スポーツ
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スポーツ 2018年09月07日 21時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「T・ジェット・シン」常識が通用しない“インドの狂虎”
放埓な悪役ファイトで長きにわたり日本マット界を震撼させてきたタイガー・ジェット・シン。 観客席にまでなだれ込みサーベルを振り回す、その型にはまらない試合ぶりは、ライバルのアントニオ猪木にも多大な影響を与えることになった。 ※ ※ ※ 日本マット界における歴代“最凶”外国人といえば、アブドーラ・ザ・ブッチャーかタイガー・ジェット・シンのいずれかということになるだろう。 機械的に反則を繰り返すブッチャーと予測不能のシン。前者が静なら後者は動。凶悪という点では一致しながらも、その個性は両極でいずれも甲乙付け難い。 「一般的には“観客から人気のあったブッチャーと観客に怖がられたシン”という評価もありますが、ブッチャーの人気が高まったのは、モデルになったマンガ『愛しのボッチャー』の連載が少年マガジンで始まって以降のこと。ファンクスとの抗争の頃は完全なる嫌われ者でしたから、一概に“人気者”とするのは正確ではない。それよりも両者の大きな違いとしては、アメリカ仕込みか否かという点が大きいのではないか」(プロレスライター) シンが初来日に臨んでヒールに転向したというのはよく知られたところで、それ以前はカナダのトロント地区でベビーフェイスとして活躍していた。 「デビュー直後はヒールでしたが、トロントにはインド系移民が多かったため、ヒールらしからぬ人気があったようで、程なくベビーターンしています」(同) しかし、人気といってもあくまでも地元限定で、日本ではまったく無名の存在だった。そこで新日本プロレスへの参戦時に、心機一転ヒールを志したのだ。そして、ヒール体験が希薄だったことは、自由な発想による新たなヒール像を創出することにつながった。 「新日に送られた最初のプロフィル写真がナイフをくわえたもので、それを見た猪木がナイフをサーベルに変更させたという有名なエピソードがありますが、そもそもナイフをくわえるという発想が異端そのもの。実際の試合でナイフを凶器に使えば、生き死にの問題となり明らかに既存のプロレスの範ちゅうを越える。それをアピールするのは、本職のヒールにはない感覚でしょう」(同) 本来は武器であるはずのサーベル(正確にはフェンシング・サーベル)を振り回すというのも、いかにも日本式のヒール像。のちにシンは、ナイフも実際の試合で使用している。 「70年代のアメリカでそれをやったら観客がヒートアップしすぎて、やったレスラーの身に危害が及びかねない。しかも、シンのように観客席で暴れること自体が危険な行為であり、最悪の場合、観客から刺されたり、撃たれたりということもあり得たでしょう」(同) 1973年の新宿・伊勢丹前での猪木襲撃事件は、今では新日サイドの仕組んだアングルというのが定説とされているが、このときシンに同行した他の2人の外国人選手は、「プロレス的な乱闘のつもりで行ったのに、シンだけが本気になった」と述懐している。 街中で流血乱闘を繰り広げることが、プロレスラーとしての仕事ではないという“常識”は、シンには通用しなかったというわけだ。 ちなみに、この件を報じた東京スポーツ紙上で、全日本プロレスのジャイアント馬場社長や国際プロレスの吉原功社長は、「これで次の猪木vsシンは満員になる」と脱帽のコメントを寄せている。★シンに触発され猪木も変わった また、そんなシンの姿勢に触発されて、猪木の方も変わっていったことは見逃せないポイントだ。 それまでの猪木といえば、売り文句は“神様カール・ゴッチの弟子”であり、ドリー・ファンク・ジュニアとのNWA世界王座戦に代表されるようなテクニシャンとしての面が色濃かったが、シンとの流血抗争により、いわゆる“過激なプロレス”に目覚めることになった。 