スポーツ
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スポーツ 2018年09月12日 17時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「長州力」生の感情を爆発させて飛躍した“革命戦士”
先頃、来年中の引退を宣言した長州力は「リングに上がるのが怖い、トレーニングがつらい」と、その理由を語った。“革命戦士”として一世を風靡。日本プロレス界の中心に立ち、さまざまなストーリーの主役を担ってきた昭和のビッグスターが、また1人リングを去ることになる。 ※ ※ ※ 高校時代の数々の実績から、長州力(本名・吉田光雄)はレスリングの名門・専修大学に特待生として入学した。 大学3年生でミュンヘン五輪に出場。4年になるとキャプテンを務めて、全日本選手権(1973年)のフリースタイルとグレコローマン100㎏級を同時に制覇している。 まさにアマレス界のスーパーエリートであり、大学を卒業すると鳴り物入りで新日本プロレスに入門する。 やはりミュンヘン五輪に出場し、先にプロレス界へ入ったジャンボ鶴田が全日本プロレスの次期エースと目されたように、長州もまた入団時から将来を嘱望されていた。 デビューから5年ほどで、当時、アントニオ猪木、坂口征二に次ぐ3番手という評価だったストロング小林から、シングル戦で勝利を収め、さらには坂口のパートナーとして北米タッグ王座を獲得するなど、着実に格上げしていった。 だが、この頃の新日では猪木の人気が飛び抜けており、2番手格の坂口ですら活躍の場は少なく、その次位とあってはさらに注目度は低い。 デビュー時からサソリ固めというオリジナルホールドはあったものの、無骨なルックスと時代錯誤のパンチパーマゆえか、30歳手前にして早くもファンからは“地味な中堅どころ”と見なされていた。 その一方でグングン人気を高めていたのが藤波辰巳(現・辰爾)だった。猪木とは異なるジュニアヘビー級というジャンルの先頭に立ち、スピーディーで華やかな闘い模様は多くのファンを魅了することになる。 この時期の長州は、猪木と藤波の影で完全に埋もれていた。'82年のメキシコ遠征においても、団体としては再浮上のきっかけづくりの思いもあったろうが、長州本人にはまったくその気がなく、メキシコでの最大の目的は“国際運転免許の取得”であったという。 同じ五輪代表の鶴田は、この時期にはすでにUNヘビー級王座を獲得しており、NWAやAWA王座にも挑戦するなど完全にメインイベンター格となっていた。また、新日の内部でも藤波がヘビー級への転向を宣言。WWFインターナショナルヘビー級王座を獲得するなど、着々と次期エースの座に近づいていた。 「2人に比べてくすぶっている自分に嫌気が差した長州は、この頃、本気で引退まで考えたそうです」(プロレス記者) 転機となったのはメキシコから帰国直後、タッグを組んだ藤波に対抗心をあらわにした、いわゆる“噛ませ犬事件”である。 「俺はおまえの噛ませ犬じゃない」というのは、長州の雑誌インタビューでの発言を拾った実況・古舘伊知郎によるいわば造語であったが、それが本音であったことには違いない。 「猪木が『辞める前に一度、自分の思うがままにやってみろ』と焚きつけたとも言われるこの一件。長州にしてみれば常々“アマレスエリートの俺が、練習生上がりの下でなんてなれるか”という意識を強く抱いていたのでしょう」(同)★名勝負か凡戦か己の気持ち次第 受け取りようによってはマンガやドラマの敵役のような高慢さにも映るが、これを境に長州人気は爆発することになる。「実況で“下剋上”と称されたことで、長州への判官びいきが生じた部分もありますが、それ以上に生の感情を爆発させたことがファンの心に響いたのではないでしょうか」(同) この“生の感情”というのが、実のところ長州最大の特徴であった。同じく感情をさらけ出すタイプの猪木や天龍源一郎は、それでもファンの目線を意識しているが、長州の場合はあくまでも自分の気の向くままに、己のスタイルを貫き通す。 前向きに挑んだときには、藤波との“名勝負数え唄”や一連の猪木に挑んだ闘い、UWFインターナショナルとの対抗戦のような名勝負を生み出すが、その一方で、トム・マギーとの異種格闘技戦やW−1での佐々木健介戦など、気の乗らない試合では思わぬ凡戦となったりもする。 そもそも長州は、プロレスならではの演出自体に興味がないとの評もある。「新日を退団してWJを旗揚げした際、フロント側は健介との師弟対決アングルを組もうとしたが、長州は『そんな必要ない』と一蹴しています。長州なりのプロレスを見せればファンは満足するという考えが、根本にあるんですね」(スポーツ紙記者) ハッスル出場時には、長州に“ハッスルポーズ”をさせることをアングルにしようとしたものの、東京スポーツ紙上で「そんなもんいつでもやりますよ」と、あっさり披露して関係者を激怒させたこともあった。 素のままの感情で素のままの試合をする。それでスター選手となったのは長州の才能ゆえなのか、それとも時代や周囲に恵まれた結果なのか…。判断の分かれるところであろう。長州力***************************************PROFILE●1951年12月3日、山口県出身。身長184㎝、体重120㎏。得意技/サソリ固め、リキラリアット、バックドロップ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年09月12日 06時45分
ZOZOマリンに続いて甲子園も?ホームラン席新設にファン歓迎もピッチャーは悲鳴?
