スポーツ
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スポーツ 2018年09月25日 17時15分
DeNAラミレス監督、球団初200万人突破の本拠地最終戦で「CSで戻って来る!」
横浜DeNAベイスターズが22日、横浜スタジアムで、中日ドラゴンズを相手に今シリーズ本拠地最終戦を行い、昨年巨人から山口俊の人的補償で移籍した平良拳太郎の好投や筒香嘉智のホームランで、4対2で勝利。DeNAは現在CS進出争いを3位の巨人、5位の阪神、6位の中日とともに繰り広げているが、前日21日の加賀繁に続き、G 後藤武敏の引退試合とセレモニーもしっかりと執り行うことができた。 また、本拠地開催72試合目(横浜スタジアム71試合、HARD-OFF ECO スタジアム新潟1試合)で、観客動員数が2,027,922人(1試合平均28,165人)と2005年の実数発表後、球団史上初の200万人を突破した。最終戦が28,812人の満員御礼で、チケットが完売していることからも、29,000人弱の動員力がある横浜スタジアムの満員率の高さが伺える。 DeNAの岡村信悟球団社長は「球団として初めて200万人ものお客様に球場へお越しいただいたこと、大変誇りに思うとともに、 ファンの皆様に改めて感謝申し上げます。本拠地横浜スタジアムは 2020年のグランドオープンに先立ち、 来シーズン一部観客席が新たに稼働いたします。魅力的なボールパークを目指し、改修を進めてまいりますのでご期待ください。今シーズンも残り少なくなり、チームは正念場を迎えていますが、最後まで戦い抜き、必ずクライマックスシリーズ進出を勝ち取りますので、熱いご声援お願いします」と語り、現在ライトスタンドの上に見える増築中の新しい上段スタンドを来シーズンから先行稼働させる意向を明らかにした。これで3万人の動員が可能になると思われる。 また、アレックス・ラミレス監督は本拠地最終戦のセレモニーで挨拶に立ち、「我々は今シーズン80勝して優勝することを目標にしていましたが、それが達成できず申し訳ない」とファンに謝罪。続けて、「球団として初めて、200万人ものファンの方々にお越しいただけたことを心から誇りに思います。日頃より、温かいご声援をありがとうございます。近年は、ほぼ全試合スタンドを満員にしていただき、そんな最高の環境でプレーできる選手たちは本当に幸せだと思います。皆さんに拍手を送りたい」とスタンドのファンに向かって拍手を送った。 さらに、「現状に満足せず、皆さんに応援したいと思っていただけるような試合をお見せできるよう、今後も努力していきます。クライマックスシリーズ進出を目指して一戦一戦全力を尽くして戦っている今は、皆さんのご声援がなお一層選手たちの力になります。必ず2位に入り、CSで横浜スタジアムに戻ってきます。最後まで一緒に戦ってください」とCS3位通過ではなく、2位通過をファンに約束した。 この日、横浜スタジアムを訪れた南場智子オーナーも「今年は信じられないぐらい暑い日も、雨が降っている日もたくさんのファンの皆さんが球場に来ていただいて、私たちは勝つことで恩返しするしかないので、最後までいい試合を見てもらいたいですね」とファンに感謝の気持ちを述べると、来季の構想に関しては「今、戦いの最中ですので、まだそういうお話をする段階ではない。今はチームも試合に集中できてると思うので、私は選手、監督、コーチを信じてます」と順位が確定するまでは今シリーズで契約が切れるラミレス監督の去就を含め、来季については発言するつもりはないようだ。 12連戦の頭の2連戦を連勝したDeNAは24日現在、3位巨人と0.5ゲーム差、2位のヤクルトとは5.5ゲーム差の4位。巨人より消化試合数が4試合少なく、2ゲーム差で迫っている5位阪神より4試合多い。巨人には優位だが、阪神の存在は不気味。ちなみにヤクルトより1試合多いので、2位通過のハードルは高い。ラミレス監督は「ヤクルトの結果よりもまず我々が勝っていくことが重要。1試合1試合集中して勝ち続けていく」と全試合勝つつもりで残り試合を戦っていく考え。2年連続の下克上を目指す。取材・文・写真 / どら増田、萩原孝弘
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スポーツ 2018年09月25日 12時00分
ロッテ福浦選手2000本安打達成で、なぜか張本氏賛美の『サンデーモーニング』 ファンは激怒
