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オリックス担当記者が分析、昇格へ秒読み?!“オリの神童”山本由伸の起用法

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山本由伸

 オリックスがローテ再編の効果もあり、今シーズン初めて、カード勝ち越しを2カード続けて達成した。チームの成績は20試合8勝11敗1分で、ロッテと並び4位に浮上。借金も「3」にまで縮まった。

▼4月17日〜22日オリックス成績
【対 千葉ロッテ(ZOZOマリン)】
4月17日
●近藤大亮(先発は金子千尋) 3-5 石川歩○
4月18日
○アルバース 4-3 唐川侑己●
4月19日
○田嶋大樹 3-0 涌井秀章●
【対 東北楽天(楽天生命)】
4月14日
●ディクソン 2-5 則本昂大○
4月15日
○西勇輝 3-1 美馬学●
4月22日
○山岡泰輔 8-0 池田隆英●

24日からは、札幌ドームで2ゲーム差で3位の日本ハムと3連戦。移動日を挟んで28日からは、本拠地(京セラドーム大阪)で2位のソフトバンク、1位の西武との怒涛の6連戦が控えている。

 投手面で気になるのは、やはり今シーズン、まだ一度もカード頭を勝ててないことだろう。エース金子千尋は登板回数を維持するために開幕投手を回避し、定期的に中6日で登板できるよう火曜日の登板を続けているが、ここが取れないとチームに勢いがつかない。当然のことながら、その辺は金子が最も責任を感じているようで、17日のロッテ戦の試合後には「フォアボールは出さないのが大前提。投げきれてない。ストライクゾーンで勝負しきれてない」と反省しきりだった。ただ、17日の序盤は金子らしいテンポあるピッチングだったので、味方が先に大量得点を取るようなキッカケがあれば、本来の姿を取り戻す可能性は高い。これは状態が良いにもかかわらず、勝ち星に恵まないディクソンも同じ。西のように我慢のピッチングを続けていれば、初勝利は転がり込んでくるはずだ。

 中継ぎ陣は、疲れが見える近藤大亮と吉田一将を配置転換するなど、ブルペン内のコミュニケーションは試合にも活かされているという。ただ、近藤や黒木優太、そして、増井浩俊の状態はまだ安定さに欠けている感は否めない。

 そんな一軍での状況を見ながら、ファームでは、“オリの神童”こと山本由伸が“後ろの”準備をしており、一軍昇格が秒読みとされている。

 山本は“超”がつくほどの先発志向で、先日は舞洲で157キロ(トラックマンでは155キロ)を計測し周囲を驚かせた。21日現在、防御率0.38はウエスタンリーグ2位の成績とファームで無双化している。また、本人が描いているビジョンも、オリックスの他の若いピッチャーの中では、山岡と双璧するぐらいの考えを持っている逸材。できることならば先発一本で勝負させてあげたいところだが、現在の一軍でローテから外すほどの先発投手はいないため、一軍に昇格し、まずは任された任務を全うすることでチームの力となり、しっかりとアピールした上で、本人が望む道を掴み取るしかないだろう。

 上位チームとの対戦が続くゴールデンウィークに、山本というカードが一枚加われば投手陣はかなり厚くなる。打線もロメロやマレーロに当たりが出てきただけに、ここからの巻き返しに期待したい。

取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄

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