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悪の革命女戦士「レボルシオン・アマンドラ」が女子プロレスを引っかき回す

 現在の女子プロレス界でパッション・レッドと並ぶ本格的なトリオとして売り出し中なのが、レボルシオン・アマンドラの3人だ。同世代の木村響子、江本敦子、中川ともかの3人が合体した悪のチームワークは、他の追随を許さない。

 リーダー格の木村は10代のころ、FMWのデスマッチに魅せられて練習生となったが、若気の至りで頓挫。海外での放浪生活を経て、シングル・マザーでJWPの門をたたきデビューを果たした。
 当初はこの異色の経歴ばかりがクローズアップされていたが、アフロ・ヘアに変身後は自己主張をし始め、キャリア2年半でフリーに転身。息吹で台頭し、大日本プロレスのデスマッチも体感。女デスマッチ・ファイターの道を突き進むことを考えた時期もあった。
 この木村と同期にあたる江本は、末期のアルシオンでデビューしたが、AtoZと団体名が変わると牛をモチーフとしたマスク・ウーマンの闘牛・空に変身した。
 プロ入り前はボランティア活動で世界各国を歩いていたという。日本では北海道・足寄の牧場で酪農に従事していた経験もあり、牛のキャラもすんなり溶け込んだ。その後、アルシオン時代の先輩を慕ってM'sstyleに加わったが、木村同様フリーとなった。

 3人目の中川は、男子団体のKAIENTAI-DOJOでプロレスラーとなったが、その堅実できちょうめんな性格が買われ、事務所でデスクワークも行っていた。女子プロに身を投じたのは、吉田万里子に誘われてからで、息吹を運営するエス・オベーション入りを果たした。
 この3人はいずれも、スター候補生ではなく、団体の強烈なプッシュがあったわけでもない。むしろ雑草育ち。踏まれて無視されながら、生き延びてきたから心身共に強いものがある。
 レボルシオンはスペイン語で「革命」を意味しており、彼女たちはさながら悪の革命戦士になる。実際に3人はどんな団体やイベントでも己を貫き、女子プロに新しい風を吹かしている。
 アマンドラは現在NEOマットを中心に暴れており、木村&江本はラスカチョと3番勝負を争い、金網デスマッチまでトライした。
 ヒールのラスカチョに大声援が飛ぶほど、アマンドラは憎まれ罵声(ばせい)を浴びていた。下田があいつら本当にメヒコによくいる「いかがわしいヒール」って感じと、アマンドラの泥をすすっても生きていくタフネスぶりに感心したほどだ。
 そんなアマンドラのメンバーが10月にそろってメキシコ遠征を敢行。江本、木村、中川の順で1週おきに渡航した。
 3人は闘龍門道場の横に隣接するアレナ・ナウカルパンで定期戦を開催する独立団体IWRGに連続出場。そこは全日本プロレスから修行中のT28(現BUSHI)も主戦場にしている場所だ。
 江本に至ってはフロール・メタリカと抗争を繰り広げ、髪切りマッチを行った。結果は敗北ながら、“坊主”というルーダの勲章を手にして帰国した。
 虚勢を張って女子マット界を闊歩(かっぽ)するアマンドラは今まで類がない、悪のチームを形成する。敗れても何度でも“生き返る”生命力に脱帽だ。彼女たちの今後は女子プロレス界の歴史を変える可能性も秘めており、注目度は高い。これからの動向をマークしておく必要がある。

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