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オリックス担当記者が分析する開幕展望〜開幕ローテ編〜【オリックス】

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田嶋大樹

 オリックスは25日、本拠地でのオープン戦で阪神と引き分け、全日程を終了した。14試合を戦い、7勝5敗2分。5位というまずまずの成績を収め、レギュラーシーズンを迎えることになった。

 「いよいよ3月30日より2018年シーズンが始まります。われわれ選手一同、優勝目指して、熱く、強く、気持ちを持って試合終了まで全力で戦います。皆さんの声援が力になります。2018年シーズンも熱い声援をよろしくお願いします」

 試合後にファンクラブ会員をグラウンドに招いて行われた出陣式で、選手会長のT-岡田がこのように挨拶すると、ファンは期待を込めて大きな拍手を送った。

 「今年こそ…って毎年言ってるんですけどね」

 エースの金子千尋は自虐気味に話していたが、チームもファンも「今年こそ」優勝したい、してほしいと思う気持ちは強い。それは取材している私たち「オリックス番」にとっても同じ思いである。球団統合後、優勝は2010年の交流戦のみ。金子はオリックス・バファローズの1期生ということもあり、優勝したい気持ちは強いし、ファンの悔しさも肌で感じている。

 ケガによる出遅れがあった年を除けば、ほぼ毎年開幕投手を務めてきた金子。実際、2016年からは2年連続で務めてきた。しかし、今年は登板数を抑えて登板間隔を維持するため、高卒10年目の西勇輝に大役を譲ることになった。西は初の開幕投手を務める。現時点での開幕ローテーション予想は次の通りだ。

3月30日(金) 西勇輝(対ソフトバンク/ヤフオクD)
3月31日(土) 田嶋大樹(対ソフトバンク/ヤフオクD)
4月1日(日) 山岡泰輔(対ソフトバンク/ヤフオクD)
4月3日(火) 金子千尋(対千葉ロッテ/京セラD)
4月4日(水) 山本由伸(対千葉ロッテ/京セラD)
4月5日(木) ディクソン(対千葉ロッテ/京セラD)

 新外国人アルバースとローテーションの残り1枠を争う高卒2年目の“オリの神童”山本だが、23日のファームの広島戦(舞洲)で最速157キロを記録し、8回を3安打無失点の好投。球数も103球と100球を超えた。福良監督は昨年から「由伸は100球投げさせたときどうなるか」と課題を口にしていただけに、ファームとはいえ課題をクリアしたことは大きい。スタミナ面で監督の信用を勝ち得てないアルバースをロングリリーフもできる中継ぎに回し、山本を先発で起用する可能性が高まっている。

 「上で何かあったときのために、準備はしてもらわないと困る」

 オープン戦の最後に支配下登録されたばかりの高卒2年目、榊原翼が阪神の上位打線を三者凡退で打ち取る好投を見せると、福良監督は榊原の投球を称賛するとともに、ファームの選手にメッセージを送った。ファームでは吉田一将、松葉貴大、山崎福也、山田修義、東明大貴、吉田凌、佐藤世那ら、1軍の試合で先発可能な選手が声がかかるのを手ぐすねを引いて待っている。佐藤達也、塚原頌平、比嘉幹貴、齋藤綱記、鈴木優、ルーキーのK-鈴木ら中継ぎ陣も同じだ。投手層の厚さはソフトバンクに引けをとらない。

 オープン戦では防御率1位の好成績を収めた。今シリーズから3年ぶりにチームに復帰した高山郁夫投手コーチのもと、「投手王国復活」に向けて期待がかかる。シーズンが始まり、ルーキーの田嶋や2年目の山本にある程度計算できるようになれば、ソフトバンクともいい勝負ができるはずだ。田嶋と山本がローテの鍵を握っていると言ってもいいだろう。

 ソフトバンクとの開幕3連戦は投手力で強力打線をねじ伏せたい。

取材・文・写真 / どら増田

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