズは34インチ(約86センチ)です。33インチと1/2を使用している選手もいないわけではない。33インチに関してはディープな支持層というか、コアな愛用者が多いようです」(前出・特派記者) 33.5インチ。大谷がこの約13ミリ短くしたバットを使いこなせるようになったのは、オープン戦終了後なのだ。 わずか13ミリ…。バットの芯の箇所がそれだけ手元にくれば、自身は仕留めたつもりでいても、飛距離が出ないが、すり足打法が体に馴染むにつれ、13ミリほど手元にきた芯の箇所でも、ジャストミートできるようになったのだ。 「大谷がバットを短くしたのは正解です。短くなった分、メジャー独特の小さく変化するボールにもうまく合わせられるようになり、ストレートがきたと思ってバットを出し、途中からカットボールだと分かると、バットのヘッドをわずかに下げ、対応しています」(前出・日本ハム関係者) グラウンド外の大谷だが、エンゼルス首脳陣に怒鳴られたこともあった。大谷は月約4700ドル(約39万円)のマンションに住んでいる。メジャーリーグの新労使協定により、25歳以下の外国人選手はマイナー契約しか交わせないと決まったから質素な暮らしをしているのだが、エンゼルスの本拠地球場とは、クルマで10分ほどしか離れていない。 「自転車を買って、それで通いたいと球団に相談したんです。球団スタッフがクルマで送り迎えしていたので、何か不満があったのかと思い、詳しく聞き直したら、『景色がキレイだから』『気持ちよさそう』と言うんです。『パニックになるからやめろ!』と怒鳴られていました」(エ軍関係者) 全米野球ファンの注目の的という自覚がないのだろう。そういう無垢なところも好感が持たれている。 また、食生活だが、今は球団が雇った栄養士の世話になっている。その栄養士が1週間分の朝飯と夜食を作り、それを1食分ずつタッパーに入れてもらい、冷凍保存しているそうだ。エスニック系のスープ、パスタ、豚肉多めの野菜炒めなどがお気に入りとのことだが、毎朝、電子レンジでチンして“1人メシ”…。前出の日本ハム関係者によれば、近く、母親も渡米する予定だという。 「昨年1月、大谷は元DeNAの三浦大輔氏とテレビ番組で対談しました。当時、22歳。三浦氏が『オレは22歳で結婚した』と話すと、物凄く驚いていました。大谷はまだ子ども」(同) フォークボール系の変化球・スプリットも、メジャーリーグの使用球に馴染むにつれ、鋭さを増してきた。米ファンの関心は「この快進撃はどこまで続くか?」に移っている。13ミリの誤差を修正した今、一気に調子を落とすことはなさそうだ。「何年ぶりの快挙」ではなく、大谷流で新たな歴史を切り開いてほしいものだ。
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スポーツ 2018年04月25日 12時50分
鉄人逝く。連続試合出場の記録を築いた「心技体」
広島東洋カープの黄金期を支え、「鉄人」の異名も持つ衣笠祥雄氏が永眠された(4月23日)。71歳だった。 「鉄人・衣笠」といえば、フルスイングと「連続試合出場」の記録で知られている。1987年6月13日、ルー・ゲーリックが持っていた連続試合出場の世界記録(当時)を更新し、2131試合出場とした。その記録は引退する87年まで継続された。その記録、2215試合連続出場は歴代日本1位で、世界でも2位となる大記録だ。 緒方孝市監督が広島の指揮官に就任した15年から優勝した16年に掛け、氏の書籍をまとめるお手伝いをさせていただいた。その打ち合わせや編集作業の合間だった。「連続試合出場」の思い出話も聞かせていただく機会にも恵まれた。 連続試合出場のピンチは、主に2つあったという。ひとつは怪我、そしてもうひとつは、不振によるものだ。 前者は「心」で乗り越えた。79年8月、巨人・西本聖投手からデッドボールを受け、左の肩甲骨を骨折。