スポーツ
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
W杯まであと7カ月 本紙特派員が見た南アの恐怖
日本に比べると異様な犯罪率の高さが問題視される南アフリカ共和国でのFIFA・W杯開催が7カ月後に迫った。同国に日本代表が遠征し、14日に親善試合を行ったが、0対0の不本意な成績に終わった。選手たちはホテルに缶詰めで、移動のたびに物々しい警備がつくなど現地対策のおかげで安全面の問題は全くなかった。が、試合前から開催地が二転三転するなど運営面の問題を露呈した。2010年のW杯でもドタバタは避けられそうもない。現地からの緊急リポートである。 成田をたって33時間。香港、シンガポール、ヨハネスブルクと3度の乗り継ぎを経て、インド洋に面する南ア第5の都市・ポートエリザベス入りした。拳銃強盗やカージャックが頻発する国とあって警戒心を募らせていたが、我々を迎えてくれたのは港町特有の抜けるような青空と美しい海岸線。一瞬、高級リゾート地に迷いこんだのかと錯覚したほどだ。 この町はサーフィンやホエールウオッチングの中心地。11〜2月の夏場には欧州からも観光客が訪れる。ヨハネスブルクに比べると治安も悪くない様子で、女性の私もグループ行動なら海岸近辺を歩くのも平気だった。 しかしながらアパルトヘイト(人種隔離政策)時代の名残はいまだ随所にある。かつての黒人居住区「タウンシップ」にはバラックの家が立ち並ぶ。仕事がなく、日中から目がスワった状態でたたずむ黒人も少なくない。想像を絶する貧富の差こそ、治安悪化の元凶なのだ。 犯罪を封じ込めるため、W杯では尋常ならざる警備態勢が取られる。ポートエリザベスのネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム周辺は倉庫街でかなりの危険地帯。夜間はもちろん日中でも一人歩きは厳禁だ。 我々はドライバーを雇って会場へ行ったが、施設周辺は数千人規模の警備態勢。中に入る車はトランク、室内、車両の下まであらゆるチェックを義務付けられた。火薬探知犬まで登場したのには驚かされた。 日本サッカー協会の犬飼基昭会長には10台のパトカーの護衛がついたという。こうした警備によって交通渋滞や混乱が起きるのは必至であり来年の本番は物々しさが一段と増すだろう。過去の大会のようにスタジアム周辺でにぎやかな雰囲気を楽しむのは不可能だ。 ブブゼラ(チアホーンのような鳴り物)の音が地鳴りのように響く中、行われた日本対南ア戦は両者とも不完全燃焼に終わった。日本は前日に合流した中村俊輔(エスパニョール)が先発できず、岡田武史監督は苦肉の策として長谷部誠(ヴォルフスブルク)、稲本潤一(レンヌ)、遠藤保仁(G大阪)をボランチに並べる新布陣を採ったがこれが不発。「点の取れない日本」に逆戻りした。10月3連戦で合計13点をたたき出したのがうそのように攻め手がない。シュート5、6本というのはあまりに内容が乏しすぎた。 南アはFIFAランク85位の格下(日本は40位)。この守りをこじ開けられないようでは「W杯4強」の目標など即刻返上すべきだ。 結局、「南アの雰囲気を体感したことだけが収穫」といわれても仕方なかったこの試合。岡田武史監督にW杯本番までに底上げを図る手腕は果たしてあるのだろうか…。◎日本戦開催予定地2度変更 南アW杯は2010年6月11日〜7月11日にかけて、ヨハネスブルク(2会場)、ダーバン、ケープタウン、プレトリア、ポートエリザベス、ブルームフォンテーン、ネルスブロイト、ボロクワネ、ルステンブルクの10会場で開催される。が、スタジアム整備の遅れ、宿泊施設の不足、交通網の不備など懸念材料を挙げればキリがない。 今回の日本戦も当初、ダーバンで開催予定だったが、モーゼス・マヒダ・スタジアムの建設が遅れ、ヨハネスブルクに2度変わった。だが「W杯会場でないと意味がない」という判断からわずか10日前にポートエリザベスに変更されている。 ただ、こちらもゲートや駐車場など付帯施設が完成しておらず、日本戦当日も周辺での違法駐車が相次いだ。本番までにすべてがそろうとも考えられず、大会がどうなるのか予想できない部分が多いのは事実である。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
来季ドラフトで巨人が再び“笑撃”のドラマ!?
