日本時間28日にサウジアラビアで開催される『グレイテスト・ロイヤルランブル』でAJスタイルズのWWE王座に再挑戦することが決まった中邑真輔は、レッスルマニアでのヒール転向後、AJの試合に乱入を繰り返して試合を潰してきた。
今週のスマックダウンで中邑は、メインイベントにルセフとエイデン・イングリッシュを従えて登場。相手はAJ&ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン。新日本プロレス時代、バレットクラブでIWGPヘビー級王座、IWGPタッグ王座を持っていた“最強トリオ”との対戦に日本のファンも胸がときめいただろう。
試合は、ギャローズがルセフにビックブーツを見舞うと、現在でもバレットクラブのメンバーに使われている“Too Sweet”ポーズを見せた。だが、ヒールに転向し、『グレイテスト・ロイヤルランブル』でAJに再挑戦する中邑にとって過去は関係なく、この試合もただの前哨戦でしかなかったようだ。AJ組はバレットクラブ時代同様、抜群のチームワークを発揮するが、最後はギャローズの背後から中邑がヒザ裏に蹴りを入れて膝をつかせると、キンシャサをブチ込んで完勝した。
試合後、中邑にAJが突っかかる形で大乱闘に発展するも、中邑は小馬鹿にするように“得意”の急所打ち。中邑は悶絶するAJに躊躇なくキンシャサを放つと、アンダーソンがAJの身代わりにキンシャサを受けてしまう。さらにアンダーソンにダメ押しのキンシャサをもう一発放つなど、制御不能の中邑を誰も止められなかった。
中邑はニタニタと笑みを浮かべながら花道を引き揚げていったが、冷酷非道さには磨きがかかるばかり。WWEはとてつもなくデンジャラスなジャパニーズ・ヒールレスラーを生み出してしまった。
また先週、ロウからスマックダウンに移籍したアスカはベッキー・リンチをパートナーに、アイコニックスとのタッグマッチがラインナップされた。
試合はアイコニックスの連携攻撃に苦しむも、アスカが反撃を見せて対抗。しかし、ベッキーとペイトンの攻防がアスカに誤爆してから流れが変わってしまい、ベッキーがコーナーポストに叩きつけられ、ペイトンにスクールボーイでスリーカウントを奪われアスカ組が敗れた。連勝記録が途絶えたアスカにとって、これからの1年は真価が問われるものになりそうだ。
文 / どら増田
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