先日、千葉ロッテマリーンズが本拠地ZOZOマリンスタジアムを改修し、来シーズンから新たに座席を増設することを発表した。 今シーズン観客動員が好調なロッテが現在収容可能な3万0060人から746席増席するというもの。目玉はこれまで踏み入れることができなかったグラウンドレベルに隣接したサブマリン・シートと、外野席の前に設置されるホームランラグーンだ。サブマリン・シートはグラウンドを約1m掘って設置するため、今までのZOZOマリンには無かったグラウンドレベルの目線で観戦することが可能になり、座席にはテーブルが付く。 ちなみに、サブマリン・シートは最大で約6mグラウンドにせり出す予定だという。ホームランラグーンは外野席初のグラウンドにせり出した観客席を設置。最大で既存フェンスより4m前にフェンスが出る。観客席は選手と同じグラウンドの高さに位置し、まるで外野手になったかのような雰囲気で楽しめるという。さらに、ダグアウトの真後ろにダグアウトボックスも新設。これに伴い防球ネットの撤去、移動や、ダグアウト(1、3塁側チームベンチ)が現状の場所からグラウンド側に5mせり出すことも決定した。 プロ野球の球場では、90年代にドーム球場が新設されたことから球場の巨大化が進む傾向にあったが、近年では観客動員数の増加や、「より選手に近い目線で見たい」というファンの意見に応える形で、グラウンドレベルの客席を増設する球場が増えており、これがどの球場も大当たり。日本一見やすく天然芝が美しいと言われているほっともっとフィールド神戸のフィールドシートは好評で、関係者の話によると、「フィールドシートにファールボールが飛ぶ確率は低い」というデータもあるそうで、安全面も考慮されている。また、京セラドーム大阪の大商大シートは、高額であるにもかかわらず抽選で当たらなければ購入できないほどの人気席となっている。 2015年に福岡ソフトバンクホークスが外野席の前にホームランテラスを設置。これは1991年まで阪神甲子園球場に設置されていたラッキーゾーンと同じ発想で作られたもので、「野球はホームランが出たほうが面白い」という孫正義オーナーの意見が強く反映されたと言われている。このラッキーゾーンの中にテーブル席を設置することで、ファンも外野手と同じ目線で野球が楽しめるようになった。今回ZOZOマリンに新設されるホームランラグーンはヤフオクドームのホームランテラスに似たようなものになりそうだ。甲子園も91年シーズン以来のラッキーゾーンの復活と客席の増席を検討していることが一部スポーツ紙の報道で明らかになった。 グラウンドレベルの客席は、現在プロ野球チームが本拠地としている球場ではほとんど設置されており、ダグアウトをメジャーのスタジアムのようにグラウンドにせり出す球場も増えている。東京オリンピック開催に伴い大規模な客席増設を含めた球場の改修と増床工事を行っている横浜スタジアムも今シーズンからダグアウトがせり出した。こういったサービスはファンにとって喜ばしいことだが、選手にとってはどうだろうか? 「ファンの皆さんにとっては良いことだと思うし、それで楽しんでいただけるならいいサービスだと思いますが、ピッチャーにとっては間違いなく不利ですね」 各球団の投手陣にグラウンドレベルへの客席増設について話を聞くと、グラウンドレベルの客席増設には理解を示しつつも、ホームランやファールになる確率が高まるため、ピッチャーにとっては「不利」という声が多数を占めていた。