スポーツ
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スポーツ 2018年05月01日 21時30分
バレットクラブの内紛に決着はあるのか?気になるボーン・ソルジャー復帰予告
新日本プロレス『レスリングどんたく」(5月3、4日、福岡国際センター)が近づいてきた。今シリーズは出番がなかったバレットクラブ勢だが、4.30鹿児島大会から飯伏幸太とともにケニー・オメガが合流。飯伏とオメガは、今年のニュージャパンカップを席巻したザック・セイバーJr.とTAKAみちのくのコンビに快勝した。3日の大分大会では“ケニー派”とされる高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズもツアーに合流し、福岡決戦に突入する。 3日の福岡大会では、NEVER無差別級6人タッグ王者のバッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロアのバレットクラブ・オリジナルメンバー派の「サモアトリオ」が登場。マット・ジャクソン、ニック・ジャクソンのヤングバックスにCody派のマーティー・スカルを加えたトリオの挑戦を受ける。 ヘビー級に転向したヤングバックスが、スーパーヘビー級のサモア勢に対し、どんな戦い方で翻弄していくのかは興味深い。またCodyとのタッグでゴールデン☆ラヴァーズから勝利を収めたスカルも、ヘビー級の選手にも見劣らない実力を備えている。面白いマッチメイクと言えるだろう。試合後は「ノーサイド」に終わるのか、それとも両陣営に亀裂が生まれるか、気になるところだ。試合後の両者の反応は、試合結果によって左右される可能性が高いだろう。 セミファイナルでは飯伏がCodyとの東京ドーム大会(1月4日)の再戦を行う。メインイベントではケニー・オメガがCody派のハングマン・ペイジと、シングルマッチで戦う。 ケニーとCodyは4月にアメリカの「ROH」のマットで、大将戦と言ってもいいシングル対決を繰り広げた。ただ、試合中に乱入したヤングバックスが、Codyを狙って放った(とされる)スーパーキックがケニーに誤爆するアクシデントが原因となり、Codyが勝利を収めている。ヤングバックスの行動が原因で、バレットクラブ内の勢力図がより複雑化してしまった感は否めない。 4日の福岡大会では、ケニー、ファレ、タマ、ロアに飯伏を加えた5人と、Cody、ペイジ、スカルにヤングバックスを加えた5人による10人タッグマッチがマッチメイクされている。この2日間で何らかの方向性は見せてもらいたい。 そんな中、長期欠場中のボーン・ソルジャーの復帰を予告する動画がネットに上がっている。バレットクラブの現状を考えると非常に気になる出来事だ。帰ってくるボーン・ソルジャーがバレットクラブの救世主になるのか?それとも全く予想外の動きを見せるのか?福岡大会の結果が気になるところだ。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年05月01日 17時45分
オリックス担当記者が分析、近鉄が10.19ユニで南海に勝ち越す!
前の6連戦では4勝2敗と勝ち越し上昇ムードが高まってきた感があったオリックスだが、札幌3連戦をいずれも接戦で落としてしまいまさかの3連敗。先週とは一転、最悪なムードの中、強豪ソフトバンクと6試合、現在パ・リーグ首位を独走する西武と3試合を含むゴールデンウィーク9連戦に突入した。▼4月24日〜30日オリックス成績【対北海道日本ハム 札幌ドーム】4月24日●金子千尋 3-5 上沢直之○4月25日●アルバース 1-4 高梨裕稔○4月26日●ディクソン 2-3 マルティネス○【対福岡ソフトバンク 京セラドーム大阪】4月28日○西勇輝 3-1 東浜巨●4月29日●吉田一将(先発は山岡泰輔) 4-7 モイネロ(先発は武田翔太)○4月30日○田嶋大樹 6-5 中田賢一●※4月30日現在、オリックス26試合10勝15敗1分、リーグ5位。 ソフトバンク戦は、2013年から開催(2016年のみ未開催)されている『KANSAI(旧OSAKA)クラシック』近鉄バファローズ(オリックス)対南海ホークス(ソフトバンク)の復刻試合として、復刻ユニフォーム着用して行われた。今年は伝説の“10.19川崎決戦”でも着用していた近鉄のビジターユニフォームで臨んだオリックスだったが、同じく南海最後のビジターユニフォームを着用したソフトバンク相手に、カード勝ち越しに成功。