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14年ぶりの再興へ “20世紀最後の怪物”の努力が実った「二子山部屋」の復活

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 かつて角界に存在し、数多の名力士を輩出した名門である二子山部屋。2004年2月に部屋の名称が「貴乃花部屋」へと変わったことにより、「二子山」の名称は消滅していたが、この度14年ぶりに再興される見通しとなった。

 29日に開かれた日本相撲協会の理事会。この中で4月1日付での二子山部屋の新設が承認されたことが複数メディアによって報じられた。また、部屋の師匠は二子山親方(元大関雅山)が務めることや、親方と共に6人の力士が藤島部屋から二子山部屋に移ることも合わせて伝えられている。

 2013年3月場所を最後に現役を引退し、年寄名跡「二子山」を襲名、その後は自身が現役時代に所属していた武蔵川部屋の後継である藤島部屋で後進の指導にあたってきた二子山親方。一方で、2015年2月には藤島部屋で会見を開き独立の意向を表明するなど、将来的な二子山部屋の復活に意欲を見せていた。

 独立に向けた二子山親方の取り組みは、昨年放送された『爆報!THEフライデー』(TBS系)でも取り上げられている。番組内では、部屋の設立に向けて節約生活を送りながらお金を貯めていることや、ツイッターを使用して新弟子を募集していること、さらには、「辞めた弟子たちに対して最大限の就職先を見つける一環」として焼肉屋のプロデュースにも励んでいることなどが紹介されていた。

 こうした数々の努力が実り、晴れて部屋の新設に漕ぎつけることができた二子山親方。再興した二子山部屋をかつてのような活気のある部屋にするため、また、現役時代“20世紀最後の怪物”と呼ばれた自身を超えるような力士を育て上げるため、今後は師匠としてより一層忙しい日々を送っていくことになりそうだ。

 ちなみに、前述の二子山親方のツイッターでは、今現在も新弟子募集のツイートがトップに固定されている。今回の正式な独立を機に、新たに二子山部屋の門を叩く若者も増えるかもしれない。

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