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IWA JAPAN7/11新宿Face大会、キム・ヨンジャデスマッチ、火星人VSビックフットVSパンチパーマ男、真夏の大決闘!!

 IWA JAPANと言えば怪奇派レスラーである。まず登場したのは雪男。迎え撃つのはウルトラセブンである。試合は特別ルールでおこなわれた。試合開始と同時にかかるアジアの歌姫キム・ヨンジャの「再会」。この演奏が終わるまでにセブンを倒さなければ、雪男がIWAマットから永久追放となる。

 雪男とセブンが格闘すると、雪男の白い毛が舞い上がる。やはり雪男に東京の夏は辛かったのか、動きも精彩を欠き、時間切れで雪男の永久追放となった。この東京砂漠で雪男は何処に行くのだ!!

 続いてはジャガー横田が返上したベルトを巡って、6人(UMAのメスも含む)の女子レスラーが争うラダーマッチ。脚立を登り切って天井から吊されたAWFのチャンピオンベルトを手にした者が勝利という試合形式である。試合開始前にジャガーが潔くベルトを返上。他の6人と同じ条件で戦うことになった。
 誰かが脚立に取り付けば誰かが足を引っ張る、文字通りの足の引っ張り合いの果てにミス・モンゴルがベルトを奪取。ジャガーが改めてベルトへの挑戦を表明した。

 第4試合はパンチパーマ男志賀賢太郎、UMA軍団からビッグフット、青汁宇宙人こと火星人の3WAYマッチである。ちなみに火星人はNHK「プリンプリン物語」のカセイジンらしい。耳も回るし、テーマソングも番組から拝借している。しかも、立会人はUMA研究家の山口敏太郎氏である。
 人類代表志賀賢太郎は孤軍奮闘したが、ビッグフットと火星人の二人がかりでフォールされ敗北。人類は敗れた。山口敏太郎氏の「UMAに続いて、今度は宇宙人ですか、IWAジャパンが何を目指しているのかわからなくなりました」というマイクコメントが場内で受けていた。

 セミファイナルではノアの石森太二をザ・グレート・タケルが迎え撃つ。タケルがIWAの意地を見せようと頑張ったが、石森の450°スプラッシュに敗れた。やはり、メジャーの壁は厚いのだろうか。
 メインイベントは松田慶三のデビュー15周年記念試合。松田が維新力・YOSHIYAと共に、かつて付き人を務めたターザン後藤を迎え撃つ。後藤はかつての愛弟子を祝福するかのように、イス・カサ・ビール瓶などの凶器で松田を大流血に追い込む。あまりのラフぶりに、リングサイドの女性客(いつものおばさまである)が数回にわたってリングに上がろうとする騒ぎも。最後は後藤のラフプレイを耐え抜いた松田が意地を見せ、ナカタ・ユウタをラリアットで切って落とした。

 試合後、マイクを握った松田は後藤の付き人時代の思い出を
 「とにかく毎日タイツを洗うのが辛かった」
 と語り、再戦を約した。いやはや、お腹いっぱいである。UMAだけではない、本格的なプロレスも楽しませてくれる興行であった。

(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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