ソフトバンクとの対戦成績を3勝3敗にしただけではなく、クラシックシリーズでの通算成績も8勝7敗で近鉄が南海に勝ち越した。2戦目に守護神の増井浩俊が救援に失敗しなければ3連勝も狙えたが、札幌では勝ちきれなかった接戦した試合を、ソフトバンク相手に2試合勝てたのはチームにとって大きい。 ピッチャーでは、先発三本柱の金子とディクソンにまだ勝ち星がついていないのが気になるところ。手がつけられないほど強い西武相手に今季初勝利を挙げることができるのか注目される。中継ぎでは、セットアッパーの黒木優太、クローザーの増井に不安が残る中、ファームで先発から中抑えに調整を切り替えて一軍昇格した高卒2年目“オリの神童”山本由伸が、150キロを超える直球に、変化とスピードがあるカットボール、そして、切れ味抜群のフォークに磨きをかけて無失点救援を続ける好投を見せている。山本は「どの回でも投げます」と投球回には拘らない考えなので、中継ぎ陣の調子を見ながらベストな起用をしていくことになるだろう。 野手では、福良淳一監督が「今年は使い続ける」と明言している宗佑磨がまだ打率は低いながらも印象に残る場面でのプレーが目立っており、得点にもしっかり絡んでおり、今年のオリックスにとってラッキーボーイ的な存在として、全力プレーを続けている。また、30日の試合ではT-岡田に待望の第1号ホームランが飛び出した。ロメロ、マレーロがまだ不振なだけに、岡田にかかる期待は大きい。本人は「繋ぐ気持ちがホームランになった」と話していたが、これは岡田が打席に入るたびに胸に抱いていること。繋ぐ気持ちがチーム全体に繋がったとき、オリックスの重量打線はようやく機能する。今の西武打線を見ているとまさにそれを実践しているのがよくわかる。 「もっと練習をして今度は僕が力で押すピッチングを見せて抑えたい」 これは30日の試合後に田嶋が柳田に打たれた一発に対して、リベンジを誓った言葉。悔しい気持ちは人間をさらに強くする。今のオリックスは悔しさを力にして、ひとつずつリベンジを果たしてもらいたい。次は勇者(阪急)の力を借りて、強い獅子(西武)を退治する。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年05月01日 17時30分
「信じとったで!!」阪神・ロサリオの決勝ホームランにファンが歓喜
接戦にピリオドを打つ見事な一発となった。 30日に行われた阪神対広島の一戦(広島・マツダスタジアム)。両者譲らず延長戦に突入したこの試合にケリをつけたのは、阪神の4番ウィリン・ロサリオが放った2ランホームランであった。 両軍2‐2で迎えた延長10回。1アウトランナー1塁の場面でこの日5回目となる打席に臨んだロサリオは、相手投手・一岡竜司が投じた4球目を一閃。打球は高々と舞い上がりレフトスタンドへ吸い込まれていった。この一撃で2点のリードを奪った阪神は、その裏の広島の攻撃を無失点で封じ込め4‐2で勝利。チームの連敗を2で止めることとなった。 打ってはここまで無安打・3三振、守っては一塁方向のファールフライを2度に渡りアウトにし損ねるなど、この日は攻守に精彩を欠くプレーが続いていたロサリオ。その男が放った汚名返上の決勝2ランに、球団が運営するツイッターでの実況速報アカウントは「信じとったで!!ロサリオ最高や!!!」と歓喜のツイートを記載している。 また、それ以外にもネット上には「これが見たかった」「今日はスポーツニュースはしごしよう」と、ここ一番での活躍を見せてくれた4番打者に対する喜びの声が挙がっている。 一方で、前述のような不甲斐ないプレーを見せていたロサリオにさほど期待していなかったのか、「どうせ打たないんでしょ」「はいはいゲッツーゲッツー」「サヨナラ負けしそうやなあ」といった冷めた声を挙げていたファンも。ただ、ロサリオが“予想外”の結果を残したことにより、その声は「ロサリオ信じてたで!」「これが阪神の4番や!」「神様仏様ロサリオ様」と見事に一変することになった。 多くのファンに歓喜といくらかの“手のひら返し”をもたらすこととなったロサリオのホームラン。現在チームはセ・リーグ4位(11勝12敗・勝率.478)に甘んじているが、今日のような活躍を続けることができれば、チームも上昇気流に乗っていくことは間違いないだろう。
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スポーツ 2018年04月30日 21時00分
初開催から25年、15回目の新日本レスリングどんたくは初の2連戦開催!
