17日、大分県出身の力士・嘉風と、同じく大分県出身の元ラクビー日本代表・今泉清氏が6月9日に行われるラクビー日本代表対イタリア代表(大分・大分銀行ドーム)をPRしたことが複数メディアによって報じられているが、その際に今泉氏が角界の力士に対し“ラグビー転向のススメ”を口にしたという。
世界一とも称されるラグビーニュージーランド代表“オールブラックス”にも、通用する部分はあると評する今泉氏。力士たちが持つ卓越した身体能力に、大きな可能性を感じていることが伺える。ただ、TV番組でも度々その能力を披露している力士たちの姿を見ると、今泉氏がラクビー転向を進めたくなるのもうなずける。
2015年5月に放送された『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)では、“大相撲身体能力No.1決定戦”と称した企画で、関取たちが50m走・競泳自由形50m・ハンマー投げといった種目に挑戦。50m走では佐田の海(当時前頭)が10代一般男子の平均記録(7.85秒)を上回る7.60秒を記録するなど、各々が抜群の運動神経を見せている。また、番組終盤では「角界で一番身体能力が高い」と自負した旭日松(当時十両)が逆立ちとバック転を披露。その姿にスタジオは拍手喝采に包まれた。
さらに、昨年6月に放送された『炎の体育会TV』(TBS系)でも、横綱・白鵬があのウサイン・ボルトにも匹敵するスピードの立合いを見せたり、元大関・琴奨菊が15tの重さがある大型バスを30mに渡って牽引したりと、出演した力士たちはその“フィジカルエリート”ぶりを存分に見せつけている。
力士たちが持つこのような身体能力を見ると、体格面以外にもラクビーに生かせる部分は大いにありそうだ。果たして今後、力士からラクビー選手へと転身を果たす人物は現れるだろうか。