来年のプロ野球ドラフトの超目玉、早大・斎藤佑樹投手(早大3年)が22日に東京ドームでU-26NPB選抜相手に実力を試される。セ、パ誕生60周年記念のイベントで26歳以下のプロ野球選手と大学日本代表が初めて対戦するが、プロ側にとっては斎藤の本当の実力度を測る格好の試金石となる。斎藤のスター性がノドから手が出るほど欲しい巨人はドラフトの希望枠復活を画策しているが、巨人はとんでもない“不祥事”を起こしそうだ。 人気は超一流だが、肝心の実力の方は疑問符。というのが、今年の春のリーグ戦を終えての斎藤佑樹に対する外交辞令抜きの評価だ。早大の大先輩として折に触れ野球部を指導している、ヤクルト、西武監督として日本一に通算3度輝いている広岡達朗氏も「今のままでは厳しいだろう」と、プロでの大成にシビアな見方をしているという。 プロのスカウトの本音も「2年生までが最高だった。3年になってから140キロ台の後半のスピードもなかなか出なくなっている。早実時代は150キロ台も出たのに。今のままでは良くてもプロでは5、6勝しかできないだろう」と嘆き、伸び悩みは深刻な問題になっている。 「斎藤よりも抑え役の大石(達也=早大3年)の方が断然いい。ドラフト1位として大石の方が斎藤よりも多くの重複指名を受けるのではないか」という声さえ上がっている。 斎藤本人は「4年生になった時にどう評価されるか。その評価を、今よりも高くできるようにしたい」と宣言。ドラフトイヤーの来年に、甲子園でのハンカチ王子狂騒曲の再燃を期しているが、現状では斎藤株は暴落しているのがまぎれもない現実で今後ますます株が下がる危険性もある。 そんな中で斎藤獲りに執着しているのが巨人だ。リーグ3連覇、7年ぶりの日本一奪回を果たしたが、投手陣はゴンザレス、グライシンガー、オビスポの先発三本柱、抑えもクルーンと外国人投手頼み。日本人で内海、東野らがいるが決して万全ではない。「こんなことは巨人史上なかった。恥ずかしい」と巨人OBは吐き捨てている。それだけに、スター性のある斎藤がどうしても欲しいのだ。 しかし巨人は、来年のドラフトになったら今年の“二の舞い”を演じてしまうという危険性をはらんでいる。「今年は菊池だけ。あとは不作」というのに、巨人はホンダ・長野を1位指名。「2度も他球団がドラフト指名したのに、巨人命を貫いてくれた。これで1位指名しなかったら、罰が当たる」という理由だった。 「長野なら2位でも3位でも取れたのに。何球団競合しようと、1位は菊池でいくべきだった」と巨人OBは今でも大ブーイングだ。 菊池クジを引き当てた西武が、松坂大輔(現レッドソックス)獲得以来の球界の話題を独占している現状を見ればそれも当然だろう。 来年も希望枠復活まで画策している斎藤獲りに血まなこの巨人だが、ドラフトになったら、他球団は斎藤にソッポ。巨人だけが必死になっていたという“笑撃”のドラマが演じられるかもしれない。「今年と違って来年のドラフトは大豊作」とスカウトたちが口をそろえるのだから。◎22日「U-26プロ代表戦」は“踏み絵” 22日、東京ドームで行われるU-26プロ野球選手と大学日本代表チームの一戦には、プロ野球から今年巨人優勝に貢献した坂本勇人、亀井義行、松本哲也をはじめ、日本ハム“未完のスラッガー”中田翔らが参加する。 大学代表の柱は当然、人気ナンバーワン早大の斎藤佑樹と亜大の東浜巨が迎え討つことになる。中でも斎藤は来季ドラフトの超目玉だけにプロスカウトの目が集中することになる。 ここにきて、ヤクルトなどは球団を挙げて「全スカウトを集結させる。どうしても神宮のスターが欲しいからね」と臨戦態勢を敷いている。3年生になって球威も落ちてきたといわれる斎藤だが、やはり“ここ一番に強い”怪物性をもっているだけに、その一挙手一投足は見逃せない。 坂本、亀井といった巨人の主力を相手にキリキリ舞いさせるシーンでもあれば評価ランプは「プロ当確」がつくだろう。 しかし、これがウラ目に出た時の不安も当然抱えているが、斎藤にとっては来季ドラフトの“踏み絵”にもなる22日の一戦は人気に実力を裏打ちさせる主要なポイント。“王子”をめぐる争奪戦が今季の菊池雄星(花巻東)を上回るものになるか注目だ。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