その翌日、ドクターストップを振り切って代打出場したエピソードは有名だが、氏はこんなことも話していた。 「だって、申し訳ない…」 死球を受け、球場から病院に直行した。その際、氏に帯同したチームトレーナーが「こんなことで(記録が)止まってしまうのか…」と、悔し涙を見せたそうだ。 氏が繰り返し教えてくれたのが、記録は自身のものではなく、大勢の仲間、球団スタッフ、ファンに支えられてできたものだということ。トレーナーは氏や広島選手がベストコンディションで試合に出られるよう、裏方で尽力してきた。「この人たちから受けたご恩に応えるためにも」の思いが、翌日の”強行出場”へとつながった。骨折してもフルスイングをしてみせた不屈の精神力はさすがだが、「裏方スタッフやファンのために」と捉えたのは、氏の人柄だろう。 また、同年は極度の打撃不振でスタメンから外される試合もいくつかあった。代打、代走、守備固めなどで途中出場できたが、不振が長引けば、それもかなわない。不振脱出について聞くと、「心技体」の言葉を用い、こう教えてくれた。「スランプの原因は技術的な狂い、ズレ。だけど、ここを直してこうすればというふうに、単純にはいかないからね。スランプが長引くと、気持ちも滅入ってしまうし、怪我もそう。怪我で全力プレーができない自分の不甲斐なさを思うと、やはり気持ちが滅入ってしまう。最終的に『心』。気持ちが強くないと、乗り越えられない」 無理や体を酷使させる練習を押しつける精神論とは、全く違った。氏は哲学に触れるように野球とも向き合ってきた。 75年の初優勝、黄金期を築き上げていく当時の広島に関わったことができ、それは氏の誇りにもなっていた。広島市民球場、そこに集まったカープファンにも感謝していると言う。初優勝の思い出を訊ねたとき、「マツダスタジアムにも早く、歴史(=優勝)が刻まれるといいね」と語っていた。合掌。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2018年04月24日 21時30分
新日本ジュース・ロビンソン、来日3年目で初のシングル王座獲得なるか?
新日本本隊の人気外国人選手ジュース・ロビンソンが、後藤洋央紀が保持するNEVER無差別級王座に挑戦する。新日本プロレス4.27広島グリーンアリーナ・小アリーナ大会『Road to レスリングどんたく2018〜安芸の国 戦国絵巻〜』のセミファイナルに2人の対戦が組まれた。ジュースは昨年も後藤に挑戦しているが敗れている。“外国人ヤングライオン”は新日本へのプロレス留学3年目にして、念願のシングル王座獲得なるか注目が集まっている。 「俺はジャパン育ちじゃない。シカゴ育ちだ。そこで“WWF”を観て育ったんだ。でも、俺はWWEスーパースターじゃない。俺は自分で選んでニュージャパン・プロレスラーになった。そう、俺は変わったんだ。ニュージャパンのドージョーで徹底的に自分を磨いてハードな日々を過ごした。4月27日、広島の試合で、みんなの目を覚ませてやるよ。NEVER無差別級王座を獲ってやる。いいか、今の俺はアウトサイダーじゃない。ただのガイジンでもない。俺はジャパニーズ・プロレスラーなんだ」 23日の後楽園ホール大会で後藤との前哨戦を終えたジュースは、自らを“ジャパニーズ・プロレスラー”と称した。先日行われた『ニュージャパンカップ2018』では、高橋裕二郎、マイケル・エルガンを破り準決勝に進出。準決勝ではタッグパートナーでもある棚橋弘至に惜しくも敗れ、前日にエルガンも交えトリオを結成した際には試合後の握手を拒否した棚橋に嫌悪感を示した。「闘いは闘いだから、正々堂々とやりたいと思うけれども、明日の試合が終わった後で、自分たちの関係性は変わってくると思っている。友人ではなくなるかもしれないし、どうなるかはやってみなければ分からない」と話し、友情より勝利を優先させると誓っていた。 