報道によると、今回の一件の発端となったのは、イタリアのメディア「ガゼッタ・デロ・スポルト」による一報。新たな代表監督を探す日本サッカー協会がドナドーニ氏をリストアップし、既に両者は条件面で議論を進めているという。
現役時代ACミラン(イタリア)などで活躍したドナドーニ氏は、現役引退後の2001年から指導者に転身。複数のイタリアクラブでその手腕を振るい、2006年から2008年にかけてはイタリア代表を率いてもいる。こうした経験を考えると、代表監督としてお呼びの声がかかること自体は不思議ではないように思われる。
ただ、森保監督の就任間もないこのタイミングで、なぜこのような内容が報じられたのかは今のところ不明。現地メディアの一部からは、森保監督が東京五輪に専念するためとの論調もあるそうだが、国内メディアからは、協会関係者が否定したとの報道もなされている。
その真偽を含めて、不透明な部分が多い今回の一件。これを受けたネット上には「あり得るあり得ない以前に意味が分からない」、「就任直後に交代は現実味無さすぎ」、「さすがにこれはフェイクニュースやろ」といった疑問の声が数多く挙がっている。
一方、中には「代表監督以外の目的があるんじゃない?」、「そういえばこないだ鹿島スタジアムに来てたなこの人」、「意外とJクラブの監督になったりして」といったコメントも。渦中の人物が今月14日の鹿島対湘南戦を観戦していたということも、こうした声の理由となっているようだ。
報道通りに新監督に就任するのか、それとも動きが無いまま話が立ち消えとなるのか、はたまたJクラブを指揮することになるのか。今後の続報にも要注目といったところだ。
文 / 柴田雅人