ピッチャーにとっては被弾すれば給料に直結しかねない案件でもあることから、球団側もホームランテラスへの被弾に関しては一定の配慮をする必要があるのかもしれない。 ソフトバンクに続いてロッテが踏み切り、阪神が検討に入ったことで、外野エリアへの客席増設は他球場も追随する可能性がある。日本のベースボールスタジアムが新たな時代に突入しようとしているのは間違いなさそうだ。取材・文 / どら増田写真 / ©︎千葉ロッテマリーンズ
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スポーツ 2018年09月12日 06時15分
マウンドにペットボトルを放置し知らん顔 U-18韓国代表の非礼に怒りの声が噴出
10日に行われた野球・U18アジア選手権決勝で、優勝した韓国チームがマウンドにペットボトルを散乱させたまま、放置し退場。その「非礼」に怒りの声が上がっている。 問題のシーンは、韓国が決勝で台湾を下した直後に発生。韓国が最後の打者を打ち取り、優勝を決め、マウンド上で喜び合った際、控え選手が大量のペットボトルを持ち、輪の中へ。ペットボトルの中に入った水をまき、喜びを爆発させた。 優勝時に水をまくという行為もいかがなものかと思われるが、選手たちは水をまき終えるとペットボトルをマウンド付近にポイ捨て。そのまま何事もなかったかのように挨拶に向かい、自分たちで片付けようとせず放置した。 大会関係者が選手に片付けるよう忠告したが、通訳を介したためか伝わらなかったとのことで、結局、ペットボトルは日本人スタッフがすべて回収することに。マウンド上にペットボトルが散乱する光景は、異常そのものだった。 韓国チームは日本戦でも金足農・吉田投手からホームランを打った選手が自分を誇示するような「バット投げ」をしたほか、三盗を試みたランナーが三塁手のグローブを踏みつける非紳士的な行為をしている。 それだけに日本人ネットユーザーからは「非常識」「スポーツをする資格がない」「優勝資格を剥奪するべきだ」と怒りの声が上がった。また、韓国チームへの指導者に向けて「なぜ首脳陣が注意しないのか」「指導者が無能」との指摘も。一方で、「文化の違いだから仕方ない」「韓国にマナーを守れと言うほうが無理」という諦めの声もあった。 韓国チームはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも日本戦に勝利した際、マウンドに国旗を立てるなどの行為でイチローを激怒させたと言われているほか、2018年のサッカー・ワールドカップロシア大会でもファウルを連発したと一部で批判されている。 「スポーツマンシップ」という言葉は世界共通であり、スポーツにおいてルールを守ることは基本中の基本。ルール違反をしてまでも勝つというようなチームは、世界の舞台にふさわしくないと言わざるを得ない。 今後、万が一、人間としての最低限のマナーを守れない行為や、他国の人間を不愉快にするような行動をとったチームがあったなら、出場停止などの処分を検討するべきだろう。文・櫻井哲夫
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スポーツ 2018年09月11日 21時15分
新日本ケニー・オメガと石井智宏、5度目の対決はIWGP戦!オスプレイの動向も注目!
