先シリーズにアジアタッグ強奪をもくろんだものの、失敗に終わったTARU。だが、そんなことは全く気にしていなかった。
すでに最強タッグに向けて次の計画が始動している。標的は、かつてVMに在籍していたこともある“裏切り者コンビ”小島聡&ゾディアックしかない。TARUは「小島は現三冠チャンピオンやし、うまく倒せば挑戦を狙えるやろ。それにゾディアックは、ジョー(・ドーリング)を捨てて、寝返った。許すわけにはいかん」と制裁を狙っている。
だが、TARUの狙いはそれだけではなかった。「ジョーはこの前のタイトルマッチでも曙をデスバレーで投げとるし、格の違いをみせつけたる。最強外国人エースであることを証明するんや。優勝すれば、世界中の目が全日本に向く。まだ眠っとるガイジン選手のスカウト活動やビジネスもやりやすくなるしのう」と目を光らせる。
復しゅうを果たしつつ、世界に向けての売り込みを企ている極悪軍団。不気味な影はもうすぐそこまで近づいているのかもしれない。