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K-1 テイシェイラ初V

 3年ぶりの開催となったK-1ジャパンGPでは、元極真世界王者のエヴェルトン・テイシェイラが、武蔵を1回戦で破った前田慶次郎との頂上対決を制して初優勝。ニコラス・ペタス、ボブ・サップに次ぐ3人目となる外国人選手による日本大会制圧を果たし、9月27日に、韓国で開催予定のワールドGP開幕戦の切符を手にした。

 1回戦は高萩ツトムをパンチのラッシュでKOし、2回戦でも中迫強を圧倒しての判定勝ち。次々と日本人ファイターを沈めた勢いは止まらなかった。決勝では武蔵を破って勝ち上がってきた前田と激突。序盤はリングの四方をグルグル逃げ回る相手を捕まえられなかったが、それでも果敢に攻め続けた。
 スタミナ切れをうかがっていた前田陣営の作戦をあざ笑うかのように、2Rも極真仕込みの鋭いストレートがうなりをあげ、手数で圧倒。最後までダウンこそ奪えなかったが、無尽蔵のスタミナで終始攻め続け、判定3-0と文句なしの勝利。
 K-1デビュー戦から無傷の4連勝。試合後も息を切らすことなく「まだ闘えるスタミナがある」と言ってのけた“黒船”は「デビュー戦より進化していたけど、まだまだ。次はワールドGPがある。ボクの目的はまだ終わっていない」とすでに世界制覇を見据えていた。

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