ジェリコの新日本マット登場は、WWEとの契約がフリーだったことから実現したのだが、ジェリコはWWEのビンス・マクマホン代表から新日本への出場許可をもらい、筋を通している。WWEの公式ホームページのスーパースターリストからジェリコの名が削除されることはなかった。新日本参戦後も、ロウの25周年記念大会に“出演”している。
そんな中、WWEは現地時間4月27日に開催するサウジアラビア公演『グレイテスト・ロイヤルランブル』にジェリコが出場すると発表した。新日本参戦以降、ジェリコがWWEの試合に臨むのはこれが初めて。
『グレイテスト・ロイヤルランブル』は50人のスーパースターが参戦し、時間差バトルロイヤルを繰り広げて優勝者を決める試合形式。今回、ジェリコとともにカート・アングルの参戦も決定した。
また、『レッスルマニア34』で、ジョン・シナを相手に電撃復帰を果たした“デッドマン”ジ・アンダーテイカーも参戦し、ルセフと棺おけマッチを行うことも決定。そして、WWEとの契約延長が発表されたブロック・レスナーは、ローマン・レインズと顔を合わせる。2人の対戦はスティール・ケージ・マッチ形式で、レッスルマニアの再戦となるユニバーサル王座戦だ。
紹介した以外にもジョン・シナ対トリプルHのスペシャルシングルマッチなど6試合を含め、合計9つのカードを発表した。中邑真輔もロイヤルランブルの覇者として参戦することが決まっている。この大会はWWEとサウジアラビア王国が長期的なパートナーシップ契約を結んだことを記念して開催される。ロウやスマックダウンの垣根を越え、四大PPVに匹敵する豪華な大会になりそうだ。
そして、ジェリコはこれを機にWWEへまた本格参戦するのか?それとも真夏のトーキョーにやってくるのか?今後の動向が気になるところである。
文・どら増田
写真・萩原孝弘