路上襲撃にとどまらず、リング上でも火炎攻撃やサーベルでのめった打ちなど、シンのルール度外視の暴走があったからこそ、猪木の過剰な“腕折り制裁”が生まれ、これが以後のスタイルのベースとなった。 そのあたりの自覚は、猪木にもあるのだろう。引退後のテレビ番組で自身のベストバウトを問われた際に、番組側の用意した候補として先のドリー戦やビル・ロビンソン戦が挙がるのを見て、「こういうときに、なぜかシン戦というのは出てこない」と軽くボヤいたものだった。 型破りなヒールのシンとの闘いの中で、型破りなプロレスをつくり上げた猪木。だからこそ、定型ヒールのブッチャーといまひとつ手が合わなかったのも、当然のことと言えるだろう。 地元カナダでのビジネスの成功をもって、「実は常識人」とシンを評する声がある。しかし一方で、いったんリングに上がったときのシンが、まったくの常識外れであったことに異論はあるまい。 「世の中には二通りの人間しかいない。殴る人間と殴られる人間だ。だから俺はプロレスを選び、殴る人間になった」というシンの言葉は、ヒールとしてのポーズだけではなく、きっと多分に本音も含まれていたに違いない。T・ジェット・シン***************************************PROFILE●1944年4月3日、インド出身。身長190㎝、体重120㎏。得意技/凶器攻撃、コブラクロー、ブレーンバスター。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年09月07日 17時45分
その運命やいかに?勝負の9月場所に臨む稀勢の里
昨年3月場所で怪我を負って以降、歴代ワースト記録となる8場所連続休場(途中休場含む)を強いられるなど不振が続き、次の出場場所では進退をかけると明言してもいる横綱稀勢の里。その彼が、来たる9月場所へ出場することになったということが複数メディアによって報じられている。 約1か月に及ぶ夏巡業を完走したことや、その後精力的な調整ができていることなど、最近はポジティブな報道が多く目についている稀勢の里。今年の1月場所以来となる出場を決めたのも、恐らくはこうした流れの中で一定の手ごたえを感じたからだろう。 今回の一報を受け、ネット上では「出場すると決めたなら、全力で応援します!」、「相撲にかける執念を見せてほしい」、「自他ともに認める結果を残してくれ」といった激励のコメントが数多く寄せられている。辛酸を舐め続けてきた横綱の復活劇は、多くの好角家が待ち望む“シナリオ”であるようだ。 一方、中には「期待したいけど本音は期待できない」、「出るだけでニュースになるとは情けない」、「やれることはやった、あとは引退するだけ」といった厳しいコメントも少なからず見受けられる。冒頭の経緯を考えると、こうした声が出るのもやむなしだろう。 個人的な意見を述べさせてもらうと、9月場所における稀勢の里の復活は決して平たんな道のりではない。怪我の状態は本当に大丈夫なのか。1年余りのブランクで衰えた相撲勘は戻るのか。そして、初日から渦巻く期待と重圧に、長年の課題でもあった精神面は耐えうるのか。不安材料を挙げると、キリがないのが現実だ。 ただ、こうした不安が的中し、稀勢の里がこのまま土俵を去ってしまうのもまた忍びない。負傷以前は角界トップクラスの実力を誇っていた力士だけに、歯車さえ噛み合えばまだまだ“やれる”はずだ。 15日間の先に待つのは歓喜か、それとも落胆か。いずれにせよ、稀勢の里には今できる全てをぶつけ、悔いのない相撲を取ってほしいと願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月07日 17時20分
ラミレス解任決定的で浮上するDeNA原辰徳・巨人松井秀喜監督プラン