新日本プロレス『Road to DESTRUCTION』▽7、8日 東京・後楽園ホール 観衆 1,712人(7日)、1,715人(8日) ※両日ともに札止め 新日本プロレス9.15『DESTRUCTION in HIROSHIMA』広島サンプラザホール大会で行われるIWGPヘビー級選手権試合、ケニー・オメガ対石井智宏を前に今シリーズでは連日、前哨戦が繰り広げられている。 ケニーと石井はこれまで4度シングルで対戦しており、対戦成績は2勝2敗のイーブン。9.15ではIWGPヘビー級王座という最高峰のベルトを懸ける。今回、石井がタイトルに挑戦することになったのは、石井が『G1クライマックス28』で、全勝中だったケニーを大会ベストバウト級の試合で破ったことがきっかけだった。8.12日本武道館大会で6人タッグマッチで再び激突した際、石井はケニーに挑戦表明。ケニーは「G1で俺に一番ダメージを負わせたのはイシイ」と受諾したのだ。さらに「今度勝ったほうが地球上で一番強い男になる」とまで言い放った。両者の対戦は毎回“超”がつく激戦になっているが、今回もかなり期待できそうだ。 前哨戦でも連日激しい絡みを見せている2人だが、その中で光を浴びている男がいる。前哨戦で石井のパートナーを務めるウィル・オスプレイだ。ジュニアヘビー級のオスプレイだが、7日の後楽園大会では石井と組み、ヘビー級のケニー&飯伏幸太のゴールデン☆ラヴァーズを相手に大奮闘した。最後は憧れの存在でもある飯伏にフォールを許したが、インタビューブースでは「次はお前を捕まえてやる」と目を光らせた。 翌8日の後楽園大会でもゴールデン☆ラヴァーズ&高橋裕二郎と6人タッグで対戦。チームの勝利に貢献し、試合後には素直に飯伏への熱い思いをコメントしている。オスプレイに対してケニーは「まだ早いが、今シリーズ何度でもトライすればいい」と言うと、飯伏も「オスプレイとやってみたい」と前向きな発言をした。 今シリーズ、ゴールデン☆ラヴァーズの2人が参戦するのは15日の広島大会まで。しかし広島大会でもオスプレイは飯伏と6人タッグで相まみえる。メインのIWGPヘビー級選手権とともに注目の一戦だろう。もちろん今のオスプレイの目標は、9.30ロサンゼルス大会からスタートするIWGPジュニアヘビー級王座決定トーナメントを制し、再びジュニアのベルトを巻くこと。これはジュニアから新日本に参戦したケニーも、飯伏も通った道だ。今後のオスプレイの動きには注目していきたい。取材・文・写真 / どら増田、萩原孝弘
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スポーツ 2018年09月11日 17時45分
まさかの“新井ロス”?優勝目前の広島が5連敗で足踏み中
今シーズン長らく首位を快走し続け、先月15日には早々と優勝マジック「32」を点灯させた広島。セ・リーグ3連覇の偉業に向け着々とその数字を減らし、栄冠はもはや時間の問題ともいえるが、ここにきてその勢いが陰りを見せている。 7日〜9日にかけて行われた中日との3連戦。最下位が相手ということもあり、取りこぼしなく白星を積み重ねたい広島であったが、結果はそれぞれ「0‐3」、「5‐6」、「3‐4」とまさかの3連敗。これにより、チームは今季の中日戦負け越しが決定し、セ5球団全てに勝ち越す“完全優勝”の望みも絶たれている。 また、チームは5日と6日の阪神戦でも負けており、対中日3連敗を合わせるとその連敗数は「5」(今季ワーストタイ)。この間2位ヤクルトが3敗を喫したため、マジックナンバーは「12」から1ケタ台の「9」となってはいるものの、あまり手放しでは喜べない状況であるということは間違いないだろう。 7連勝をマークしていた連敗前から一転、思わぬ負の連鎖に陥っている広島。この現状を受け、ネット上には「さすがに5連敗は心配になる」、「7連勝の後に5連敗って…」、「今、間違ったら大変なことになりそう」といったファンからの心配の声が挙がっている。 一方、中には「連敗スタートは新井さんの引退発表からか」、「たまたまにしてはタイミング悪すぎ」、「選手も気負い過ぎてんのかなあ」といった声も少なからず見受けられる。チームの連敗がスタートしたのは5日からだが、新井貴浩が今季限りでの現役引退を発表したのも同じく5日。このことを考えると、ファンがこうした印象を持つのも致し方ないのかもしれない。 本当に“新井ロス”の影響があるのかはさておき、チームが5連敗を喫していることは紛れもない事実。本日から臨む5位DeNAとの3連戦では、これ以上ファンに無用な心配・詮索をさせないためにも、できれば初戦で連敗ストップといきたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月11日 17時30分
