G1も佳境に入り、ようやく黒いカリスマが本領発揮だ。
開幕2連敗したことでリーグ突破にもう後がない蝶野。8日の横浜大会では曙との師弟対決に勝利し、G1初勝利を挙げた。この日の名古屋大会のメーンでは現王者の永田と激突。今年のG1を象徴するかのように、序盤戦からチャンピオンに防戦一方の苦しい展開を強いられた。
ゴングと同時にフライングニーキックで奇襲したが、ミスターIWGPの怒りに火をつけてしまった。序盤から「ていっ!!」と計10発におよぶミドルキック、さらにはその左腕をつかまれて腕折りを敢行されるなど、一気に攻め立てられた。
一方的な試合展開。10分過ぎにも場外にエスケープしたところを捕らえられ、エクスプロイダーからバックドロップのフルコースを浴びた。しかし、このピンチを場外カウント18でしのぐと、リングに戻り伝家の宝刀シャイニングケンカキックを発射して形勢逆転。そのまま強引に抑え込んで3カウントを奪取した。
現チャンピオンから3カウントを奪い勝ち点を4とした蝶野。決勝トーナメント進出に望みをつなげ、試合後は「いやぁ永田も40近いのに調子いいよ。もうこうなったら最後の真壁もクソもない」