22日の対阪神戦(甲子園)に「5番・一塁」で先発出場した岡本は、4回表に勝ち越しとなるタイムリーヒットをお見舞い。その後も5回表には試合を決定づける3ランホームランを放つなど快音を響かせた岡本は、この日5打数3安打1本塁打4打点の大活躍でチームの3連勝の立役者となった。
22日終了時点の打撃成績は打率.297・4本塁打・18打点・22安打と、ブレークへ向け着実に結果を残しつつある岡本だが、阪神戦では特に好成績を収めている。22日の試合を含め岡本は阪神戦6試合に出場しているが、この間に打率.417・3本塁打・13打点・10安打という驚異的な成績を叩き出している。チームがこの6試合で5勝1敗と大きく白星を先行させているのも、ひとえに岡本の貢献のおかげといっても過言ではない。
また、岡本は22日終了時点のセ・リーグ打点ランキングでもトップに躍り出ている。このままチームのポイントゲッターとして働き続け、オープン戦に続く打点王を獲得してほしいというのはファンの願いだろう。こうしたファンの願いを現実のものとするために、今後は阪神戦以外での内容が鍵を握ることになりそうだ。
岡本が阪神戦に強いというのは前述の通りだが、他のセ・リーグ4球団に対しては全て打率3割以下(DeNA.222・広島.222・中日.250・ヤクルト.273)と今のところ苦しんでいる。特に今季チームが1勝4敗とカモにされているDeNAに対しては、打率.222・0本塁打・0打点・4安打と阪神戦で見せる豪打が完全に鳴りを潜めているのが現状だ。ちなみに、岡本が唯一打点を挙げられていないのもこのDeNAである。
こうした状況をシーズン序盤である今のうちに打開することができれば、自身の成績のみならず、現在中日・ヤクルトと並び同率4位に甘んじるチームの順位も大きく上昇していくだろう。巨人の未来を担う若武者の今後に注目だ。