8月21日の巨人戦に敗れ、最下位に転落した横浜DeNA。現在は中日と激しい最下位争いが続いており、3年連続のクライマックスシリーズ進出が遠のく中、アレックス・ラミレス監督(43)の今オフの解任が決定的になってきた。 親会社のDeNAは水面下で、“大魔神”佐々木主浩、“番長”三浦大輔などの有力OBを中心に次期監督を検討してきたが、最終的に絞り込んだのは「若大将」原辰徳氏(60)だという。 相模原市出身の原氏は横浜にもファンが多く、東海大学時代の本拠地は浜スタだ。これまで3度目の巨人監督も視野に入れ、DeNAの要請に回答を保留していたが、「受諾」の方針を固めたというのだ。 「ミスタープロ野球と読売グループの総帥が相次いで入院したことで、巨人を取り巻く環境が一変したからです。恩師・長嶋茂雄氏(82)が体調を崩して7月始めに入院。渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(92)も、8月中旬に頸椎の一部を骨折して入院中。ともに重病説もあり、松井秀喜氏がニューヨークに戻らず日本に長期滞在していることは、今オフの巨人監督就任を代弁しているのです」(スポーツ紙デスク) 老川祥一前オーナーの後任として、渡辺主筆は「後継者」に同グループ本社社長の山口寿一氏(61)を就任させた。その山口オーナーはコンプライアンスを大事にする法務畑の人物。女性問題の解決に元暴力団員に1億円支払った原氏の監督復帰は構想にない。 そんな折、原氏は7月末の「阿蘇・熊本シニアオープン」で国内男子シニアゴルフにデビュー。「ファンケル・クラシック」にも主催者推薦で出場するなどゴルフ三昧の生活を送っていたが、この生活も封印する。 「今後は野球界にしっかり眼を向けて、ゴルフ界は陰ながら応援します。僕が出ることは、もうない」と、今オフの“有事”を暗示する発言をした。 「松井巨人が発足すれば、コーチ陣ももれなく再編されます。その人たちの受け皿を用意する目的もあり、巨人も原氏のDeNA監督転身を後押ししている。松井監督への環境作りです」(巨人OBの野球解説者) ラミレス監督は「毎日2万8000人以上の人がハマスタに来てくれている。彼らは1人も諦めていないので、我々も諦めるわけにはいかない」と続投に意欲をみせるが、退陣のシナリオはすでに完成済み?
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スポーツ 2018年09月07日 17時15分
オリックス、遠のくCS…福良監督「フォークを振らされた」楽天・則本に14三振で完敗!
オリックス 0-4 東北楽天(21回戦)※オリックス7勝13敗1分け▽6日 ほっともっとフィールド神戸 観衆10,057人 CS進出のためにはこれ以上の負け越しが許されないオリックスが、最下位の楽天との神戸2連戦を連敗してしまった。 前夜、シーソーゲームでの敗戦という嫌なムードを払拭したいオリックスだったが、楽天の先発、則本昂大を前に2回、吉田正尚、中島宏之、小田裕也の3安打でチャンスを作るも大城滉二が併殺打に倒れてしまう。3回も先頭の若月健矢が内野安打で出塁も、ここから則本のギアが上がり、この回は福田周平、宗佑磨、ロメロを、回を跨いで4回は吉田正と中島を5者連続三振に斬って取る。 オリックスは前回、勝ち星がつかなかったものの、好投を見せた東明大貴が先発登板。東明は初回からピンチを招くも粘りのピッチングを披露。しかし4回、先頭の銀次に二塁打を打たれると、続く島内宏明にタイムリーを浴びて先制を許してしまう。ただその後は6回2死まで粘投を続けて、それ以上の失点は許さず、2試合続けて先発としての役目を果たし、本人も「追い込んでからのタイムリーは反省しなければいけませんが、バックのいい守備にも助けてもらい、なんとか最少失点で粘ることができました」と手ごたえを感じたようだ。 