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オリックス担当記者が分析、近鉄が10.19ユニで南海に勝ち越す!

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T-岡田

 前の6連戦では4勝2敗と勝ち越し上昇ムードが高まってきた感があったオリックスだが、札幌3連戦をいずれも接戦で落としてしまいまさかの3連敗。先週とは一転、最悪なムードの中、強豪ソフトバンクと6試合、現在パ・リーグ首位を独走する西武と3試合を含むゴールデンウィーク9連戦に突入した。

▼4月24日〜30日オリックス成績
【対北海道日本ハム 札幌ドーム】
4月24日
●金子千尋 3-5 上沢直之○
4月25日
●アルバース 1-4 高梨裕稔○
4月26日
●ディクソン 2-3 マルティネス○
【対福岡ソフトバンク 京セラドーム大阪】
4月28日
○西勇輝 3-1 東浜巨●
4月29日
●吉田一将(先発は山岡泰輔) 4-7 モイネロ(先発は武田翔太)○
4月30日
○田嶋大樹 6-5 中田賢一●

※4月30日現在、オリックス26試合10勝15敗1分、リーグ5位。

 ソフトバンク戦は、2013年から開催(2016年のみ未開催)されている『KANSAI(旧OSAKA)クラシック』近鉄バファローズ(オリックス)対南海ホークス(ソフトバンク)の復刻試合として、復刻ユニフォーム着用して行われた。今年は伝説の“10.19川崎決戦”でも着用していた近鉄のビジターユニフォームで臨んだオリックスだったが、同じく南海最後のビジターユニフォームを着用したソフトバンク相手に、カード勝ち越しに成功。ソフトバンクとの対戦成績を3勝3敗にしただけではなく、クラシックシリーズでの通算成績も8勝7敗で近鉄が南海に勝ち越した。2戦目に守護神の増井浩俊が救援に失敗しなければ3連勝も狙えたが、札幌では勝ちきれなかった接戦した試合を、ソフトバンク相手に2試合勝てたのはチームにとって大きい。

 ピッチャーでは、先発三本柱の金子とディクソンにまだ勝ち星がついていないのが気になるところ。手がつけられないほど強い西武相手に今季初勝利を挙げることができるのか注目される。中継ぎでは、セットアッパーの黒木優太、クローザーの増井に不安が残る中、ファームで先発から中抑えに調整を切り替えて一軍昇格した高卒2年目“オリの神童”山本由伸が、150キロを超える直球に、変化とスピードがあるカットボール、そして、切れ味抜群のフォークに磨きをかけて無失点救援を続ける好投を見せている。山本は「どの回でも投げます」と投球回には拘らない考えなので、中継ぎ陣の調子を見ながらベストな起用をしていくことになるだろう。

 野手では、福良淳一監督が「今年は使い続ける」と明言している宗佑磨がまだ打率は低いながらも印象に残る場面でのプレーが目立っており、得点にもしっかり絡んでおり、今年のオリックスにとってラッキーボーイ的な存在として、全力プレーを続けている。また、30日の試合ではT-岡田に待望の第1号ホームランが飛び出した。ロメロ、マレーロがまだ不振なだけに、岡田にかかる期待は大きい。本人は「繋ぐ気持ちがホームランになった」と話していたが、これは岡田が打席に入るたびに胸に抱いていること。繋ぐ気持ちがチーム全体に繋がったとき、オリックスの重量打線はようやく機能する。今の西武打線を見ているとまさにそれを実践しているのがよくわかる。

 「もっと練習をして今度は僕が力で押すピッチングを見せて抑えたい」

 これは30日の試合後に田嶋が柳田に打たれた一発に対して、リベンジを誓った言葉。悔しい気持ちは人間をさらに強くする。今のオリックスは悔しさを力にして、ひとつずつリベンジを果たしてもらいたい。次は勇者(阪急)の力を借りて、強い獅子(西武)を退治する。

取材・文・写真 / どら増田

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