スポーツ
-
スポーツ 2010年07月15日 13時00分
球宴特別枠&ホームランダービー出場選手決定の裏側
14日、オールスターゲーム運営委員会が、60周年大会を記念した特別枠のセ、パ29人目の選手とホームランダービー出場選手を発表した。29人目の選手は、セ・リーグが巨人・ラミレス、阿部慎之助と激しいホームランダービー争いをしている阪神・ブラゼル。パ・リーグは、打撃30傑のトップに立っている日本ハム・田中賢介。ホームランダービー出場選手の方は、セが阪神・城島健司、巨人・阿部慎之助、パはオリックス・T-岡田、ロッテ・金泰均。 特別枠、ホームランダービー出場選手は、ともにインターネット投票だが、ファンの気持ちがそのまま現れた結果となった。セの29人目の選手となった阪神・ブラゼルは、圧倒的な人気だ。総得票数7万6498のうち、1人で2万688を獲得。猛虎ファンから「史上最強助っ人のバースの再来」と期待されており、その熱い気持ちが票数に現れたのだろう。 なにしろ、阪神選手の本塁打キングは、日本一になった85年と翌86年のバースが最後だ。以来、25年間、無縁のタイトルになっている。それだけに、猛虎ファンは待望久しいブラゼルのホームランキングを熱望しており、晴れの球宴に送り出すことで、気分良くさせようという思いがあるのだろう。 パの29人目に日本ハム・田中が選ばれたのは、もっかパ・リーグの首位打者ということを考えれば、これまた妥当なファンの選択といえる。最近では02、03年の小笠原(現巨人)、07年の稲葉に続く首位打者獲得を目指す田中にとって、2度目の球宴出場はモチベーションが上がる、格好の刺激剤になるだろう。 ホームラン競争出場者は、福岡ヤフードーム、ハードオフ新潟ともにセ、パ同じメンバーになった。ただパが両球場で1位がオリックス・T-岡田、2位はロッテ・金だったのに、セは福岡で1位に阪神・城島、2位には巨人・阿部が、新潟では逆の順位になっている。阪神ファンだけでなく、古巣のソフトバンクファンも城島に投票したからだろう。 球宴での本塁打競争もブラゼルvs阿部の一騎打ちならさらに盛り上がっただろうが、ファン投票の段階では球宴出場が決まっていないブラゼルには資格なし。だからこそ猛虎ファンが、ソフトバンクファンの支援も得て、お祭りの大好きな城島を球宴の本塁打競争に送り込んだのだろう。ノリの良い城島が何本スタンドインさせるか。さらに、「今年は飛距離が違ってきた」と評論家諸氏を驚かせ、セの激しいホームラン王争いに参戦している巨人・阿部にも注目が集まるだろう。 パ・リーグの2人は新鮮力コンビだ。岡田監督に見出され、入団5年目で頭角を現し、パの本塁打王争いに加わっているオリックス・T-岡田。韓国代表のホームランキングの名に恥じない、一発量産をしているロッテ・金。ペナントレースではソフトバンク・オーティズ、西武・ブラウンを加え、4人で激しいホームランダービー争いをしているが、新しいスターを求めるファン心理が投票にも現れたのだろう。
-
スポーツ 2010年07月15日 09時00分
FA7年要求の落としどころは?