プロ野球「敗戦処理」 長嶋茂雄が病床でカギを握る次期巨人監督の「隠し玉」
来季、巨人の監督選考においてカギを握るのが、病床に伏している長嶋茂雄氏の存在だ。ただ、肝心の肉声がなく、長嶋氏の意思を忖度して「松井待望論」が日に日に強まるばかり。だが、ここにきて大どんでん返しが噂されている。それが長嶋氏の病床で看病する三奈さんの「一言」―︱。 7月、黄疸の症状が出て都内の病院に緊急入院した元巨人監督・長嶋茂雄氏(82)の病状は一進一退。緊急治療を施しているものの、1カ月以上経った8月下旬になっても予断を許さない状況で、“有事”に備えて紙面の準備を進めているマスコミもあるという。 「かなり危険な状態なのは確かです。8月中旬には集中治療室に入ったとの情報が飛び交い、『追悼記事』の準備を始めた社もあるほどでした。近日中に何かあることはないにしても、会話ができる状態ではない。球団は『静養に努めながら、巨人戦をテレビで観戦しています』と発表していましたが、それを額面通りに受け取った記者はいませんよ。球団は、“長嶋さんの肉声は次期巨人監督の選考に大きく影響する”という点を懸念しているのです」(スポーツ紙デスク) そんな事情から、8月中旬までメディアの報道は、長嶋氏の願いを考慮して一番弟子・松井秀喜氏の「巨人監督就任論」が主流だった。長嶋氏の容体が深刻なだけに「今度ばかりは松井氏も断れないだろう」と…。 そんな折り、松井氏が2002年にFA宣言してメジャー移籍した際、亀裂が生じたとされる渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(92)が自宅で転倒。頸椎の一部を骨折して入院していることが明らかになったのだ。「これまで読売内部では、渡邉主筆が健在のうちは、『松井氏が監督として巨人のユニホームに袖を通すことはできない』というのが通説だった。しかし、巨人軍の重鎮2人が相次いで入院し、オーナーも代わったことで、松井巨人誕生は決定的とみられていたのです」(日本テレビ関係者) ところが、すんなりとは進まなかった。巨人・山口寿一オーナーが8月29日、「主筆は大丈夫ですよ。相当順調にリハビリ中だから、またみんなの前に出てくるんじゃないですかね」と取材陣に発言。ゴジラ監督就任説を暗に牽制したのだ。 事態の変転を察知したのか、松井氏は急遽、帰国。ニューヨークのヤンキースタジアムで行われた自身の日本での野球殿堂入りを祝う式典に出席するためだった。巨人時代の映像が流れる中、スーツ姿の松井氏がキャッシュマンGMから記念品を贈られると、ヤ軍GM特別アドバイザーの立場をことのほか強調したスピーチで会場を沸かせた。「長嶋氏の病状を考えれば、式典出席をキャンセルすることもできた。それをしなかったのは、来年もヤンキースに留まるという意思表示です。その気持ちはすでに、長嶋さんサイドに伝えたという情報もある。後輩の高橋由伸監督を思んぱかり、お家騒動から距離を置こうとしているのでしょう」(巨人OBの野球解説者) これで再び本命不在となった来季の巨人監督問題。だが、カギを握るのはジャイアンツの大功労者である長嶋氏であることは変わらない。 そこで避けて通れないのが、長嶋氏の二女で24時間付き添って看病している三奈さんの存在だ。長嶋氏の肉声が聞ける立場にあるのは三奈さんだけで、彼女が「父の強い希望」と言えば、反対できる人はいない。 「長嶋さんが松井氏の巨人監督就任を切に望んでいるのは事実で、三奈さんも賛同していました。しかし、肝心の松井氏に受ける意思がないと判断して、次善の策が急浮上したのです」(長嶋家と親しい放送関係者) 三奈さんがもっとも信頼する日本ハムの栗山英樹監督(57)だ。彼女はテレビ朝日の社員時代、スポーツ局の記者として活動し、『ニュースステーション』のスポーツコーナーや『長島三奈の熱闘!スポーツM18』のキャスターを担当。