福浦選手の2000本安打を見た張本勲氏は、
「よく頑張りました。アッパレ上げてください。珍しいよね、千葉で生まれて千葉の学校に入って、千葉のロッテに入って、千葉の本拠地で達成? 盆と正月が一緒に来たみたい」
とコメント。張本氏にしては珍しく、25年目にして2000本安打を達成した福浦選手を褒め称える。
すると、関口宏がフリップを指さしながら「52番目です。2000本安打打ったのは。じゃあ歴代の人たちは」と話し、プロ野球2000本安打達成者と書かれた下に貼られたシールを取ると、1位張本勲3085、2位野村克也2901、3位王貞治2786の文字が。
それを見た張本氏は、「これはまあ桁が違うから。早く隠したほうがいいよ」と発言。関口は「凄い数字ですよ、陣内さん」とゲストの陣内貴美子氏に問いかける。同氏は「そうですね、必ず出ますもんね、張本さんはね」と相づちを打つ。
続けて、関口は「どうやって打ったんですか?」と質問。張本氏は「いやあ、ようわからん。なんとなく…」とコメントし、言及を避けた。結局、福浦選手の2000本安打は霞んだ形となり、「やっぱり張本勲は凄い」という謎の結論で話題は次に移行することになった。
この様子に、千葉ロッテファンなどが激怒。「福浦を張本賛美に使うな」「なぜヨイショする必要があるのか」「張本礼賛の道具に使われた福浦がかわいそう」など、批判の声が上がった。
今回、張本氏は礼賛フリップについて、「早く隠したほうが良い」と発言したうえ、ヒットを重ねたコツについても濁しており、福浦選手の話題で自身の名前が出ることを良しと思っていなかった様子。番組側が、謎の「忖度」をしたものと思われる。
張本氏の記録が偉大なことは誰もが認めるところだが、25年現役生活を続けヒットを2000本積み重ねた福浦選手の記録も素晴らしいもの。わざわざ達成のニュースで比較する必要はなく、そのような行為は福浦選手に失礼と言わざるを得ないだろう。
『サンデーモーニング』は、放送内容が度々「偏っている」との指摘がある。「週刊御意見番」コーナーについても、意図的なメジャーリーグの蔑視映像を放送するなど、その内容が批判されている。
今一度番組の内容について、精緻に検証してもらいたい。