番組では大谷が28日のエンゼルス戦で内野ゴロを放ち一塁ベースに駆け込んだ際、ベースの角を踏んでしまい、左足首を捻挫したニュースを紹介する。
張本氏はこのニュースを見ると、
「心配だよね、大谷。何回も言ってるし、私。練習不足なんですよ。走り込んでないから。左やったでしょ、日本ハム時代は右やってるからね。5年間『これでもか、これでもか』と走り込まないとね、一番大事で嫌なことなんですよ。これからもっと出ますよ、心配ですよ」
とコメント。
大谷が足首を捻挫した要因は、「走り込み不足」であると指摘する。隣にいたゲストコメンテーターの元西武・石毛宏典氏は苦笑いを浮かべながら、
「一塁手がいたんで、行くと交錯するんで、ちょっと外れたんですよね。でも目線は野手にある、足首はベースの端っこのほうにいってクチャっといっちゃったんですけど」
と、走り込み不足が要因ではなく、一塁手を避けようとしたことが怪我のおもな原因であると解説を加えた。
ところが張本氏は一歩も引かず。「鍛えないから怪我をする」「我々は嫌というほど走らされたからぶつかってもほとんど怪我をしない」と持論を展開し、「怪我をしないように走り込んでもらいたい」と、再び「走り込み」の重要性を力説。
これには石毛氏も、苦笑いを浮かべるしかなくなってしまう。番組ではその後特にツッコミが入ることはなく、話題は次のコーナーへと移った。
張本氏は、以前から大谷の「走り込み不足」を指摘しており、今回もブレずに警鐘を鳴らした形だが、ネットユーザーの反応は批判的。「ベースの踏み損ねは走り込んでいても捻挫してしまう」「捻挫なのに走り込み不足を指摘されても。関係ないでしょ」「大谷にケチをつけたくて仕方がない人なのか」「考え方が古すぎる」と、今週も炎上状態となった。
「確かに走り込みは下半身の力と持久力をつけるには最適な練習ですし、野球選手にとって必要な練習であることは間違いないと思います。
ただし張本氏の時代のように、2時間や3時間ひたすら長く走ることは、逆に足や心肺機能に負担をかけることになりますし、それだけやっていては野球技術向上も望めないうえモチベーションも上がらず、逆効果になります。
また、最近は下半身のウエイト・トレーニング器具も充実しているので、走り込みだけが下半身強化につながるわけでもない。今回の怪我についてはベースの踏み方が原因によるもので、要は技術不足。踏み方を練習すれば済む話でしょう。
大谷のような現代の子は、押し付ける形で嫌な練習を長時間やらせるとモチベーションを保てなくなってしまう。楽しませながら足腰を強化する方法を考えるのも、コーチの仕事です」(野球関係者)
またもその理論を「古い」と否定されてしまった張本氏。新しい技術や練習方法も勉強せず、若者をむやみに批判するその姿勢に、かつてのパートナー大沢啓二氏が、天国から「喝」を入れているかもしれない。