この日の合同練習では連係攻撃を中心に、長州が蝶野を指導する形で行われた。さらには蝶野のコブラツイストで身動きが取れなくなった相手に、長州がトップロープからエルボードロップ。長州のスリーパーから蝶野がシャイニングケンカキックなどの合体技も編み出した。
そしてこの日のハイライトは「今の時代は色々と教えるけど、我々の時代は(先輩に技を)教わったっていう記憶がない」という長州が、蝶野の得意技STFに独自の視点でアレンジを加えた場面。うつぶせ状態の相手の足をクロスさせ、フェースロックで顔面を捉えるというクロス式の「新型STF」を伝授したのだ。しかも「前も考えておきますよ」と蝶野の新技の名付け親まで買って出るなど、長州はレジェンド軍発足でヤル気満々だ。
しかし、この合同練習に秘められた効果はそれだけではない。蝶野は「新型サソリとかね」と新たな技の影をちらつかせた。なんと、長州にも新たな必殺技の可能性が浮上しているのだ。
長州の「サソリ固め」といえば、1974年にデビューして以来一貫して使用し続けているリキラリアートと並んで、長州の代名詞ともいえるフィニッシュ・ホールド。しかし、デビューから現在まで1度として新バージョンの投入や、変化が加わったことはない。そんな長州のフェイバリッドホールドに“革命”が起こるとなれば歴史的な大事件といえる。
長州本人も「あり得ない5人(長州、蝶野、越中詩郎、獣神サンダーライガー、ブラック・ストロングマシーン)が集まったんだから、互いに意識し合って新しい技も出るだろうね」と新型サソリ投入予告とも取れる言葉を発している。まさにプロレス史上に残るレジェンドな“サソリ固め革命”が起こりそうなムードが漂い始めている。
レジェンド軍が組織されたことで長州の革命魂に火が着いた。伝説的な新技披露の日は近い!?