13日、甲子園球場内で労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)と、12球団側の交渉の窓口・選手関係委員会の事務折衝が行われた。「FAは海外、高校出身も、すべて7年」という、選手会の要求に関しての話し合いだが、最終的に大難題の落としどころはどこになるのか? 「FAに関しては、こちらは妥協に妥協を重ねてきた。これ以上、どう妥協しろというのか」というのが、12球団側の本音だ。現行のFA制度は「FAは8年。海外は9年。希望枠の廃止になった07年のドラフト以降に入団した大学・社会人出身の選手は7年」になっている。が、選手会側からすれば、「こちらも最大限妥協した」と主張している。 「国内と海外の格差があるのはおかしい。07年以降入団の選手も高校出身の選手だけが8年のままというのも、これまた不平等だ。とりあえず希望枠が廃止になったドラフト以降に入団した大学・社会人出身の選手だけでも7年という数字が出たので、妥協した。それと、今後、見直しをしてくれると約束してくれたからだ。選手会は、終始一貫してFAは一律7年を要求している」。 これでは、どこまで行っても平行線だ。ただ見直しも約束している手前、12球団側としたら、基本線は譲れなくとも、何か新しい提案をしないと格好がつかない。そこで、移籍の活性化を訴えている選手会に対し、「シーズン中のトレード会議」「レンタル移籍」など、小手先の改革案などを検討している。が、この程度では選手会との間で合意は無理だろう。 現実的な落としどころは、海外FAだけ9年になっているのを、「国外も海外も8年」と改正する案だろう。メジャーへのスター選手の流出阻止に死に物狂いの巨人などは、「海外FA9年だけは譲れない」と頑なになっているが、現状のままでも効果はない。メジャーに行きたい選手は、結局、引き留められない。 今季、マリナーズから阪神入りして大活躍している城島健司のように、働き盛りの時に日本球界に復帰してもらう。そのためには早くメジャーへ行ってもらい、その分、早く帰ってきてもらう方が有益だろう。しかも、「海外FAも8年」にしたら、選手会がこだわる「7年」という数字も裏の部分で出てくる。 というのは、見返りなしのFAで出て行かれるのを嫌う球団は、海外FA8年ならば、その1年前の7年間でのポスティング(入札制度)でのメジャー入りを認めるケースがあるからだ。西武が松坂大輔のレッドソックス入りで60億円もの落札金を手にしている、おいしすぎる実例があるので、色気を示す球団が出てきて当然だろう。 巨人などは、ポスティングに関しても、メジャーへのスター選手流出に拍車をかける悪法だと、廃止を声高に訴えている。が、FAでなんの代償もなく、タダで出て行かれるよりも、落札金を手にした方がいいとうのは、この世界的大不況下で経営者としてむしろ賢明な判断と言えるだろう。アナクロニズムの鎖国主義的な「海外FAだけは9年」というのは、国際化時代の現代にマッチしない。日本プロ野球界の後進性を世界に向けて露呈しているだけだ。
-
スポーツ 2010年07月14日 17時30分
IWA JAPAN7/11新宿Face大会、キム・ヨンジャデスマッチ、火星人VSビックフットVSパンチパーマ男、真夏の大決闘!!
IWA JAPANと言えば怪奇派レスラーである。まず登場したのは雪男。迎え撃つのはウルトラセブンである。試合は特別ルールでおこなわれた。試合開始と同時にかかるアジアの歌姫キム・ヨンジャの「再会」。この演奏が終わるまでにセブンを倒さなければ、雪男がIWAマットから永久追放となる。 雪男とセブンが格闘すると、雪男の白い毛が舞い上がる。やはり雪男に東京の夏は辛かったのか、動きも精彩を欠き、時間切れで雪男の永久追放となった。この東京砂漠で雪男は何処に行くのだ!! 続いてはジャガー横田が返上したベルトを巡って、6人(UMAのメスも含む)の女子レスラーが争うラダーマッチ。