カリスマ性を失いかねない際どいスタイルに悲鳴が上がった。魔裟斗はこの日、東京・赤坂サカスで行われたファンイベントに登場。男前の短髪だったヘアースタイルはガラリ一変し、一見ただのオカッパ頭とも見間違いかねないツーブロックスタイルになっていた。
その容姿は格闘家というより、むしろインテリサラリーマン風。そのため、いつになくオーラがないようにも見えたが、魔裟斗によれば「オレ、モミアゲが少ないんで、今まで伸ばしてたんですけど、中学生以来、初めてモミアゲも切った」。しかし、「奥さんは嫌がってました」と家族からも不評だったことを明らかにした。
魔裟斗といえば既婚者となっても女性ファンから黄色い声援が絶えない色男。イメチェンも闘い同様に重要なのだが、会場に駆け付けた20代の女性ファンも「イケてないと思う。あれじゃ魔裟斗っていうかダサ斗」とカリスマのイメチェン失敗をこき下ろした。
しかし、ただ単にヘアースタイルを変えたわけではないようで、「最近練習ばっかで楽しいことが何もない。こうやって気分転換するくらいなんですよ」と力説。
本番までに蓄積したフラストレーションをパワーにしようとする、この“勝負ヘアー”はドラゴとの準々決勝に熱が入っている証拠なのだ。
ベスト4を懸けたドラゴ戦を前にフラストレーションが溜まったのはハードな練習だけではない。ドラゴが魔裟斗との戦いを控えているにもかかわらず、K-1ではない海外のリングで5月31日にKO負けしたことにカチンときた。魔裟斗は「オレはドラゴ戦に3カ月もかけて調整してきたのに、試合するなんてアタマきた」と怒りを露わ。そればかりか「もうオレとの試合でも絶対にKOする」と撲殺予告だ。
イメチェンにこそ失敗したものの、魔裟斗のモチベーションはかなり高まっている。