新日本プロレスのゴールデンウィークと言えば、博多どんたくの時期に合わせて開催される『レスリングどんたく』福岡国際センター大会が恒例となっている。今年は5月3日、4日とシリーズ史上初の2連戦で開かれることとなった。◆過去の『レスリングどんたく』とメインカード①1993年5月3日 福岡ドーム 55,000人▼スペシャルクライマックス 四天王タッグマッチアントニオ猪木&藤波辰爾 対 長州力&天龍源一郎⓶1994年5月1日 福岡ドーム 53,000人▼INOKI FINAL COWNTDOWN 1stアントニオ猪木 対 グレート・ムタ⓷1995年5月3日 福岡ドーム 48,000人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>橋本真也 対 武藤敬司<挑戦者>⓸2000年5月5日 福岡ドーム 35,000人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>パワー・ウォリアー 対 グレート・ムタ<挑戦者>⓹2001年5月2日 福岡ドーム 35,000人▼スペシャルタッグマッチ長州力&中西学 対 小川直也&村上和成⓺2009年5月3日 福岡国際センター 5,500人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>棚橋弘至 対 後藤洋央紀<挑戦者>⓻2010年5月3日 福岡国際センター 6,000人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>中邑真輔 対 真壁刀義<挑戦者>⓼2011年5月3日 福岡国際センター 6,500人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>棚橋弘至 対 中邑真輔<挑戦者>⓽2012年5月3日 福岡国際センター 6,500人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 後藤洋央紀<挑戦者>⓾2013年5月3日 福岡国際センター 6,800人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 鈴木みのる<挑戦者>⑪2014年5月3日 福岡国際センター 7,190人▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 AJスタイルズ<挑戦者>⑫2015年5月3日 福岡国際センター 5,180人※同年より実数発表▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合<王者>中邑真輔 対 後藤洋央紀<挑戦者>⑬2016年5月3日 福岡国際センター 5,299人(超満員)▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>内藤哲也 対 石井智宏<挑戦者>⑭2017年5月3日 福岡国際センター 6,126人(札止め)▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 バッドラック・ファレ<挑戦者> 90年代の新日本黄金時代に開かれた第1回大会からTシャツのデザインなど、グッズ面でイベントを支えてきたイラストレーター坂井永年氏によるポスターが今回、制作された。坂井氏は福岡ソフトバンクホークスのハリーなどホーク一家も描いている。博多っ子になじみのあるデザインとして浸透していることから、新日本はホークスとコラボしたグッズもたびたび発売している。 第1回大会は、福岡ドームのこけら落としの一環として開催した。当時のプロレスファンは地方への“密航”を楽しむ傾向にあった。アントニオ猪木と天龍源一郎の初対決、今ではあり得ないWWE世界ヘビー級王者のハルク・ホーガンと、IWGPヘビー級王者のグレート・ムタがノンタイトルながら“ドリームマッチ”を行っていた。藤原喜明も新日本に復帰を果たすなど、“密航心”をくすぐるには十分なラインナップ。プロレスファンが福岡に押し寄せて、大会は大成功した。