注目が集まったのは、「0-2」と巨人2点ビハインドで迎えた3回表でのこと。この回巨人は先発・菅野智之が2死一、三塁のピンチを招くと、投手・西純矢にタイムリーを打たれ3失点目を喫する。この直後、原監督はベンチを出て審判に投手交代を告げると、その流れでマウンドへ歩み寄った。
中継では菅野に近づく原監督の表情がアップで映ったが、同監督は無表情で菅野を一瞥しながら、何か一言言葉を発するのみ。菅野もわずかに頷いただけですぐに一塁側の自軍ベンチへ下がった。
2死一、二塁とピンチが続く状況でマウンドには今村信貴が送られたが、近本光司に2点タイムリー三塁打を浴びてしまう。これにより、菅野は「2.2回5失点・被安打7・四死球3」と散々な内容で今季5敗目を喫する結果となり、試合後は「先発としての役割を果たせなかったので、次回に向けて調整していきたいです」と反省の弁を口にしたという。
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原監督の姿を受け、ネット上には「今の原監督仏頂面で怖すぎだろ」、「明らかに菅野のこと見放してるように見えたな」、「怒鳴りも労いもしないのが1番怖いわ」、「菅野の方もなんか不貞腐れてないか?」といった驚きの声が寄せられた。
「菅野は昨季までに通算117勝をマークしているエース格。ただ、今季は右肘痛、コンディション不良により今季初登板が6月中旬まで遅れた上、復帰後も8日終了時点では『8登板・2勝5敗・防御率4.14』と大きく黒星が先行しています。阪神戦では今季3戦3敗と全く結果を出せていない状況でもありますが、原監督としても堪忍袋の緒が切れかかっているのでは」(野球ライター)
原監督は試合後に応じた取材では、この日の菅野の投球について「皆さんに任せます。あんなんは」と評価を放棄したことが伝えられている。信頼度が大きく下がっている様子の菅野は、次回登板で名誉挽回の投球を見せることができるだろうか。
文 / 柴田雅人