継投に入ったオリックスは山田修義、近藤大亮、澤田圭佑が8回まで好投し、打線の援護を待つが、則本の奪三振ショーは止まらず、自身最多の14奪三振を記録されてしまう。試合が動いたのは最終回。前日、島内に逆転ホームランを打たれた黒木優太が5番手ピッチャーとして登板すると、いきなり5連打され3失点。黒木は1アウトも取れないままマウンドを降りた。黒木の後を受けた岸田護が無失点で切り抜けたが、最終回で4点ビハインド、前日の登板で良かった頃のキレを取り戻したかのように見えた楽天のクローザー松井裕樹の存在は重かった。松井はロメロ、吉田正、中島のクリーンナップを3人で打ち取りゲームセット。 試合後、福良監督は東明の粘りのピッチングを評価しながらも、「援護がないね」とわずか4安打に倒れた打線について触れ、「則本は前回は攻略したんだけど、きょうはフォークが良かった。全部振らされた」と則本にあっぱれなコメントを残している。この連敗により、3位日本ハムとは9ゲーム差に。オリックスは移動日なしで、7日から10ゲーム差の2位ソフトバンクと福岡ヤフオクドームで3連戦を行う。3連勝して7ゲーム差にまで近づけるしか奇跡を呼び込む方法はない。この3連戦はローチ、山岡泰輔、西勇輝の3投手が先発予定。勝ち越しプラスアルファが欲しいところだが、西武と優勝争いを繰り広げているソフトバンクも落とせない試合なだけに、簡単にはいかないだろう。 福岡決戦で望みを繋ぐのか?それともさらにCSが遠のいていくのか?もう負けるわけにはいかない。文・写真 / どら増田、舩橋諄
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スポーツ 2018年09月07日 06時15分
これも強打者の証?引退表明の新井貴浩が喫した242本の併殺打
今季限りでの現役引退を、5日に発表した新井貴浩(広島)。これまで多くのファンに人気を博してきた“新井さん”が下した決断は、複数メディアによって相次いで報じられ、ネット上にも数え切れないくらいの惜別の声が寄せられている。 記者会見によると、新井が引退の意向を球団に伝えたのは8月初旬。球団側からは「1か月間考え直してくれ」と慰留されたものの、その考えが変わることは無かったという。また、その理由について新井は「今若手がすごく力をつけてきてますし、これからの2年後、3年後、5年後のカープのことを考えた時に、今年がいいんじゃないかなという風に考えました」と説明している。 会見終盤には「最後日本一になって、みんなと嬉し涙で終われれば最高だなと思いますね。また、自分もなんとか力になれるように、最後の最後まで全力で頑張りたいと思います」と笑顔で語ってもいる新井。20年に及んだプロ生活の有終の美を飾ることができるのか、今後はその一挙手一投足がチーム共々注目を集めることは間違いない。 ところで、NPB公式サイトによると、新井は現時点で出場試合・打席・打数・安打・打点・犠飛・三振・併殺打の8部門で現役最高記録を保持している。そのどれもが、新井の息の長さを証明する“勲章”だ。 一方、中には歴代記録と比較するとそのすごさが一層際立つ記録もある。それが併殺打だ。新井の併殺打数「242本」は歴代6位の記録だが、トップ10には歴代1位の野村克也(378本)を筆頭に、衣笠祥雄(267本)、大杉勝男(266本)、長嶋茂雄(257本)、中村紀洋(257本)、落合博満(236本)、谷繁元信(236本)、土井正博(235本)、山崎武司(230本)といった稀代の強打者たちが新井と共にランクインしているのだ。 多くのファンに惜しまれつつ、現役引退へのカウントダウンをスタートさせた新井。その彼が球界屈指の強打者であったということは、このランキングでもしっかり証明されているといえるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月06日 23時00分
混迷続く体操パワハラ騒動 体操クラブ協賛企業のイメージがじわじわと落ちている?