23日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が22日の埼玉西武ライオンズ戦で2000本安打を達成した福浦和也選手を祝福。ところが、番組側が思わぬ方向に話を進め、一部視聴者から不満の声が上がった。 福浦選手の2000本安打を見た張本勲氏は、 「よく頑張りました。アッパレ上げてください。珍しいよね、千葉で生まれて千葉の学校に入って、千葉のロッテに入って、千葉の本拠地で達成? 盆と正月が一緒に来たみたい」 とコメント。張本氏にしては珍しく、25年目にして2000本安打を達成した福浦選手を褒め称える。 すると、関口宏がフリップを指さしながら「52番目です。2000本安打打ったのは。じゃあ歴代の人たちは」と話し、プロ野球2000本安打達成者と書かれた下に貼られたシールを取ると、1位張本勲3085、2位野村克也2901、3位王貞治2786の文字が。 それを見た張本氏は、「これはまあ桁が違うから。早く隠したほうがいいよ」と発言。関口は「凄い数字ですよ、陣内さん」とゲストの陣内貴美子氏に問いかける。同氏は「そうですね、必ず出ますもんね、張本さんはね」と相づちを打つ。 続けて、関口は「どうやって打ったんですか?」と質問。張本氏は「いやあ、ようわからん。なんとなく…」とコメントし、言及を避けた。結局、福浦選手の2000本安打は霞んだ形となり、「やっぱり張本勲は凄い」という謎の結論で話題は次に移行することになった。 この様子に、千葉ロッテファンなどが激怒。「福浦を張本賛美に使うな」「なぜヨイショする必要があるのか」「張本礼賛の道具に使われた福浦がかわいそう」など、批判の声が上がった。 今回、張本氏は礼賛フリップについて、「早く隠したほうが良い」と発言したうえ、ヒットを重ねたコツについても濁しており、福浦選手の話題で自身の名前が出ることを良しと思っていなかった様子。番組側が、謎の「忖度」をしたものと思われる。 張本氏の記録が偉大なことは誰もが認めるところだが、25年現役生活を続けヒットを2000本積み重ねた福浦選手の記録も素晴らしいもの。わざわざ達成のニュースで比較する必要はなく、そのような行為は福浦選手に失礼と言わざるを得ないだろう。 『サンデーモーニング』は、放送内容が度々「偏っている」との指摘がある。「週刊御意見番」コーナーについても、意図的なメジャーリーグの蔑視映像を放送するなど、その内容が批判されている。 今一度番組の内容について、精緻に検証してもらいたい。
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スポーツ 2018年09月24日 17時30分
【DeNA】お立ち台にまで上がった縁の下の力持ち!二人の"中途入団組"
☆無くてはならない存在 チームにはいろいろな役割がある。花形スターにスーパーサブに名脇役。その役割の中でも、あまりスポットライトは当たらないが、チームには欠かせないポジションがある。それは負けている場面でのロングリリーフや、いわゆる敗戦処理といわれる役割だ。2018年のベイスターズは、スターターが早い回でノックアウトされる事が多く、この苦しいポジションを賄っている"中途入団組"の2人を取り上げたい。☆NPB〜アメリカマイナーリーグ〜NPB まずは中後悠平。ロッテを自由契約となってから、メジャーを目指し渡米。残念ながら夢は叶わなかったが、後半戦開始とともにベイスターズにやって来た"逆輸入左腕"。7月半ばに一軍登録されたがいまひとつの内容で、28日に抹消。ファームでは無敵のピッチングで調子を取り戻すと、再び一軍に上がってからは好調をキープ。8月28日のドラゴンズ戦では、ワンアウト2-3塁のピンチでリリーフしてしっかり抑えて見せ、ハマスタ初のお立ち台も経験した。変則左腕としての存在は貴重だ。☆3球団を渡り歩いた苦労人 二人目は藤岡好明。2016年に金銭トレードでベイスターズに入団したサイドハンド右腕。今シーズンは開幕からファーム生活を余儀なくされていたが、8月2日に一軍昇格すると、翌日のカープ戦で延長10回途中、ツーアウト1-2塁のピンチを切り抜け、11回も3人でピシャリと抑えその裏のサヨナラ勝ちを呼び込む活躍。勝利投手となり、ヒーローインタビューで喝采を浴びた。ソフトバンク、日本ハムと渡り歩いた来た藤岡は、肝機能障害をも克服した苦労人。持ち前の"侍ソウル"はまだまだ燃え続ける。☆ここぞの場面でのハングリー精神 ベイスターズは若いチーム。