「血を見てアツくなった」。G1の“初日”を出し、ようやく悪ボノが目を覚ました。
G1初戦の大阪大会ではIWGPヘビー級王者の永田裕志にあと一歩及ばずタップアウト負けを喫した曙。この日は開幕戦でジャイアント・バーナードからピンフォール勝ちの大金星を挙げた真壁刀義と激突した。
試合巧者の真壁に防戦一方だった。ゴング直後から一発のラリアートを浴び場外まで吹っ飛ばされては、場外でイス攻撃、チェーン巻きナックルを被弾。そればかりか机で殴打されると、額がパックリ割れ見る見るうちに鮮血に染まった。
ラフファイトのオンパレード。5分間ほとんど真壁のおもちゃ状態でいたぶられたが、ダラダラと吹き出る血を目にして鬼の形相に変わった。顔面が真っ赤に染まり“赤鬼”に変身した悪ボノは、場外で真壁をボディアタックで圧殺。「アッ〜!」と発狂しながらヘッドバットを乱れ打ちだ。
間髪入れず最後はグロッキー状態の真壁をフロントスープレックスで軽々投げ飛ばし、セカンドロープからヨコヅナズドロップを投下。220kgの巨体で真壁をペッチャンコにして7分48秒、ようやくスリーカウントを聞いた。
次は8日の横浜大会で蝶野正洋とのブラック軍師弟対決。開幕前の公開練習では途中でブチ切れた蝶野からシャイニングケンカキックを発射され、仲たがいしてしまったが、曙は「恩返ししますよ」と不敵な笑み。