全日プロ最強タッグ戦直前情報 高山 鉄人28号に変身
高山善廣が鉄人28号になる。全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦にNOSAWA論外とのコンビで出場する帝王は、パートーナーを鉄人28号を操る正太郎君にたとえ、必要に応じて司令塔になってもらうつもりだ。GURENTAIの同志として2人は何度もタッグを組んでいるが、高山はNOSAWAの独創性が戦いの鍵を握ると踏んでいる。 「俺にはない面白い発想がある。いいアイディアはどんどん取り入れるし、逆にそれは俺の幅が広がることにもなる。俺も彼を使うけど、彼が俺を使えばまた面白い」。 また、高山&NOSAWAは他の出場チームにはない特色がある。スーパーヘビー級とジュニアヘビー級という取り合わせは唯一無二で、高山が実感する「デコボコのほうがいろんな動きが出来る」という利点は大きなアドバンテージになる。さらに「俺の剛とNOSAWAの柔が噛み合えば、タッグチームの可能性はより広がる」というのだ。 出場するからには、高山は優勝しか見えていない。ただし、世界最強タッグという冠に興味はない。いかに歴史と伝統のある大会であろうとも「ただのタッグリーグ。全日本の年末のお祭りに出るだけの話」とにべない。あくまでも強さの代価として優勝という結果がほしいだけである。 GURENTAIからは世界タッグ王者組の太陽ケア&鈴木みのるもリーグ戦に出場するが、帝王は同門による優勝戦を、「当たり前のこと」として捉えており、「2チーム出るからには、決勝戦にとらわれず、もっと大きな何かを作りたい」という。 そのためにもNOSAWAの力が必要であり、高山はリーグ戦では「その日その日によって司令塔が変わるかもしれないし、彼がずっと司令塔かもしれない。正太郎君のように俺を操るかもしれないね」と、臨機応変に対処するつもりだ。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
新日本 中邑 金網総合の猛者・岡見と“合体”
新日本プロレスIWGPヘビー級王者の中邑真輔が16日、都内のスカパー本社でテレビ収録を行ない、次期タイトル戦でチャレンジャーの永田裕志をUFCトップファイター仕込みの鉄拳でぶちのめすことを宣言した。さらには新日最強戦士として米UFC殴り込みの青写真も披露した。 12・5愛知県体育館大会で永田とのV3戦を控える中邑はこの日、かねてから和術慧舟會の道場でともに練習するUFCミドル級のトップファイター岡見勇信と、スカパーのサムライTV「Versus#30」(11月30日の23時から1時間番組)の番組収録で対談。次期防衛戦を前に盟友から激励エールを受けてモチベーションを高めた。 デビューから連勝街道を築き、日本人にはいまだ無敗の岡見といえば、言わずと知れたUFCトップファイターだが、かなり新日本プロレス好きの総合格闘家でもある。 過去入門試験に2度落ち、いまだに「いつかはUFCでベルトという証を持ったときに新日本プロレスに上がれれば」というほどだ。ただ、その入門試験で試験官をしていた永田に落とされてしまい、岡見にとって永田にはホロ苦い思い出がある。 それだけに今回、岡見は中邑のV3に期待をよせる。「やっぱり中邑選手にがんばってほしい。時代を逆行させないでほしい」(岡見)。盟友からのエールにもちろん中邑も応えるつもり。