数チームでのプレーを経験し、様々な苦労をしている彼らの存在はまさに「生きる教科書」。投手陣のみならず、ハングリー精神を持って、野球に取り組む姿勢は、チーム全体のプラスとなることは間違いない。どんな場面でも出番が回ってくる為調整は難しく、一軍と二軍を行き来することも多くなる。つい先日の大敗を喫した試合でも、彼らのような”イニングイーター”不在のため、勝ちパターンのピッチャーを使わなくてはならない状況になり、モチベーションの問題か、失点を重ねてしまう結果となってしまった。決して目立ちはしないが、彼らはチーム内の役割を果たすため、今日もブルペンで肩を作り続ける。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年09月24日 17時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「輪島大士」あらためて問われるプロレスラー輪島の是非
大相撲から転身したプロレスラーは多くいるが、中でもダントツの格上的存在が輪島であろう。幕内優勝14回。その身体能力の高さから「天才」「蔵前の星」とも称賛された輪島は、なぜプロレス界の“横綱”になれなかったのか? ※ ※ ※ 19世紀末にアメリカマットで活躍し、日本人初のプロレスラーといわれるソラキチ・マツダと、日本にプロレスビジネスを根付かせた力道山。この2人ともが大相撲の出身であり、その意味では日本において、プロレスと大相撲の間に深いかかわりがあることは否定できない。 では、元力士がプロレス向きなのかというと、これは話が違ってくる。 誰もが認める大成功を収めた元力士となると、前出の力道山以外では天龍源一郎くらいのもの。大相撲の最高位である元横綱からも東富士、輪島、北尾(双羽黒)、曙の4人がプロレス入りを果たしているが、転向当初の話題性ほどには活躍できていないのが現実だ。「全日本プロレス伝統の三冠王者にまでなった曙は、一応は成功の部類になるのでしょう。しかし、団体自体にかつての勢いがなく、また曙本人も格闘技に転向した初戦で、ボブ・サップに壮絶KO負けした印象が強いだけに、とても力道山や天龍に並ぶ成功とは言い難い」(スポーツ紙記者) その曙に、大相撲時代の成績で上回るのが輪島である。元横綱レスラーが大相撲時代に残した戦績は以下の通り。40代・東富士 幕内出場31場所 261勝104敗1分1預54休 幕内優勝6回。54代・輪島 幕内出場62場所 620勝213敗85休 幕内優勝14回。60代・双羽黒 幕内出場21場所 197勝87敗16休 幕内優勝0回。64代・曙 幕内出場63場所 566勝198敗181休 幕内優勝11回。 ライバル北の湖との激闘により一時代を築いた輪島は、大相撲の長い歴史の中でも屈指の存在であるに違いない。にもかかわらずプロレスの世界では成功とならなかったわけだが、その原因はどこにあったのか?「そもそもプロレスと相撲では、求められる能力が大きく異なる。立ち合いからの瞬発力勝負の相撲に対し、プロレスは時間をかけて観客にアピールしていくことが大切で、スタミナ勝負だとどうしても力士は分が悪い。それに相撲は技を仕掛けて倒せば終わりだから、プロレスのようにそこからどうするかという稽古はしていない。そのため、どうしても変な間が生まれてしまうんです」(同) また、相撲では倒されないための稽古はしても、倒されることを前提とした受け身はさほど重要視されていない。プロレスに転向した輪島が、わずか2年ほどで引退せざるを得なくなったのも、結局のところは試合中の受け身からのダメージが主因であった。「力道山や天龍も別に相撲の流儀で成功したわけではなく、その本質はアメリカンプロレスでした」(同) 外見などの雰囲気とは別に、そのベースには本場アメリカで実戦を重ねて体得したプロレス特有のリズムがあった。だからこそ、異なる世界で大成することができたというわけだ。 だが、輪島の場合は全日本プロレス入団を決めた時点で、すでに38歳と高齢であった。ビッグネームゆえ契約金も相当に高額であったに違いなく、この回収のためにも悠長に修行を積ませる時間はなかった。★日本デビューの相手は狂虎シン '86年4月に入団が発表されると、すぐさま輪島はアメリカに渡り、ドリー・ファンク・ジュニアやザ・デストロイヤー、パット・オコーナー、ネルソン・ロイヤルといった名選手たちの手ほどきを受け、御大ジャイアント馬場がタッグパートナーを務めて米マットでデビュー。