「宮川選手に対する度重なる暴力行為によって、宮川選手はもちろん、周りにいた選手、コーチに対して、不快な思いと恐怖を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます」。 5日に行われた記者会見の冒頭、神妙な面持ちで謝罪の言葉を口にしたのは速見佑斗元コーチ。自身の教え子である宮川紗江に対する暴力によって、体操パワハラ騒動の“引き金”を引いてしまった人物だ。世に明るみに出て以降、波紋を広げ続けている今回の騒動。当初の登場人物は前述した宮川、速見の2名であったが、その後、日本体操協会女子強化本部長の塚原千恵子氏と、その夫で協会副会長の塚原光男氏の関与が浮上。真相解明に向けては、まだまだ混迷が続きそうな情勢だ。 一方、今回の騒動は各メディアによって盛んに報じられているが、上記の4名以外にもしきりに連呼されている言葉がある。それは塚原夫妻が運営するクラブであり、千恵子氏が宮川の引き抜きを画策したという疑惑もある『朝日生命体操クラブ』だ。 今回の騒動を受け、クラブを協賛する『朝日生命保険相互会社』は先月30日に「本件に関して、日本体操協会における事案については、当社としてコメントする立場にございません」、「一方で、当社として宮川選手を朝日生命体操クラブへ勧誘するよう指示した事実はございません」といった内容を含む声明を公式サイト上で発表している。2002年から塚原氏サイドへ業務を委託しているということもあり、会社自体とは無関係であると考えているようだ。 ただ、このコメントに対し、ネット上では「朝日生命の公式コメントが完全に他人事で呆れる」、「朝日生命ってパワハラを放置する会社なんだ」、「企業イメージ最悪だな」といった批判の声が挙がっている。また、一部報道では、抗議や解約の電話が増えているとも伝えられている。 騒動の影響を、じわじわと受け始めている朝日生命。傷が深くなる前に、賢明な対応を取った方がいいのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月06日 21時15分
女子初のKO-D無差別級王者、里村明衣子がWWEでも快勝!日本帰りのカイリは圧勝!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間6日、世界の女子スーパースターを集めたトーナメント『メイ・ヤング・クラシック 2018』とNXTを世界配信した。 先日、DDTプロレスで女子初のKO-D無差別級王者となったセンダイガールズプロレスの里村明衣子。WWEでは日本が誇る“生きる伝説”として「メイ・ヤング・クラシック 2018」のトーナメントにエントリーし、1回戦でポルトガル出身のキラー・ケリーと対戦した。 試合前、22年前に当時所属していたGAEA JAPAN(ガイア・ジャパン、2005年に解散)の選手として、のちにWWEが買収した米WCWに参戦していた里村の映像が紹介された。WCWはGAEA JAPANと提携しており、当時WWEのライバル団体だった。「いつかトップレスラーになったら、WWEに参戦して大舞台に立ちたいと思っていた。私がトーナメントに参加することでもっと革命が起こせる」とのコメントとともに、女子ストロングスタイルマスターとして里村は紹介され、入場した。 試合は、キラーのビックブーツやスープレックスに手こずる場面もあったが、蹴りの連打や側転からのダブルレッグが決まり始めて里村ペースに。さらにオーバーヘッドキックをズバリと決めると、ファンからどよめきが起こった。里村は「行くぞー!」と気合いを入れてからファイヤーマンズキャリーでキラーを担ぐと、そのままデスバレー・ボムを決めてカウント3を奪取。2回戦に駒を進めた。 先日のWWE大阪公演で「里村さんをはじめ日本の選手は本当に強かったので、配信されるのを楽しみにしててください」と昨年優勝者のカイリ・セインが話していたが、まずはその通りの結果となった。既に決勝以外の試合収録は終えており、WWEネットワークを通じて毎週木曜日に準決勝まで配信される。決勝は日本時間10月29日にWWE史上初の女子のみのPPV『エボリューション』で行われる。NXTに所属した紫雷イオ、里村同様、今トーナメントだけのワンショット契約を結んだ松本浩代の試合も期待ができそうだ。 WWEのファームブランドNXTのビッグマッチ『テイクオーバー:ブルックリン4』でシェイナ・ベイズラーに勝利し、悲願のNXT女子王座を獲得した“海賊姫”カイリ・セイン。8月31日のWWE大阪公演では王者として凱旋マッチに臨んだカイリは、アメリカNXTではトリッシュ・アンドラと対戦した。カイリはトリッシュのパワー殺法をうまくくぐり抜けると、最後は必殺インセイン・エルボーを決めて3カウント。王者のカイリが圧勝した。 しかし、試合に勝利したカイリがダンスを披露していると、そこに突然シェイナが登場。シェイナは「せいぜい海賊の宝とかいうファンタジーを楽しんでおけ。私のリマッチ権で船は砲弾を食らうからな」と挑発。続けて「今夜は海賊が泳げるかどうか見てみよう」とカイリにクローズライン。しかし、シェイナをにらみつけたカイリはお返しとばかりに裏拳からのスピアーで撃退すると、たまらずシェイナはリングから退散した。大阪公演での囲み会見でも「シェイナとだからすごい試合ができたと思う。これからも続くでしょうね」と話していたが、2人のベルトをめぐる抗争はしばらく続きそうだ。取材・文 / どら増田写真提供 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年09月06日 17時45分
【DeNA】いろいろ記録達成!!”絶対エース”東克樹、憧れの土屋太鳳に近づいた!?