「岡見のサンダーパウンドを永田裕志に一発ぶち込みますよ」。岡見ばりの“サンダーパウンド”で永田撲殺を狙ってやろうという。 また、この日はUFCトップ戦士の岡見から「IWGPを持った新日本生粋の中邑選手がUFCで闘う姿をいつか見たい」と促されて呼応。新日きってのトータルファイターはあくまで「夢」としながらも「自分の人生の挑戦のうちのひとつと考えればありかもね」と、将来的に金網総合格闘技の最高峰の舞台に立つ可能性について言及していた。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
坂口 パンクラス魂で修斗と対抗戦
“荒鷲2世”坂口征夫が、パンクラス魂を胸に修斗との対抗戦に挑む! 11月23日、修斗は東京・JCBホールでビッグイベントを開催するが、同大会ではリング外で対立の続く修斗とパンクラスの禁断の対抗戦が実現。 坂口は16日、修斗GYM東京で行われたカード発表会見に出席。JCBホール大会では、左股関節靭帯損傷のために欠場する大石幸史に代わり、急きょ実力者の朴光哲と対戦することになった。 オファーを受けたのは2日前。試合までの調整時間が短いにもかかわらず、坂口に迷いはなかった。主戦場とするパンクラスに愛着があるからこそ「大石選手が欠場と聞いて、話をもらった時、やらせてくださいとお願いしました」と対抗戦に名乗りをあげた。 坂口にとって朴は目標の選手。「自分が目指すスタイルの完成形。ボクシング、レスリング、膝が強くて、朴選手のような試合運びをしたい」というが、試合では遠慮するつもりはない。「パンクラスのライト級の特攻隊長として、いつもどおり『やるかやられるか』のスタイルを崩さずに戦いたい」と決意を語った。 対する朴は「坂口選手のことは人間的に尊敬しています。キャリアやテックニックではなく、男と男の闘いができる」とコメント。2人の闘いは、修斗とパンクラスの面子とプライド、さらに男を賭けた闘いになりそうだ。なお、注目の対抗戦は全4試合行われ、メーンイベントでは田原しんぺーVSランバー・ソムデート・M16の初代世界フライ級王座決定戦が行われる。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
全日本 TARU 裏切り者小島&ゾディアックに制裁誓う
全日本プロレスの最凶軍団ブードゥ・マーダーズ(VM)の首領TARUが「世界最強タッグ決定リーグ戦」(20日、国立台湾大学総合体育館大会で開幕)で裏切り者を地獄に陥れる。 先シリーズにアジアタッグ強奪をもくろんだものの、失敗に終わったTARU。だが、そんなことは全く気にしていなかった。 すでに最強タッグに向けて次の計画が始動している。標的は、かつてVMに在籍していたこともある“裏切り者コンビ”小島聡&ゾディアックしかない。TARUは「小島は現三冠チャンピオンやし、うまく倒せば挑戦を狙えるやろ。それにゾディアックは、ジョー(・ドーリング)を捨てて、寝返った。許すわけにはいかん」と制裁を狙っている。 だが、TARUの狙いはそれだけではなかった。「ジョーはこの前のタイトルマッチでも曙をデスバレーで投げとるし、格の違いをみせつけたる。最強外国人エースであることを証明するんや。優勝すれば、世界中の目が全日本に向く。まだ眠っとるガイジン選手のスカウト活動やビジネスもやりやすくなるしのう」と目を光らせる。 復しゅうを果たしつつ、世界に向けての売り込みを企ている極悪軍団。不気味な影はもうすぐそこまで近づいているのかもしれない。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
DREAM 青木 大みそか出場狙う