翌年はテレビでは放映されなかった猪木の引退カウントダウンの第1弾、グレート・ムタ戦や、エキシビションマッチながら初代タイガーマスクが獣神サンダー・ライガーとドリームマッチを行うことなどが話題に。第2弾も成功を収めている。特に猪木とムタの一戦は今見ても楽しめる好勝負だった。 猪木の引退や、藤波、長州、蝶野正洋を除く闘魂三銃士の退団などもあり、2001年を最後に福岡ドームでの開催が困難となり、『レスリングどんたく』も終了した。しかし、2009年に8年ぶりの復活を発表。会場は福岡ドーム(福岡ヤフオクドーム)から福岡国際センターに移動。規模は縮小したものの、年を重ねるごとに来場者が増えてきたことから、今年は2日連続の開催に踏み切った。 90年代を見てきた一人としては再びヤフオクドームを目指してほしい気持ちもあるが、木谷高明オーナーは「例えば京セラドーム大阪でやるのなら、大阪城ホールで2連戦にしたほうがいい」と話す。現在の新日本は「試合が見やすい会場にたくさん来ていただくのがベスト」という方針だ。今年の1月には北海きたえーるでの2連戦を成功させ、今夏のG1クライマックスではエディオン・アリーナ大阪で2連戦、さらに日本武道館では3連戦と、ドームクラスではなくアリーナクラスの会場での連日開催が目立っている。 今年は『レスリングどんたく』の初開催から25年目、15回目の節目となる。新日本から中1日の5月6日には総合格闘技のRIZINもマリンメッセ福岡で今年初の大会を開催する。そのまま福岡に残るファンも少なくないようだ。これまで幾多の名勝負を見せてくれた『レスリングどんたく』。今年はどんなドラマを見せてくれるのだろうか。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.7】写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年04月30日 19時30分
大谷翔平の捻挫は「走り込み不足」張本氏の練習理論に批判殺到“考えが古い”
29日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏がアメリカ大リーグ・エンゼルス大谷翔平の捻挫について「走り込み不足」が要因と指摘。ネットユーザーから批判を浴びている。 番組では大谷が28日のエンゼルス戦で内野ゴロを放ち一塁ベースに駆け込んだ際、ベースの角を踏んでしまい、左足首を捻挫したニュースを紹介する。 張本氏はこのニュースを見ると、 「心配だよね、大谷。何回も言ってるし、私。練習不足なんですよ。走り込んでないから。左やったでしょ、日本ハム時代は右やってるからね。5年間『これでもか、これでもか』と走り込まないとね、一番大事で嫌なことなんですよ。これからもっと出ますよ、心配ですよ」とコメント。 大谷が足首を捻挫した要因は、「走り込み不足」であると指摘する。隣にいたゲストコメンテーターの元西武・石毛宏典氏は苦笑いを浮かべながら、 「一塁手がいたんで、行くと交錯するんで、ちょっと外れたんですよね。でも目線は野手にある、足首はベースの端っこのほうにいってクチャっといっちゃったんですけど」と、走り込み不足が要因ではなく、一塁手を避けようとしたことが怪我のおもな原因であると解説を加えた。 ところが張本氏は一歩も引かず。「鍛えないから怪我をする」「我々は嫌というほど走らされたからぶつかってもほとんど怪我をしない」と持論を展開し、「怪我をしないように走り込んでもらいたい」と、再び「走り込み」の重要性を力説。 これには石毛氏も、苦笑いを浮かべるしかなくなってしまう。番組ではその後特にツッコミが入ることはなく、話題は次のコーナーへと移った。 張本氏は、以前から大谷の「走り込み不足」を指摘しており、今回もブレずに警鐘を鳴らした形だが、ネットユーザーの反応は批判的。「ベースの踏み損ねは走り込んでいても捻挫してしまう」「捻挫なのに走り込み不足を指摘されても。関係ないでしょ」「大谷にケチをつけたくて仕方がない人なのか」「考え方が古すぎる」と、今週も炎上状態となった。 「確かに走り込みは下半身の力と持久力をつけるには最適な練習ですし、野球選手にとって必要な練習であることは間違いないと思います。 