今夏も特番『熱闘甲子園』でかつて共にキャスターとして仕事をした栗山氏と共演を果たした。 その栗山監督は1シーズン限りの契約で、今秋にはフリーとなる。これが三奈さんの期待通りなのだ。 実は、長嶋氏、渡邉主筆は、ともに以前から、栗山監督の手腕を高く評価していた。しかし、巨人軍にあって、外様監督はOB連の反発が強い。その反発は、あの星野仙一氏をしても、すんでのところで実現しなかったほどだ。そのため栗山氏には「ヘッドコーチで入閣」を働き掛けてきたという。 北海道の大地で名声を得てきた栗山監督が巨人のヘッド転身とは考え難いが、監督となれば話は違う。三奈さんが「父の意向」と言えば、巨人首脳も抜本的改革のために大手術に踏み切る可能性は少なくない。 高橋監督にしても、松井氏にしても、日本一を経験し、田中将大、大谷翔平らを育て上げた名将が次期巨人監督になるならば賛同しやすい。それが“天の声”なら、なおさらか…。
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スポーツ 2018年09月11日 17時15分
まだ戦いが続く選手も?侍ジャパンU‐18代表がアジア3位に
10日に最終日を迎えた「第12回 BFA U18アジア選手権」。韓国、台湾に連敗し、2大会連続優勝を逃した侍ジャパンU-18代表は、中国との3位決定戦に臨んだ。 台湾戦、韓国戦ではともに1得点に終わるなど、思うように打線が機能しなかった日本。しかし、この日は初回の中川卓也(大阪桐蔭)のゲッツー崩れによる1点を皮切りに、6回まで毎回得点を記録。今までの鬱憤を晴らすような猛攻で、中国から合計14点を奪った。 一方の投手陣は、先発板川佳矢(横浜)が初回にいきなり3本の長短打(1失点)を浴び降板したものの、その後を託された柿木蓮(大阪桐蔭)が奮起。二死三塁のピンチをしっかりと“火消し”すると、その後6回表まで無失点を続ける好リリーフを見せた。 そして、日本のコールド勝ちがかかった7回表。柿木からバトンを受け、マウンドに上がったのは根尾昂(大阪桐蔭)。自己最速となる150kmも記録したストレートで三者凡退に抑え、試合は14‐1でゲームセットとなった。 この大勝でアジア3位となったことにより、来年韓国で開催される同大会の出場権を獲得した日本。未来にバトンを繋ぐという意味では、有終の美を飾れたといって差し支えは無いだろう。 ただ、厳密にいうと、今大会が有終の美となったのは板川、野尻幸輝(木更津総合)、市川悠太(明徳義塾)、奥川恭伸(星稜)、峯圭汰(創成館)の5名。その他の13名には、もう1つ大会が残されている。それが福井県で開催される「第73回国民体育大会」だ。 浦和学院(埼玉)、報徳学園(兵庫)、下関国際(山口)、大阪桐蔭(大阪)、高岡商(富山)、済美(愛媛)、敦賀気比(福井)、日大三(東京)、近江(滋賀)、高知商(高知)、金足農(秋田)、常葉大菊川(静岡)の12校が出場する今年の国体。それぞれの高校に所属する13名にとっては、これが高校生活最後の大会となる。 9月30日から、戦いの幕が上がるこの大会。果たしてどの高校が頂点に立つのか、大きな注目を集めることになるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月11日 06時45分
脅威の20連戦決定!金本政権はボロボロになる
甲子園球場で行われた阪神対巨人は、約1時間半の中断の末、「降雨ノーゲーム」となった(9月9日)。阪神サイドは複雑な心境を見せていた。中断が宣告されたのは4回表の巨人の攻撃が終了したとき、すでに2点ビハインドの劣勢だったため、「負け試合が減った」と“冗談”も阪神サイドから聞かれたが、関係者の表情は複雑だった。「試合開始前から天候のことは分かっていました。回復の見込みもないと知らされており、強行に試合を始めました。1時間28分も中断させたところからも分かるように、阪神側は是が非でも試合を消化させておきたかったんです」(球界関係者) 勝敗の行方はともかく、同日のゲームを成立させたかったのは間違いないようだ。 これで、雨天中止は今季18度目。終盤戦の「超・強行スケジュール」は避けられなくなってしまった。 NPBは終盤戦の日程調整を進めていた。