脚立を登り切って天井から吊されたAWFのチャンピオンベルトを手にした者が勝利という試合形式である。試合開始前にジャガーが潔くベルトを返上。他の6人と同じ条件で戦うことになった。 誰かが脚立に取り付けば誰かが足を引っ張る、文字通りの足の引っ張り合いの果てにミス・モンゴルがベルトを奪取。ジャガーが改めてベルトへの挑戦を表明した。 第4試合はパンチパーマ男志賀賢太郎、UMA軍団からビッグフット、青汁宇宙人こと火星人の3WAYマッチである。ちなみに火星人はNHK「プリンプリン物語」のカセイジンらしい。耳も回るし、テーマソングも番組から拝借している。しかも、立会人はUMA研究家の山口敏太郎氏である。 人類代表志賀賢太郎は孤軍奮闘したが、ビッグフットと火星人の二人がかりでフォールされ敗北。人類は敗れた。山口敏太郎氏の「UMAに続いて、今度は宇宙人ですか、IWAジャパンが何を目指しているのかわからなくなりました」というマイクコメントが場内で受けていた。 セミファイナルではノアの石森太二をザ・グレート・タケルが迎え撃つ。タケルがIWAの意地を見せようと頑張ったが、石森の450°スプラッシュに敗れた。やはり、メジャーの壁は厚いのだろうか。 メインイベントは松田慶三のデビュー15周年記念試合。松田が維新力・YOSHIYAと共に、かつて付き人を務めたターザン後藤を迎え撃つ。後藤はかつての愛弟子を祝福するかのように、イス・カサ・ビール瓶などの凶器で松田を大流血に追い込む。あまりのラフぶりに、リングサイドの女性客(いつものおばさまである)が数回にわたってリングに上がろうとする騒ぎも。最後は後藤のラフプレイを耐え抜いた松田が意地を見せ、ナカタ・ユウタをラリアットで切って落とした。 試合後、マイクを握った松田は後藤の付き人時代の思い出を 「とにかく毎日タイツを洗うのが辛かった」 と語り、再戦を約した。いやはや、お腹いっぱいである。UMAだけではない、本格的なプロレスも楽しませてくれる興行であった。(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
-
-
スポーツ 2010年07月14日 16時00分
『投壊』でも補強はいらない! 原監督の温情采配
2位阪神に「0.5ゲーム差」と肉薄された巨人は、一、二軍ともに投手陣が混乱している。しかし、その混乱は原辰徳監督(51)の“愛情表現”の代償でもあるようだ。 「勝ち頭の東野(峻)を中4日で緊急させるなど、先発陣は火の車です。ゴンザレスが2カ月間も勝ち星がないのが痛い。右肘を故障したグライシンガー、オフの調整に失敗したゴンザレスの不振は、首脳陣も想定していましたが…」(プロ野球関係者) 7月11日には、『11試合連続2ケタ被安打』の球団ワースト記録を更新してしまった。 そんな先発投手陣の不調のしわ寄せは、二軍にも及んでいる。「左の中継ぎ」として、オフにトレード獲得した高木康成(28)、将来のクローザー候補である新人の土本恭平(25)を先発テストすることになったのだ。 「高木は昨年9月、先発登板しているからテストする価値はあると思います。でも、土本は…。JR東海時代に逆上っても、先発登板は数えるくらいしかないはずですよ。土本クンは救援タイプの投手です」(在阪球団スカウトマン) 現在の窮地を象徴するような“配置換え”だが、原監督はフロントに『補強』を求めていない。グライシンガーが今週中にも投球練習を再開させるとの情報はあるものの、「現有戦力で最後まで戦う」とする原構想はあまりにも危険だ−−。 「こういう状況に陥り、東野、内海は危機意識を強く持ち始めました。ベテランの藤井も同様です。日本人投手からエースを育てたいとする原監督のチーム構想通りに事は進んでいるんでしょうが…」(前出・プロ野球関係者) 高木、土本が『結果』を出せなければ、黄志龍、野間口貴彦を一軍昇格させることになるだろう。グライシンガーも早々に合流させなければならないが、手術明けである以上、大車輪の活躍を期待できない。トレード締め切り日は7月末日。