ただし張本氏の時代のように、2時間や3時間ひたすら長く走ることは、逆に足や心肺機能に負担をかけることになりますし、それだけやっていては野球技術向上も望めないうえモチベーションも上がらず、逆効果になります。 また、最近は下半身のウエイト・トレーニング器具も充実しているので、走り込みだけが下半身強化につながるわけでもない。今回の怪我についてはベースの踏み方が原因によるもので、要は技術不足。踏み方を練習すれば済む話でしょう。 大谷のような現代の子は、押し付ける形で嫌な練習を長時間やらせるとモチベーションを保てなくなってしまう。楽しませながら足腰を強化する方法を考えるのも、コーチの仕事です」(野球関係者) またもその理論を「古い」と否定されてしまった張本氏。新しい技術や練習方法も勉強せず、若者をむやみに批判するその姿勢に、かつてのパートナー大沢啓二氏が、天国から「喝」を入れているかもしれない。
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スポーツ 2018年04月30日 15時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「蝶野正洋」芸能界でも活躍する“黒のカリスマ”
年末恒例『笑ってはいけない』シリーズのビンタ執行役をはじめ、番組MCやアニメの応援大使まで、芸能界でも幅広い活躍を見せる蝶野正洋。そのセルフプロデュース能力の高さは、プロレス人生の中で磨かれたものである。 闘魂三銃士の各人を比較したときには、IWGP王座の在位期間や直接の対戦成績で見劣りする蝶野だが、新日本プロレスにおける功績で言えば、武藤敬司や橋本真也に勝るとも劣らない。 大方の予想をいい意味で裏切った第1回G1クライマックスの優勝も、そのインパクトが絶大だったからこそ、今年で28回を数える人気シリーズとなり得た。そして、G1に匹敵するほどの経済効果をもたらしたのが、大ブームを巻き起こしたnWoジャパンである。 1996年にアメリカのWCWにおいて、ヒールターンしたハルク・ホーガンがユニットnWo(ニュー・ワールド・オーダー)を結成した。そのロゴ入りTシャツを着た若者が街中に溢れるほどのムーブメントになると、同時期にアメリカ遠征していた蝶野が、これを直輸入。日本を代表するヒールユニットとして、大きな成功を収めることとなった。 「この当時のテレビ中継はすでに深夜枠に移っており、たまに放送されるゴールデンタイム特番の主役は、'97年にプロレス界入りした元柔道世界一の小川直也だった。また、スポーツ新聞など一般向けの記事も、中心になるのはプロレスではなくK-1やヒクソン・グレイシーになっていた。そんな状況下で会社の用意したアングルではなく、自らのプロデュースによってnWoブームを巻き起こした蝶野の才覚は、改めて評価されるべきでしょう」(プロレスライター) その人気の要因は大きく二つあった。 一つは日本における海外志向の上昇。'95年にロサンゼルス・ドジャースへ渡った野茂英雄の活躍もあって、アメリカで起こったムーブメントに日本勢が加わる格好となったnWoは、ファンから大いに歓迎された。 「執拗にnWo入りを勧誘されていた武藤が、日本ではかたくなに拒否していたものの、アメリカでグレート・ムタとしてnWo加入を果たす。そのように日米同時のストーリーが進行することで、いっそうメジャーな雰囲気をつくり出すことに成功しました」(同) もう一つの人気の秘訣として、ファッション性の高さが挙げられよう。 それまで日本におけるプロレスのファングッズというと、レスラーの顔写真やイラストが大きくプリントされたものなどで、恥ずかしくてとても普段使いはできず、わずかにホーガンの一番Tシャツがヒットしたぐらいだった。 ところがnWoは、先にアメリカでファッションアイテムとして流行した“ブランド品”で、それまでプロレスファンであることにどこか引け目を感じていた人々が、nWoならば堂々とロゴ入りTシャツ姿で応援できた。いわば世間からのお墨付きを得たようなもので、このことに喜びを感じたファンは決して少なくなかった。 さらにnWoのブランド力は、プロレス業界の外にまで波及した。 プロ野球では、横浜ベイスターズの三浦大輔や中日ドラゴンズの山本昌、サッカーの中山雅史、大相撲の千代大海をはじめ、競輪選手やオートレーサーなどがnWoの黒いTシャツを着て“サポートメンバー”に名乗り出た。