馬場が直々に輪島のレスラーとしての成長を確かめたというわけだ。 そうしてアメリカで7戦をこなした後、一時帰国して日本マットデビュー。入門からわずか7カ月後、地元の石川県七尾総合体育館でのタイガー・ジェット・シン戦であった。 結果はタックルをジョー樋口レフェリーに誤爆した輪島と、そこから乱闘に引き込んだシンの両者反則。「鳴り物入りの大物新人だけに、全国放送のデビュー戦ともなれば手頃な相手を当てて勝たせたいところ。それをしなかったのは、当時の輪島に説得力のある勝ち方はできないという馬場の判断があったのでしょう」(プロレスライター) ぎこちないながらもスピニング・トーホールドを決め、ローキックやチョップでシンを追い込んだ輪島に対し、テレビ解説の山田隆氏は「及第点」としたものの、プロレスファンやマスコミの反応は芳しくなかった。 この頃のプロレス界ではメジャースポーツへの反感が強く、また、借金問題でしくじった輪島の来歴もあり、スター扱いすることをよしとしなかったのだ。 だが、あらためて振り返ればのちの大物転身組、北尾や小川直也と比べても輪島は十分真剣に取り組んでいたように見えるだけに、周囲がもう少し温かく受け入れていたなら、プロレスラー輪島はもっと違ったかたちになっていたかもしれない。 時代状況のせいとはいえ、今になって残念に思うファンも多いのではなかろうか。輪島大士***************************************PROFILE●1948年1月11日、石川県七尾市出身。身長185㎝、体重125㎏。得意技/ゴールデン・アームボンバー、2段式首折り。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年09月24日 15時30分
新井、杉内の引退で思い出される夏の記憶
今季限りでの現役引退を発表した広島の新井貴浩、巨人の杉内俊哉。ともに所属球団のみならず、日の丸を背負った姿も鮮明に脳裏に焼き付いている。 オリンピックやWBCといった国際舞台を戦う上でも二人の存在は大きく、頼もしかった。新井、杉内が投打の中心としての活躍が見られたのが2008年の北京五輪。チームとして苦しい戦いが続いた大会ではあったが、最後まで日本代表を支えた。■五輪でも完璧な投球内容で相手を手玉に 北京五輪予選リーグ3戦目となる対オランダ戦。 この日の先発のマウンドを任されたのは杉内。初戦のキューバに敗れチャイニーズタイペイに勝利し、1勝1敗で迎えた日本代表は既にヨーロッパの強豪として捉えられていたオランダを相手に球界屈指のサウスポーを立て必勝を期した。 杉内は4回までをノーヒットに抑えるなど、代表戦初先発とは思えない見事な投球を披露。アマチュア時代から五輪の舞台を経験し、涼しげな表情を変えずに臆することなく投げ込む姿は自信に満ち溢れていた。 テンポのいいピッチングでオランダ打線を翻弄、7回を散発4安打に抑え日本の2勝目に大きく貢献する。北京の晴れ渡った広大な青空のもと、左腕から繰り出されるストレート、変化球は見とれるほどのキレを表現していた。■怪我を抱えながらチームの支柱として 大会を通じて日本の4番という重責を担った新井も、このオランダ戦で快音を響かせる。初回、ランナー二人を置いて右中間に目の覚めるような3塁打を放った。 このヒットこそ北京五輪での新井の初安打となり、チームを一気に勢い付かせた。前年のアジア予選でも4番を任され、3試合を通じて打率.500と期待通りの打棒を発揮、本大会での信頼も揺らぐことはなかった。だが、シーズン中に腰を負傷、万全ではない中で北京での戦いに挑んでいる。 2戦目までノーヒットが続き、4番としての役割を果たせずにいた新井、オランダ戦では「自分らしく積極的にいこうと考えていた」と語るように初球を叩いたこの3塁打にチーム、そして野球ファンも大いに沸いた。5回にも安打を放ち試合も6−0で勝利、大勝の口火を切ったのが待ち焦がれていた主砲の快打だったことは明らかだった。 杉内はこの試合の好投により、7日後の準決勝・韓国戦でも先発、事実上のエースという存在としてメダル獲得が決まる「決戦」のマウンドも託されている。新井も全試合で4番を打ちフルイニングの出場を果たす。大会後に骨折と発表された腰の怪我と、日の丸を支える重みに耐え抜いた。 北京では目標としていた金メダルには届かなかったものの、二人の見せたパフォーマンスは日本代表として相応しいものだった。長きに渡りファンを楽しませてくれた新井、杉内の偉大なプレイヤーの輝かしい軌跡の中にあるあの夏の激闘、それらは確実に我々の記憶にも刻まれている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年09月23日 17時45分