もはや、フロントに『補強のSOS』を出したとしても、「もう間に合わない」というのが現状だろう。 「原監督の度胸としか言いようがないですよ。昨春のWBC以降、どんな窮地になっても表情を変えなくなり、“名将”の風格みたいなものは出てきました」(前出・関係者) 日本人エースの誕生を待つ度胸は認めるとして、後半戦をどう巻き返していくつもりなのか…。東野の登板間隔を狭めるなどの緊急措置は『球宴休み』を見越してのことだろう。巨人というチームは、「クライマックスシリーズに滑り込めばいい」という発想は絶対に許されない。一部関係者は、「中継ぎの山口(鉄也)が本調子に戻れば、先発投手を5回で交代させることができ、原監督は山口の復調を待っている」と語っていたが、その通りだとしても、山口を先発に転向させ、不振に陥らせた原因は、原監督にある。 オフの段階で先発投手を補強しなかったのは、山口を先発に転向させる構想があったためで、そのツケが今日の高木、土本の先発テストに及んだと言ってもいいだろう。 「このまま阪神に首位を明け渡し、ペナントレースの優勝を逃すようなことになれば、原監督は『自分の責任で負けた』と言い切る覚悟もできていると思います。そういう指揮官の心境も分かっているから、首脳陣批判が出ないんだと思います」(前出・同) 人を動かすのは『カネ』か、『情』のどちらかだ。原監督は後者のタイプということになるが、後半戦に投手陣が復調してくるかどうか、誰も分からない。「フロントが一方的に補強を押し付けてくる」なんて情報も聞かれたが、果たして−−。
-
スポーツ 2010年07月14日 11時00分
田中正直のウェブランニングクリニック 「第24回サプリメント」
今回は、サプリメントについてです。 いつものように全てのスポーツではなく、マラソン(長距離)のためのクリニックです。種目が違うと筋肉の質も量も違います。陸上競技でも、大きく分けて3つに分類できます。 瞬発的にスピード出す短距離種目、パワーを発揮する投てき種目、長い時間出来るだけ速い速度を保つ長距離種目です。技術的な違いはもちろんですが、カラダ作りの段階から違います。トレーニング成果を効果的に結果に結びつけるためには、トレーニング、休養、栄養のバランスが重要になってきます。 栄養で、1番重要なのは毎日の食事です。3食バランス良く食べて、栄養素や必要なエネルギーを摂取することが大切です。補えないものや、補いづらい栄養素はサプリメントを使う方法が良いでしょう。何度も言うのは、食事+サプリメントです。食事を疎かにして、サプリメントに頼りすぎることは絶対に止めましょう。 サプリメントとは、アメリカ合衆国での食品の区分の一つであるダイエタリー・サプリメント (dietary supplement) の訳語です。日本では、栄養補助食品、健康補助食品とも呼ばれています。略称はサプリです。 色々ある栄養素から今回は『アミノ酸』をクローズアップしたいと思います。 私たちの体内では、たんぱく質を消化してアミノ酸にしてから吸収します。アミノ酸からできているたんぱく質は、筋肉や臓器などの構成成分や、酵素やペプチドホルモン、神経伝達物質などになります。カラダの構成に必要なアミノ酸は20種類あります。その20種類も非必須アミノ酸と必須アミノ酸に分けられます。 20種類のアミノ酸のうち、9種類を必須アミノ酸と呼び、体内で合成できないか、できても小量な為に食事から必ず摂取しなくてはならないアミノ酸です。(バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、ヒスチジン)。この中のバリン、ロイシン、イソロイシンは、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、筋肉中に多く含まれ、運動中に分解が促進されると言われている為、運動後に摂取することにより筋肉を修復する材料提供として効果的だと考えられます。 たんぱく質は、毎食しっかりと摂取する必要があります。