事の発端は先月19日、タレントのりゅうちぇるがSNSに投稿した写真を巡り、“タトゥー問題”が物議を醸した。その内容とは、りゅうちぇるがインスタグラムのストーリーを投稿した際、両肩にタトゥーが刻まれていたというもの。驚いたファンからの問いに、りゅうちぇるは「REAL TATTOO!!TETSUKOとLINKだよん」と、自身の妻と息子の名が刻まれていることをあっさり認めた。子供が誕生し好感度の上がっていたりゅうちぇるなだけに、タトゥーを入れていることにショックを受けたファンも多く、ネット上で「何十年先のこととか考えてないのか」「嫌な気持ちになるから、これから外で肩を出さないで欲しい」など批判の声が相次いだ。また、お笑いタレントの田村淳や俳優の野村周平などが暗にりゅうちぇるを擁護するツイートをしたことで、この話題は長期に渡って波紋を呼ぶことになった。
同番組にも、視聴者から“タトゥー問題”に関する質問が寄せられ、この問題を取り上げた。有吉は、りゅうちぇるの件を「叩く奴って何なの?」とネット上の声に疑問を持ちながらも、「(りゅうちぇる側も)“闘います”みたいなさ。どっちもどっちだなって」「何をテーマに闘ってるんだ、お前らは」と、タトゥーは個人の自由との持論を展開。また、“タトゥーを入れた親の子供がかわいそう”とコメントするネットユーザーに対しては、「そんな書き込みしてる奴の子供の方がかわいそう」と突き放し、これにマツコも賛同。タトゥーで周囲が気になるのであれば、「貸し切りの部屋についている露天風呂に入ればいい」とコメントした。
同番組では、都内の公共施設に対して独自に行ったアンケート調査の模様を報告。「タトゥー入りで利用できる?」という問いに対し、プール施設15軒全てでNG、スーパー銭湯16軒中14軒でNGという結果を紹介した。まだまだタトゥーに対する目は厳しいのが現実のようだ。
ネット上には、「有吉馬鹿じゃね りゅうちぇるはタトゥーを批判されたんじゃなくて 世間がそれを認めないのが悪いってトコ叩かれてるのに」「有吉笑いでごまかしてるけど論点外して来たな」「有吉が本質突かない時点でタブーってこと」「有吉でも反社会勢力の話は出せないのか」「タトゥーが文化かヤンチャかってトコに触れろよ」など、有吉の意見に否定的な声もあった。
また、一方で有吉に賛同する声も少なくない。「タトゥー入れるのは自由だし、私も叩く人の意味が分からない」「イメージの問題あるけど 外で隠して本人も納得してるならアリじゃない?」「有吉の言う通り本人じゃなくて子供のことまで何か言うのは違う気がする」「年齢いった人は批判するだろうけど ある程度若い世代は好きにすればって感じだよ」との意見もあった。
「テレビ業界でタトゥーは未だにタブー視されています。報道でも原則的にタトゥーを映すのはNG、ワイドショーでは話題にしても写真付きで取り上げたりしません。やはり日本ではネガティブなイメージが強く、幅広い層の老若男女が見るテレビの世界ではリスクが高過ぎるからでしょう」(芸能ライター)
好感度の高かったりゅうちぇるがタトゥーを公表したため、この問題は世間にも大きな波紋を呼んだ。タトゥーを入れているタレントやアーティストが増え、ファッションとしての認知度は高まって来たものの、イメージが求められる芸能界ですぐに露出が容認されることは難しいだろう。