NPBが今年もドラフト会議にファンを招待 マナーの悪さに懸念の声
13日、日本プロ野球機構が10月25日に開催される「プロ野球ドラフト会議」に今年もファンを会場に招待すると発表した。 元来、ドラフト会議は日本プロ野球機構所属球団関係者が顔を揃え、関係者のみがホテルの一角で新人選手の交渉権を獲得するものだった。ところが、2009年から冠スポンサーが付き、「公開ドラフト」を開始。抽選で選ばれたファンが各チームのユニフォームを着用し会場を訪れ、抽選の際に贔屓球団名を叫ぶなど、歓声が上がることが定番となった。 ドラフト会議もエンターテインメントとしてしまうことに、一部からは不満の声がある。高校野球で活躍した選手しか知らず、大学・社会人野球の選手が上位指名されると、ブーイングが飛ぶことがあるためだ。 記憶に新しいところでは、2016年のドラフト会議で、阪神タイガースが事前に指名するとしていた桜美林大学の佐々木千隼投手を回避し、白鴎大学のスラッガー・大山悠輔内野手を一位指名。会場にいた阪神ファンが、「ええ?」などとざわつき、ブーイングなどを飛ばした。 大山は入団後のインタビューで「指名されたとき、ええーっと言われた。それは忘れられない」とコメント。プロ野球入りを志す若者に対する「ブーイング」に大きく傷ついたことを明かしている。佐々木と大山の現在の成績を見れば、指名は正しかったと言える。 今後、このような仕打ちを受けた場合、選手によっては「歓迎されていないのなら」と入団を拒否し、アメリカ行きや進学・会社残留を選択するケースも考えられるだろう。 「ドラフト会議の会場に来るファンと、プロのスカウトでは当然ながらアマチュア選手に対する知識量も見識も違ってくる。素人スカウト気取りよりプロの方が優れていることは火を見るよりも明らかです。 今年は高校生で大阪桐蔭の根尾や藤原、金足農業の吉田らが目玉とされていますが、東洋大学の甲斐野や上茶谷、日体大の東妻や松本、社会人野球では東芝の岡野や日本通運の生田目など、1位候補がズラリと並んでおり、高校生が1位を占める可能性は低い。 高校生しか知らないようなファンがドラフト会議の会場を訪れ、『根尾じゃない』『藤原じゃない』とブーイングするケースも考えられます。 実際、昨年のドラフトでもあまり知られていなかったDeNAの東や中日の鈴木が今年活躍していますし、巨人では『捕手採りすぎ』などと揶揄された大城や、田中俊太ら地味と言われた社会人野球出身者が活躍している。批判する人間が無知であることは明らかです。 無知で指名に口を出すような人間たちを会場に呼ぶことは、これからプロ野球に入ろうとする人間を傷つける可能性がある。彼らの門出に泥を塗るような行為を個人的にはやってほしくありません。そもそも人の人生を決めるイベントを飯のタネにし、『お母さんありがとう』などと特集するのは異常です」(野球関係者) ドラフトを見たいと思う気持ちはわからなくもないが、ブーイングなどは慎むべきだ。大山のような思いをする選手を、出してはならない。文・櫻井哲夫
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スポーツ 2018年09月23日 17時00分
本田圭佑とイエニスタに見る「一流」と「超一流」の差
「結果が出なかったことは僕に責任があるし、敗北には理由がある。僕は、今日の敗戦を忘れることはないでしょう」カンボジア代表の監督に就任した本田圭佑(32)の初陣となった9月10日のマレーシア代表戦では、先制しながらも1-3の逆転負けを喫した。 本田が9月4日、初めてサッカー・カンボジア代表の練習で指揮を執った。指導者ライセンスを取得していないため、肩書はGMだが、実質的な監督だ。マレーシアとの親善試合では逆転負けはしたが、練習段階では専門誌の記者から「可もなく不可もなく」と評価されている。「指導者側が目立つのはいいとは言えない。何をやっているのか分からないくらいがちょうどいい」(同)との皮肉の声も聞かれたほどで、今季J1のヴィッセル神戸入りした元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ(34)と比べると、その差は歴然である。