食事で充分摂取できない場合、食欲がない場合、内臓が疲れている場合などに利用すると良いでしょう。練習量が多いときやきついときなどは、供給が追いつきませんので、サプリメントを利用するのがお勧めです。30分以内の摂取が効果的です。 私自身は、1袋3.6グラムのアミノ酸を、トレーニング後や食事後に摂取しています。激しいトレーニング後は、2袋飲んだりもします。飲むと個人の感想になりますが、次の日のダメージがかなり軽減されます。筋肉痛にもほとんどなりません。 みなさんも是非、お試し下さい。 【Air Run TOKYO】ランニングクラブの練習会を体験してみたい方は、リアルライブ見たで無料体験できます。参加希望の方は、(airrun@pss1.jp)にメール下さい。 詳細は、【Air Run TOKYO】公式サイト(http://airruntokyo.syncl.jp/)をご覧下さい。 【Air Run TOKYO】監修・ランニングアカデミー 第25回は、『サプリメント2』写真:練習風景です
-
-
スポーツ 2010年07月13日 16時00分
元サッカー日本代表監督のトルシエ氏 「中村俊輔をベンチに下げた岡田監督の勇気は褒めるべき」
サッカー元日本代表のフィリップ・トルシエ氏がジャパンローヤルゼリー株式会社のイメージキャラクターに就任、13日に都内で就任を発表する記者会見が開催された。今回の起用は同社の社長である山口喜久氏とトルシエ氏が個人的な知り合いであったことから、就任が決まったという。 トークショーではトルシエ氏と山口社長が出会った時のエピソードなどが披露された。また、閉幕したW杯について、「日本代表のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。岡田監督を褒めるべきでしょう。中村俊輔をベンチに下げて、本田をワントップに、また川島をGKに起用した勇気があった。彼の選択は素晴らしかった」と岡田監督を絶賛した。また、同席した山口喜久二会長から「W杯の試合で寝てないでしょう」と声を掛けられると「でも、ローヤルゼリーを飲んだので元気になりました」と答え、しっかり商品の宣伝も忘れなかった。
-
スポーツ 2010年07月13日 14時30分
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(19) 「8時半の男」
今でこそ当たり前の勝利の方程式、重要なポジションの抑え投手。元祖は「8時半の男」と呼ばれた宮田さん(征典氏)だ。V9が始まった65年に20勝5敗22セーブという、信じられない成績を記録している。140試合の内、約半分の69試合に登板してリリーフで20勝、22セーブを挙げたんだよ。 今の抑え投手は1イニング限定で、たまに2回を投げるとイニングまたぎと言って騒がれているが、宮田さんは2回や3回は当たり前、ロングリリーフまでやってのけたのだから、「すごい」の一言だよ。超人的な活躍だが、実は体が弱いからこそ生まれた「8時半の男」だった。心臓の病気があるから、長いイニングを投げられなかった。だから川上監督が抑え投手にした。川上哲治会心のヒット作だ。 でも、成功したのは、宮田さんの頭の良さ、クレバーな投球があればこそだった。心臓が良くないから、長いイニングだけでなく、短いインターバルでポンポンと投げることもできなかった。そこで、1球1球、十分なインターバルを取って投げる。打者はイライラして打ち気をそらされる。「巨人のピッチャー・宮田」と場内アナウンスがあると、記者席でも「また宮田か、試合が長くなる」と、記者たちが机にペンを放り投げたという話があったくらいだ。 前橋高校という頭の良い、名門中の名門から日大を経て巨人入りした宮田さんは、税金の申告まで公認会計士を使わずに自分でやっていた。銀行マンが帳簿をつけるような、あの独特な字そっくりそのままだ。キャンプで出金伝票を書いていたのを、この目で見てビックリ仰天したことがある。