DREAMライト級新チャンピオンになった青木真也の祝賀会が16日、都内のホテルで開催された。元全日本キックスーパーフェザー級王者石川直生に大みそか「Dynamite!!」(さいたまスーパーアリーナ)での競演エールを送った。 「DREAM.11」でヨアキム・ハンセンにリベンジを果たし、王者になった青木。この日はDREAMの笹原圭一イベントプロデューサーやDEEPの佐伯繁代表など、多くの関係者から祝福された。 気になる新王者の今後だが「次の試合がいつになるかわからないですけど、いつでも試合に出られるようコンディションを作っています」と遠慮気味に話すが、大みそか参戦についても「まったく(オファーは)何も無いですね。青木真也個人として話すことはないです」と明言を避けた。 その一方で、昨年暮れの合同練習で「来年は一緒に大みそかに出れたら」と約束を交わしていた石川については「帳尻合わせて、一緒に出れたら最高ですね」とエール。 「自分の限界を超えるところまでいきたいです」と気持ちを新たにした青木。今後の動向に注目だ。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
悪の革命女戦士「レボルシオン・アマンドラ」が女子プロレスを引っかき回す
現在の女子プロレス界でパッション・レッドと並ぶ本格的なトリオとして売り出し中なのが、レボルシオン・アマンドラの3人だ。同世代の木村響子、江本敦子、中川ともかの3人が合体した悪のチームワークは、他の追随を許さない。 リーダー格の木村は10代のころ、FMWのデスマッチに魅せられて練習生となったが、若気の至りで頓挫。海外での放浪生活を経て、シングル・マザーでJWPの門をたたきデビューを果たした。 当初はこの異色の経歴ばかりがクローズアップされていたが、アフロ・ヘアに変身後は自己主張をし始め、キャリア2年半でフリーに転身。息吹で台頭し、大日本プロレスのデスマッチも体感。女デスマッチ・ファイターの道を突き進むことを考えた時期もあった。 この木村と同期にあたる江本は、末期のアルシオンでデビューしたが、AtoZと団体名が変わると牛をモチーフとしたマスク・ウーマンの闘牛・空に変身した。 プロ入り前はボランティア活動で世界各国を歩いていたという。日本では北海道・足寄の牧場で酪農に従事していた経験もあり、牛のキャラもすんなり溶け込んだ。その後、アルシオン時代の先輩を慕ってM'sstyleに加わったが、木村同様フリーとなった。 3人目の中川は、男子団体のKAIENTAI-DOJOでプロレスラーとなったが、その堅実できちょうめんな性格が買われ、事務所でデスクワークも行っていた。女子プロに身を投じたのは、吉田万里子に誘われてからで、息吹を運営するエス・オベーション入りを果たした。 この3人はいずれも、スター候補生ではなく、団体の強烈なプッシュがあったわけでもない。むしろ雑草育ち。踏まれて無視されながら、生き延びてきたから心身共に強いものがある。 レボルシオンはスペイン語で「革命」を意味しており、彼女たちはさながら悪の革命戦士になる。実際に3人はどんな団体やイベントでも己を貫き、女子プロに新しい風を吹かしている。 アマンドラは現在NEOマットを中心に暴れており、木村&江本はラスカチョと3番勝負を争い、金網デスマッチまでトライした。 ヒールのラスカチョに大声援が飛ぶほど、アマンドラは憎まれ罵声(ばせい)を浴びていた。下田があいつら本当にメヒコによくいる「いかがわしいヒール」って感じと、アマンドラの泥をすすっても生きていくタフネスぶりに感心したほどだ。 そんなアマンドラのメンバーが10月にそろってメキシコ遠征を敢行。江本、木村、中川の順で1週おきに渡航した。 3人は闘龍門道場の横に隣接するアレナ・ナウカルパンで定期戦を開催する独立団体IWRGに連続出場。そこは全日本プロレスから修行中のT28(現BUSHI)も主戦場にしている場所だ。 江本に至ってはフロール・メタリカと抗争を繰り広げ、髪切りマッチを行った。結果は敗北ながら、“坊主”というルーダの勲章を手にして帰国した。 虚勢を張って女子マット界を闊歩(かっぽ)するアマンドラは今まで類がない、悪のチームを形成する。敗れても何度でも“生き返る”生命力に脱帽だ。彼女たちの今後は女子プロレス界の歴史を変える可能性も秘めており、注目度は高い。これからの動向をマークしておく必要がある。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