それによって閉鎖的かつマニアックだったプロレスの世界が、一般社会に開かれることとなり、新たなファン獲得にもつながったのだ。 電通の調べでは、このnWoブームの経済効果は約43億円とされ、ロゴ入りTシャツだけで6億円を売り上げたともいわれている。 「マイナージャンルに追いやられていたプロレスが、電通の調査対象になったというだけでも一大事件だったと言えるでしょう」(同) アメリカンプロレスに否定的だった総帥アントニオ猪木も、これには一目置いていたようで、自身はPRIDEなど格闘系に執心していた'01年に、蝶野を新日本の現場監督に指名している。それも、こうしたnWoの成功があってのことに違いない。 なお本家アメリカのnWoは、WCWの衰退に伴って'00年頃に自然消滅。'02年には舞台をWWFに移して復活するが、トラブルが頻発したことでストーリーは打ち切りとなった。 それに先駆けて日本でも、'98年から蝶野の故障による長期欠場で武藤が陣頭に立つようになると、軍団内に不協和音が流れ始める。結局、'99年に復帰した蝶野が新たに結成したTEAM2000により、主役の座を奪われて解散の憂き目を見ることになった。 こうしたnWoからTEAM2000へのブランド変更は、その大きな要因がWCWとの契約関係にあったことに違いはないが、同時に蝶野によるマネジメントを欠いた期間に、nWoの勢いが削がれたという点も否めない。 正式な宣言はないものの実質的に引退となった今もなお、蝶野がタレントとして芸能界で一定のポジションを得ているのも、そうした才覚のたまものと言えそうだ。蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)1963年9月17日、アメリカ・ワシントン州出身。身長186㎝、体重108㎏。得意技/ケンカキック、STF、バタフライロック。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年04月29日 19時00分
最も多いのはどの場所? 年6場所における歴代横綱の“引退人数”
“土俵上女人禁制”の伝統が物議をかもし、さまざまな騒動が起きた大相撲の春巡業。その春巡業も先の4月27日に全日程が終了した。5月にはいよいよ1年で3番目の場所となる5月場所を迎える。 5月場所に関しては、鶴竜の2場所連続優勝や栃ノ心の大関への挑戦、さらには初めて三役に昇進した遠藤の戦いぶりなど注目する点は多い。ただ、やはりファンが一番気にかけているのは横綱・稀勢の里だろう。 現在6場所連続で休場が続いている稀勢の里。現時点で5月場所への出場は明言していないものの、“次の出場場所に進退がかかる”との報道もある。もし出場すれば非常に大きな注目を集めることは想像に難くない。 ところで、最近は前述の稀勢の里や昨年11月に引退した元横綱・日馬富士のこともあってか、“横綱と引退”について耳にすることが多くなった。どんな横綱にも必ず訪れる引退の時。歴代の横綱は、年6場所あるうち、どの場所で身を引いてきたのだろうか。 大相撲の歴史において、年6場所制が確立した1958年1月場所から現在までに引退した横綱は28人(現役中に逝去した玉の海を除く)。これを場所ごとに振り分けると、最も多くの横綱が引退したのは1月場所の10人という結果となった。 1958年の鏡里・吉葉山を皮切りに、昭和時代に“不沈艦”と称された北の湖、また平成では外国人初の横綱・曙や昨今話題を集める貴乃花といった面々が引退している1月場所。1年を占う最初の場所ということもあり、他の場所に比べて進退の決心もつきやすいのかもしれない。 ちなみに、残る5場所での引退人数は、3月場所が5人、5月場所が4人、7月場所が3人、11月場所が6人。9月場所は年6場所制になってからは引退者が出ていない場所で、歴代で見ても羽黒山(1953年)と東富士(1954年)の2名しか引退者が存在していない。 現在の横綱力士は白鵬・鶴竜・稀勢の里の3名。彼らは自らの“死に場所”として、どの場所を選択するのだろうか。