中学時代に、家紋の研究で賞をもらったこともあるというからね。 そんな頭の良い宮田さんだから、心臓の悪いことを逆手に取った、じらし投法を編み出したり、健康にいい薬草を煎じて飲んだり、体のケアにも創意工夫していた。“漢方”宮田という別名があったほどだからね。 球史に名を残す、現役時代の8時半の男は、コーチとしても素晴らしい再生屋だった。一度フォームをバラバラに解体して、投手を作り直す。オレも巨人で一緒に投手コーチをやったが、宮田さんの見事な再生屋ぶりには、感嘆するしかなかったね。今でこそ誰も持っている、チャックのついた手帳を最初に使ったのも、宮田さんだった。ブルペンでの投球数から始まり、事細かに書き付けた宮田さんのチャック付きの手帳は、これまた元祖だったね。 プロ、アマの垣根なく、選手に情熱的に接していたのも、宮田さんならではだった。プロ、アマ問題があり、プロ野球のコーチのアマチュア選手への指導はいろいろ制約があり、トラブルを起こしかねない。だけど、宮田さんは頼まれると喜んで引き受ける。公になったら、まずいケースがあるので、「宮田さん、注意してくださいよ」と言っても、「いいんだ、いいんだ」と聞く耳を持たない。実際に問題が表面化したこともあったが、本人は意に介していなかった。 「プロのコーチはさすがにすごい」とアマ球界関係者が喜んでくれるのが、素直にうれしかったんだろう。健康だったら、まだ10年も20年も指導者としてやれたのに、日本球界にとって、大きな損失ですよ、本当に。有能な人材ほど早くいなくなる。<関本四十四氏の略歴> 1949年5月1日生まれ。右投、両打。糸魚川商工から1967年ドラフト10位で巨人入り。4年目の71年に新人王獲得で話題に。74年にセ・リーグの最優秀防御率投手のタイトルを獲得する。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍、77年から78年まで大洋(現横浜)でプレー。 引退後は文化放送解説者、テレビ朝日のベンチレポーター。86年から91年まで巨人二軍投手コーチ。92年ラジオ日本解説者。2004 年から05年まで巨人二軍投手コーチ。06年からラジオ日本解説者。球界地獄耳で知られる情報通、歯に着せぬ評論が好評だ。
-
スポーツ 2010年07月13日 12時00分
日本人メジャーリーガーの『帰国ラッシュ』が始まる?
トレードを模索中−−。7月に入り、米メディアの野球欄では、そんな見出しが目立つようになった。ペナントレースの佳境はこれからだが、メジャーリーグでは『トレード』に対する解釈が日本球界とは少し異なる。日本でもシーズン中の緊急補強は行われているが、アメリカ球界では「大型トレードは7月の風物詩」でもあるのだ。 まず、優勝争いから完全に脱落したチームは、選手の入れ替えを検討する。高額年俸、あるいはピークを過ぎたベテラン選手が放出の対象となり、その見返りに何人かの若手選手を獲得する。来年以降を見据えた『チーム再建』を進めるためである。その反対に、優勝争いに加わっているチームは、トレードを“最後の戦力補強”と捉え、下位チームの大物・有名選手の獲得を検討する。ちょっと乱暴な言い方になるが、上位チームが下位チームを草刈り場にするのである。 「ペナントレースの順位に関係なく、FA選手が『トレードの対象』となるケースもあります。FAを引き止めるにはそれなりの年俸を用意しなければなりません。球団として、そのFA対象選手の引き止めるのに十分な資金を用意できないと判断した場合、もしくは、引き止める必要がないと判断すれば、シーズン終了を待たず、自分たちからトレード話を持ち掛け、放出してしまうケースも珍しくありません。オフになってFAで退団されるより、トレードで交換要員を獲った方がマシですから」(プロ野球解説者) さて、前置きが長くなったが、「放出対象選手」のなかに、日本人メジャーリーガーが含まれていた。ピッツバーグ・パイレーツの岩村明憲内野手(31)、シカゴ・カブスの福留孝介外野手(33)の2人だ。 