屋根のない甲子園球場を本拠地とする阪神は「雨天中止」が例年以上に多く、ダブルヘッダーの可能性も示唆されていた。当初、NPBが再編した終盤戦の日程では9月19日から10月8日までの20日間に19試合を消化する予定になっていた。だが、9日巨人戦が降雨ノーゲームとなったため、その間の唯一の休養日となっていた9月25日に、9日の中止試合の巨人戦が組み入れられた。先に23、24日に巨人戦が予定されていて、25日は「予備日」という扱いだったが、これで、20連戦のハードスケジュールが決まった。「小野、青柳の若手をテストしましたが、両投手とも結果を出せませんでした。20連戦で投手陣は崩壊でしょう」(在阪記者) 通常、現場が困っているときは球団OBがアドバイスをするものだが、今の阪神にはそれが見られないという。「公式の場では黙っていますが、生え抜きの阪神OBは金本体制に批判的です」(球界関係者) チームが低迷しているからではない。今の阪神は“外様カラー”に染まっているからだ。金本監督、コーチ陣をまとめる片岡ヘッド兼打撃コーチは他球団でプロ野球人生をスタートさせた。先発ローテーションの主軸が外国人選手のメッセンジャー、打線の中核は福留、糸井…。生え抜きの阪神選手が主役になれないチームである。「実は、阪神フロントは新しい打撃コーチを探しているんです。右バッターを教えられるコーチを求めているんですが、有力OBは消極的です。金本体制は長くないと見ているからかもしれません」(前出・同) また、こうしたゴタゴタはドラフト戦線にも影響している。他球団は名前こそ明かしていないが、1位候補は数人に絞り込んでおり、調査も最終段階に進んだが、阪神はまとまっていない。フロントは即戦力の先発投手の補強を急務としているが、右投手なのか、左投手なのかも決まっていない。有望な高校球児の甲子園での活躍を受け、いくつかの球団は将来性に切り換えたが、阪神は何も決まっていない。「表向きは隠密行動を続け、他球団に手の内を読まれないためとしていますが、即戦力投手の補強論を推すフロントに対し、金本監督が反対しているとかで…。まとめ役がいないということはフロントと現場がもめているのかもしれません」(前出・在阪記者) 20連戦では救援投手の酷使も避けられないだろう。ボロボロに痛めつけられた金本阪神は、オフも休息が取れそうにない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年09月11日 06時15分
オリックス担当記者が分析、“神童”由伸と“守護神”増井のタイトル争いも絡む残り試合
▼9月4日〜9日 オリックス・バファローズ戦績【対東北楽天ゴールデンイーグルス ほっともっとフィールド神戸】4日※台風の影響により中止5日●増井浩俊(先発は松葉貴大) 8-9 青山浩二○(先発は辛島航)6日●東明大貴 0-4 則本昂大○【対福岡ソフトバンクホークス 福岡ヤフオクドーム】7日○ローチ 3-1 千賀滉大●8日●山岡泰輔 0-12 ミランダ○9日●西勇輝 0-1 バンデンハーク○※125試合56勝64敗5分け、パ・リーグ首位の埼玉西武ライオンズと15ゲーム差、CS圏内3位の北海道日本ハムファイターズと9.5ゲーム差の4位。今シーズン残り18試合。 先週は台風の影響で、選手寮を含む舞洲の練習施設や球場が被害に遭って、停電と断水など寮が機能しなくなってしまったため、寮生が一時ホテルに宿泊するなど、バタつきから始まったのだが、大逆転劇でのCS進出に向けて、負けられない試合が続いているオリックスにとっては、厳しい結果となった。 5日の楽天戦は“守護神”増井がリードの場面で最終回に登板も逆転を許し、勝てる試合を落としてしまう。ソフトバンク3連戦は最も苦戦すると思われた初戦を勝利し、3連勝を狙いに行きたいところだったが、打線が振るわず2試合連続で完封負け。先週は5試合を1勝4敗、うち3試合で完封負けを喫しており、借金は今季最多タイの8に。奇跡のCS進出が極めて困難な状況はさらに悪化してしまった。 シーズン終盤になり、CS争いの他にも”神童”山本由伸のホールド王&新人王、そして、増井のセーブ王とタイトル争いもかかって来るだけに、ホールド&セーブシチュエーションでの登板機会を増やす必要がある。選手たちから話を聞くと「まだチャンスはある」「僕たちは最後まで諦めない」という声が聞かれるのは、担当記者としても救われるところ。