3日の福岡大会では、NEVER無差別級6人タッグ王者のバッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロアのバレットクラブ・オリジナルメンバー派の「サモアトリオ」が登場。マット・ジャクソン、ニック・ジャクソンのヤングバックスにCody派のマーティー・スカルを加えたトリオの挑戦を受ける。
ヘビー級に転向したヤングバックスが、スーパーヘビー級のサモア勢に対し、どんな戦い方で翻弄していくのかは興味深い。またCodyとのタッグでゴールデン☆ラヴァーズから勝利を収めたスカルも、ヘビー級の選手にも見劣らない実力を備えている。面白いマッチメイクと言えるだろう。試合後は「ノーサイド」に終わるのか、それとも両陣営に亀裂が生まれるか、気になるところだ。試合後の両者の反応は、試合結果によって左右される可能性が高いだろう。
セミファイナルでは飯伏がCodyとの東京ドーム大会(1月4日)の再戦を行う。メインイベントではケニー・オメガがCody派のハングマン・ペイジと、シングルマッチで戦う。
ケニーとCodyは4月にアメリカの「ROH」のマットで、大将戦と言ってもいいシングル対決を繰り広げた。ただ、試合中に乱入したヤングバックスが、Codyを狙って放った(とされる)スーパーキックがケニーに誤爆するアクシデントが原因となり、Codyが勝利を収めている。ヤングバックスの行動が原因で、バレットクラブ内の勢力図がより複雑化してしまった感は否めない。
4日の福岡大会では、ケニー、ファレ、タマ、ロアに飯伏を加えた5人と、Cody、ペイジ、スカルにヤングバックスを加えた5人による10人タッグマッチがマッチメイクされている。この2日間で何らかの方向性は見せてもらいたい。
そんな中、長期欠場中のボーン・ソルジャーの復帰を予告する動画がネットに上がっている。バレットクラブの現状を考えると非常に気になる出来事だ。帰ってくるボーン・ソルジャーがバレットクラブの救世主になるのか?それとも全く予想外の動きを見せるのか?福岡大会の結果が気になるところだ。
取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