岩村はベンチ入りの『メンバー25人』だけではなく、メジャー契約の40人枠からも外されてしまった。パイレーツのニール・ハンティントンGMも、岩村が『放出対象選手』であることを明言した。 「もし移籍がまとまらなければ、彼には(傘下マイナーの)インディアナポリスに行ってもらう。復調のサポートはしたいが…」 だが、岩村を「欲しい」と言う球団は現れなかった。「4億3000万円の高額年俸がネックになった」というのが、現地日本人メディアの一致した見方である。 「福留もレギュラーポジションを奪われ、苦しいシーズンとなりました。どうやら、球団オーナーが『福留は商売にならない』と判断したようです」(日本人メディアの1人) 福留は「イチローと松井秀を足して、2で割ったような選手」と高く評価されていた。しかし、昨季、カブスを買収し、新たな球団オーナーとなったジョー・リケッツ氏(証券マン)はシビアな判断を下した。 「福留で日本企業からの広告出資が入ってくると見込んでいたんですが…。リケッツ氏の経営する証券会社を介して、日本企業数社に働きかけたのですが、芳しい返事は得られなかったそうです」(前出・同) 福留の契約は来季まで残っている。年俸は1300万ドル(約11億7000万円)だから、買い手が付かない深刻さは、岩村以上だろう。福留は40人枠から外されていないが、今オフ、カブスが契約破棄を申し出てくる可能性はかなり高い。 故障、チーム編成など事情は異なるが、井川慶、川上憲伸、上原浩治、松井稼頭央も厳しい立場に置かれている。 「レギュラーの座を奪われた城島(健司)がマリナーズ退団を申し出た際、日本の球団、ファンは帰還を好意的に受け止めました。岩村、福留、井川らが一斉に日本球界に復帰してくる可能性も高いですよ」(前出・同) 米メディアはゴジラ松井がノーヒットに終わる度に手厳しい論調を踊らせるが、それはある意味、“激励”なのかもしれない。岩村、福留は「今後の身の振り方」について考え始めたようだ。
-
スポーツ 2010年07月12日 18時00分
過去の講演会まで有難がられている岡田監督
2009年12月1日に早大で行われた、サッカー日本代表監督の岡田武史氏(53)の講演会の全編が、動画や活字でネット上に公開され話題になっている。 ベスト4発言の真意が明かされているなど、内容は盛り沢山。(ちなみにその真意は、目標を掲げれば「ベスト4」という端的な言葉で士気が高まりやすいから、というようなことだったそうだ。)すっかり名将の誉れをほしいままにしている岡田氏の過去発言がにわかに注目の的だ。 「世界でも得点の15%はカウンターアタック。飛び出してくる敵の前1mと後ろ3mの位置にディフェンダーが一人ずつ付いて、やって来るボールを処理すれば、勝てる」など戦術面の話も、改めて説得力は増すばかり。が、特に心に残るのが、 「僕も人間ですからみんなから「いい人だ」と言われたいし、好かれたいですよ。でも、この仕事はそれができないんです。なぜなら、選手にとっての“いい人”“いい監督”というのは『自分を使ってくれる監督』ですから。僕は11人しか使えないので、あきらめないとしょうがないんです」 という一節である。 これは、ウォーターゲート事件の調査報道でニクソン政権ひいては史上初めてアメリカの現政権を任期中に退陣に追い込んだ、ワシントン・ポスト副編集長のジャーナリスト・レーナード・ダウニー氏(67)が、NHKの番組〈プレミアム8 未来への提言〉で語った言葉とまったくよく似ていた。同氏曰く、 「私にはひとりも友達がいません。都合のいい記事を書いてもらおうと擦り寄って来る人を遠ざけるためです」 仕事が終わったら家に帰るだけ、そんなワーカホリックで個人主義のアメリカ人と日本人とを同列に比較は出来ないのかもしれないが、何度も結婚と離婚を繰り返したというダウニー氏に対し、“嫌われ者”のレッテルを引き受けた岡田氏も、「そんな強い人間ではないので」(講演会より。)批判や中傷に呻吟した苦しみと葛藤の日々があったという。 すべてを自らで決断しなければならない“名指揮官”のはかりしれない孤独の深みを思わずにはいられない。 いっぽう、自分に厳しく出来る指揮官だからこそ、選手も一人前として扱い、デンマーク戦前半での選手たちの守備システムの変更の自主性=大会での成長、を暖かく見守れたのかもしれない。…ま、もはや評価はなんでもありである。あらためて、すいませんでした。