福良淳一監督やコーチ陣も「ウチは全部勝つしかないので」という強い気持ちを持って、今いるメンバーの中から、特にスタメンや打順に関しては、あの手この手を使いながら試行錯誤を繰り返している。しかし、結果に繋がって来ないのは非常に残念だ。 福岡でのソフトバンク戦の外野ビジター応援席は、割り振られた席数が少ないこともあるが、普段よりも多くのオリックスファンが詰めかけ、大きな声で声援を送っていた。何人かのファンから話を聞くことができたが、一様に「この3連戦を3連勝すればまだわからないと思ってたんですけどね」とガックリ肩を落としつつも「(14日から札幌ドームで開催予定の)日本ハム戦までは踏ん張って欲しいですね」とチームにエールを送る声が聞かれた。SNS上では、監督人事など一部の報道に対して、ファンの荒れ方が凄まじさを増してきているが、選手やファンからこうした前向きな声を聞くと、少なからずともまだ今シーズンについてポジる要素があるのは確かである。 今週は11日から西武との2連戦が、今シーズン最後の神戸で行われ、地震の影響で変更される可能性もあるが、現時点では14日から札幌で3位の日本ハムと、勝てば可能性は残り、負ければその逆の結果となる札幌4連戦が控えている。今週からの残りゲームは、福良オリックスの意地を全力で見せてもらいたい。取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄
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スポーツ 2018年09月10日 21時15分
「権利証の露出を増やす」新日本 棚橋弘至、精神的な余裕をG1後初シリーズで示す!
新日本プロレス『Road to DESTRUCTION』▽7日、8日 東京・後楽園ホール 観衆 1,712人(7日)、1,715人(8日) ※両日ともに札止め 新日本プロレスは5日、名古屋国際会議場・イベントホール大会で新シリーズ『Road to DESTRUCTION』をスタートさせた。今シリーズは史上最多の観客動員に成功した『G1クライマックス28』後、初のシリーズ。新日本ではこのシリーズから来年の1.4東京ドーム大会に向けた闘いが一気に進んでいく。 その中心人物はもちろん、G1優勝者の棚橋弘至である。 棚橋は9月23日の『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール大会で、G1では30分時間切れ引き分けとなったオカダ・カズチカと対戦する。この試合は1.4ドーム大会のメインイベントでケニー・オメガのIWGPヘビー級王座に挑戦できる「挑戦権利証」の防衛戦だ。『Road to DESTRUCTION』では連日、オカダとの前哨戦が組まれた。 G1から「笑顔」をテーマに掲げイメージチェンジしたオカダは、今シリーズも引き続き、タンクトップ姿で風船を配りながら入場する新スタイルを継続。G1優勝を逃し、元のレインメーカースタイルに戻すのか注目されていたが、どうやら今後もこのスタイルを貫くようだ。 後楽園2連戦で行われた前哨戦は1勝1敗に終わったが、棚橋のコンディションはG1が終わっても良いようだ。今後、オカダのあか抜けたスタイルがどのような形で変化するのかは分からないが、現時点では棚橋が精神的にも優勢に立っていると言えるだろう。 「守ることが大前提だけど、この権利証の注目度を上げたいじゃん。これから権利証の露出を上げていくから」 棚橋は権利証を手に入れたときから、過去に権利証が1.4ドーム大会まで一度も移動していないことに触れていた。最初の防衛戦の相手にオカダを選んだ理由のひとつに「注目度を上げたい」ことがあるのは、棚橋の発言から考えても明らかだ。21日には主演映画『パパはわるものチャンピオン』の上映も控えており、棚橋自身のメディア露出も増えることだろう。 1.4ドーム大会が「最後」ではなく「始まり」であることを証明する意味でも、権利証の防衛ロードに注目していきたい。取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄
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