〇横浜DeNAベイスターズ6‐3読売ジャイアンツ●☆遂に2桁勝利 ベイスターズ先発はドラ1ルーキー東克樹。初回に1点をプレゼントされるも、2回にジャイアンツ4番、岡本和真にスライダーを捕らえられ逆転2ランを浴びる。しかし、4回には筒香嘉智のホームランなどで再逆転をしてもらうと、ここから粘りのピッチングで6回まで投げ切り、勝利投手の権利を得て降板。リリーフ陣も1失点はしたものの後続を断ち、東は見事に今季10勝目を手にした。☆スーパールーキー大活躍 今シーズンのベイスターズは石田健大、今永昇太、浜口遥大にルーキーの東を加えた「左腕カルテット」のローテーションがウリのひとつだった。しかし、東以外の3人は押し並べて大不調。ここまで3人合わせて8勝と、誰もが予想しなかった惨状となってしまった。そんな中、東だけは順調に勝ち星を挙げ続けた。リフレッシュと指の皮の剥がれで、2度のファーム調整はあったが、チーム内スターターの順列を徐々に上げ、カード頭を任され、中5日登板も3度経験。その中で防御率もリーグ3位に入る2.65をマーク。チームでの勝利数は東10勝の次は、中継ぎの三嶋一輝の6勝、その次は京山将弥の5勝とローテーションピッチャー“投壊”状態の中、孤軍奮闘の活躍で名実ともにエースの輝きを放った。☆歴史に名を刻む この日のジャイアンツ戦の勝利で4戦4勝となり、ルーキーとして史上初の記録を手にした。更に2桁勝利もルーキーピッチャーで1番乗り。チームの先輩、今永、浜口も手にできなかった「新人王」もほぼ手中に収めたと言っていいだろう。 ベビーフェイスで170㎝の小柄な左腕が、マウンドでは度胸満点のピッチングを披露するが、ベンチに帰ると笑顔で栄養補給にバナナをモグモグ。このギャップも東の魅力のひとつ。グラブには金色のうんちと白い星の刺繍が施してあり、意味は「金運と勝ち星」。一風変わったエピソードは強心臓と関連しているのかも知れない。 入寮の際には、タレントの土屋太鳳の直筆サイン色紙を披露し、活躍して直接会える日が来ることを夢見ていると語っていた。ひとつでも勝ち星を積み重ね、その結果CS、その先にも進出することができたなら、憧れのあの人とご対面の夢がグッと近づくに違いない。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年09月06日 17時15分
負けられないオリックス、3連勝を逃すも“クールなルーキー”福田周平が泥まみれの躍動
オリックス 8-9 東北楽天(20回戦)※オリックス7勝12敗1分け▽5日 ほっともっとフィールド神戸 観衆14,657人 3位日本ハムとのゲーム差を広げないためにも、無駄な敗戦は許されない4位のオリックスだが、最下位の楽天とのシーソーゲームを落とし、今月初黒星を喫してしまった。 4日の試合が台風の影響により中止となったオリックス対楽天の神戸2連戦は、5日と予備日として用意されていた6日にスライド開催となった。オリックスは4日の予告先発は東明大貴だったが、この日は当初の予定通り、松葉貴大が一軍に再昇格し先発を務めた。松葉は初回、銀次に4号ソロを浴びて先制を許すと、その裏に打線が楽天の先発、辛島航から中島宏之の4号3ランなど4打点の猛攻で逆転。しかし、この日の松葉はピリッとせず、勝利投手の権利まであと1人というところで、比嘉幹貴に交代した。結果的にこの比嘉が打たれ、4回2/3を5安打、5失点の内容に終わった松葉は「初回に先制されてしまいましたが、打線がすぐに逆転してくれましたし、もっとリズムのいいピッチングをしなければいけませんでした」と降板後に自身のピッチングを振り返っている。 オリックス1点リードのまま迎えた7回、一軍復帰後好調なピッチングを続けていた4番手の黒木優太が、島内宏明に8号2ランを浴びて楽天が逆転。しかし、8回裏、楽天の守備の乱れもあり同点に追いつくと、さらに1死満塁の場面から安達了一のタイムリーで勝ち越しに成功する。