「神戸選手の名前と顔、あだ名、経歴までしっかり暗記していたんです。実戦デビューするまで、全体練習に参加したのは、たった2回だけなのに」(関係者) その理由についても、選手でありながら「チームを強くする義務がある」と語っているという。 イニエスタは世界屈指の名門クラブ、FCバルセロナで16年間プレーした超一流選手。その高度なテクニックから「魔法使い」とも称されてきたが、決して偉ぶることはない。「通訳なしで会話は成立しませんが、練習中もチームメートに直接話し掛けたり、何か言いたげに相手の方を見たりします。世界のトッププレーヤーにそんなことをされたら、日本人選手のほうが焦ります。なんとか英語で対応したり、日本人選手のほうから通訳を探したり、コミュニケーションをとろうと必死です」(同) イニエスタは英語圏の出身ではなく、スペイン語が母国語だが、食事会にも積極的に参加するそうだ。世界のトップがどんな考え方でサッカーに取り組んでいるのか、神戸選手も興味を持たないはずがない。チームは確実に変わりつつある。これが「一流」と「超一流」との違いなのか――。
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スポーツ 2018年09月22日 17時30分
過去8か国が獲得したFIFAランキング1位 意外にもオランダとベルギーは
去る9月20日、国際サッカー連盟(FIFA)から発表された最新のFIFAランキング。前回の55位から順位を1つ上げた日本を中心に、各国の状況を確認した人も多いことだろう。 前回2位のベルギーがフランスと並び同率1位となった以外には、トップ10に変化は無かった今回の発表。ただ、今月からヨーロッパでは新たに「UEFAネーションズリーグ」が開幕しており、次回以降の発表では大きな順位変動が起こることも考えられる。大会の経過と共に、今後の発表にも要注目といったところだ。 ところで、今回取り上げているFIFAランキングでは、これまでにアルゼンチン、イタリア、オランダ、スペイン、ドイツ、フランス、ブラジル、ベルギーの8か国が1位を獲得している。どの国も実績十分の強豪国であることは疑いようがないが、意外にもオランダとベルギーの2か国は、これまでのW杯で優勝した経験を持っていない。 2011年8月に1位となったオランダは、W杯に過去10回出場。1974年西ドイツ大会、1978年アルゼンチン大会、2010年南アフリカ大会では決勝進出を果たすも、いずれも敗れ涙を飲んでいる。ちなみに、オランダは過去8回UEFA欧州選手権(EURO)に出場してもいるが、こちらは1988年西ドイツ大会での優勝経験を持っている。 2007年6月時点では71位に沈んでいたベルギーは、そこから約8年後の2015年11月に初めて1位を獲得。これ以降今回までを含め、合計で6回トップに立っている。エデン・アザール、ケヴィン・デ・ブライネ、ティボー・クルトワといった選手たちを輩出した、育成力の賜物といえるだろう。 しかし、過去12回出場したW杯の成績は、記憶に新しい2018年ロシア大会の3位が最高。前述した豊富なタレント陣をもってしても、優勝トロフィーに手をかけることは叶わなかった。 以上のように、現在までW杯優勝を果たせていない両国。ただ、最高成績を見ると、非常に惜しいところまでは到達している。歯車が噛み合えば、“2冠”達成も決して夢物語ではないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月22日 17時10分
稀勢の里ハラハラ、ドキドキ、ヒヤヒヤ「横綱相撲」土俵裏②
10勝に届かないと引退勧告 前だけ向いて臨んだ本番。初日、女子プロゴルファーの比嘉真美子と婚約中の勢を得意の左を差してわずか3秒あまりで寄り切り。好発進すると、館内はまるで優勝でもしたかのような興奮状態になった。中でも、協会上層部は、これでしばらくは相撲人気が安泰だと言わんばかりの表情。 「立ち合いは悪くないし、相撲の流れもいい。まだ、場所は長い。本人も安心はしていないだろう」 と、八角理事長も大きくうなずいていた。 しかし、勝負の世界はそんなに甘くない。2日目からは一転して苦戦、ガマンの連続。両国国技館はハラハラ、ドキドキ、ヒヤヒヤしてファンが上げる悲鳴に包まれた。なかなかスンナリとは勝てないのだ。「1年半以上、フル出場していませんからね。やはり勝負勘はだいぶ落ちている。だから、なかなか勝機を見出せない。