今週末は名古屋、大阪で注目の女子プロ大会あり
いまや都内での興行が大半を占める女子プロレスだが、今週末は名古屋、大阪で注目の大会が行われる。 まず22日(日)にはNEOが名古屋市千種スポーツセンターで開催。大都市圏とありビッグマッチ仕立てのメーンは、NEO認定タッグ選手権試合だ。 王者チームの高橋奈苗&華名に、夏樹☆たいよう&パッションRayが挑む、いわばパッション・レッドの同門対決だ。そして重鎮の井上京子はあのダンプ松本と、世代を超えたシングルマッチを行い、“タムクリ再始動”と題され、田村欣子&栗原あゆみは風香&渋谷シュウと激突する。 また、翌日の23日(月)祝日には、大阪MoveOnアリーナにアイスリボンが初進出する。夏に後楽園を成功させたアイスがついに、西の拠点に進出。インターナショナル・アイスタッグ王者さくらえみ&米山香織の王座防衛戦を予定。両日とも出場する風香は、引退発表後初の地方大会となる。ひょっとすると最後の名古屋、大阪になる可能性が高い。
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スポーツ 2009年11月17日 15時00分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元女子テニス・佐藤直子さん
今でこそ、海外ツアー戦などに参戦するプロスポーツ選手は珍しくない。だが40年近く前の1970年代後半から80年代にかけて活躍したテニス選手の佐藤直子は、日本人女性選手として初めて一人で世界プロツアーに参戦した。そして日本プロテニス協会の女性会員第1号でもあった。 佐藤は幼いころからテニスを始め、12歳の時に全日本選手権の15歳以下部門で初優勝した。その後、16歳の時から1人で海外遠征を始めると同時に、国内では高校を卒業するまでに100を超す優勝を手にした。 そして、73年からは米国・ヒューストン大学に留学した。大学在学中の76年から80年まで国別対抗戦フェドカップの日本代表にも選ばれた。 佐藤が海外遠征で活躍し始めたのは大学を卒業する77年ころからであった。この年の1月に開催された全豪オープンの女子シングルスでベスト8に入った。 翌78年12月開催の全豪はオーストラリア選手と組んでダブルスに出場。決勝まで勝ち進んだが、米国・チェコスロバキア組に敗れ準優勝だった。 佐藤が挑戦した全豪を除く4大大会の自己最高成績は、76年のウィンブルドンと81年の全仏オープンがともに2回戦進出、81年の全米オープンは1回戦で敗退した。 その一方、国内での成績は全日本選手権のダブルスで76年、84年、86年、88年と4度優勝した。全日本室内選手権では4勝を挙げ、ジャパンオープンのダブルスは76年と78年の2回優勝した。そして91年3月の「東レパンパシフィック」の予選1回戦で敗れ、現役を引退した。自己最高世界ランキングはシングルが214位、ダブルスが120位だった。引退後はタレントやコメンテーターとして活動していた。だが、政界進出を考えていた佐藤は、96年の衆院選と98年の参院選に出馬したがともに落選した。 現在は、子どもたちにテニスを広める活動とともに後進の指導にも当たっている。日本プロテニス協会の理事も務める。
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