同戦は降雨により試合開始が30分遅れるイレギュラーなスタートとなったが、山崎は動じることなく「6.1回1失点・被安打5・四球2」と試合を作る。打線の援護にも恵まれ、4月19日・DeNA戦以来となる白星(今季2勝目)をマーク。チームにとってもDeNAとの今カード(9、11日)を連勝で終える価値ある1勝となった。
試合後にお立ち台に上がった山崎は、インタビューの終盤に首位DeNA相手に連勝した感想を聞かれる。スタンドからは歓声と共に一部DeNAファンからのブーイングも上がったが、これを聞いた山崎は「はっはっはっはっ」と突然声を上げて大笑い。そこから右方向を見渡しながら2、3度首を縦に振った後、「おととい戸郷(翔征)が気持ち出して9回まで投げ切ってくれたので、自分の中でもしっかりしないと、という気持ちがあった」などと質問に答えた。
>>巨人・山口のお立ち台コメントにDeNAファン激怒「煽りとしか思えない」 古巣相手にNPB復帰星も、過去の恨みは未だ根強い?<<
この山崎の姿を受け、ネット上には「突然高笑いしだして何ごとかと思った」、「DeNAファン煽ってるのか?だとしたらメンタル強すぎないか」、「ビジター球場のヒロインでこれができるのは相当度胸あるぞ」、「先月の降板拒否といい今日といいぶっ飛びすぎだろ」といった驚きの声が寄せられた。
「山崎はプロ入り前に受けたトミー・ジョン手術とリハビリを経て2022年から台頭してきた先発ですが、昨季からお立ち台では毎回一言目が『あざーす』と軽すぎるとして一部の間では話題となっています。また、今季4月27日・阪神戦ではマウンド上でボールを渡すよう要求してきた原辰徳監督に対し、ボールを持っていた左手を遠ざけたり、一度首を振ったりと降板指示を拒否するようなそぶりを見せたことも注目されています」(野球ライター)
試合後の報道では、原監督も「よかったと思いますね。一生懸命頑張っていたかな」と称賛したことが伝えられている山崎。今季のDeNA戦はこれで2戦2勝となったが、チームにとっては首位追撃へ向け心強い存在が出てきたといえそうだ。
文 / 柴田雅人