粘りに粘ってなんとか勝ちをつなげているのは、『まだ辞めたくない、もうひと花咲かせたい』という気力だけ。八角理事長も『気合いは入っている。だから残れるんだ』と話していた」(担当記者) 気になるのは、その気力や体力、スタミナがどこまでもつか、だ。なにしろ連日、1分近い熱闘に次ぐ熱闘が続く。場所前、けがに強い体に作り直すため、父親の貞彦さんのアドバイスで断食して体重を10キロ近く絞るなどしたが、いくら体力に自信がある稀勢の里でもたまったものではない。 案の定、初日から5連勝し、正面桟敷席から見ていた横審の北村正任委員長が、「横綱相撲を取って欲しいけど、(今場所は)無理を言うまい。これで1つのヤマ、障害をクリアしたね」 と、合格の判を押した翌日、気が抜けたような相撲で前頭2枚目の千代大龍に完敗。通算13個目の金星を献上し、翌8日目も初日から7連敗していた小結玉鷲に当たり負けすると、なんなく土俵下へ押しやられた。 「終盤戦は当然、相手も上位になり、前半以上に苦戦するのは間違いない。横綱の勝ち越しラインは2ケタ。もし10勝にも届かないようだと、また前半戦で打ち消したはずの引退論が息を吹き返してくる」(同) 稀勢の里は生き残ることができるか。両国国技館の悲鳴は、まだまだ収まる気配が見えない…。
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スポーツ 2018年09月21日 21時45分
9.30RIZINに山本美憂は予定通り参戦!榊原実行委員長が語る晩年の山本KID徳郁さん
総合格闘技イベントRIZINは『RIZIN.13』9.30さいたまスーパーアリーナ大会に関する記者会見を20日、都内の事務所で行った。会見にはNHKも取材クルーを派遣。RIZINの榊原信行実行委員長に対して、18日に死去した山本KID徳郁さんに関する質問も数多く飛んだ。 まず、現在はRIZINを主戦場にMMAファイターとして活動している実姉・山本美憂のコメントが笹原圭一広報から読み上げられた。「この度のことでみなさまにご心配をおかけしていますが、私、山本美憂は9月30日のRIZIN.13は予定通り出場いたします。もちろん勝って弟にいい報告をしたいと思いますので、応援よろしくお願いします!みなさま、たくさんのたくさんの励ましのメッセージをいただき、本当にありがとうございます!」と30日のアンディ・ウィンとのリベンジマッチには予定通り出場する意向を明らかにしている。 会見前に電話で美憂と話したという榊原委員長は「最後までリングに上がりたかった弟のためにも、当日は試合をして勝利を捧げたい」と話していたそうだ。 榊原委員長によるとRIZIN関係者は2年前から、KIDさんがガンに侵されていることを知っていたとのこと。「KIDはPRIDEでもRIZINでも試合はしていないので、K-1やHERO'S、UFCの選手というイメージがあるんですが、同じ格闘技界にいましたので、親交はありました」と話した。「再び格闘技界を盛り上げるためにRIZINを立ち上げた時、KIDにもUFCの契約が終わったら上がってほしいという話はしてました」と参戦交渉をしていたことを明かした。 ガンが発覚してからも「ガンを克服してRIZINで試合をしてほしい」とオファーをし続けたという。KIDさんは姉の美憂や甥のアーセンをRIZINに送り出し、30日に那須川天心と“世紀の一戦”を行う堀口恭司も育てた。他にもKIDさんから教えを受け、言葉をかけてもらった選手はRIZINにはたくさんいる。当初描いていたものとは違う形にはなったが、RIZINと関わりを深める形になった。 「追悼セレモニーなどは(実父の)郁榮さんと話を進めている。ベストな形でできたらいいと思ってます」と検討中であることを明らかにした。晩年のKIDさんに関して榊原委員長は「ホントにガンなの?と思うぐらい。痛みとか辛さとかをわれわれには見せなかったですね」と回顧。最後まで“格闘家山本KID徳郁”のイメージを壊さなかったと証言し、「日本の宝を失った」と早すぎる死を悼んだ。 30日の大会では「PRIDE以来の集客」が見込めるのは確実で、チケットはプレイガイドに若干数を残すのみ。PRIDE時代のスタジアム仕様ではなく、今回もアリーナ仕様となっているが、消防法の限界までチケットを販売しており、25,000人以上の動員は間違いないという。 榊原委員長は「PRIDE.10の前にアンディ・フグが亡くなって、あの日の西武ドームは凄まじい熱を生んだことを思い出します。今回の大会はあの時と同じような熱を生み出す雰囲気がある」と語る。当日はKIDさんの思いが天国まで届くような熱い大会になるはずだ。取材・文・写真 / どら増田