現在、ジュースが最も意識する存在は、IWGP USヘビー級王者(23日現在)のジェイ・ホワイトであることは言うまでもない。ジュースとジェイは、デビッド・フィンレーとともに“外国人ヤングライオン”として苦楽をともにした仲。昨年、王者だったケニー・オメガにG1クライマックスで勝利を収めた実績が認められ、3人の中で最初にUS王座に挑戦しした。しかし、アメリカでの武者修行を終えて今年“帰国”したジェイは一発でケニーからベルトを奪還してしまった。24日の後楽園大会ではフィンレーが挑戦するが、新日本マットで3年間闘い続けているジャパニーズ・プロレスラーとして、4大シングル王座はジュースにとって喉から手が出るほど欲しいタイトルのはずだ。 棚橋は「ジュースにはジョニー・エースのような華がある」と自身とのタッグを「21世紀の小橋(建太)&エース」と称していたことがあった。試合内容も年々良くなってきているのに連れて、会場人気も上がってきている。ファンもジュースのシングル王座戴冠に期待している。 ただ、こういうシチュエーションのとき、後藤は、とてつもない強さを発揮することが多いのも事実、だ。「俺はNEVERのベルトを背負うつもりで、日本を背負うつもりで戦うよ。オマエは何を背負うんだ?せっかくやるんだから、スケールでっかくいこうぜ」と堂々とジュースの挑戦を受けて立つ構え。4.27広島でジュースの笑顔は見られるか?取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年04月24日 17時45分
「せめて有識者を入れて」“土俵と女性”をテーマに理事会開催の日本相撲協会にネット上で議論
その重い腰が、ようやく上がったのかもしれない。 今月4日の舞鶴場所での「女性の方は土俵から降りてください」というアナウンスに端を発し、6日・宝塚場所での女性市長に対する土俵上でのあいさつ禁止、さらには8日・富士山静岡場所で行われたちびっこ相撲からの女子児童締め出しなど、“土俵上は女人禁制”という伝統が議論を呼んでいる角界。23日、騒動の渦中にある日本相撲協会は“土俵と女性”をテーマにした臨時理事会を28日に開くことを発表した。 複数メディアによって報じられた今回の一件。報道内容によると、この発表は前述の女性市長が“女人禁制”の伝統を見直す議論を始めるように協会・スポーツ庁に要請していた中での発表であったという。また、協会の広報部長を務める芝田山親方(元横綱・大乃国)も、これらの要請が臨時理事会開催の理由であるというニュアンスのことを説明している。 この臨時理事会で実際に“女人禁制”の伝統に手が加えられるかどうかはさておき、ひとまず議論の場が設けられることになった今回の一件。ただ、今回の一件を受けたネット上では「どうせ形だけの理事会だろ」「何も期待できない」「そもそも話し合えるだけの知識はあるのか」といった冷ややかな声が挙がっており、臨時理事会に対する期待値の低さが如実に表れている。 一方で、「伝統を世論で簡単に変更するのはどうなの?」「普段相撲なんか見てない外野のクレームで変える必要はない」「せめて第三者とか有識者を入れて」といった慎重論も少なからず見られる。“女人禁制”をはじめとした伝統の元、大相撲が今日まで生きながらえてきたということがこうした慎重論に繋がっているのかもしれない。 とはいえ、何も手を打たないよりは、今回のように話し合いの場を設けた方が良いということは確かだろう。28日の臨時理事会に出席する方々には、是非ともしっかりとした建設的な議論を行ってほしいものだ。
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スポーツ 2018年04月24日 17時30分
“虎退治”で好成績の巨人・岡本和真 今後のブレークは阪神戦以外がポイント?