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スポーツ 2018年04月29日 16時00分
阪神 金本監督「コーチに甘く選手に厳しい」ベンチ裏で不満爆発寸前
喝を入れる相手を間違っているのかもしれない。 4月20日、今季初めて甲子園で行われた伝統の一戦は、藤浪晋太郎(23)の“ノーコン病”で台なしとなってしまった。 「悪いところが出た。見ての通り。(次回チャンス?)今から考える」 試合後、金本知憲監督(50)は淡々と答えたが、完全にキレていた。怒鳴ったり、何かを蹴飛ばしたりする時もあるが、“臨界点”を超えると無表情になる。淡々と答えている時の方が、怒りの度合いが激しいのである。 「この試合で結果を出せないと、二軍落ちとの情報も交錯していました。四球6、5回で自責点6。小野泰己、新人の高橋遥人が結果を出しているので、藤浪の先発起用に固執する必要はありません」(在阪記者) ただし、こんな解釈もされていた。6つも四球を出したが、奪三振数は「10」。 「不振脱出は気の持ちようではないか?」(関係者)というのだ。 「気の持ちよう」とは非科学的だが、今の阪神は精神面で左右される選手が少なくないのだ。 「例えば、藤浪の練習での様子です。投球フォームを気にしながら丁寧に投げてはいるものの、右打者への外角、高低でのストライクコースを意識した実践的な練習はやっていない。また、阪神ナインは失策が多いのに、エラーしてもニヤニヤしています」(同) 喝を入れる方法はいくつかある。当該選手を怒るのは当たり前のことだ。これまでの金本監督もそうしてきた。しかし、それでも改善が見られない場合、つまり、今の阪神の状況では、担当コーチを叱らなければならないのだが、どういうわけか、金本監督は選手には厳しいものの、コーチには甘いのだ。 「藤浪の考えすぎから始まるノーコン病や、野手の失策は今に始まった話ではありません。改善できないコーチを責めるべきです。選手にすれば、『自分のせいでコーチにまで迷惑を掛けてしまった』という思いになりますから」(同) つまり金本監督は怒る相手を間違っているわけだ。現コーチスタッフは金本監督の要請で集められた。首脳陣に緊張感がなく、仲良し集団では、同じミスが永遠に繰り返される。 「故・星野仙一氏は怒っても大丈夫な選手を選び、ミスが出ると、その選手は直接関係ないのに皆の前で叱ったり、時には腹心のコーチを怒鳴っていました。チームに喝を入れるだけではなく負の連鎖を断ち切るためです」(ベテラン記者) 藤浪が自滅した前日の19日、坂井信也オーナーが抜き打ちで二軍戦を視察した。目下、二軍は25試合で42盗塁という、驚異的な機動力を発揮している。一軍は18試合でたったの1。12球団ワーストだが、「プロとして恥ずかしい限り」との指摘もされている。 金本監督がコワくて失敗を恐れ、誰も走れないのだろう。一軍を差し置いての二軍視察とは意味深だ。 オーナーによる仲良し集団の解体も時間の問題か…。
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スポーツ 2018年04月29日 14時00分
広島 3連覇に死角あり! 12球団一もろいストッパー・中崎起用法
ブッチギリの3連覇も予想されていた緒方カープに黄信号が灯っている。注目の「中崎劇場」は新たなファン層を獲得しそうだが、広島首脳陣はドッと疲れが出そうなのだ。 「勤続疲労もあるのでしょう。代わりを務める投手がいないので、このまま中崎翔太(25)にクローザーをやってもらうしかないでしょう」(スポーツ紙記者) クローザー・中崎は広島連覇の立役者の1人だ。昨季まで通算250試合に投げ、74セーブ。'15年は69試合、'16年は61試合、昨季も59試合登板と大車輪の活躍でチームを支えてきた。 「アゴ髭がトレードマークで、ギョロ目で相手打者を睨み付ける強気がウリのクローザーです」(同) そんな中崎が打たれ始めたのである。今季はすでに10試合に登板しているが、打者3人をピシャリと抑えるケースは少なく、連打や失点で緒方孝市監督(49)やファンをハラハラさせているのだ。 「15日の巨人戦は『サヨナラ負け』を食らう寸前でした。3点リードの9回裏、打者8人と対戦し、被安打3、2四球で2点を献上。