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ROOKIES(ルーキーズ) 最終回
2008年08月02日 15時00分
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OZアカデミーが本紙編集局を襲撃
2008年08月02日 15時00分
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山田直稔氏が新五輪構想をぶち上げた
2008年08月01日 15時00分
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新日本プロレス 蝶野正洋が武藤敬司にケンカ状
2008年08月01日 15時00分
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ノア 青木篤志&伊藤旭彦が肉の絆を武器にリーグ戦制覇を宣言
2008年08月01日 15時00分
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ボクシング 亀田乱入いいとこ取り
2008年07月31日 15時00分
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ボクシング 亀田家VS坂田陣営 因縁ぼっ発
2008年07月31日 15時00分
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ボクシング 内藤大助 薄氷の逆転KO
2008年07月31日 15時00分
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プロレス・エキスポ 蝶野正洋バックアップでプロレス博覧会
2008年07月31日 15時00分
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サッカー U-23五輪代表反町監督の次の標的
2008年07月30日 15時00分
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スポーツ
ゼロワンMAX 田中将斗が火祭り3連覇に向けてしたたかな策略
2008年07月30日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 棚橋弘至と中邑真輔が1年5カ月ぶりにタッグ再結成
2008年07月30日 15時00分
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スポーツ
マー君 北京五輪強行出場やばいぞ
2008年07月29日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 棚橋弘至 強気にG1連覇宣言
2008年07月29日 15時00分
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スポーツ
浅尾美和 女子マラソンリポーター?
2008年07月28日 15時00分
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スポーツ
ハッスル スーパーHG誕生
2008年07月28日 15時00分
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スポーツ
ゼロワンMAX 大谷晋二郎が血だるま敗戦。団体存続に黄信号
2008年07月28日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 天山広吉が4度目のG1制覇へ
2008年07月28日 15時00分
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スポーツ
「ハッスルGP2008」大混乱
2008年07月28日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分