オープン戦で打点王に輝くなど、開幕前から今シーズンのブレークが期待されていた巨人・岡本和真。現時点ではその期待に応える活躍ができているようだ。 22日の対阪神戦(甲子園)に「5番・一塁」で先発出場した岡本は、4回表に勝ち越しとなるタイムリーヒットをお見舞い。その後も5回表には試合を決定づける3ランホームランを放つなど快音を響かせた岡本は、この日5打数3安打1本塁打4打点の大活躍でチームの3連勝の立役者となった。 22日終了時点の打撃成績は打率.297・4本塁打・18打点・22安打と、ブレークへ向け着実に結果を残しつつある岡本だが、阪神戦では特に好成績を収めている。22日の試合を含め岡本は阪神戦6試合に出場しているが、この間に打率.417・3本塁打・13打点・10安打という驚異的な成績を叩き出している。チームがこの6試合で5勝1敗と大きく白星を先行させているのも、ひとえに岡本の貢献のおかげといっても過言ではない。 また、岡本は22日終了時点のセ・リーグ打点ランキングでもトップに躍り出ている。このままチームのポイントゲッターとして働き続け、オープン戦に続く打点王を獲得してほしいというのはファンの願いだろう。こうしたファンの願いを現実のものとするために、今後は阪神戦以外での内容が鍵を握ることになりそうだ。 岡本が阪神戦に強いというのは前述の通りだが、他のセ・リーグ4球団に対しては全て打率3割以下(DeNA.222・広島.222・中日.250・ヤクルト.273)と今のところ苦しんでいる。特に今季チームが1勝4敗とカモにされているDeNAに対しては、打率.222・0本塁打・0打点・4安打と阪神戦で見せる豪打が完全に鳴りを潜めているのが現状だ。ちなみに、岡本が唯一打点を挙げられていないのもこのDeNAである。 こうした状況をシーズン序盤である今のうちに打開することができれば、自身の成績のみならず、現在中日・ヤクルトと並び同率4位に甘んじるチームの順位も大きく上昇していくだろう。巨人の未来を担う若武者の今後に注目だ。
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スポーツ 2018年04月24日 12時10分
【追悼】全日本プロレス黄金期の番人、馬場元子元社長逝去
全日本プロレスの創立者で、1999年1月に亡くなられた故・ジャイアント馬場さんの夫人で、全日本の社長も務めていたこともある馬場元子さんが、14日に肝硬変で亡くなられていたと全日本が発表した。78歳だった。 元子夫人は馬場さんが存命中、長きに渡って全日本のハード面を仕切っていたこともあり、業界内では「怒らせてはいけない人物」と恐れられていた一方、外国人選手には「ミセスババ」として慕われる存在だった。しかし、選手のグッズなどは元子夫人が代表を務める別会社ジャイアントサービスが管理していたことなどから、日本人選手やスタッフとの衝突はたびたびあったとされ、それが原因となり、1990年の天龍源一郎らによるSWS(メガネスーパーが作った新団体)への大量離脱や、馬場さんが亡くなられた後に勃発した三沢光晴社長の退社と、プロレスリング・ノア旗揚げによる団体としては致命傷とも言える大量離脱劇を起こしている。 所属選手が川田利明と渕正信、太陽ケア、そして、スタン・ハンセンら外国人選手。スタッフもレフェリーの和田京平、リングアナの木原文人ら数名しか残留しなかったが、元子夫人は「馬場さんが作った全日本プロレスを潰すわけにはいかない」と、これまで決して許すことがなかった天龍源一郎と電撃和解。また、日本テレビが独占放映契約を打ち切ったことにより、馬場さんの時代からテレビ局の問題から鎖国路線を敷いていたため、WWEの訪日や、SWSショックが業界を席巻した1990年を除いて交流することがなかった新日本プロレスと対抗戦をスタートさせて、年間で押さえていた年6回の日本武道館大会も開催したのは、元子夫人の意地と馬場さんへの強い思い以外にないだろう。 後楽園ホールや日本武道館のチケットもぎり付近にはほとんど姿を見せており、常連客には声をかけ、おかしいなと思った客には警備員を通じて注意したり、中に入れなかったことを目撃したことが多々あった。元子夫人は全日本黄金期の番人である。 武藤敬司が新日本プロレスから移籍し、元子夫人から引き継ぐ形で社長に就任した後も、オーナーとしてしばらく携わっていたが、やはり現場との対立を繰り返すこととなり、全日本から手を引いた。その後も、2014年に秋山準が社長となり、全日本を新体制に改革すると、これをバックアップする姿勢を示していた。また、2016年には曙が立ち上げた新団体『王道』への協力も表明している。 元子夫人は現在の日本プロレス界にもしっかりと残っている馬場さんの遺伝子をもっと見届けたかったはずだ。現在のところ追悼セレモニーなどの予定は明らかにされていないが、生前、元子夫人が準備してきた馬場さん絡みのイベントに関しては、ご家族を中心に元子夫人の意向を汲んで準備が進められているという。ファンとしては、元子夫人(馬場家)が権利を持っているとされる全日本プロレスや日本プロレス時代の映像の作品化にも期待したいところ。 1999年5月に東京ドームで行われたジャイアント馬場引退試合に参加した選手、レフェリー、リングアナウンサーのうち、ザ・デストロイヤー以外の人物は全員天国に逝ってしまった。ジン・キニスキー、ブルーノ・サンマルチノ、ジョー樋口レフェリー、仲田龍リングアナ…。季節的に天国でもチャンピオンカーニバルが開催されているのではないだろうか。そして、大会を成功させるため、元子夫人は今でも目を光らせているはずだ。合掌文・どら増田
