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混迷続く体操パワハラ騒動 体操クラブ協賛企業のイメージがじわじわと落ちている?

 「宮川選手に対する度重なる暴力行為によって、宮川選手はもちろん、周りにいた選手、コーチに対して、不快な思いと恐怖を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます」。

 5日に行われた記者会見の冒頭、神妙な面持ちで謝罪の言葉を口にしたのは速見佑斗元コーチ。自身の教え子である宮川紗江に対する暴力によって、体操パワハラ騒動の“引き金”を引いてしまった人物だ。

世に明るみに出て以降、波紋を広げ続けている今回の騒動。当初の登場人物は前述した宮川、速見の2名であったが、その後、日本体操協会女子強化本部長の塚原千恵子氏と、その夫で協会副会長の塚原光男氏の関与が浮上。真相解明に向けては、まだまだ混迷が続きそうな情勢だ。

 一方、今回の騒動は各メディアによって盛んに報じられているが、上記の4名以外にもしきりに連呼されている言葉がある。それは塚原夫妻が運営するクラブであり、千恵子氏が宮川の引き抜きを画策したという疑惑もある『朝日生命体操クラブ』だ。

 今回の騒動を受け、クラブを協賛する『朝日生命保険相互会社』は先月30日に「本件に関して、日本体操協会における事案については、当社としてコメントする立場にございません」、「一方で、当社として宮川選手を朝日生命体操クラブへ勧誘するよう指示した事実はございません」といった内容を含む声明を公式サイト上で発表している。2002年から塚原氏サイドへ業務を委託しているということもあり、会社自体とは無関係であると考えているようだ。

 ただ、このコメントに対し、ネット上では「朝日生命の公式コメントが完全に他人事で呆れる」、「朝日生命ってパワハラを放置する会社なんだ」、「企業イメージ最悪だな」といった批判の声が挙がっている。また、一部報道では、抗議や解約の電話が増えているとも伝えられている。

 騒動の影響を、じわじわと受け始めている朝日生命。傷が深くなる前に、賢明な対応を取った方がいいのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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