先発投手の勝ちが消えそうでした」(球界関係者) ワンサイドで勝つより、ハラハラやヒヤヒヤがあれば、見ている方は盛り上がる。また、カープ女子に代表される広島ファンは、東京、大阪、名古屋にも応援に駆けつけ、最終の新幹線に飛び乗ることも多い。「中崎劇場」によって“一泊旅行”に変わり、本拠地・マツダスタジアムでは「試合時間が長くなった」「本当に勝ったのかどうか分からないから」と途中退場できず、帰路ではプチ交通パニックも起きているようだ。 「広島はDeNAと僅差での首位争いを展開していますが、チーム防御率は4.02(4月21日現在)。DeNA、阪神は2点台です。被本塁打20はリーグワーストで、投手陣全体の調子はよくありません。連戦の始まる交流戦以降、広島の失速を予想する声も聞かれます」(前出・関係者) 夏休み前に独走態勢を築いた昨季までとは違う展開となっている。中崎の復調が3連覇のカギとなりそうだが、こんな指摘もある。 「緒方監督は投手を長く引っ張る傾向があり、交代のタイミングを逸して試合を落とすこともあります。中崎に固執しすぎるとヤバいかも」(ベテラン記者) 緒方監督はクライマックスシリーズで競り負けたのがよほど悔しかったのか、今季は別の一面も見せている。これまでは自身で考えて決断してきたが、今年はコーチスタッフにも意見を聞いている。 「新加入のカンポスは外国人枠がなければ一軍で使いたいリリーバーです。二軍で7試合に投げ、いまだ失点ナシ。野手陣は好調なので、3人目の外国人投手として昇格させ、中崎と入れ代わることも…」(同) 緒方監督はその進言に従うかもしれない。ただ、中崎劇場はコアなファンには支持されているそうだ。 ペナント争いを考えれば独走はつまらない。これくらいのハンデがあってちょうどいいのかも。
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スポーツ 2018年04月29日 06時20分
「発想がすごい」“スーパーカートリオ”で鳴らしたあの元プロ野球選手がYouTuberに
若年層を中心に人気を集め、最近ではテレビでもその名を聞くことが増えている「YouTuber」。日々様々な動画が投稿されているこの世界に、あの元プロ野球選手が進出を果たしたようだ。 25日、元プロ野球選手の高木豊がYouTuberとしてデビュー。お笑いコンビ「孝行球児」の得コータロー・メイデン古茂田と共に、球史に残る珍プレーの再現や草野球の解説などを中心に動画投稿していくということが、一部メディアによって報じられた。 また、高木は自身のツイッター上でもYouTuberになった旨をツイートしており、「チャンネル登録してね!」と自身が抱える約5万人のフォロワーに対して“営業活動”を展開している。 実際にYouTuberにとっての“職場”である動画サイト「YouTube」を確認してみると、「高木 豊 Takagi Yutaka」という名前のチャンネルがしっかりと開設されている。また、確認時点では「高木豊、YouTuberデビューしちゃいました。」、「【完全再現】実際にあった宇野ヘディング事件を完全再現ww」というタイトルで2本の動画が投稿されていた。 報道の内容通りに、YouTuberとして第1歩を踏み出した形の高木。これを受けてネット上では、「発想がすごい」「現役時代並みの機動力だな」「これはチャンネル登録しないと」といった声が挙がっている。 現役時代は加藤博一・屋敷要と形成した“スーパーカートリオ”の一角として快足を飛ばし、現役引退後はコーチ・解説者としても精力的に活動していた高木。その韋駄天が今回表明した野球との新たな関わり方に、驚きを覚えた人は多いようだ。 ちなみに、前述の動画内において、高木は自身の人脈を生かしていきたいという旨も語っており、普段よく連絡を取り合う佐々木主浩・谷繁元信・野村弘樹・筒香嘉智といった豪華な面々を今後動画に呼ぶ計画もあるようだ。もしこの計画通りに各人が動画に出演すれば、今以上に話題を集めることは想像に難くないだろう。 「YouTuberは自由です。何でもできる」と語る高木。これからどのような動画を投稿していくのだろうか。
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