-
-
スポーツ 2010年07月12日 17時00分
参院選、巨・神大物OB共倒れに球界衝撃
0.5差(12日現在)で13日から甲子園で首位・巨人対2位・阪神の首位攻防の熱闘3連戦。その直前の参院選で巨人、阪神大物OBトリオが落選して、球界関係者、OBがショックを受けている。 現役時代はV9巨人のエース、引退してから巨人軍の投手コーチ、ヘッドコーチ、監督を歴任した堀内恒夫氏。『絶好調』の決めゼリフで有名な、巨人の4番まで打ったことのある人気選手だった中畑清氏。阪神のエースとして活躍、「ベンチがアホやから」の退団時の名言でも知られる江本孟紀氏。実績、知名度ともに文句なしの巨人、阪神大物トリオなだけに、全員落選は、球界にとって衝撃的だ。 「今の人たちには、堀内、中畑、江本と言ってもわからないのかな。それにしても、ショックだね。全員当選してもらい、政界からも球界を活性化してもらいたいと思っていたのに」。球界関係者の1人はこう語る。期待が大きかっただけに、その反動で落胆も大きくなる。 自民党からの比例区の堀内氏は「まず当選は間違いないだろう。自民党から頼まれた自称政界のドン、ナベツネさん(巨人・渡辺恒雄球団会長)が担ぎ出したのだから、大丈夫だろう」と言われていただけに、全く予期せぬ落選だ。中畑氏にしても、「たちあがれ日本という少数の新政党からの出馬が不安点だが、中畑清の個人的な人気、知名度から当選有望だ」と政治評論家たちの選挙予想があっただけに、本人もショックだろう。 「巨人OBの2人は政治に素人だから、育成選手のようなもの。オレは参議院議員の経験者だから、即戦力。阪神OBとしても巨人OBに負けるわけにはいかんやろ」。こう力強く宣言していた江本氏も、民主党同様に与党として逆風が吹いた国民新党からの出馬が致命傷になっている。 結局、球界出身で当選したのは、近鉄などで活躍した石井浩郎氏1人だけだ。地元・秋田区からの出馬で、ネームバリューに頼らない地道な選挙活動の勝利といえるのだろう。それにしても、巨人、阪神と言えば球界の老舗中の老舗、両リーグで1、2を争う人気球団、しかも、その中の知名度抜群のOB3人だから、全員落選は、球界の地盤低下という厳しい事実を思い知らされた格好だ。 落選後の3人は明暗を分けそうだ。還暦を過ぎた団塊世代の堀内、江本両氏は、これまでの評論家活動に戻ればいい。堀内氏の場合は、読売グループの最高権力者の巨人・渡辺球団会長からの担ぎ出しという背景もあるのだから、当然、読売グループからの支援を期待できるだろう。読売新聞主催の野球教室、スポーツ報知、日本テレビでの評論、解説の仕事は従来通りに保証されるはずだ。 歯に衣着せぬ評論で人気のある江本氏は、「エモさんが当選してしまうと、気軽に仕事を頼みにくくなるな」と当選に戦々恐々としていたマスコミがあったくらいだ。落選しても食うには困らないだろう。 が、まだ50代半ばの働き盛りの中畑氏は堀内、江本氏の2人とは事情が違う。しかも、「監督をあきらめて立候補した」と宣言してしまっている。野球人生をあきらめ、第二の人生として政治家を目指すと、退路を自ら断った形で出馬しただけに、落選したからといって、「もう一度、監督を目指します」というわけにはいかない。かといって、評論家生活も厳しいサバイバルの時代になっており、簡単には戻れない。もう1回、政界に挑戦するのか。落選後の生活をどう決断するのか。「男・中畑清」は正念場を迎える。
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分