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新日本プロレス 新たに立ち上げられたレジェンド軍が若手を猛バッシング。新日プロ内部に新たな火種ぼっ発
2007年08月13日 15時00分
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新日本プロレス G1クライマックス棚橋弘至初優勝。10・8両国大会で永田裕志とIWGP選手権試合で頂上決戦へ
2007年08月13日 15時00分
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新日本プロレス 蝶野正洋が2連勝。夏男の本領発揮だ!!
2007年08月11日 15時00分
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新日本プロレス G1予選リーグ戦もいよいよ佳境。混戦激化!!
2007年08月11日 15時00分
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ノア 「街頭プロレス」で熱闘を展開。オフィス街で激闘を繰り広げた
2007年08月11日 15時00分
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健介オフィス 性悪三冠王者に挑む健介が練習を公開。新技を披露し、三冠奪取を宣言した
2007年08月11日 15時00分
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パンクラス 北岡悟が船木誠勝にケンカ状!
2007年08月11日 15時00分
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新日本プロレス 絶頂寸前! ミラノコレクションATがG1リーグ戦突破に向け、“オーガズム葬”を予告
2007年08月10日 15時00分
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OZアカデミー AKINO&鈴木みのる、性悪カップル誕生だ
2007年08月10日 15時00分
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プロレスリングSUN 高橋奈苗が禁断のつっぱり解禁予告だ
2007年08月10日 15時00分
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エルドラド ノア・丸藤が“外交官”に名乗り
2007年08月10日 15時00分
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新日本プロレス 真壁刀義が本紙に予告通り、永田裕志を血に染めた
2007年08月09日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス・蝶野正洋が曙を破って初勝利。夏男がようやく点火
2007年08月09日 15時00分
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新日本プロレス 本紙仮想G1では優勝した中西学が早くも予選敗退決定! リーグ戦は熱戦が展開中
2007年08月09日 15時00分
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K-1MAX 魔裟斗が合宿を公開。体力面に加え、精神面での成長を見せており、王座奪還に視界は良好だ
2007年08月09日 15時00分
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新日本プロレス 真壁刀義が不気味な宣言! 永田裕志に肘折り&流血葬を予告した
2007年08月08日 15時00分
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IGF アントニオ猪木が藤原紀香に熱烈ラブコール。紀香参戦か!?
2007年08月08日 15時00分
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ハッスル インリン様が8・18名古屋で産卵する!
2007年08月08日 15時00分
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新日本プロレス 曙が流血で悪の覚醒! リーグ戦初勝利を挙げた
2007年08月07日 15時00分