最終回のマウンドには“守護神”増井浩俊が登板したが、この増井がまさかの大乱調。島内のタイムリーで同点に追いつかれると、増井の暴投で三塁ランナーがホームインし、楽天が再逆転。その裏は楽天の松井裕樹に3人で打ち取られてしまい、8連敗中だった楽天がシーソーゲームを制した。 勝てる試合を落としてしまったオリックスだが、福良淳一監督は打線が終盤に見せた粘りと、“クールなルーキー”福田周平の活躍を評価。福田はこの日1番でスタメン出場し、内野安打2つを含む猛打賞を記録し、盗塁も1つ決めており、クールな表情を崩さない端正なルックスで、ユニフォームを泥まみれにしながらグラウンド内を躍動していた。打率も.273まで上がって来ているだけに、負けられない試合が続くオリックスにとって、キーマンになる可能性がある。文・写真 / どら増田、舩橋諄
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スポーツ 2018年09月05日 21時15分
WWE 205 Live 戸澤陽「思い入れがある会場」大阪府立凱旋もベルト奪取ならず!
WWE『WWE Live Osaka』▽8月31日 エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)観衆3,693人 世界最大のプロレス団体WWEが8月31日、エディオンアリーナ大阪で、今年初の大阪公演を開催。主力ブランド、ロウのメンバーがリングに上がった。そんな中、軽量級ブランド205 Liveに所属する元ドラゴンゲートの戸澤陽が凱旋試合を行い、WWEクルーザー級王座に挑戦した。 大会前、日本のマスコミ向けの囲み取材に応じた戸澤は、アメリカでの現状などについて語ってくれた。 「大阪は前にいた団体で最後に上がった会場。同じ会場なんで、けっこう思い入れがありますね」 エディオンアリーナ大阪という会場について質問が飛ぶと、「思い入れがある会場」と答え、今回の凱旋を楽しみにしていたと明かした。昨年、PACのリングネームで戸澤と同じドラゴンゲートで活躍していたネヴィルからクルーザー級王座を奪取したが、現在は無冠。「ぜひ、またあのベルトを腰に巻きたいですけどね」と語る戸澤だが、「ベルトを失ってからなかなか活躍、目立った活躍がない。今回のタイトルマッチを機に、チャンピオンになってまた海外に行きたいなと思います」と今後の巻き返しに意欲を示していた。 試合は、大きな「戸澤コール」の中、序盤は戸澤が得意の空中殺法などを駆使してペースを握ったが、徐々に王者のセドリック・アレクサンダーに主導権は傾いた。戸澤を場外に突き放し、その間にセドリックがランバー・チェックで、もう一人の挑戦者であるドリュー・グラックからピンフォール勝ち。王者が防衛に成功した。凱旋試合で王座奪取に失敗した戸澤だったが、試合後には大きな拍手が送られ、戸澤もファンの声援に応えていた。 同時に凱旋したNXT女子王者のカイリ・セインは、史上初の女子スーパースターのみが集まるPPV『エボリューション』出場に向けて、連日アピールしているが、戸澤やヒデオ・イタミが所属している205 Liveは大きな大会を開催していない。これに関して戸澤は「やっぱり女子が盛り上がっているのは肌でも感じてるんで、205の他のメンバーも『俺たちも頑張ろうぜ』っていうのは感じますね。他のレスラーより俺たちが一番すごいことをしてやろうぜっていう気持ちはみんな持ってます」と語り、今後は205 Liveのブランドを他のメンバーとともに盛り上げていく意向を明らかにしている。 渡米してから健康管理にも気をつけているようで、日本にいた時よりもコンディションは良いという。アメリカでも人気の選手なだけに、今後の飛躍に期待したい。取材・写真 / どら増田
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