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「だいぶ気持ちが入っていた」オリックスの“新守護神”増井浩俊、16試合目で初セーブ

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増井浩俊

●ロッテ 3 − 4 オリックス○
▽18日
5回戦 ZOZOマリン 観衆 11,353人
※オリックス2勝3敗

 今季、メジャーリーグに移籍した平野佳寿に代わって、日本ハムからFA移籍した“新守護神”増井浩俊が、開幕16試合目で待望の初セーブを記録した。増井はこの日までの15試合で4勝10敗1分というチーム状況から、セーブシチュエーションで投げた試合は僅か1試合。その試合は救援に失敗し、その裏に味方がサヨナラ勝ちを収めたため、複雑な初勝利を挙げている。防御率も4試合に出場し、5回を投げて5.40と苦しい投球が続いていた。

 8回にセットアッパーの黒木優太がロッテ打線に捕まり、2点を奪われ1点差にまで追い上げられた9回に登場した増井だが、先頭の鈴木大地に初球のフォークを、あわやホームランという当たりの大きなライトフライを打たれてヒヤッとさせたが、その後、根元俊一に内野安打を打たれるも、最後は田村龍弘を150キロのストレートでセカンドゴロに打ち取り、先発のアルバースに2勝目をプレゼント。自身が移籍後、初セーブを記録したにもかかわらず、ウイニングボールはアルバースに渡したという。

 試合後、肩のケアに時間をかけたため、チームバスが球場を離れてから、少し時間を置いて報道陣の前に現れた増井は「ようやくですね。1回ミスをしているので…」と初セーブを挙げて安堵した表情を浮かべた。4月12日以来の登板については、「自分の状態がよくわからないというのは多少あったけど、投げてみたらいい感じだった」と登板間隔が開いたことに不安があったことを明らかにすると、「きょうセーブをつけなきゃという気持ちもあって、だいぶ気持ちは入ってた」とこの日マウンドに向かったときの心境を語った。

 いきなり鈴木にホームラン性の当たりを打たれたことに関しては、「ビックリしましたね。初球のフォークをあんなにしっかり打たれるとは思わなかったので。これからもっと気をつけて初球の入りをしなきゃいけないと感じました」と苦笑い。しかし、本人にとってひとつセーブを記録したことへの安心感は大きかったようで、「ひとつセーブが取れたことで、ここまで早くひとつ取りたくて力んできたんですが、これからは少し落ちついて投げられるというか、マウンドに上がれると思います」と今後の話をする増井からは笑みもこぼれていた。

 最後に、初セーブを記録したことで、オリックスの抑えとして名前を残すことができたのでは?という質問をぶつけると、「いや、まだまだ。ひとつですからね。これからたくさん稼いで、そうなれるように頑張りたいと思います」と前を向いてさらなる活躍を誓った。

 初セーブがようやくついたことで、オリックスのクローザー増井浩俊がようやく始動したという、チームにとって意義のある1勝だったといえるだろう。

取材・文 / どら増田
写真 / 萩原孝弘

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